過去の日記

2026/03/06(金)
【シリーズ】街角をゆく Vol.19 四條畷(大阪府四條畷市)


エネルギー・文化研究所noteでの連載、
「街角をゆく」第19回目は、四條畷です。

昨日3/6にNHKラジオ「関西ラジオワイド」内の
「関西街角再発見」でお話しした、忍ケ丘駅前遺跡、
四條畷市立歴史民俗資料館、田原レイマン墓碑、
四條畷の戦い、そして四條畷にある100体のサンタ像の話を書きました。
https://note.com/ognwcel/n/n5d35660c85db


2026/03/04(水)
3/12(木)には、高松に行きます


日に日に世界が悪くなる 気のせいか そうじゃない
そんなじゃダメだと焦ったり 生活しなきゃと坐ったり
(ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」より)

世界ではいろいろ不安なことが起こっていますが、
とりあえず目の前のことに注力しようと思います。

3/12(木)には、高松に行きます。
目的は「上水道」のリサーチです。
香川県は上水道の維持のため、2018年に、
県下16自治体の水道事業を統合しています。
この取り組みを探ってみようかと。

そして夜には、本屋ルヌガンガさんでお話を。

3/12(木)19:30〜「まちを読み解くための方法」@本屋ルヌガンガ
https://www.lunuganga-books.com/events/machiwoyomitokutamenohoho-yamaosamehiroshisanohanashikai

まちを観るための視点は、名所旧跡や名店を訪ねる観光の目線だけでなく、「ここで暮らすと便利かな?」という生活者目線、「今一番ホットなのはこのあたり?」というトレンドウォッチ目線、「このお店はどんなお客さんに支えられているのだろう?」という経営的目線、「なぜこんな構造になっているのか?」という都市計画の目線、「このまちにはどんな課題があるのだろう?」というソーシャル目線などなど、人によってさまざまです。今回僕は、「そのまちからどんなドラマが見えてくるか?」という物語目線でお話をします。そしてその後に、参加者のみなさんの「まちヨミ」の視点をうかがいます。

高松の近くにお住いの方(知り合いには多くはない)、
お時間とご興味がありましたら、お越しください。

写真は5年前に行った「トキワ新町」。
ルヌガンガさんの近所です。


2026/03/02(月)
エネルギー・文化研究所の40年


大阪ガスネットワーク エネルギー・文化研究所が発行する
情報誌CELの第138号が、3/1付で発行されました。
https://www.og-cel.jp/info_new/1798334_46968.html

特集「エネルギー・文化研究所の40年」

エネルギー・文化研究所(CEL<セル>)は、
1986年4月に大阪ガスの創立80周年を記念して設立され、
2026年4月に40周年を迎えます。

10年、20年先の社会や価値観、生活、文化の変化を予測し、
企業がそれに適応するための方策を研究することを目的に
設立されました。

この40年間、社会情勢や事業環境が大きく変化する中で、
企業の視点に偏ることなく、生活者の視点と長期的な視野を
大切にしながら、研究と実践を続けてきました。

今号では、その歩みを、草創期、中興期、再起動期、再興期の4期に分けて
振り返りながら、CELがこれまで果たしてきた役割を改めて見つめ直し、
変わりゆく社会の中での役割や意義について考えていきます。

冊子は、グランフロント大阪・都市魅力研究室や
扇町ミュージアムキューブ内「談話室マチソワ」などに
置きますので、見かけられたらご自由にお取りください。

*上のサイトから、電子ブックでお読みいただくことも、
 PDFをダウンロードいただくこともできます。

CELのことばかり書いていて恐縮なのですが、
よろしければ、お読みいただければ、
そして感想などお聞かせいただければ幸いです。

*次号の139号から141号にかけては、
『住まい・暮らし』『都市』『エネルギー・環境』という、
 CELの原点ともいえるテーマで特集を予定しています。


2026/03/02(月)
3/5(木)のNHKラジオ「関西街角再発見」では、四條畷の話を


3/5(木)のNHKラジオ「関西ラジオワイド」での
「関西街角再発見」では、四條畷の話をします。
https://www.nhk.jp/p/rs/3LMYMLG7XQ/episode/re/214X9Z494Q/

1月のWalkin'Aboutで出会った市立歴史民俗資料館と、
古墳時代の馬飼いの里と、市内のあちこちで見かける
谷口智則さんのサンタ像の話になると思います。
放送時刻は午後4時30分〜50分頃の予定です。
関西ですが、首都圏でも流れます。

国会中継が長引きませんように...


2026/03/01(日)
みみっぱまわり(2)


「幼稚園と保育園はどう違うのか?」という問いを、
最近いろんな方に投げかけています。

所轄が文科省と厚労省(今はこども家庭庁)、
預かってもらえる年齢と時間の長さ、
仕事をしていないと預かってもらえない、
保育園育ちの子の方がたくましく育つ、など、
いろんな答えを聞かせていただきました。

まち歩き視点からは何が見えてくるのだろうと思い、
2/28のWalkin'Aroundでは、幼稚園と保育園を巡りました。

協和町にある「共愛こども園」は、1929年(昭和4年)に、
堺市初の託児所として、家事講習所内に発足しています。
その後1947年(昭和22年)に児童福祉法の適用により、
「共愛託児所」は「共愛保育所」と改称され、
1969年(昭和44年)には、堺市で初めての
ゼロ歳児保育がスタートしています。
そして2017年(平成29年)に、幼保連携型認定こども園になっています。

つまりこの地域は、市内でもっとも保育ニーズが高い場所、
言いかえれば“課題先進地”だったのでした。

はっきりとした裏付けが取れないそうですが、
この地域が堺市に編入された1925年(大正14年)には、
尋常小学校の教員が私設で立ち上げた託児所が、
「共愛託児所」だったという話もあるようです。

地域には他にも「しおあなの森保育園」があります。
1976年(昭和51年)に「しおあな保育所」として開設され、
社会福祉法人による保育施設として運営されています。

課題が深刻だったからこそ、自ら動く人が現れる、
行政に働きかけ、政策としての実現をはかる。
やがて国が基本法と制度をつくり、全国的に実施されるようになる。
アドボカシー(権利擁護運動)ではこういう道筋を目指しますが、
かつての舳松村は、まさにそういう場所だったと理解しました。

僕はいま、地方自治についての本を書こうと、
いろんな分野の事例を調べています。
本当にいろんなことを知らないなと実感する日々で、
ちょっと時間がかかりそうです(おわり)。


2026/02/28(土)
みみっぱまわり(1)


今日のWalkin’Around みみっぱには、
10名の方にご参加いただきました。

みみっぱとは、耳原総合病院と介護施設を営む
社会医療法人同仁会が、昨年6月に堺市大仙西町に
オープンした地域コミュニティ棟です。

今日は各自自由に堺のまちを歩いていただいた後、
「みみっぱ」まで自力でお越しいただいたのですが、
堺東駅・湊駅(南海)、三国ヶ丘駅・百舌鳥駅(JR)、
車など、みなさんいろんなアプローチをされていました。

今日はテーマに「地域の居場所の可能性」とあったので、
僕は大仙公園のそばにある「HONBAKO堺本店」へ。
店内の本棚を箱ごとに貸し出す「シェア型書店」です。
https://honbako-cafe.com/

ちょうど午前中の読書会が終わったところで、
オーナーの牧田さんも、店長の中道さんもおられました。

堺本店には現在、120名の箱主さんがおられるそうです。
お店では箱主どうしの交流に力を入れておられ、
この空間を通じていろんな出会いが生まれているのだと。

また、地域のお店と一緒にイベントもされていて、
今年5/9(土)には、大仙公園の大芝生広場に
スクリーンを立てての「HONBAKO 野外映画祭」の
第2回を開催されるのだそうです。

オープンして3年半。現在は宇治と北堀江にも
新たにお店を出されているのだと。

こういう居場所が、みみっぱの近くにはありました(つづく)。


2026/02/26(金)
ひとりWalkin'About@八潮(4)


八幡・八條・潮止の3つの村は、1956年(昭和31年)に
合併して八潮村となり、その後64年に八潮町に、
72年に八潮市になっています。

八潮村では1959年(昭和34年)に工場誘致条例を制定し、
村内の工業化を進めました。工場の増加とともに
周辺地域から人口が流入し、宅地造成も活発になりましたが、
生活排水や工場排水が直接川に流されたことで、水質汚染が発生しました。
特に綾瀬川では深刻で、1980年(昭和55年)より15年連続で
全国ワースト1となっています。この状況を打開すべく、
河川流域の自治体では汚染を低減させる取り組みを行っています。
八潮市の下水道の敷設は、こういうタイミングで実施されています。

八潮市の下水道は「中川流域下水道」として埼玉県が整備し、
1983年(昭和58年)に供用が開始されています。
流域にある11市4町の下水を集め、八潮市東隣の三郷市に設けられた
中川水循環センターで処理しています。

今回の八潮市の陥没事故現場は流域下水道の最下流近く(赤印)にあり、
県内の9市3町からの汚水が集まります。
だから管径が4.75mもあり、事故の影響が上流側120万人に及んだのでした。
常時流量が多く流れを止められないため、点検調査時に
鮮明な映像が得られず、異状を検知できなかったことも
今後の課題となっています(その後は飛行式ドローンを用いた
調査が行われるようになり、状況は改善しているのだと)。

下水道というインフラには、止めることができない、
工事にあたって道路の通行規制が必要など、特有の事情があります。
下水道管の再整備には、老朽管を開削して取り出して
新しい管に取り替える「更新工法」の他に、
特殊な工法を施して機能回復・維持をはかる「更生工法」があり、
特に近年は後者の技術開発が進んでいます。

*参考サイト 大阪市建設局下水道部「老朽施設の改築」 
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000008432.html


今回の事故によって、下水道老朽化対策は喫緊の課題であると広く認識され、
都道府県主導による技術面・財務面での基盤強化や、
法令を含む諸制度の見直しなどが議論されています。

テクニカルな面では自分たちにできることは少なそうですが、
私たちの生活はどのように成り立っていたのか、
現在はどういうシステムで維持されているのか、
私たちに何かできることはないのかと、
こういう機会に問うてみることも大事かなと思い、
歩き回って調べてみました(おわり)。

左:国土地理院地図 1/25000草加 昭和40年改測・昭和42.10.10発行
右:埼玉県下水道局 流域下水道管路マップより


2026/02/25(水)
3月のTable,Table


談話室マチソワでのワークショップ「Table Table」。
3月の全体スケジュールは以下の通りです。

*写真は「仏像トーク【番外編】」開催風景です
*詳細はこちら

■点字に触れてみよう、点字を打ってみよう 店主:つっつん(ひだまり)
 3/6(金)、13(金)、20(金)、27(金)  16:00〜19:30 予約不要 参加費:無料(1ドリンクご注文ください)
【お問合せ】ひだまり・堤 info●odaidokoro.info(●→@)

■「色を選べる水引細工WS」店主:yuriko(紅茶喫茶2cups)
 3/8(日)受付時間 13:10〜14:00の間随時※所要時間90分程度 参加費:2.000円(材料費、わかりやすいテキスト込み※現金のみ)+1ドリンク
講師:kasumi(アクセサリー作家) 要予約
【予約・問い合わせ】(Instagram)@momotose_towaco

■マチソワ おんどく読書会
 3/9(月)参加料:500円+1ドリンクオーダー 要予約(単発参加可能)
 マチネ前 10:30–12:00 読むテキスト:「オツベルと象」
 ソワレ後 19:30–21:00 読むテキスト:「カイロ団長」
【予約・問い合わせ】ogurikazue@yahoo.co.jp

■【古事記を楽しく読み解くお茶会】 店主 つっつん(ひだまり)
 3/15(日)13:30〜15:30 予約不要 参加費:無料(1ドリンクご注文ください)持ち物:手ぶらで大丈夫です
ナビゲーター:春野花(古事記で巡る神社巡りガイド)
 お問合せ:連絡先(メール) haruno.87.musubi●gmail.com (●→@)
(公式ライン) https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=412joztv

■アロマで春のバランスケア 店主:ほちょ 主催者:RIN
 3/22(日)13:00-16:00 
・アロマハンドマッサージ 15分1000円+1ドリンク制
・アロマスプレー作り 1000円+1ドリンク制
主催者:RIN https://www.instagram.com/aromarin(Instagramアカウント @aromarin)

■くす玉わってみませんか? 店主:ほちょ
 3/22(日)13:00-19:30(随時対応しますので、お好きな時間にどうぞ) 参加費:無料(1ドリンクご注文ください)
出演:往来お祝い門付一座 申込:不要
【お問い合わせ】ほちょ(Instagramアカウント @hochohocho)

■くす玉をわって、お祝いについて考える。 店主:ほちょ
 3/22(日)19:30-21:00 参加費:500円+1ドリンク 企画/講師:梅山晃佑(ついたちレコード) 
【ご予約・お問い合わせ】ほちょ(Instagramアカウント @hochohocho)

■マーカーで書くカリグラフィー 店主:yuriko(紅茶喫茶2cups)
 3/24(火)夜クラス19:30-21:30・ 3/25(水)朝クラス10:30〜12:30 講師:武田雅子さん 
参加費:3,000円(ペン1本と紙・資料付)+1ドリンク制 ※要予約
【予約、お問い合わせ】2cups (yuriko)(Instagramアカウント @tea2cups)

■仏像をめぐるぐるりのこと vol.11
 3/26(木)、4/2(木)19:00〜20:30(受付 / 18:00〜)
 参加料:1ドリンク+資料代200円
 申し込み→https://fb.me/e/6ePA6Sb5Y

■大人のためのほんわかそろばん教室 店主:阪田
 3/29(日) オープン10:15/10:30〜11:30  予約不要
 講師:森山英将 料金:1200円(現金のみ)+ワンドリンク 持ち物:そろばん 持っていない人は貸出します 。
【予約、問い合わせ】マチソワスタッフ 阪田(13rokyoku@gmail.com)・2cups(Instagramアカウント @tea2cups)

■Bibliophile’s Cafe(本を紹介する会) 店主:やまのう
 3/29(日) 16:00-18:00 参加無料(1ドリンク制)


2026/02/25(水)
ひとりWalkin'About@八潮(3)


八潮市はかつては八條・八幡・潮止の三つの村で、
東を中川、西を綾瀬川、南を垳川・大場川の河川に囲まれ、
古くから水害に悩まされた地でしたが、江戸時代に
中川・綾瀬川が改修されて利根川や荒川の本流と切り離され、
農業用の用・排水路として使われるようになったことで、
豊かな耕作地となりました。また江戸まで船で容易に行けるように
なったことで、舟運が一気に盛んになりました。

八潮から江戸に運ばれた荷は、年貢米、野菜、藁工品、味噌などでしたが、
江戸からは主に下肥や干鰯、日用品が運ばれました。
下肥とは、人間のし尿を腐熟させたものです。このあたりには
山林、原野が少なく、堆肥が手に入りにくかったことから
下肥は重宝され、中川や綾瀬川では下肥商人が
江戸から舟で下肥を運び、農家に販売していました。

江戸時代の庶民生活や文化を研究した小説家の石川英輔氏は、
著書『大江戸リサイクル事情』の中で、江戸時代には
ごみや排泄物、不用品の回収、再利用が徹底的になされ、
「江戸文化は洗練の極致に達したリサイクル文化だった」と書いています。
下肥についても一章を割いておられ、人口100〜120万人の
江戸の町には、そこで発生した膨大なし尿を移送して
全量を肥料に変えるシステムが機能していたことを明らかにしています。
八潮も、そのシステムの一端を担っていたのです。

大正時代になると需給関係が変化し、下肥商人は下肥を購入するのではなく、
くみ取り料を徴収して処理するようになりましたが、
昭和30年代後半頃に人工肥料が普及するまでは、
下肥の農村還元は続いていました(八潮市はかつては八條・八幡・潮止の三つの村で、
東を中川、西を綾瀬川、南を垳川・大場川の河川に囲まれ、
古くから水害に悩まされた地でしたが、江戸時代に
中川・綾瀬川が改修されて利根川や荒川の本流と切り離され、
農業用の用・排水路として使われるようになったことで、
豊かな耕作地となりました。また江戸まで船で容易に行けるように
なったことで、舟運が一気に盛んになりました。

八潮から江戸に運ばれた荷は、年貢米、野菜、藁工品、味噌などでしたが、
江戸からは主に下肥や干鰯、日用品が運ばれました。
下肥とは、人間のし尿を腐熟させたものです。このあたりには
山林、原野が少なく、堆肥が手に入りにくかったことから
下肥は重宝され、中川や綾瀬川では下肥商人が
江戸から舟で下肥を運び、農家に販売していました。

江戸時代の庶民生活や文化を研究した小説家の石川英輔氏は、
著書『大江戸リサイクル事情』の中で、江戸時代には
ごみや排泄物、不用品の回収、再利用が徹底的になされ、
「江戸文化は洗練の極致に達したリサイクル文化だった」と書いています。
下肥についても一章を割いておられ、人口100〜120万人の
江戸の町には、そこで発生した膨大なし尿を移送して
全量を肥料に変えるシステムが機能していたことを明らかにしています。
八潮も、そのシステムの一端を担っていたのです。

大正時代になると需給関係が変化し、下肥商人は下肥を購入するのではなく、
くみ取り料を徴収して処理するようになりましたが、
昭和30年代後半頃に人工肥料が普及するまでは、
下肥の農村還元は続いていました(次回で終わります)。

地図:国土地理院地図 1/20000「千住」明治42年測図・大正2年製版)。

地図:国土地理院地図 1/20000「千住」明治42年測図・大正2年製版


2026/02/24(火)
「まちづくり」に収まらないもの


2/19(木)のうめきたTalkin’About「暮らしとまちと仕事がつながる町、神山」には、
19名の方にご参加いただきました。

フリーランスのライターである杉本恭子さんは、
ウェブマガジン『雛形』の連載「かみやまの娘たち」の取材で、
2016年から、3ヶ月ごとに神山に通いました。
https://www.in-kamiyama.jp/author/hinagata/

連載は5年間続きましたが、杉本さんは終了後も神山で取材を続け、
昨年6月に『まちは暮らしでつくられる 神山に移り住んだ彼女たち』を上梓されました。
https://www.shobunsha.co.jp/?p=8930

杉本さんはこの本で、神山の暮らしの中心にある鮎喰川から語りを始め、
そこから支流へ、そして水源地でもある山と木々へと広げていくように、
出会った女性たちの物語を展開させています。

神山は「地方創生のロールモデル」と言われていて、
これまでに多くのことが語られてきましたが、

杉本さんが選んだのは、地方創生、地域づくり、
そして神山という主語からいったん離れて、
女性たち一人ひとりの日常の語りによって編むこと。
「小さな小さな積み重ね」を注意深く見つめて、
大切なものとして認めるというスタンスでした。


 神山に行くと、会わないようにしない限り、いっぱいの人に会います。
 都会では多くの人とすれ違っても喋らないけれど、
 神山では知らない人とすれ違っても喋ります。

 インタビューを重ねて、多くの人たちに話を聞いていると、
 相手が“取材対象”という感じではなくなってきました。
 それは書き手としては苦しいことでもありました。

 みんなの言葉が大事すぎて、どう書いていいのか。
 うまく行ったのかどうかはいまだに分からないけれど、
 しみじみとした感想をもらうことが多いですね。

オンラインで神山から参加いただいた、
本の中でも紹介されている女性は、

 地方創生ともてはやされるけれど、実際はすごく泥臭く、
 町には足りないものもいっぱいで、それでもやっていこうとしています。

 外から取材に来る人の中には、「ほしい神山像」を切り取って帰る人もいます。
 そんな中で、恭子さんには、半年に1回、しっかり話を聞いてもらえる。
 しんどいことも、町の人じゃないから喋れることも。
 言葉にならないことを聞いてもらえて、形になったりも。


「まちづくり」という言葉がしっくりこないのは、
そこで起こったこと、流れていた時間、交わした会話など、
それ自体かけがえのない、キラキラとしたものを、
一つの目的に回収して了解するというニュアンスが
そこから感じられるからなのでしょう。

右の写真は、一昨年にWEEK神山から撮った鮎喰川です。
この風景は、僕にとってもかなり大事な何かです。
ぜひ多くの人に、そんな神山を感じていただければと。


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