過去の日記

2021/02/27(土)
笹部というまちと、Sasabase


川西市笹部は、大和団地という、昭和40年代後半に宅地造成された
ニュータウンの北側に位置する旧集落です。
能勢電鉄妙見線・笹部駅のちょうど北側あたりには
今も棚田の風景が残されています。

まち読み的に写真と地図を見てみると、
手前の初谷川の北側には古い集落の住宅が多いですが、
奥側の山裾には新しいタイプの住宅が目立っています。
その間に棚田が残され、すぐ裏の山には杉林が見えます。
山裾にはお寺や神社、祠などが残されています。

裏山は、もともとは集落が農業を営む上で必要となる
燃料や用材、肥料などを提供する里山だったのでしょう。
化石燃料や化学肥料の普及によりその存在意義が薄まった時に、
建材としての需要が見込まれた杉に植え替えたのかと。

家を現代風に建て替えたところも、
売られた土地に新たに家を建てて移り住んだところも
農地の一部を賃貸アパートに変えたところもあり、
昔からの風景は、徐々に蚕食されつつあります。

その笹部で「Sasabase」を営む藤井文さんは、
先祖代々、ここで暮らしてきた家の方で、
「Sasabase」は藤井さんの祖父の家でした。
ここを出て、海外でも暮らした藤井さんは今、
この家を拠点に、農業を軸にしつつ、人と人とが繋がる
アクティビティを増やしていきたいと考えておられます。
https://yoikawa.net/2019/03/14/post-2124/

3/23(火)には、藤井さんに、そんな笹部の話を詳しく伺いつつ、
このまちと場所の可能性を探っていきます。
興味ありましたら、どうぞお越しください。
http://www.gesca-kawanishi.jp/course/each/0302machi.html








2021/02/26(金)
今後のまちの在り方を探る!


さて、ひとつ告知を。
3/23(火)の夜に、川西市で喋ります。
川西市笹部で「Sasabase」をされている
藤井文さんの取り組みをいろいろと伺いつつ、
「地域プロデュース、はじめの一歩」的な話をします。

TALK SESSION 今後のまちの在り方を探る!

元気な「マチ」ってナニが違うのでしょう?
1000回以上もイベントを開催し、その成功と失敗を記した「地域
プロデュース、はじめの一歩」の著者である山納洋さんに、地元笹部
で「Sasabase ササベース」を立ち上げ、いろいろな人を巻き込みな
がら、まちづくりに取り組んでいる藤井文さんと一緒にラブコールを
送り、みんなで語りあう「トークセッション」企画が実現しました!
きっと、ヒントが見つかるハズ!コロナ禍に負けず、ふるってご参加
を!

日 時:2021年3月23日(火)19:00〜21:00
定 員:20人(先着順)
参加費:500円
保 育:無 料(先着5人)
    1歳半〜就学前まで
    3月16日(火)正午までに要予約!


【主催・問合せ・申込み】
 窓口・TEL・FAX・メールにて受付
 http://www.gesca-kawanishi.jp/course/each/0302machi.html

川西市 市民活動センター・男女共同参画センター
(パレットかわにし内)
【住 所】川西市小花1-8-1
【TEL】072-759-1826/1856
【FAX】072-759-1891
【E-mail】info@gesca-kawanishi.jp


2021/02/25(木)
地エネと環境の地域デザイン


今日はもう一つ、3/24(水)開催のTalkin'About
「地エネと環境の地域デザイン」についての告知を。
神戸新聞社の辻本さんをお迎えして、エネルギーの視点で、地域資源を考えてみます。

辻本さんについては、こちらのサイトを。
https://hokuces.jp/2019/10/20/kobenews/


うめきたTalkin’About「地エネと環境の地域デザイン」
 2021年3月24日(水)7pm〜9pm
 場所:大阪ガス エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 
 話題提供:辻本 一好氏(神戸新聞社経営企画部専任部長 編集委員) 
参加無料

 太陽、水、風、森林などから得た自然エネルギーを生かした地域づくりが、近年日本各地に広がっています。エネルギーの視点で地域資源を見直すことは、環境と農業、食のつながりへの理解を深め、地域の課題解決や将来像を描くための手がかりとなります。

 神戸新聞社・編集委員の辻本さんは、農林水産業や食、環境、エネルギーなどを長年取材され、2019年にエネルギーと環境の視点から地域や経営の課題や新しいデザインを考えるSDGsプラットフォーム「地エネと環境の地域デザイン協議会」を立ち上げました。人と自然の接点である「農と食」のごみからエネルギーと有機肥料を得るバイオガス事業、森林資源の再生エネルギー利用、発電と農業を両立するソーラーシェアリング、地域の河川を生かす小水力発電などをテーマとしたシンポジウムやツアーをこれまでに実施されてきました。

 今回のTalkin’Aboutでは、辻本さんのこれまでの活動を紹介いただきつつ、しなやかな自立力を持つ地域の創造のために必要な、エネルギーと環境の視点について話し合います。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

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 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス螢┘優襯ー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス蟠甬Ψ部 担当:山納 Tel 06-6205-4545


2021/02/25(木)
公民連携の最適ブレンドとは?


昨夜のうめきたTalkin'About「公民連携とビジネスプロデュース」には、
会場、オンライン合わせて26名の方にお集りいただきました。

大東公民連携まちづくり事業(株)(コーミン)代表の入江智子さんは、
もともと大東市役所に建築職で勤められていました。
公民連携を進めようという市の方針を受けて、
オガール紫波という、岩手県紫波町にある、
公民連携モデルの先駆施設で1年近く研修を受けられ、
その後市役所を退職して、事業会社を興されました。
そしてこの3/19(金)に「morineki」をオープンされます。

「morineki」の敷地にはもともと、昭和40年代に建てられた
市営の飯盛園第二住宅と、公園と銭湯がありました。
住宅が老朽化し、建替えが必要となったタイミングで、
大東市では公民連携のスキームでの建替えを決めましたが、

入江さんは「入居者の生活がジャンプアップするような
市営住宅を作りたい、そしてその結果空いた住宅は
新たな住民が憧れてやって来る民間賃貸住宅にしたい」
との思いから、飯盛山の景色を眺められる低層の住宅と、
感度の高いライフスタイル系のショップやオフィス、
そしてその間をつなぐように都市公園を置いたレイアウトを
ブルースタジオの大島芳彦さんとともにデザインしました。

そして実際にコンセプトを体現する会社・ショップを誘致し、
地元の信用金庫からの融資と市役所からの出資を得て
そのビジョンを実際に形にされています。

公民連携というと一昔前は「3セク」、つまり、
行政と民間がお金や人を出し合って「第3セクター」を作り、
そこで事業を営むというスタイルが主流でしたが、
多くの赤字を生み出したり、非効率な組織が出来上がったりと
残念な結果を残したり、大した成果を上げられなかった
プロジェクトが多々ありました。

現在ではPPP(Public Private Partnership)といって、
新たな公民連携の形が模索されていますが
行政と民間では、行動原則や倫理が違うことから、
人、物、資金、役割分担における公と民のブレンドを誤ると
描いた理想を具現化できずに終わる可能性を相変わらず孕んでいます。

そんな中、この「morineki」プロジェクトは、
とてもいい塩梅に進んでいるように思えます。
入江さんはコーミンのことを「ネオ3セク」と呼んでいました。

参加者のみなさんからの質問や意見の多くは、
「なぜ、公民連携がそんなにうまく行くの?」
「入江さんの本当のモチベーションはどこにあるの?」
という方向に向かっていました。それぐらい不思議な成功事例なのです。

ぜひみなさんも、3/19(金)のオープン以降に
「morineki」に足を運んでみてください。
https://matituku.com/hojo/



2021/02/24(水)
Walkin’About @近鉄奈良駅


次回3/27(土)のWalkin’Aboutでは、近鉄奈良駅周辺を巡ります。
昨年4月にはJR奈良駅周辺で企画した時には、
緊急事態宣言下で参加者が僕一人だったので、
今回はささやかに賑やかになればと思います。

自分が行きたい場所を訪ねるまちあるき「Walkin’About @近鉄奈良駅」
 開催日:2021年3月27日(土)
 集合時間・場所 14:00 @近鉄奈良駅東改札口 
 再集合時間・場所 16:00 @同上  参加無料 

 現在の奈良市域周辺が日本史の舞台に登場するのは和銅3年(710)に都が藤原京から平城京に遷ってからのことです。その後、何度か遷都があったものの、延暦3年(784)の長岡京遷都までこの地が日本の中心となっていました。遷都後も東大寺や薬師寺、興福寺などの仏教寺院勢力はこの地域に残り、南都と呼ばれました。

 中世以降も興福寺が大和守護職に任じられるなど、広大な荘園を有する仏教寺院勢力は依然として影響力を保持していました。大寺院の勢力が戦乱の時代にも大きな影響力を持ったことで、何度か戦火に見舞われています。室町時代から戦国時代にかけて、他国および近在の所領も含めて在地の大和武士団が実効的な支配を行うようになったことで大寺院の勢力は衰えました。

 江戸時代には奈良奉行所が設置され、天領として徳川家の直接支配地になりました。奈良町には江戸時代の寺町の雰囲気が残されています。 太平洋戦争中は大規模な空襲は受けなかったため、現在も多くの文化遺産が残されています。

 近鉄奈良駅の開業は大正3年(1914)4月30日。奈良市街地への乗り入れに係る協議が難航していたため、当初は奈良市高天(たかま)町に仮駅として設けられましたが、同年7月8日に奈良市東向中町まで延伸し駅が移転しています。その後モータリゼーションの進展により、駅付近で自動車の渋滞が頻発していたことから、昭和43年(1968)より奈良市内の都市計画事業の一環として地下化が実施されています。

 今回は、奈良の街を、近鉄駅を基点に探っていきます。

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 “Walkin’About”は、参加者の方々に思い思いのコースをたどっていただく“まちあるき”です。
 参加者の方々は、集合場所でエリアについての説明を受けたあと解散。約90分後に再び集合いただき、それぞれの見聞や体験をシェアします。

【主催・お問い合わせ】大阪ガス蟠甬Ψ部 都市魅力研究室 担当:山納 
 Tel 06-6205-2366 http://www.toshimiryoku.jp


2021/02/23(火)
寝屋川の悪水井路(4)


寝屋川駅から寝屋川を遡って行くと、南前川との合流点の先に
「千種庄右衛門彰徳之碑」というものがありました。
そこには、こう書かれていました。

この国松の地の悪水は、寝屋川と南前川の合流地点付近で寝屋川に流れていました。
しかし、寝屋川の川床が上流からの土砂でだんだん高くなるに従って
悪水の排水が悪くなり、大雨があると領内に逆流して
田んぼや畑が冠水してしまうという状態でした。

かつては「国松のやきどうふ」という言葉があり、
日照りが続くと田は焼け、雨が続けば悪水が停滞し
水浸しになっていたといわれます。

江戸時代中ごろ、国松村は幕府の直轄地で近江信楽代官の支配下にありました。
当時役人であった千種庄右衛門は、国松の人々の苦しみをみかねて
享保9年(1724)寝屋川の川床をくぐる伏越樋を設けて、
友呂岐悪水路(ともろぎあくすいろ)に水を落とすことに成功しました。

ここにさらっと書かれている伏越樋(ふせこしひ)とは、
サイフォンの原理を応用し、川の下を潜って水を送るものです。
ブラタモリの金沢編でも紹介されていた辰巳用水は
この伏越の理(ふせこしのことわり)を使った
大がかりな人工用水路ですが、
https://suido-ishizue.jp/nihon/03/01.html

寝屋川市にも、二十箇用水路から寝屋川の下をくぐって、
木田の村に用水を入れるための伏越樋が木田町に残されています。
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/organization_list/kyoiku_shakaikyoiku/bunkasport/bunkazai/namesagasu/1378105308704.html

千種庄右衛門もこの原理を使い、国松村の排水問題を
解決したのですが、用水・悪水などの関係の複雑さから
隣村の三井村との紛争が起こり、千種庄右衛門は
その責任をとって自害したと伝えられています。

碑のすぐそばには、南前川ポンプ場があります。
南前川の護岸は周りの土地よりも高く、
今でも排水に困難があることに変わりはないと分かります。
水路を追うと、こんなドラマにも出会います。

寝屋川の話はまだあるのですが、長すぎるので、
これぐらいにしておきましょう。
次回は3/27(土)に、近鉄奈良駅周辺を巡ります(おわり)。


2021/02/22(月)
『忘れじの朝』稽古スタート


『忘れじの朝』の稽古が始まっています。
高橋さんの台本はすでに出来上がっていて、
今は読み合わせをしつつ、堺のまちのどこをどう歩き、
どの台詞をどう言うか、どんな段取りにするか、
などを確認している段階です。

今回はチケットの枚数に限りがありますので。
ご覧になられたいという方は、お早目にお申し込みください。

まち歩き演劇 『忘れじの朝(あした)』

2021年3月13日(土)10:30〜/15:00〜
     14日(日)10:30〜/15:00〜

 まち歩きと演劇上演を融合させた企画「まち歩き演劇」の第一弾。
 「情熱の歌人」与謝野晶子が生まれ育った堺の町を借景し、晶子を取り巻く登場人物に扮した俳優たちの演技を鑑賞しながらゆかりの地をめぐります。「明星」以前のエピソードを元に晶子の若き日々の追想をお披露目致します。

あらすじ…
 兄との諍いによって忽然と姿を消した晶子。弟の籌三郎は友人であり歌人仲間でもある宅雁月と共に堺の町へ晶子を探しに行く。生家である駿河屋、幼き日々を過ごした路地、密かな憧れを胸に抱きながらも歌に生きる決心をした軒下、そして運命の人と出会うことになる浜辺。歌への気焔を高めながら、成長する与謝野晶子の足跡をたどってゆきます。

作・演出=高橋恵(虚空旅団) 
出演=松原一純(A級MissingLink)、のたにかな子、濱奈美、瀬古なおき(虚空旅団) 
音楽=かつふじたまこ(月猫音市場)
STAFF
宣伝美術=中野優  制作協力 広瀬ふゆ
協力=A級MissingLink、覚応寺、開口神社、山之口商店街、本願寺堺別院
主催=大阪ガス株式会社・虚空旅団  特別協力=さかい利晶の杜

 *上演中に公共交通機関を利用した移動があります。動きやすい服装でご参加ください。
 *未就学児童のご参加はお断わりしております。
 *集合時間に遅れますと、ご参加いただけない場合がございます。お時間に余裕を持ってにご来場くださいますようお願い致します。
 *お預かりいたしました個人情報は主催者が責任を持って管理し、本公演の運営以外の目的には使用いたしません。
 *公演中撮影した写真・動画は記録や広報等の目的以外に、ホームページ・SNS等で使用する場合がございます。予めご了承ください。

会場=さかい利晶の杜・1階 エントランス集合(大阪府堺市堺区宿院町西2丁1−1  TEL=072-260-4386)
 【阪堺線 宿院駅】より徒歩1分 【南海高野線 堺東駅】よりバスで約6分
 【南海本線 堺駅】より徒歩で約10分/バスで約3〜5分

料金=参加費/1,500円均一(当日精算・交通費込み)

チケット予約・問い合わせ
虚空旅団(高橋) TEL/090-3922-1204  E-mail/kokuuryodan@gmail.com
予約URL/https://www.quartet-online.net/ticket/wasureji

「さかい利晶の杜」ホームページ
http://www.sakai-rishonomori.com/


2021/02/22(月)
「morineki」のオープンに合わせて


さて、リマインダー告知を。
あさって2/24(水)のうめきたTalkin'Aboutには、
大東公民連携まちづくり事業(株)代表の入江さんにお越しいただきます。

地図と写真は、入江さんが手掛けてこられた「morineki」。
大東市北条、JR四条畷駅の東側にあります。
写真は昨年10月にご案内いただいた時のもので、
もう間もなくオープンとなります。
その最新のお話を伺いたいと思います。
https://matituku.com/hojo

うめきたTalkin’About「公民連携とビジネスプロデュース」 
 2021年2月24日(水)7pm〜9pm。
 場所:大阪ガス エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 参加無料
 話題提供:入江 智子氏(大東公民連携まちづくり事業株式会社 代表取締役)

 近年、行政と民間事業者が協働で公共サービスの提供などを行う「公民連携=PPP(Public Private Partnership)」が注目を集めています。行政が民間セクターと連携し、アイデアや技術、ノウハウを取り入れることで、市民サービスの向上や事業効率のアップ、地域活動の活性化、新たなビジネスを創出させることをその目的としています。

 大阪府大東市では、市民の笑顔が集まる個性的な街をめざし、2016年に大東公民連携まちづくり事業株式会社(コーミン)が発足。これまでにJR住道駅前での「ズンチャッチャ夜市」、「地域健康プロフェッショナルスクール」の運営、地域包括支援センターの運営受託などを行い、今年3月には「morinekiプロジェクト」として、PPP手法を用いて整備した借上げ公営住宅・民間賃貸住宅の住宅棟、生活利便施設をオープンさせます。

 今回は、「コーミン」の代表取締役の入江さんに、活動の趣旨と大東市でのこれまでの取り組みについてご紹介いただき、「地域における公共サービスを、ビジネスの手法でどう解決するか」をテーマに話し合います。


※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

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 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス螢┘優襯ー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス蟠甬Ψ部 担当:山納 Tel 06-6205-4545


2021/02/21(月)
寝屋川の悪水井路(3)


『歩いて読みとく地域デザイン』の3刷が決まりました。
コロナ禍で「ご近所旅」が流行っているようで、
まちあるき本も好調なのだそうです。

この本の「用水路の存在」という項の中で、
西宮市にある百間樋用水について紹介していました。
近くを流れる武庫川は、周囲の土地よりも低いところを
流れているので、動力がない時代は利用が困難で、
自然の高低差を活かして田畑を潤すために
用水路を人工的につくった、という話です。

寝屋川市ではここまで、友呂岐緑地の2つの水路の話をしてきましたが、
そのすぐ東側には、寝屋川が流れています。
ここも同じで、周囲よりも低い場所を流れる寝屋川の代わりに、
コントロール可能な水路を2つ作っていたのでした。
かつては3本の川と水路があり、
それぞれが生活に密着した存在だったんですね。

改めて、寝屋川と用水路を見てみます。

寝屋川は水がかなり綺麗で、河底には水草が茂り、
巨大なコイやカモが優雅に泳いでいるのが見えます。
この川は河川勾配があまりないため、都市化にともない、
下水や工場排水が流れ込んだ時に、水質が悪化しました。
大阪府では近年、河底を浚渫したり、淀川から水を入れたりして
水質の改善を図ってきました。その成果が出ているのが分かります。

用水路の方は、緑地が整備され、
土手のところにはスイセンが咲き誇っています。
残念ながら、水質自体はもう一つな状態でしたが、
近いうちにこちらも改善すると期待しています(つづく)。


2021/02/20(日)
寝屋川の悪水井路(2)


大歳商店街の「悪水井路」の石碑の南側には、
水路に沿った緑道が続いているのですが。
そこにはこんな舟が置かれています。

これは三枚板舟(さんまいだふね)といって、
田に水を入れる用水路(井路)を行き来して、
刈り取った稲を運んだり、寝屋川を遡ってきた舟が
運んできた肥桶を積み替えて村の田畑に届けたりするのに
使われていたのだそうです。

この緑道を少し南に進むと、こんな風景に出会います。
赤い橋の右側の緑道の下が、トンネル状に開いています。
さて、これは何なのか?

近くにある歴史標識を読むと、
「友呂岐(ともろぎ)緑地は、昔、寝屋川沿いを並行して流れていた
 二十箇所用水路と友呂岐悪水路を一本にまとめて整備した緑道です」
と書かれていました。つまりこのトンネルも水路だったのです。

悪水とは、飲用や灌漑などに適さない水のことをいいます。
つまり、用水路は灌漑や三枚板舟での物流に使っていて、
排水のための悪水路とは分けてオペレートしていたのです。

それを一緒にしたのは、下水が普及して
排水をここに流さなくなり、水が汚れなくなったこと、
また開発により田畑が減り、水路を2つ管理する手間を
減らそうとしたことによるのでしょう。

このあたり、この方のブログが詳しいです。
http://yone37458ballet05410n.web.fc2.com/nanshiki/tomorogi/tomorogi.htm

この風景は、生活を支えるインフラとしての水路は、
今よりもよほど複雑な機能を果たしていたと分かる
貴重な教材としてここに残されていたのでした(つづく)。


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