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2018/10/15(Mon)
Walkin'About@Worcester(2)


Outside Worcester Union Station, the street totally yielded to vehicles.
Almost all Peoples called cars with Uber.

I went toward the tall buildings.
You’ll see a hotel, a bank, and a newspaper company in this photo.
The city seems to succeed in moving in new industries apart from them once flourished in this city.


ウースター駅は、一歩外に出ると、完全にクルマ社会です。
外に出た人たちは、みんなuberで車を呼んでいました。

そんな中、ビルが建ち並んでいる方向に進んでいきます。
見えているのは、ホテルと銀行と新聞社のビルです。
かつての産業とは別の、新たな産業を呼び込めているように見えます。


2018/10/15(Mon)
Walkin'About@Worcester(1)


昨日の土曜日はまた、MBTAの週末10ドルチケットで、
Worcester(ウースター)という街へ。

ウースターは、ボストンから西に約64km、
郊外列車で1時間半のところにあります。
ボストンに次ぐニューイングランド第2の都市で、
人口は約18万人(2010年)。

19世紀には繊維、靴、衣服、機械の製造で栄え、
第二次世界大戦後に産業が競争力を失うとともに
衰退していった街です。
この街の特徴として言えるのは、大型の再開発で
街を立て直そうとしてきた、ということでしょうか。

ウースター駅の開業は1835年。2000年には、
3200万ドルをかけてリノベーションをしています。
たしかに、とても綺麗な駅です。

Yesterday on Saturday, I went to Worcester using MBTA weekend $10 ticket.
Worcester is located approximately 40 miles west of Boston.
It takes one and half hours from Boston by MBTA commuter train.
As of the 2010 Census the city's population was 181,045, making it the second most populous city in New England after Boston.

In 19th century Worcester, this city was flourished with manufacturing such as textiles, shoes, clothing, and then machinery industry. After World War II, Worcester began to fall into decline as the city lost its manufacturing base to cheaper alternatives across the country and overseas.

Worcester is characteristic for the effort to revitalize the city by several big projects.
The establishment of Worcester's Union Station was 1835 and reopened after $32 million renovation. in 2000.


2018/10/14(Sun)
キャッサバの毒抜き


ケンブリッジのアパートから5分ちょっとの所に、
プエルトリコの人がやっている食料品店があります。
そこにyuca(キャッサバ)を売っていたので、
ジャガイモの代わりにカレーに入れようと買ってみました。

帰ってから調べてみると、これ、毒があるんですね。
http://taberugo.net/1766

なるほど、それでチェルシーのマーケットバスケットで
ラティーノのおばさんが根を折って
念入りに調べていた理由が分かりました。

そんなことで死ぬわけにはいかないので、
このサイトに書いてある通りに、皮をむいて芯を取って、
2時間茹でて、水を替えて2時間茹で、それから
16時間以上水に浸してから、フライにしてみました。

見た目がもう一つなのは、ご容赦ください。
普通に食べやすく、美味しかったです。
カロリーはジャガイモの2倍あるそうです。
食べてから5時間ほど経ちますが大丈夫そうです。

There is a grocery shop, run by Puerto-Rican from my apartment in Cambridge, where I found yuca. (cassava) I bought one for making curry rice. After I came back and examined through website and noticed it is toxic.
And I realized the reason why a Latino lady checked it by folding the corner in Market Basket in Chelsea.
I should not die for such reason, so I peeled and removed the core, boiled for two hours, change the water and boiled for another two hours, soaked in water more than sixteen hours, and then fried them.
Though the appearance is not good, it was easy-to eat and delicious. The amount of calorie in the cassava is said twice as that in potato. I took five hours, and I’m alright.


2018/10/12(Fri)
LATINO U.S.A.


そしてこの本は、アメリカに移民としてやって来た
ラティーノの人たちの話を、マンガで紹介しています。

"Latino USA, Revised Edition: A Cartoon History"

https://www.amazon.co.jp/Latino-USA-Revised-Cartoon-History/dp/0465082505/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1539299790&sr=1-1&keywords=latino+usa+cartoon+history

このページは、アメリカに渡ってきた不法移民なしでは、
農業、芝刈り、子守り、調味料(料理)など、
アメリカ人の日常を支えられなくなっていることを表しています。

とても分かりやすくていい本です。
こっちでは6ドルほどで買えるのですが、
日本では結構してますね。


2018/10/12(Fri)
Chowdaheadz


こちらでは、こんなボストン紹介本を売っています。

"Chowdaheadz: A Wicked Smaaht Guide to All Things Boston"
https://www.amazon.co.jp/Chowdaheadz-Wicked-Smaaht-Things-Boston/dp/1493024779


Chowdaheadzをそのまま訳すと「チャウダー頭」。
チャウダーは、クラムチャウダーのことです。
ボストンやボストンのスポーツチームを
愛してやまない人をそう言うそうです。

この本では、ボストンの気候、歴史、観光地、
食べ物、飲み物、交通、地元言葉、スポーツなどが
イラスト入りで、いい感じに紹介されています。

これまでに紹介してきた、9月の新学期に
街中に譲り物が放出されるのは"Allston Christmas"、
こんな感じの3階建ての複数世帯住宅は
"Triple Deckah"と呼ぶのだそうです。

こっちで13ドルで買いましたが、
日本からでもそんなに変わらず買えそうですね。


2018/10/10(Wed)
英語で考える


数日前から思い立って、英語で考えることにしています。
うっかり日本語アタマに戻らないように、
英語で独り言を言ったりしています。

このスイッチを入れていると、外から聞こえる英語が、
聞き取らないといけない会話ではなく、
自分が使うべきツールとして入ってきます。
「ああ、そう言えばいいのね」と。

例えば、"Have a good day"に対して、
"You too"とか、"Likewise"とか言ってるなと気づくと
独り言で"Likewise"と言ってみます。
そうすると、誰かに言ってみたくなります。
そんな順序で、自然に英語に馴染んできました。

始めてから急に、英語が聞き取れるようになりました。
そういうものなんですね。
よく言われる「ある日突然聞こえるようになる」とは
ちょっと違って、料理をするようになって初めて、
どうやって料理しているかが分かるようになった、
という感じでした。

The color of leaves are turning red and yellow in these days.
The winter season comes before long.



2018/10/09(Tue)
ロックポートへ


土曜日に往復3時間をかけて
衰退のとまらない街を見に行った反動から、
日曜日には、MBTAの週末10ドルチケットを使って
ロックポートという港町へ行ってきました。

かつては造船用の木材や花崗岩の採取地でしたが、
その後は漁村として、またアーティスト村として、
人気を集め続けている場所です。
位置的には、大阪における加太のような場所にあります。

海のそばに建つ赤い掘立小屋が
この漁村のシンボル的存在のようで、
落ち着いた情緒ある風景を今に残しています。
その裏側には土産物屋やギャラリーが並んでいます。

この漁村では、ロブスターを獲っています。、
獲れたてを食べられるレストランもありました。
僕はロブスターロールを買って、帰りの電車で頂きました。

ということで、週末にあちこち行き倒しているわけですが、
それにはちゃんと理由があります。ボストンは冬が長く、
そして寒く、時に雪に覆われてしまうのです。
なので、今のうちに、できるだけ。

As a rebound of going to the devastated town using 3 hours on Saturday, I went to Rockport, a port town using MBTA $10 Weekend Ticket.

Rockport was once a a source of timber for shipbuilding and granite, and then have been thriving as a fishing village and an artist colony.
The location is simmilar to Kada in Osaka.

A red fishing shack stood along the sea, which gives us the tranquil and beautiful scenery,is the symbol of this village. There are sourvenir shops and galleries at the back of the port.

The products of this fishing village are lobster, and there are some restaurants which serve fresh lobsters. I bought a lobster roll and enjoyed it in the train home.

Yes, I visit here and there in every weekend, But I have a certain reason. In Boston, the winter season is long ,it's so cold, and sometimes the towns are covered with snow. So I go, while I have a chance, as soon as possible.


2018/10/08(Mon)
Walkin'About Fitchburg(3)


駅から丘を上り、住宅街の方に歩いていくと、
庭の広い、大きな家が並んでいました。
ハロウィンの装飾をしている家もありましたが、
売りに出ている家もチラホラ見えました。

商店街に戻ってくると、さきほどの歩道を
高齢者が連れ立って歩いていました。
車椅子を使っている方もおられ、
出てくるのが大変そうでした。
このあたり、日本の高齢化が進む地域と状況は同じです。

古いビルの中にカフェがあったので、入ってみました。
アーティストが経営するカフェで、オープンは今年。
詩の朗読やライブイベントなどを開催しているようです。

商店街の中に、チャイニーズとメキシカンのレストランが
1軒ずつありましたが、ローレンスやリンのように、
コロニーを形成するほどには多くないようです。

都心からの距離と鉄道の利便性を考えると、
若者、クリエイター、移民などの層が流入するには
求心力が弱いのだと思います。

ゲートウェイシティとしてこの街を再生させるのは、
相当難しそうだ、と正直思った次第です。

なので、レポートはこの位で。

I walked up the hill to the residential area, where large single-family houses with large gardens stood in a row. There were some houses with Halloween ornament, while some houses were on sale.

When I came back to the shopping area, I saw elder people walked with their group.Some of them used a wheelchair so it seemed to be difficult to come here. The situation is similar to that of Japan.

I dropped in an art cafe in an old building. The owner was an artist and established this year. He seemed to hold poetry reading and misuc gig.

There was a Chinese restaurant and a Mexican restaurant. The number of immigrants seemed not to be efficient to form a colony.

Considering from the distance from the downtown Boston and the convenience of transit, centripetal force is not enough to attract youths, creators, and immigrants. So, it seems to be challenging to revitalize this town as a Gateway City.

So there I finish this report shortly...


2018/10/08(Mon)
Walkin'About Fitchburg(2)


ただ残念ながら、今回のフィッチバーグのレポートは
そんなに長くはありません。
それは、現時点でのこの街の状態は
決して良いとはいえないものだからです。

フィッチバーグの駅前を走るメイン・ストリートは、
歩行者ではなく、自動車にフレンドリーな構造をしています。
そのために、通りに人が歩いていません。
メイン・ストリートを西に進むと商店街になりますが、
その半分が空き店舗になってしまっています。

But to my regret, the Fitchburg report this time is not a long one. Because the states quo of this town is far from being good.

The Main Street in front of Fitchburg Station seems not to yield to pedestrians but to vehicles. And there are few people walking the sidewalk. Going along this street to the west, we find a shopping are but more than half of the shops have been shut down.



2018/10/08(Mon)
Walkin'About Fitchburg(1)


In the autumn season, MBTA Commuter rail provide $10 Weekend Ticket. This ticket is good for travel across all zones during two days. It's so reasonable.
Yesterday, I went to Fitchberg, located 45 miles west-northwest of Boston using this ticket. It takes 90 min from Boston to Fitchburg by train, and in weekend the train arrives only every 2 hours.

In Massachusetts Commonwealth, the regional revitalzation project named "Gateway Cities" is ongoing.
"Gateway Cities" are defined as midsize urban centers, where once froulished as home to industry, and retain many assets with potential, but now face social and economic challenges. Now, 26 cities are registered as Gateway Cities.
https://massinc.org/our-work/policy-center/gateway-cities/about-the-gateway-cities/

Actually, the cities I visited until now (Lawrence, Lynn, Chelsea) and Fitchbury were all "Gateway Cities". So I went all the way to Fitchbury for the research of the project.

Fitchburg was a 19th-century industrial center. Originally operated by water power, large mills produced machines, tools, clothing, paper, and firearms.
The population was abour 40,000 (as of 2010) . The racial makeup of the city was 78.2% White, 5.1% African American, 0.3% Native American, 3.6% Asian. Hispanic or Latino of any race were 21.6% of the population.

秋の時期に、MBTAでは郊外列車の週末10ドルチケット、
というものを出しています。土日2日間乗り放題でお得です。
昨日このチケットを使って、ボストンから西北西に
60kmのところにある、フィッチバーグという街に行ってきました。
この街への所要時間は90分、週末には2時間に1本しか走っていません。

マサチューセッツ州では現在、「ゲートウェイシティ」と
名付けられた地域経済活性化プロジェクトが進行しています。
ゲートウェイシティは、かつて産業で栄え、
現在も可能性ある資源を持ち続けている一方で、
現在は社会的、経済的に困難な状況に直面している
中規模の都市と定義されています。
現在は26都市が登録されています。

実は、僕がこれまでに訪れたローレンス、リン、
チェルシー、そして今回のフィッチバーグは、
すべてゲートウェイシティです。ということで、
はるばるフィッチバーグまで調査に行ってきました。

フィッチバーグは、19世紀には産業の中心地でした。
当初は水力を利用し、大工場で機械、道具類、衣類、紙、
花火などを製造していました。

人口は約4万人(2010年現在)。人口構成は、白人78.2%、
アフリカン・アメリカン5.1%、ネイティブ・アメリカン0.3%、
アジア系3.6%、ヒスパニック系21.6%となっています。


2018/10/07(日)
エールワイフ駅前(4)


退屈なだけならいいのですが、
大きくて死角ができているために、危険を感じます。

最後の写真は、フードを頭からかぶり、
何かの缶を吸いながら奇声を発する男と、
部活帰りの女学生。さいわい何もありませんでしたが…

かつて郊外に戸建て住宅を求めた人たちが
都心のコンドミニアムに移転するにつれて、
郊外駅の様相も変わってくるはずです。

この駅には、それに対応したデザインが必要に思えます。


2018/10/07(日)
エールワイフ駅前(3)


この駅が千里中央駅と大きく違うのは、
改札前にキヨスクとダンキンドーナツがある以外に、
商業機能をほとんど備えていないことです。

この駅で時間を潰さないといけない人は
さぞ退屈なことでしょう。


2018/10/07(日)
エールワイフ駅前(2)


駅の構造はいかついのですが、隣にはこんな池があります。
ここから先にある郊外住宅地も、自然豊かな地なのでしょう。


2018/10/07(日)
エールワイフ駅前(1)


ボストンの地下鉄の「Red Line」の終点には
Alewife(エールワイフ)という駅があります。
戦後開発された郊外住宅地とボストン都心をつなぐ
拠点駅として、1985年に開業しています
大阪でいうと千里中央駅のような存在です。

この駅には、地下鉄駅の上にバスターミナル、
駐車場、自家用車用の乗降場、自転車置き場、
シェアサイクルなどが備えられています。
自家用車の都心への流入を抑制するために
こういう構造にしているようです。


2018/10/05(金)
ジェントリフィケーションと金融システム


マサチューセッツ工科大学で研究員をされている
吉村有司さんと、時々一緒に食事をしています。
バルセロナに15年間おられた間に、
歩行計画や交通計画を手掛けられ、
現在はビッグデータを用いた歩行者分析で
世界的に注目を集めておられる方です。
https://www.nippon.com/ja/people/e00093/

吉村さんとのご縁は不思議なもので、
7月にコモンカフェで、イタリアの農村の
ドキュメンタリー映画の上映を、イタリアで
地方創生の動きを研究されている中橋恵さんに
していただいた時に、打ち上げ会でお会いした、
羽曳野でレストランを経営されている森文雄さん夫妻に
ご紹介いただいたのがきっかけでした。

その吉村さんに誘われて、
サスキア・サッセンの講演を聴いてきました。
グローバリゼーション・都市・移民・
ジェントリフィケーションについて、
深く研究をされている方です。

サッセン氏は、ジェントリフィケーションと
低所得者のエヴィクトを引き起こしているのは
1980年代以降に台頭してきたグローバル金融を
牽引しているシステムであると喝破し、
この分の悪い戦いの中で、私たちに何ができるかを
突き詰めて考えておられる方でした。

彼女の慧眼については、5年前に吉村さんが、
自身の「地中海ブログ」に記事の翻訳を載せておられます。
とても分かりやすく、とても鋭いです。
世界についてのここまでのイメージを、僕は持っていませんでした。
http://blog.archiphoto.info/?eid=1170675

世界で先端を走っている人たちと出会えるというのが、
ボストン滞在の一番の醍醐味も知れません。

そのためには英語をもっと何とかしないとですが…


2018/10/04(木)
ひとりWalkin'Aboutレポート


日本では、Walkin'Aboutを開催した後に、
参加者のみなさんの発言をレポートにまとめて
みなさんにお返ししていたのですが、ボストンでも、
ひとりWalkin'Aboutレポートを作っています。

最近これを、英語で作っています。
そしてレポートを、教授や研究者の方に渡しています。

自分が喋りそうなことを英語化しておくと、
その通りに喋れば伝わるので安心です。
何でも喋れるようになるには時間がかかりそうですが
歩きそうな道だけを整えておけば当面は何とかなる
そういう作戦です。

そしてレポートを渡せば、喋らなくても、
「何を考えているか分からない人」ではなくなります。
これが気持ち的に、圧倒的に楽です。

昨日は近所のカフェ「barismo」で、
新聞を読んでいたおじさんと再会したので、
レポートで見せながら、チェルシーの話をしました。
彼は面白がってくれて、自身が知っている情報を
僕にくれました。そして一層仲良くなりました。
「次のレポート、楽しみにしてるよ」

そのことで逆に、部屋で過ごす時間が長くなりました。
フィッシュマンズを聴きながらレポートを書いて、
飽きたらカフェに行って、散歩して、帰って料理する。
そして週末になったら、また街に出かけていく。

孤独といえば孤独なのですが、
最近はこのペースに、体と心が馴染んできました。


2018/10/02(火)
Walkin'About@Chelsea(8)


チェルシー駅の北側では、クラークアベニュースクールを
建設中で、その東側には古い建物が残っていましたが、
あちこちでリノベーションをしていました。

ボストンからチェルシーへの鉄道は1時間に1本ですが、
今年4月に、ボストン南駅‐ローガン空港−チェルシーを
結ぶバスが、1時間に4〜5本運行するようになりました。

チェルシーは1973年の大火以降、荒廃していましたが、
2000年頃からホテルやショッピングセンターなど、
民間の投資が行われるようになり、再生しつつあります。

そこに、交通利便性を高めることによる地域開発という概念
(TOD:Transit Oriented Development)が導入され、
さらなる投資が進みつつあるようです。

そこでは、安全性を高め、安心して暮らせるまちにする、
ということが、大きな命題になっているのでしょう。

こうした取り組みが、市長を廃し、シティカウンシルと、
シティマネージャーによってどう行われているのかを、
講義の中で探ってこようと思います(おわり)。


2018/10/02(火)
Walkin'About@Chelsea(7)


クラークアベニュー沿いには、邸宅が建ち並んでいます。
高級住宅街にしか見えませんが、「最も危険」エリアです。

僕が歩いた時には、白人のご老人が家の前に佇んでいたのと、
黒人のグループがヒップホップミュージックをかけながら
家のリノベーションをしていたのに出会いました。
そんな感じで、住民が入れ替わっているのでしょう。

ジェントリフィケーションは、そのまちの安全が
保証された後に起きます。少しうがった見方をすると、
「危険」と言われている方が不動産の購入が安く済む、
みたいな力学が働いているのでは、と思えます。


2018/10/01(月)
Walkin'About@Chelsea(6)


ブロードウェイを北東へ。
“neighborhoodscout”のサイトで「最も危険」と
書かれていたエリアに進んでいきました。

すると、鉄格子で守られた食品雑貨店が。
中に入り、エルサルバドルのパンを買いました。
店主はパキスタン人で、もう10年営業していると。
なぜ、中央アメリカの人じゃないんだろう、という疑問が。

さらに先に行くと、酒屋がありました。
こちらには鉄格子はありません。
察するに、さっきのお店は、出身地が違う人たちの場所で
商売するにあたって、鉄格子を用意したのかも知れません。

歩いてみて何となく分かったことですが、
「最も危険」エリアには、街を分断する高速道路の下や
川のそばなどに、死角になるエリアがありました。
雰囲気としては、川崎市で中学1年生が殺された
事件の現場に似ています。

ギャングの実働部隊はは不良少年たちのようですので、
彼らが大人たちの視界に入らずに活動できる場所の存在が、
「最も危険」な状況を生んでいたのだと思います。


2018/10/01(月)
Walkin'About@Chelsea(5)


ブロードウェイのコロンビア料理店に入ると
“fried yuca”というメニューがあったので注文。
“yuca”とは、キャッサバのことなんですね。
少しだけ甘いポテトフライという感じでした。

お昼にホンジュラス料理店で
「ホンジュラス・シチュー」を注文すると
ここにも“yuca”は入っていました。

これだけ大事な食材だからこそ、折って確かめて買うんですね。


2018/09/30(日)
Walkin'About@Chelsea(4)


マサチューセッツ州では実は、白人の人口は減ってきています。
https://jp.wsj.com/articles/SB10604864507425704319504582467183919958866

一方で、ラテンアメリカとアジアで生まれたアメリカ人の
人口は、1970年代以降に増加の一途をたどっています。
写真は講義で紹介された、ワシントンポストのデータより。
そして2050年には、白人人口は過半数割れが予想されています。

ローレンス、リン、チェルシーと巡ってきて、
このことがまちの構成にどう影響しているかを
具体的に理解できるようになってきました。


2018/09/30(日)
Walkin'About@Chelsea(3)


ミスティック・モールから鉄道のチェルシー駅まで行き、
そこから南下してブロードウェイに合流すると、
そこにはチェルシー市役所があり、通りに沿って、
個人商店が並ぶ商店街になります。

Googleマップで調べてみると、メキシコ・チリ・
エルサルバドル・コロンビアなどの料理店が見えます。
写真に写っている建物には、メキシコとエルサルバドルの
食材店と飲食店、そしてグアテマラのパン屋が入っています。


2018/09/30(日)
Walkin'About@Chelsea(2)


チェルシーへは、ボストン南駅から
シルバーラインというバスで20分ほどです。
(MBTAという鉄道もありますが、バスが便利です)
このバスの終点は、ミスティック・モール。

このあたりは、1973年にチェルシー市の1/5を焼失した
大火以降に、廃れてしまっていたエリアです。
だからこそこんな広大な土地が空いていたと。

スーパーマーケットは、とりあえず安全です。
そしてをどんな人が来ていて、
どんな食材を買っているかが分かります。
ちなみにチェルシー市の人口構成をみると
62.1%がヒスパニック・ラティーノです(2013年現在)。

野菜コーナーでは、ラティーノのおばさんが
端の方を何本も折って確かめていた食材がありました。
見てみると、yucaと書いてありました。
(しばらくつづきます)


2018/09/30(日)
Walkin'About@Chelsea(1)


ハーバードケネディスクールの
「経済発展のプランニング」という講義で、
チームに分かれて地域を調べてきなさい、
という課題が出ました。

課題となった都市は「チェルシー」。
地域マネジメントの可能性について調べるようです。
まだ教授から何も指示されていないのですが、
とりあえず行ってくるわけです。

いろいろ下調べをしている間に、
チェルシーはマサチューセッツ州の中でも
かなり治安の悪い地域だと分かってきました。
https://www.neighborhoodscout.com/ma/chelsea/crime

チェルシーは、ボストンの北東側にあります。
もともとは木造帆船の造船業で発展し、
蒸気機関の時代に変わってからは、
ゴム製品、靴、ストーブ、接着剤などの工場が
ボストン港に沿って建ち並ぶようになりました。

高速道路が街を分断して建設されたこと、
何度かの大火で基幹産業が大きな打撃を受けたことで、
衰退し、1991年には財政的に破たんしています。
その後市長が廃され、市の評議会メンバーから選ばれた
シティマネージャーがガバナンスを行っています。

犯罪が多いのは、M-13というエルサルバドルギャングが、
この街を拠点の一つにしていたからのようです。
彼らの活動が目に余ることから、トランプ大統領の
移民締め出し政策の象徴のようになっているようで、
マサチューセッツ州も一掃作戦に乗り出しています。
http://www.wbur.org/news/2018/04/18/ms-13-trials-continue

そんなチェルシーに、行ってきました。


2018/09/28(金)
ボストンに滞在して1ヶ月


ハーバードケネディスクールの
「都市環境における政策立案」という講義で、
市長あてに政策を提案するメモを書きなさい、
という課題が出ました。

アメリカの都市政策や制度をまだ把握していないので、
日本での提案を書こうと思いましたが、
アメリカでと日本では抱えている課題が
ぜんぜん違うということに思い至ります。

これはNPRに今日出ていた記事です。
もとトラック運転手で82歳のカリフォルニア州の男性が、
高騰する家賃が払えず、奥さんとともに追い出されたと。
https://www.npr.org/2018/09/27/650533981/is-rent-control-an-answer-to-californias-housing-crisis

「低所得者向けに、手頃な住宅をいかに提供するか」
これが喫緊の課題で、そのための財源をどうするか、
家賃統制を導入するか、ゾーニングを見直すか、など、
学生のみなさんはいろいろ知恵を絞るわけです。

人口減少と少子高齢化が進行する中で、
増えつつある空き家を活用し、若者や子育て層にとって
魅力的な住宅にするには? 高齢者の孤立を防ぎ、
コミュニティを醸成するには?

そんな日本の話は、アメリカの現実からすると、
よその星の話のように聞こえるのです。

なので、まずは日本におけるイシューを伝えようと、
「大阪の住まいと都市を取り巻く現状と課題認識」という
ネットで見つけた大阪府の文書の最初の方を英訳し、
「泉北ニュータウンにコモンカフェをつくる」
という提案をつけて提出してみました。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1492/00023113/toushin_02.pdf

翻訳作業を通じて、英語が喋れない理由が分かりました。
知ってはいるけれど、いざ使おうとすると、
「これで合ってたっけ」と迷う言葉が多く、
スムーズに話ができないのです。

ツールはいくらか持っているけれど、
手入れをしていないために、アウトドアで使えない、
そんな感じです。

「このことを伝えるのに、こういう単語を使うのか」
翻訳作業はちょうど、ツールの手入れのようでした。

写真は「鮭のちゃんちゃん焼き風(味噌煮込み)」と
買ってきたチヂミ。自炊でも、本を読みながら、
「この食材は、こう使うとこうなるのか」を
ゆっくりと試している感じです。

ボストンに滞在して、1ヶ月が経ちました。
あと9ヶ月です。あと年末年始はしばらく日本にいます。


2018/09/26(水)
Walkin'About@Lynn(8)


リン駅のホームからよく見える場所に、
リンの歴史をたたえる壁画が描かれていました。
こういう絵は、リンに限らず、あちこちで見かけます。

同じく、駅のホームからよく見える場所に
こんなグラフィティがありました。その左側には、
“名声はいらない、栄光はいらない、これはただの、
 俺たちのストーリーを、歴史を伝えるアート パート2!”
と書かれています。

“そうそう、そうじゃなくっちゃね!”
そう思いながら、リンの街を後にしました(おわり)。




2018/09/26(水)
Walkin'About@Lynn(7)


ユニオン通りに戻り、昼食を取るお店を探していた時に、
空き店舗にあった貼り紙が目に留まりました。
家賃の増加分を払わず、市の許可なく不法に
配管と電気の工事をしたテナントに退去を命じています。

ここでも、家賃は上がっているのだろうか?
そしてエヴィクションが起こっているのだろうか?

どこに行こうかと立ち尽くしていると、
前のお店の女の子が声をかけてくれたので、そこに入りました。
注文したのはチキンプレート。
ライス、黒豆、サラダが付いていました。

「どこの料理?」と尋ねると「グアテマラ」と。
家族でアメリカに来て、2年前にお店を始めたそうです。
彼女は英語が不得意だそうで、接客や電話の応対はほとんどスペイン語でした。

Wikipediaで調べると、アメリカに住むグアテマラ人は
約150万人で、ほとんどが不法移民のため、
年間3万人が強制退去されているそうです。

トランプ大統領は、不法移民の追い出しに力を入れています。
彼女たちのお店は、大丈夫なのだろうか?


2018/09/25(火)
Walkin'About@Lynn(6)


リン駅の方に戻る途中に食料品店がありました。
googleマップでは「高級食材店」と表示されていました。

入口には「ヨーロッパスタイルのデリ」とありますが、
店内を見ると、かなりロシアっぽい雰囲気です。
ロシア語以外は何語なのか、分かる方はおられるでしょうか?
ここでウクライナのビールを買いました。2.5ドル。

wikipediaの「リン」の項には、こんな記述がありました。

移民の最初の波は1900年代初期に発生し、ロシア帝国
(大半はウクライナ)から多くのユダヤ人が入ってきた。
このことでノースショアでは最大級のロシア語を話す人々の社会ができた。
今日では住民の4分の1がヒスパニック系であり、
近くにあるイーストボストンやチェルシーと共に、
ボストン大都市圏の中で重要なラテン系社会を形成している。

リンの奥行きが、どんどん深まっていきます。


2018/09/25(火)
Walkin'About@Lynn(5)


ユニオン通りから住宅街を抜けてビーチへ。
干潟があり、穏やかな光景が広がっていました。
人々が海沿いを散歩したり、走ったり。
そのほとんど白人でした。

犬を連れてベンチに座っていたおばあさんがいたので、
話しかけました。彼女はロシア人で、英語が喋れませんでした。

このビーチは満ち引きが大きく、
海岸線がずっと向こうまで行くこともあるということを、
ボディランゲージも含めて教わりました。


2018/09/24(月)
Walkin'About@Lynn(4)


左の写真の右に写っている「Ria Money Transfer」は、
海外送金を生業としている会社のようです。

ポスターを見ると、コスタリカ、エルサルバドル、
グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマとあります。

あらためてこの辺りの地図を調べると、グアテマラ、ベネズエラ、
ハイチ、ベトナムの料理店が見えます。
中央アメリカの方々が多く住む地域のようです。


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