過去の日記

2025/07/12(土)
iaku「はぐらかしたり、もてなしたり」


今日の昼は吹田メイシアターへ。
iaku「はぐらかしたり、もてなしたり」を観ました。

 妻が2年ぶりに帰ってきた。ほとんど何も言わずに
 出ていった彼女。若い頃に良くしてくれた上司が
 大病を患ったと知り、その最期をお世話して、
 見届けてきたという。
 もうこの家には帰ってこないと思っていた。
 こちらも2年の間に色々とあって、
 その色々について話さなくてはならない。
 たとえば、猫のことや、家のこと。そして、愛のことも。

作・演出の横山拓也さんとは、
扇町ミュージアムスクエアで2000年に、
若手劇団発掘企画「扇町アクト・トライアル」に
売込隊ビームとして参加いただいた時からのお付き合いですが、
昨年に鶴屋南北戯曲賞と紀伊國屋演劇賞の個人賞を受賞され、
昨年は江口のりこさん、今年は大竹しのぶさんが
出演される舞台の戯曲も手掛けられ、
一躍時の人になっておられます。

横山さんは、当事者性のある問題をテーマにした作品を
よく書かれてきましたが、今回のテーマは「愛情」。
不思議なシチュエーションでつながる登場人物が
重ねていく会話の中から、人間の深みが垣間見える、
そして恋愛において、人は何らかの当事者だと気づく。

そんな作品でした。大阪では明日までやっています。
お時間がありましたら、ぜひ。
https://spice.eplus.jp/articles/335828


2025/07/10(金)
“地域に根差した”公民連携とは?


9月の「がくげいラボ×Talkin'About」には、
「公民連携エージェント」の著者でもある
コーミンの代表取締役・入江智子さんをお迎えします。

https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol42-20250919/

入江さんは大阪府大東市役所在任中に
大東公民連携まちづくり事業(株)(現コーミン)に出向され、
2018年に市役所退職後に同社の代表取締役となりました。

その後JR住道駅の駅前道路空間を活用した「ズンチャッチャ夜市」、
基幹型地域包括支援センターの運営、市営住宅建て替えによる
「morinekiプロジェクト」などを手掛けてこられました。

今回は入江さんに、大東市における公民連携事業のこれまでの
取り組みと現状について伺いつつ、“地域に根差した”
公民連携について話し合います。


がくげいラボ×Talkin’ About vol.42
入江智子×山納洋「“地域に根差した”公民連携とは?」
9/19(金)19:00〜20:45
現地会場:タイルギャラリー京都(京都府京都市下京区東塩小路町599-3 学芸出版社ビル3階)
オンライン:Zoom

お申込み・お問い合わせはこちらより。
https://gakugei-talkin42.peatix.com/


2025/07/08(火)
福知山市の施設(2)


福知山市下柳町にある「福知山市治水記念館」。
明治13年(1880)に由良川沿いに建てられた商家の建物を、
国交省福知山河川国道事務所と市が共同で整備して、
2005年にオープンしています。
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/7/2009.html

下柳町、菱屋町あたりは由良川舟運の中心地で、
由良川をさかのぼって運ばれてきた荷物がここで降ろされ、
川沿いにあった問屋や商家に運びこまれていました。
街並みをみていても、とても栄えた地だったと分かります。

一方で、由良川と土師川の合流点にあたることで、
この地は昔から水害常襲地で、明治以降にも
堤防の決壊や橋や家屋の流失を何度も経験しています。

記念館の建物には、屋根裏に避難用の部屋が設けられ、
洪水時に家財を階上に荷物を運び上げるための
「タカ」と呼ばれる滑車が設置されていました。
案内をして下さった女性は福知山の方で、
昭和28年(1953年)9月の大水害の時には、
屋根に上がって一夜を過ごしたそうです。

近年はかつてのような大きな被害は出ていませんが、
越水による浸水や内水氾濫は何年かごとに起きています。
水害への対策を怠ってはいけない土地だからこそ、
福知山市が治水記念館を運営しているのでした。

福知山市には他にも「フクレル」という
鉄道保存展示施設が、福知山城公園内に設けられていたり、
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/25/fukurail.html


図書館に公民館・ジョブパークを併設した複合施設
「市民交流プラザふくちやま」が駅前にあったりします。

独自色のある市営施設を見て回るのも、
福知山の一つの楽しみ方かも知れません。

今回、神戸・三宮から福知山まで、高速バスで
1時間半、2千円で行けることを初めて知りました。
今回見逃したものも色々あるので、
もう少し探ってみたいと思っています(おわり)。


2025/07/06(日)
福知山市の施設(1)


昨日のWalkin’About@福知山には
6名の方にご参加いただきました。
駅北側にある商店街を巡った方、
柳町や菱屋町まで足を伸ばした方、
駅前の図書館やコーナンを見に行った方、
郊外にある知り合いのカフェでランチした方
などがおられました。

福知山城の手前にある「福知山市丹波生活衣館」では、
明治時代から昭和にかけて、丹波地方の家庭で綿を栽培し、
糸を紡いで染めて織った自家用の手織り木綿の
キモノや布団が常設展示されています。
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/seikatuikan/index.html

興味深かったのは、「糸縞」や「地絹」といった、
この地独特の織り方で作られているキモノです。
「糸縞」は木綿縞に絹糸を織り込んだもので、
「地絹」は品質の悪い繭から生糸を紡いで織った織物です。

福知山では明治半ばまで木綿の栽培が行われ、
農家の副業として綿糸や綿織物が生産されていましたが
同時に養蚕も盛んに行われていました。
出荷できなかった繭は、腐らないよういったん真綿にして
時間のある時に糸を紡ぎ、自家用の生活衣に使っていたそうです。

つまり、イタリアでブドウの絞りかすから
グラッパが造られていたようなものですね。

また、古くなった綿織物をパッチワークのように
継ぎ合わせた「ぼろ」の衣服や米袋も展示されていました。

「ぼろ」は青森県のものが特に有名ですが、
https://papersky.jp/boro/

ものすごく手をかけて作られていた織物を
最後まで大事に使い続ける文化がこの地にもあった
ということが分かる、貴重な展示でした。

生活衣館は、福知山市在住の染織家であった
故・河口三千子氏が収集した生活衣(普段着)が
福知山市に寄贈されたことを受けて、
2003年に開館した施設です。

生活衣の収集は今も続けられていて、
2024年には約1万点が展示・保管されているそうです。
また定期的に企画展も行っておられます。
かなり資料的価値の高いものですので、
福知山に行かれる際には、ぜひ寄ってみてください(つづく)。


2025/07/05(土)
芝居を見るように、まちを観る


UR都市機構西日本支社が発信するウェブマガジン
「カリグラシマガジン うち まち だんち」で、
新著『『歩いて読みとく地域経済』を紹介いただきました。
https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/article/yamano-interview-2506

今回の記事の企画・編集はRe:Sの竹内厚さん、
取材・文章は岩淵拓郎さんと、
昔からお世話になっている方々です。
岩淵さんには過去に宝塚・小林でのWalkin’Aboutにも参加いただいていて、
竹内さんには10年前に、「散歩と観察」というコーナーで、
神戸の長田から高取山までのまちあるきを取材いただきました。
https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/ours/yamanoh-1/

「芝居を見るように、まちを観る」など、
僕がまちをどう愉しんでいるのかを、うまく伝えていただきました。
とてもありがたい記事です。


2025/07/04(金)
【シリーズ】街角をゆく Vol.17 中崎町


今朝、携帯電話が鳴る。
「迷惑電話」と表示された電話を取ると、
「大阪南警察署の者です。山納さんの口座が〇〇氏により
 マネーロンダリングに使われようとしていたので連絡しました」と。

なんだか気が弱そうな声の男性だったので、
「はあ〜そうですか、で?」と勢いよく返すと、電話が切れました。
騙せそうなお年寄りだったら、話を続けるんでしょうね。
で、その番号をブロックし、通報するというボタンを押しておきました。
厄介な世の中になってきています。みなさんご注意を。

さて、昨日NHKラジオで喋れなかった中崎町の話を、
エネルギー・文化研究所noteでの連載「街角をゆく」で
アップしました。
https://note.com/ognwcel/n/n7f4cf82929e2

中崎町が住宅地化した頃の話と、
90年代後半にカフェや雑貨店、洋服屋、ギャラリー、
美容室などが住宅を改修してどんどん生まれたこと、

そして近年では家賃が上がり、かつての自己表現として
お店を構えるという雰囲気から、事業としての出店に
変わりつつあるという話、

そうした中、中崎町がものづくりの街であり続けるために
開催されている「中崎町博覧会」について紹介しています。

僕も2004年から2023年まで「common cafe」を
中崎町で営んでいましたが、最近の状況を知らなかったので、
「なかはく」のみなさんのお話でアップデートできました。


2025/07/03(木)


悪石島で起きた震度6弱の地震の影響により、
NHKラジオ「関西ラジオワイド」関西街角再発見のコーナーが
延期になってしまいました。スタジオ入りしていたのですが…

こんなことってあるんですね。
中崎町博覧会のみなさま、ご紹介できずすみません…


2025/07/02(木)
明日7/3(木)の「関西街角再発見」では、中崎町の話を


7/3(木)のNHKラジオ「関西ラジオワイド」内の
「関西街角再発見」では、中崎町の話をします。

放送時刻は午後4時30分〜50分頃の予定です。
関西ですが、首都圏でも流れます。
https://www.nhk.jp/p/rs/3LMYMLG7XQ/episode/re/X874J2GGQL/


2025/07/01(火)
「桂米朝 なにわ落語青春噺」をおしゃべりする会


明日夜のマチソワでは、こんな催しがあります。僕も参加予定。
*「桂米朝 なにわ落語青春噺」は、7/5(土)までNHKプラスで観られます。


【JOBK100年「桂米朝 なにわ落語青春噺」をおしゃべりする会】 店主:はるか

7/2(水)19:30〜21:00(ソワレ後) 参加料:無料(ワンドリンク制)

今年生誕100年の落語家・桂米朝(1925〜2015)。戦後存亡の危機にあった上方落語を救い、現在の隆盛を築いた。芸を極めたレジェンドの足跡を、生年と同じ1925年に開局したJOBKとの関わりと共にたどります。【番組HPより引用】

6月21日に関西地方のNHKで放映される番組をみた感想を以下のお題を中心にシェアして語る会です。

【お題の例】

*「印象に残った場面」

*「ひとこと言いたいこと」

*「自分が制作者なら入れたかったエピソードや演出」 etc…

【参加資格】

*ドラマを視聴した方

(していなくてももちろんOK!!!)

*桂米朝が好きな方

*上方落語に興味がある方 etc…

【申込・問合せ先】one.lotus.live@gmail.com(田中)

参加者氏名と連絡先をお知らせ下さい。飛び入り歓迎ですがご予約をお願いします。


2025/06/29(日)
桃谷の立呑み屋「ももやん」


先週月曜日、生野区区政会議最終回後に、
いつも通り桃谷商店街の立呑み屋「ももやん」へ。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27140050/

「ももやん」を営むのは、ネパール人のカトリさん夫妻。
お二人は14年前に結婚し、12年前に娘が生まれてすぐ、
旦那さんは日本に渡り、インド・ネパール店のコックとして
10年間働きました。

奥さんのマヤさんは、娘さんが3歳になった時に
日本に渡り、日本語を必死に勉強しつつ、
寿司屋やコンビニ、ホテルの清掃など、
様々なアルバイトを経験しました。

3年前に、お二人は双子を授かりました。
子育てとアルバイトの両立が難しくなったことから、
お二人は譲り店という形で「ももやん」を始めました。
桃谷だから「ももやん」だったのでしょうが、
お二人のお店になってからは、ネパールの餃子「モモ」が
食べられるお店、という意味合いが加わりました。

マヤさんは、日本語がペラペラです。
来店客とのコミュニケーションがスムーズなことで、
ネパール人だけでなく日本人の常連さんも増えています。
最近は取材もよく来られているようです。

マヤさんはまた、困っているネパール人を助けるために、
病院や学校、ハローワーク、入管に付き添ったり、
保険の手続きを手伝ったりされています。
お店の2階で講師を呼んで日本語教室を開いたり、
教育委員会でネパール語の通訳をしたりもされています。
マヤさんの利他的な行動には、本当に驚かされます。

桃谷界隈ではネパールをはじめとする移民の方々が
とても増えてきています。そんな“生野サラダボウル”で
「ももやん」は大事な役割を果たすことでしょう。

委員は卒業しましたが、「ももやん」は
ウォッチし続けたいと思っています。

多文化共生に関心あるという方は、ぜひ行ってみてください。


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