過去の日記

2019/03/24(Sun)
Patriot Act(愛国者として物申す)


ネイティブ並みに英語を喋りたいという夢を
まだ捨てたわけではない僕は、ネットフリックスで
英語字幕を見ながら英語の番組を見ているのですが、
最近、「Patriot Act(愛国者として物申す)」という
秀逸ですばらしく面白いトーク番組に出逢いました。
https://www.indiewire.com/2019/03/patriot-act-netflix-civil-rights-hasan-minhaj-1202048372/

登場するのは、ハサン・ミンハジというコメディアン。
本人はアメリカ生まれですが、両親は北インド出身の移民で、
ムスリムを信仰する一家で育っています。

彼が取り上げるのは、薬価問題、学生ローン、移民法など、
今とんでもないことになっている問題が、
なぜそんなことになっているのかを分かりやすく、
かつ面白おかしく、20分ほどで紹介しています。

上のサイからは、公民権問題についての回が見られます。
(ネットフリックスに行けば日本語字幕で見られます)
歴代の政権が積み上げてきた人種平等に向けた取り組みが、
なぜトランプ政権になってからなおざりになっているのかを、
4人の閣僚の振舞いにスポットを当て、

1.NOT DOING SHIT(何もしないこと)
2.UNDOING SHIT(なかったことにすること)
3.DOING AWFUL SHIT(とんでもないことをすること)

という3つの切り口から見事に説明し切っています。

「Patriot Act」、日本ではまだほとんど知られていないと思いますが、
ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
間違いなくブレイクします(アメリカではしています)。


2019/03/23(日)
Marddy's Shared Kitchen
勉強の合間にネットニュースを見ていると、、
ジョージア州アトランタで「Marddy's」という名前の
シェアキッチンを営んでいるケイトラ・ベイツという
黒人女性の話に遭遇しました。
https://www.atlantamagazine.com/dining-news/marddys-shared-kitchen-mission-against-westside-gentrification/

彼女は2013年に西アトランタでピザカフェを始めました。
そこでは近くの農園の小規模生産者から材料を仕入れたり、
犯罪歴のある人を雇って自活のチャンスを提供したりしていましたが、
物件の大家が変わり、新オーナーが家賃を上げたことで、
2015年に店を閉めることになりました。

「ベルトライン」という、鉄道の廃線跡だった場所を
公園や緑地、バイクレーンとして再開発したことにより、
近年、周辺の地価は急上昇しました。
いわば彼女もジェントリファイされたわけです。
https://www.atlanta.net/things-to-do/outdoors/beltline/

店を閉め、近隣の変わっていく様子を見ているうちに、
彼女は「スウィートポテトパイおじさん」と呼んでいた
年配の紳士のことを思い出します。彼は奥さんが焼いた
ミニスウィートポテトを、小さなお店を渡り歩いて
売っていたのだそうです。

黒人中心の貧しい近隣地区では、床屋にいると、
ケーキや髪(エクステンション)やジャケットなどを
売る人たちがやって来るそうです。小さな商店は、
そうした小さな起業家がお客さんを見つける場所として
開かれた場所なのだそうです。

ですが、西アトランタに最近越してきた白人の新住民は、
地元にそんな商売のネットワークがあることなど
知るよしもありません。彼らはベルトラインの西側は
「フード・デザート」だと思っています。

そこでケイトラ・ベイツは、新たに物件を買って、
彼らがそこで料理を作って売ることで起業できる、
小さな「シェアキッチン」を始めました。
それが「Marddy's」です。

僕は記事を読んですぐに、「Marddy's」のサイトを見つけ、
そこからケイトラさんにメールを送りました。
「ぜひ一度お話を聞かせてください!
 僕も日本の大阪という街で、シェアカフェをやっています!」と。

今日、ケイトラさんとグーグルハングアウトで話しました。
彼女が活動しているのは、いわゆる貧困集中近隣地区で、
地価が上がったことから、仕事があり裕福な黒人家族は
家を売って出て行き、出て行けない人たちが残されているのだそうです。

彼らが、自らできる小商いで自活を始める。
また地域に根付いてきた文化を絶やさないようにする。
そして新住民である裕福な白人たちといい形でつながる。
彼女は「Marddy's」のミッションをそこに置いていました。

ということで、近いうちに一度アトランタに行き、
彼女のお店とアトランタのジェントリフィケーションの状況を
見てこようと思っています。


2019/03/16(Sat)
Izzy's rastaurant


ケンブリッジのアパートから徒歩10分ほどの場所に、
Izzy's rastaurantというプエルトリコ料理のお店があります。
僕はここに週に1回は行くことにしています。
http://www.izzysrestaurantcambridge.com/

このお店のあるあたりは、現在は「エリア4」、
以前は「ザ・ポート」と呼ばれていた近隣地区です。
すぐ目の前にはワシントン・エルムズという公営住宅が
1942年に建てられています。

エリア4の近くにはかつて、キャンディの工場が
建ち並んでいました。ボストンの港に輸入した砂糖を
精製する工場があったので、その砂糖を使っていました。
そしてこの辺りには、アフリカ系アメリカ人、
1960年代からはプエルトリコからの移民が、
この界隈で暮らすようになりました。

お店のご主人のイズィさんは、1964年にプエルトリコから
ケンブリッジに渡ってきて、洗濯屋やキャンディメーカー、
音響映像機器メーカーの運転手などの仕事をしました。
会社が移転して解雇されたのを機に、奥さんのカルメンさんと
1980年に小さなお店を始めました。
7年間そのお店を続け、その後いったんフロリダに行き、
1988年に現在の物件を買って商売を再開しました。
2階に住みながら商売をしておられるそうです。

かつて界隈にはドラッグの売人がウロウロしていて、
街角にタムロしていたり喧嘩していたりする人たちが
しょっちゅうだったそうですが、このお店は近隣の人たちや
警察の人たちに守られて、被害を受けたことはなかったと。

お店にいると、本当にありとあらゆる人種の人たちが、
このお店が好きでやって来ているのが分かります。
実はこういうお店は多くはありません。
ただ、この界隈は家賃が高騰しているはずなので、
ご夫婦が営業をやめてしまったら、この雰囲気のお店を
継続するのは難しいのではと思います。

こういう奇跡のようなお店がある間に、
できるだけ足を運んでおきたいと、
尼ヶ崎・戸ノ内の「より道」に行くような心持ちで
オックステールや山羊のシチューなどを食べに行くのです。

そういえば、アメリカにおけるプエルトリコと、
日本における沖縄って、少し似ているかも知れません。


2019/03/15(Fri)
Caffe Vittoria


今日は最高気温が17℃ぐらいまで上がり、ボストンにも春がやって来たようです。

今日はボストンに出て、ヘイマーケットの市場で果物を買い、
ノースエンドのCaffe Vittoriaという1929年から続くイタリアンカフェへ。
http://caffevittoria.com/

ケンブリッジのカフェには毎日行っていますが、
ここは勉強しに行くというよりは、ぼんやり外を眺めながら
エスプレッソを啜るのが心地よくて行く、そんな感じです。

暖かくなってきたので、こういう動き方を増やそうかと。


2019/03/14(Thu)
鍵が4つないと暮らせない街


僕がいま住んでいるケンブリッジ市インマンストリート。
https://www.google.co.jp/maps/place/Inman+St,+Cambridge,+MA+02139/@42.3653124,-71.1108267,14z/data=!4m5!3m4!1s0x89e3774de24bbd79:0x36a9cd3703ccb4ba!8m2!3d42.3700681!4d-71.1029302

ボストンとハーバード大学のちょうど間にあって、
暮らしやすい所なのですが、50年前に同じ通りに住んでいた
日本人の方から、「鍵が4つないと暮らせない街だった」
と聞いたことがあります。

カフェの友人・ミスタージョンにその話をすると、
「昔は空き巣や窃盗が多かった。うちも一度入られて
 オーディオのセットを持っていかれたことがある。
 保険に入っていたので、その後新品に変わって
 ラッキーだったけどね」と。ポジティブです。

当時はドラッグが流行して、若い子たちが
ドラッグを買う金欲しさにそんなことをしていたそうです。
うちからボストンの方に少し行ったところに、
1930、40年代に建てられた公営住宅がありますが、
ドラッグの売人が、取り締まりが厳しくなった
ボストンを避けてここまで商売に来ていたようで、
時々発砲事件なども起きていたようです。

今ではそういう犯罪がすっかり起きなくなり、
道には譲り物のソファーや洋服が置いてありますが。

写真左は家の近くで見かけたマンション。
おそらく古い教会の建物の一部を
リノベーションしたのでしょう。

写真右は、上の話に出てきた公営住宅。
低層で建てられたことが幸いしてか、他のエリアではよく起きた
ヴァンダリズム(器物損壊)などをさして受けずに、
改修などもしながらいい状態で残されています。


2019/03/11(Mon)
アメリカ・ジェントリフィケーションの文脈


ハーバードケネディスクールのゼミ「過去と現在」で
どうにか読み切った"FATAL MISCONCEPTION"は、
今日は取り上げられず、各受講者がテーマを発表し、
テムキン准教授にコメントをもらうという回になりました。

ここで得た一番大事なことは、その気になれば
英語の本は1週間で読める、という自信でした。
そう思うしかないとも言えます。前向きキャンペーン!

僕以外の二人のテーマを聞いて、改めて驚きます。
インド人で行政職員をしている男性は、インド人の24%、
2億5千万人を占める最貧困層であるアウトカースト、
後進山岳民族の教育と機会の提供に向けての課題を、
https://world-note.com/dalit/

イギリスから来ている、カリブ移民の第二世代の女性は、
イギリス内務省が移民子孫を不法入国扱いにした問題を、
https://www.bbc.com/japanese/43792424

それぞれテーマに選んでいました。

僕は、アメリカにおけるジェントリフィケーションの文脈を
調べたいと、こんなドキュメントを説明しました。
詳しい内容についてはここではパスしますが、
アメリカでこの問題がどう語られ、
分析されているかをまとめようと思います。

テムキン氏には、取り上げている文献が面白いと
褒めてもらいつつ、「この研究を日本でどう活かすのか?」
と鋭い所を突っ込まれました。
「いや、日本がこうならなければいいなと…」

アメリカに限らず、ヨーロッパでもアジアでも、
高所得者が都心に回帰したことで家賃が上がり、
それまで地域で暮らしていた低・中所得の人たちが
その街で暮らせなくなるジェントリフィケーションは
世界各地で起きています。

日本でもいろんな問題は起きてはいますが、
起こっていることのシビアさが全然違います。
こちらにいて、日本は本当に恵まれていると思います。
こうした知識を日本で使う日が来ませんようにと
願いながら研鑽を続けたいと思います。


2019/03/08(Fri)
POLICINGの問題
ハーバードケネディスクールの秋学期に
「都市部における政策立案」という講義の中で、
ある黒人の学生が「自分のテーマはPOLICINGです」と言っていました。
別の場面で教授が「黒人の刑事司法についてどう思う?」
と彼に質問をした時に、彼は、「黒人の多い貧困地域では
警官がいつもパトロールをしている。多すぎるから
犯罪が増えるんだ。」と言っていました。

最近、「THE DIVIDED DITY」の中で
そのことが書いてある箇所にさしかかりました。

予算がショートしている自治体の中には、
不動産税を引き上げたり、罰金や手数料を収入源として
当てにして、取り締まりを強化しているところがあるようです。

司法局はノース郡の誰でもすでに知っていることを発見した。それはあなたが黒人だったら、より警察の標的に、特に小さく些細な違反の標的になりやすいということだ。もしあなたが黒人で貧しく、弁護士を雇ったり罰金をすぐに払ったりできるだけのお金を持っていなかったら、状況はさらに悪くなる。ノース郡の牧師、ティモシー・ウッズは、「538」のベン・カッセルマンに説明している。「低所得の労働者は不動産税や自動車税を払えない。積極的な取り締まりが彼の車を停止させ、その違反の切符を切る。貧しいので彼は罰金を払えないだろう。すると即座に、軽微な違反が逮捕令状に変わり、刑務所に入ることになる。犯罪歴がつくと、まともな仕事をみつけるのが難しくなり、ずっと貧困であり続けることになる。この辺りの人たちの半分が逮捕令状を受け取ったことがあるんだ。」

アメリカ中の多くの都市に共通する警察活動(POLICING)は状況を良くしているのか悪くしているのかははっきりしない。中流階級エリアに住む白人の中流階級世帯にとって、警察の存在は実際には市民を保護してくれるとは言わないまでも、一般的には控えめで無害なものだ。だが、他の場所では全く違う。貧しく、隔離されている近隣では、アミー・ラーマンとヴェスラ・ウィーバーが書いているように、「監視のインフラ−警察の支署からパトカーへ、そして警察官が降りて住民の建物を垂直パトロールしていく−それが至る所に広がっている地域生活の構造の一部なのだ。これらの近隣では、市民は日常の動きの中で定期的に警察と遭遇する。だがそれは、不本意で大いにありがたくないやり取りなのだ。」
(アラン・マラック著「THE DIDIDED DITY」山納洋訳)

アメリカ・コロラド州で、庭でごみ拾いをしていた
黒人の男子大学生が、職務質問のために駆けつけた
多数の警察官に囲まれる様子が昨日動画でアップされ
日本でも話題になっているようですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190307/k10011839181000.html

アメリカの警察や司法に人種的な問題があることは
よく知られていますが、その背景には地域経済の問題も
あるようです。つまり「警察活動」も
都市政策と密接に関わっている問題なんですね。


2019/03/06(Wed)
コモンカフェでWiFiが使えるように


さて、大事なご連絡です。
コモンカフェでWiFiが使えるようになりました。
仕事や勉強、イベントなどにご活用ください。
ご参考までに、3月以降のスケジュールはこちらを。
http://talkin-about.com/?page_id=4260

4月1日に、コモンカフェ15周年を迎えます。
そんな大事なタイミングなのに僕はまだボストンです。
6月のどこかには帰るので、7月の初め頃に、
また「静かに祝う会」をしようかと。

写真は去年の「14周年を静かに祝う会」の様子です。


2019/03/05(Tue)
ハーバード大学自然史博物館へ


今日は勉強の合間にハーバード大学自然史博物館へ。
ここの「鉱物学と地質学博物館」では、
地球上に存在する鉱物の大部分が見られます。

上の写真の真ん中から手前にあるのは黄玉(トパーズ)。
中学高校の頃に岐阜県まで採りに行きましたが、レベルが違います。
辛いことがあったら、ここに来て癒されようと思います。


2019/03/05(Tue)
心斎橋スタンダードブックストアが閉店

出版記念トークイベントなどで何度もお世話になってきた
心斎橋スタンダードブックストアが、
4/10頃に閉店するそうです。

オーナーの中川さんは、
新たなお店を作ろうとされているようです。
http://www.standardbookstore.com/archives/66305727.html?fbclid=IwAR1QKM0iKYLINh24OH5Lz3JrpHlCORgv_INr9iBJQaUoyAea1dRY8WisJ08


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