過去の日記

2020/05/22(金)
在宅勤務の賜物


台所にあった小さなジャガイモを
家族の目を盗んで裏庭に植えてみたところ、
芽が出てすくすくと成長してきました。
いわば在宅勤務のたまものです。


2020/05/16(土)
「淡路屋」さんの現状


昨夜、NHK「ドキュメント72時間」で、
神戸の駄菓子屋を紹介した回の
再放送をたまたま観て、居ても立っても居られなくなり、
今朝、「淡路屋」に顔を出してきました。

和田岬小学校のすぐそばにある淡路屋は、
午後3時頃になると、下校してきた子どもたちで、
日々賑わっていましたが、コロナ感染症が広がり、
特に志村けんさんが亡くなった後から、
子どもたちはほとんど来なくなっていたそうです。

店主の伊藤由紀さんは、暇になってからは、
本を読んだりしながら、お店を開け続けました。

経営者の高齢化、後継者不足のために減ってきている
まちの駄菓子屋を守ろうと、兵庫区・長田区にある
5軒の駄菓子屋で「駄菓子屋をすくえ!!クイズラリー」
を企画し、3月20日に開催しようとしていましたが、
感染の拡大により、前日に断念したそうです。
子どもたちが自由にまちに出られるようになったら、
できるだけ早く開催したい、と。

また子どもたちのコミュニケーションの場を守るために、
新たに駄菓子屋をはじめたいと思う方がおられたら、
仕入れ先やノウハウを伝えて、お店を増やしていきたいと。

そんな伊藤さんと、久々にゆっくりお話しできました。
こんな日常を、徐々に、徐々に、取り戻していきたいものです。

淡路屋ブログ https://awajiya.ko-co.jp/


2020/05/13(水)
デザインプロデュース研究@ZOOM


ミネルバ大学、という大学があります。
2012年に、最高レベルの高等教育を提供するために
生み出された大学ですが、校舎がなく、
学生は4年間に世界の7都市に半年間ずつ滞在しながら、
オンラインで授業を受けているのだそうです。
https://www.cinra.net/report/201905-onlinelearning?page=2

ここでは反転授業(flipped teaching)といって、
家であらかじめ学習してきて、教室ではディスカッション、
というスタイルで授業が行われています。
先生は1つの講義で10分以上話してはいけないそうです

大阪芸術大学デザイン学科での
デザインプロデュース演習が、今日からスタートしました。
例年は河南町にある芸大キャンパスまで行っていましたが、
今年は当面オンラインでの開催となりました。

今回、オンライン授業デビューに際して、
このミネルバの授業を真似てみました。

初めて会った13人の3年生の皆さんに
「コロナウイルスが広まって、変わったこと」について
30分間、ディスカッションをしてもらいました。
僕はミュートにして黙っていただけですが、
様々な「今だからこそできること」が挙がってきました。

“教わるのではなく、自ら学ぶ”
オンライン授業って、結構そのためのいいツールかも。

僕がいたのは、ここ、コモンカフェでした、
明日のマチ会議@ZOOMも、ここからお届けいたします。


2020/05/11(月)
マチ会議@ZOOM


【マチ会議】
 5月14日(木)19:00〜21:00頃 @ZOOM 参加無料

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。

 参加したい、という方は、
 info@talkin-about.com までご一報ください。

6月にはまた、都市魅力研究室で開催できれば、と思っています。


2020/05/08(金)
『都市から見る世界史』 ジョエル・コトキン 著 庭田よう子 訳


アメリカの都市研究者のジョエル・コトキン氏が、
世界史を俯瞰し、これまでに繁栄を謳歌してきた
都市の盛衰について、コンパクトにまとめた一冊です。

メソポタミアやギリシアの都市国家、
アレクサンドリアやローマといった世界帝国の首都、
大航海時代の交易都市、産業革命期の工業都市、
文化と娯楽が栄える現代の都市、
一方で第三世界に広がるスラムを抱えた巨大都市などを、
精神的・政治的・経済的機能から分析しています。

コトキン氏は、都市が総合的に成功してきた理由として、

「神聖な場所であること」
「安全性を与え力を示す能力があること」
「商業により活性化されること」 

の3点を挙げています。

また、近代に郊外が誕生したことで、
都市の新たな可能性が生まれたことについても触れています。
(彼は郊外の成長を、今後の世界の趨勢と見ています)


「都市は、大衆の複雑な性質をまとめ、活気を与える役割を果たす、神聖な場を支配することによってのみ栄えることができる。五千年以上もの間、人間にとって都市は、政治的、物質的進歩のための公共の広場として役立ってきた。人類の未来が今後何世紀にもわたり形成される場所は、神聖性と安全性と活気あふれる場の合流地点という古代からの役割を担う、都市にこそあるのだ。」


2020/05/02(土)
関西街角再発見


この4月から、NHKラジオ「関西ラジオワイド」の番組中で
「関西街角再発見」というコーナーが始まっています。
まちを読み解く専門家をゲストに迎え、
隔週で関西のどこかを紹介するというものです。

ゲストは、城郭考古学者の千田嘉博さん、
京都高低差崖会崖長の梅林秀行さん、
ツーリズム・プロデューサーの茶谷幸治さんと、
僕、山納洋が交替で務めるのですが、
次回5/7(木)が僕のはじめての回になります。
放送時刻は午後4時30分〜50分頃の予定です。
https://www4.nhk.or.jp/P2855/x/2020-05-07/05/88142/8664308/

今回は、2015年にWalkin’Aboutで訪れて発見が多く、
『歩いて読みとく地域デザイン』の中で何度も紹介した
高砂駅(兵庫県高砂市)の周辺を紹介します。

高砂のまちは、舟運から鉄道、鉄道から自動車という
物流・交通手段の変化によって、
そのつど中心地を移動させてきました。
その痕跡が分かりやすく残されているので、
「まちヨミ」の基本を学ぶのにもってこいなのです。

ご興味とお時間がありましたら、聴いてみてください。


2020/04/29(水)
畑作業


今日はコモンカフェの月曜昼に入っていただいている
「ひだまり」の堤さんの畑作業のお手伝い。
ひたすら雑草を刈ったり畦を作ったりしていました。





2020/04/21(火)
コロナウイルス都市のリ・デザイン


今朝、NPRで『Redesigning The COVID-19 City』
(コロナウイルス都市のリ・デザイン)と題した記事を見かけました。
https://www.npr.org/2020/04/20/839418905/opinion-redesigning-the-covid-19-city

で、とりいそぎ日本語に訳してみました。
長文ですが、興味ありましたらご覧ください。


NPR 2020.4.20
『コロナウイルス都市のリ・デザイン』ロバート・ムガー&トーマス・エルマコラ

 コロナウイルスの蔓延は世界の都市の喧騒に急ブレーキをかけた。この大流行は都市の中心部がいかに伝染病の蔓延に対する防御の最前線であり、最後の砦であるかということを明らかにしたが、そこはまた、国内、そして世界の回復へとつながる鍵ともなるのだ。

 この大流行においては、特に深刻な打撃を受けた都市がある。それは我々の社会を階層化する断層線、特に収入、ジェンダー、人種、そして機会による不平等を可視化した。この数ヶ月に国のリーダーだけでなく、知事、市長によってなされた決断は、世代を越えた結果をもたらすだろう。いくらかの都市は栄え、以前よりも回復するだろうが、多くの都市は苦しみ、崩壊に至る都市もあるだろう。

 大流行の重大さは根本的に統治と関係がある。コペンハーゲンやソウル、台北のようにリーダーシップと協調があるところでは、ウイルスはより早く封じ込められている。競争と機能不全があるところでは、致死率はより高くなっている。コロナウイルスは国内の富裕層と貧困層の荒廃した社会契約の状態を明らかにしてきた。これらの失敗は重大な連鎖反応をもたらすだろう。

 あらゆる都市がロックダウンから再帰した時に、我々は近年の歴史の中で最も重要な実験を始めることになる。この賭けから得られる報酬は高くはないだろう。全世界における81%もの仕事は全面的、部分的な都市封鎖の影響を受けている。ほとんどの人々はその日暮らしをしており、他の人々と関わらずに生計を立てることができない。
 だがこれは始まりに過ぎない。我々はワクチンや強力な抗ウイルス物質ができるまで、何年もこの伝染病の影響を受けるかも知れない。

 都市が無期限のロックダウン状態に留まることが不可能だということは全ての人が頷くところだろう。では、どう対処するのが望ましいのか?短期的にはどの都市においても、マスクと検査キット、デジタル接触追跡、社会的距離などの制限が取られるだろう。対処法は都市によって、その強さと厳しさの点で様々であろう。中国では、スマートフォンによる接触追跡はすでに規準となっており、人々は感染のリスクに従って色分けされている。住民管理委員会は住民が都市に出ていくのを妨げている。

 厳重な社会的距離の手段を導入してきた多くのヨーロッパの都市では現在、注意深くデイケア施設、学校、大学、事業所を開いている、アメリカの各州では再開への歩みを検討している。アフリカ、アジア、ラテンアメリカの都市では、多くのエリアで社会的距離の手段の導入が実際上不可能だという判断から難しい選択に直面している。

 生命を救った後に、全ての市長が直面する重要な問いは、コロナウイルス時代の都市とはどういうものになるのかということだ。我々は今後数カ月、数年にわたって展開するであろう9つの潮流を特定した。

 第一に、人々が集まる場所−スポーツアリーナからショッピングモールまで−は、社会的距離のために賢く改良されているだろう。いくらかはバーチャルや拡張現実といった選択肢をすでに提供している。こうした潮流は今後加速し続けるだろう。

 第二に、オンラインショッピングへのシフトは加速するだろう。製品を販売する大多数の店舗は、コンピュータから自動車部品に至るまで、ネット空間に移っていくだろう。回復する店舗もあるだろうが、この大流行は長期化する需要と供給への打撃をサバイブし得ない店舗にとっては絶望的なものとなろう。悲しいことだが、小商いの店舗は都市のアイデンティティとキャラクターづけに資する貢献する資産であるにも関わらず、最も大きなリスクにさらされることになる。

 第三に、都市の交通手段は一連の修正を余儀なくされるだろう。一つには、公営のバス、鉄道、フェリーはこれまで以上の復活をとげることになろう。(ウーバーなどの)ライドシェアの選択肢は衛生的問題が解決されるまでは歩みを緩めるだろう。自動運転が現実のものとなり、何百万もの仕事を脅かすことになろう。より多くの人々が歩いて、または自転車に乗って仕事に行きたいと考えるようになるだろう。都市は歩行者により多くの場所を与えるようになる。それはこの危機におけるわずかな希望の兆しである。

 第四に、都市における食糧の消費、生産方法が再点検されることになろう。ジャスト・イン・タイムの世界的サプライチェーンと食肉ベースの食事への過度な依存は危険だ。都市は根本的に、地域の、そしてより持続可能な生産にについて再考している。縦方向の都市農園、あるいはより素晴らしい方向性として、屋上農園やコンテナ農園の流行が起こり得るだろう。同様に、公共空間や公園は洪水やハリケーンの脅威を和らげるとともに、食糧生産のための場所を提供するように再計画されるだろう。

 第五に、プライバシーと政治はより深く、そして多くは悪い方に影響を受けるだろう。中国は住民の健康の名のもとに大規模な監視をいち早く開発し、その専門知識を他国に売り込んでいる。コロナウイルス感染症は選挙や公衆のデモを脅して中止させるだけでなく、それに対して科学技術が差し出がましく反応することで、急速に他の人々の人権を圧することにもなりかねない。

 第六については、飛行機に乗り、車を運転し、空気を汚す人が少なくなった時に得られた「気候の分け前」が示している。インドのいくらかの都市ではヒマラヤ山脈を望むことができ、北京ではクリーンになった空気を吸っている。これは人々が新たな異常状態の中で手放したくはないものかも知れない。だが、特にそれがパリ気候協定において設定された排出量削減の目標への国際的取り組みを遅らせる可能性がある時には、大流行による環境リスクもまた存在する。C40のような都市間ネットワークはこれまで以上に重要となろう。

 第七に、ウイルスはいくらかの都市において社会的結束を強めている。居住地区のグループは高齢者やホームレス、移民を助けるために自発的にオンラインで集まっている。こうした超地域密着の組織は、連邦政府や州政府の度重なる失敗のもとで活発になっている。鼓舞され、より多くの声を得ることで、彼らは都市再生において重要な役割を果たすことになろう。

 第八に、コロナウイルスはすでに進行していたいくらかの社会的潮流を加速している。それは構造化されたオフィス環境からよりフレキシブルな、バーチャルの、在宅での執務環境への変化の促進だ。オフィススペース需要の減少は都市に、特に人口密度という点でダメージを与えるだろう。また、多くの都市において孤独と精神疾患の蔓延が注目を集めるようになっており、適切なサービスや団結を提供する取り組みが大いになされるだろう。

 これらのコロナウイルスによる潮流は、デジタルの接続性とサイバーセキュリティ、人々が住み、働く居住地域の機能を強めつつある。それらは都市がそのグランドデザインの再構築を求められていることを明確に示している。我々は危機への反応と、社会と環境のための長期的で公平な利益を融合した新たな都市デザインの基準を目の当たりにすると期待できるだろう。「ドーナツ経済学」に基づく都市計画モデルへと向かうアムステルダムの例は際立っている。

 世界の都市居住者の人口が半数を超えることから、この大流行とその先の課題の解決を図ることは重要だ。都市はつねに危機の後に発展の可能性を示してきた。未来が最初に起こるのは都市である、と人々が言うのももっともだ。もし今、市長や企業のリーダー、市民起業家が正しい決断をすれば、多くの都市はこれまで以上の回復を遂げるであろう。最も成功する都市は、不平等を求める急進的な不寛容をよそに、回復力と持続可能性、経済の再生という原則をその中にデザインすることになろう。


ロバート・ムガー
 SecDev Group社長、Igarape Instituteの共同創立者。イアン・ゴールディンと共同執筆した近著「Terra Incognita」では、我々の世界が直面している全体的脅威に焦点を当てている。

トーマス・エルマコラ
 都市未来学者、再生計画立案者、科学技術投資家、「再コード化される都市:都市の未来を共創する」共同執筆者。


2020/04/20(火)
『シビックエコノミー 世界に学ぶ小さな経済のつくり方』 PRODUCED BY 00 石原薫 訳


『シビックエコノミー 世界に学ぶ小さな経済のつくり方』 PRODUCED BY 00 石原薫 訳 フィルムアート社 2014年

この本を書いたのは、ロンドンを拠点として、
社会、経済、環境的な理念に基づいた持続可能な
地域づくりを目指して活動するデザイン会社「00」。

紹介されているのは、イギリスを中心とした、

地域の幅広い活動を支える劇場、
スモールビジネスによる商店街活性化、
教会を使った地域福祉のためのプラットフォーム、
現代版ものづくり工房・ファブラボ、
地域と民間の連携によるコミュニティ発電所、
公共空間に広がる菜園運動、

といった、共助型で循環型経済を作り出す25の取り組みです。
原書の出版は2012年。プロジェクトの中には、
その後続いているもの、世界的に広がっているものも、
終わってしまったものもあるようですが、
地域での共助型の取り組みはこんな風に始まるという
清々しい風を感じることができます。


新しい行動様式が、イギリスそして海外の地域、
コミュニティ、企業を変えはじめています。

このトレンドは、従来の公共、民間、第3セクターという枠を越え、
サプライチェーンのあらゆる部分を問題にして
それらを同等に扱う姿勢であり、市民が単なる消費者から
共創者、共同出資者になることを可能にするアプローチであり、
私たちが持っている資源を開放して、より効果的に共有できる機会です。




2020/04/18(土)
ORDINARY MARKET


大阪・西九条、東大阪・布施で
「SEKAI HOTEL」を営む矢野浩一社長から、
地域店舗の商品の引換券を販売するECサイト
「ORDINARY MARKET」を立ち上げました、
とのご連絡をいただきました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000055688.html?fbclid=IwAR1eHTekUM3Af-i_iM0Kf_iomCwd2g3n_hJNv8zWvrWHXctufaWuvHTXSDc

セカイホテルは、地域にある複数の建物を使った
分散型ホテルです。どちらも下町にあり、
近所には商店街や純喫茶や銭湯があります。
大阪に来た人たちに、その雰囲気すべてを
楽しんでもらうというのがコンセプトです。
https://www.sekaihotel.jp/

今回立ち上げられた「ORDINARY MARKET」は、
そんな地元の日常を写真や動画で伝え、
旅行者の方々にチケットを購入いただき、
まちを深く味わっていただくための仕掛けです。

テイクアウトに取り組む飲食店を紹介するサイトや、
苦境にある飲食店の食券を買って支えるクラウドファンディングなど、
厳しい状況を打開するための
新たな形のソーシャルデザインが、
今、あちこちで生まれつつあるようですね。

コロナウイルス感染拡大は、ホテルにとっても
大変な苦境となっているはずです。
そんな状況にもかかわらず、新たな企画を打ち出す
矢野社長は凄いなと思います。


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