過去の日記

2021/11/28(日)
建築・都市におけるAIとビックデータの可能性


次回のがくげいラボ×Talkin'Aboutは、12/6(月)。
ゲストは東京大学先端科学技術研究センターの
特任准教授・吉村有司さんです。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/talkin-about-vol-7/

吉村さんは、建築家です。
建築家ですが、2001年にスペイン・バルセロナに渡り、
Ph.dをコンピュータサイエンスで取得されています。
その後公共機関での仕事を歴任した後に
アメリカ・マサチューセッツ工科大学で研究活動を行い、
2019年に帰国し、現職に就かれています。

昨年10月には、京都大学で、
「建築・都市におけるAIとビックデータの可能性」
と題した講演をされています(こちらから動画が観られます)。
https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/967/

講演の中では、ゴミの移動軌跡や下水の分析、
緑視率のマッピングなどのビッグデータを分析することで、
いかに市民生活のクオリティを上げていくか、というお話をされています。

目のつけ所がとてもユニークな、気鋭の研究者です。
そんな吉村さんと僕は、2019年の冬から春頃に、
毎日ケンブリッジ市にあるカフェ「Darwin's Ltd」で
顔を合わせていました。

写真にみえるカフェの奥の窪んだスペースに、
午前中に行くと、必ず先に吉村さんがおられ、
お互いに研究活動をして、たまに喋っていました。
そういえば緑視率マッピングの話はここで伺ってました。

今回は、吉村さんがどういうものの考え方をしているのか、
最近どんな研究をされているかを、当時の思い出話とともに
伺ってみたいと思います。興味ありましたらご参加ください。

※吉村さんはオンライン参加です。

※がくげいラボ×Talkin’ About  vol.5 
 『団地について私が知っている2、3の事柄』山納洋×有原啓登 
 のアーカイブ動画が、学芸出版社のサイト上で公開されています。
 https://book.gakugei-pub.co.jp/movie/gakugei-lab-talkin-about-vol-5/

 こちらもよろしければご覧ください。



2021/11/27(土)
「関西街角再発見」で龍野城下町の話をします


さて、ひとつ告知を。

NHKラジオ第1「関西ラジオワイド」の番組中の
「関西街角再発見」に、12月2日(木)に出ます。
放送時刻は午後4時30分〜50分頃の予定です。

今回は、龍野城下町を紹介します。
先に書いていた、龍野を支えてきた地場産業や、
最近進んでいる古民家を活かしたまちづくりの話などをします。

お時間とご興味がありましたら、お聴きください。


2021/11/23(火)
これからの郊外住宅地と住宅


さて、リマインダー告知を。
11/25(木)のTalkin'Aboutでは、関西大学の岡先生に
郊外住宅地のこれまで・現在・これからについて話題提供いただきます。

写真は芦屋市岩園町の風景。うちの近所です。
昭和30年代後半に丘陵地を造成してできた住宅街で、
当初に建てられた家は。石積み擁壁の上に
植栽が施された豊かな外構となっていますが、
その後建て替えられた家は、壁のような擁壁を設けて中を駐車場にしたり、
石垣や石段を置かずに駐車場を設置したりしています。
これらは一体どういう変化なのか、という話を
岡先生から伺えるかと思います。

うめきたTalkin’About「これからの郊外住宅地と住宅」

2021年11月25日(木)7pm〜9pm
場所:大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 
話題提供:岡絵理子氏(関西大学環境都市工学部建築学科教授) 参加無料

 1960年代、高度経済成長期を目前に地方から大都市に集まった多くの働き手は、まちで仕事を得て、伴侶に巡り合い、家族をつくり、都市の賃貸住宅で暮らしました。彼らはいずれ庭付きの一戸建て住宅に住みたいと望み、その願いを叶えるように、山が崩され、郊外戸建て住宅地が開発されました。
 現在、これらの住宅地を見てみると、人口や世帯構成が変化し、戸建て住宅の形やそこでの暮らしは大きく変化しています。また、住宅地開発は今でも続けられ、その住宅地の持つ意味が変わってきています。

 今回のTalkin’Aboutでは、『鉄道と郊外 駅と沿線からの郊外再生』(鹿島出版会)の中で「郊外住宅地・住宅の変容と未来像」をまとめられた岡先生に話題提供いただき、郊外住宅地のこれまで・現在・これからについて話し合います。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


2021/11/21(日)
たつの市の産業(3)


龍野城下町地区にある「うすくち龍野醤油資料館」。
こちらでは、江戸時代からの醤油醸造用具や資料などを
展示しています。入館料はなんと10円。

展示からはいろいろなことが学べるのですが、
一番目を惹いたのは、壁に貼ってあった
「龍野乃刻」というプレミアム淡口醤油のポスターでした。

この醤油は、播磨産の大豆、小麦、米、水と赤穂の塩を使い、
春に仕込んで秋に搾る、伝統的な製法で作られています。
ネットのみの販売で、今年の分はすでに予約が終了していました。
https://shop.higashimaru.co.jp/products/list?category_id=22

淡口醤油というものは、蒸して柔らかくした大豆と、
炒って砕いた小麦を混ぜ、種麹を加えて発酵させ、塩水に入れ、
半年以上かけて熟成してもろみにし、甘酒を投入し、
火入れを行い、濾過するという工程で作られます。

龍野の醤油産業は、軟水である揖保川の伏流水、
赤穂の塩、播州平野の小麦と米、山間地の大豆といった
原材料が地元で調達できたことから発展しています。
ですが、主原料の大豆、小麦は戦前には
海外からの調達に替わっており、
地域農業との産業連関は途絶えていました。

ヒガシマル醤油では、伝統的な醤油作りを復活させるにあたり、
地元の穀物商にコーディネートを依頼し、JA兵庫西に協力を求め、
行政や生産者との連携関係を構築していきました。

当時、JA兵庫西管内では、転作作物として
通常の製粉用小麦が栽培されていましたが、
醤油用にはタンパク質含有率の高い完熟小麦が必要でした。
そのために、県・市の研究普及機関の協力のもと
「小麦・大豆・米」の2年3毛作の輪作体系を導入しています。

日本では現在、田んぼで小麦や大豆などの
転作作物を栽培すると、転作奨励金が出ます。
上の輪作体系は、その制度にのっとりつつも、
高品質の小麦や大豆の栽培に尽力してくれる
生産者を得ることで実現しているようです。

農業や水産業などの第一次産業が
食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を
「6次産業化」といいますが、逆に食品加工・流通販売者が
農家や水産業者と連携する取り組みを「逆6次産業化」といいます。

地域で第一次産業に従事している事業者が
生産設備に投資したり、販路開拓したりするよりも
すでに生産体制や販路を確立している事業者が
川上に伸びていく方が、事業成功の確率は上がります。

そして地元食材で製造された加工品を
プレミアムな限定商品として世に出すことができれば、
地域内に経済の好循環を生み出すことができます。

こういうことが実現しているたつの市の醤油産業はすごいということに、
調べていてだんだん気づいてきました。
ヒガシマル醤油の歴史は、もっと複雑で深いのですが、
ここではこれぐらいにしておきます。

来年こそはぜひ「龍野乃刻」を入手したいものです(おわり)。


2021/11/19(金)
散歩学入門 城市魅力大捜査


『歩いて読みとく地域デザイン』の中国語版が、
台湾の出版社から出版されました。

タイトルが『散歩学入門 城市魅力大捜査』で、
描かれているまちが台湾風になっています。
とてもお洒落なデザインです。
むしろ台湾のまちを歩きまくって、
このイラストにマッチするような本を書いてみたいです。

裏表紙には、こんな文章が。
漢字から察するに、90分間、一人一人が探偵になって、
まちを探る企画として「Walkin'About」を紹介いただいているのかと。

台湾でこの本を読んで、コロナが落ち着いた後に
関西にやって来る探偵たちが現れるのを期待しています。


2021/11/19(金)
12/7(火) 第28回OMS戯曲賞 授賞式・公開選評会

第28回OMS戯曲賞の授賞式・公開選評会を
12月7日(火)19時より開催いたします。
会場での参加はを希望される方は、11/30(火)までに、
ライブ配信を希望される方は、12/6(月)までに、
こちらの要領でお申し込みください。
https://network.osakagas.co.jp/effort/oms/topics/1299496_48943.html

今年、最終選考に残ったのは、

イトウ ワカナ「砂利はポルカで踊る」
久野 那美「行き止まりの遁走曲(フーガ)」
くるみざわ しん「白地に赤く、日の丸とカッポウ着」
高橋 恵「ダライコ挽歌」
田辺 剛「クローゼットQ」
山村 菜月「その桃は血の味がする」
山本 彩「花を摘む人」

の7作品となります(50音順・敬称略)。

作品はこちらのサイトでダウンロードできますので、
ぜひ当日までに読んでみてください。
https://network.osakagas.co.jp/effort/oms/topics/1299496_48943.html


2021/11/19(金)
たつの市の産業(2)


本竜野駅から西に500mほどの所に、「揖保乃糸」ブランドで知られる、
兵庫県手延素麵協同組合の事務所があります。
組合の設立は明治20年(1887)で、現業者数は400名。
年商は156億円になるそうです。
https://www.ibonoito.or.jp/

ここで注目したいのは、「揖保乃糸」は会社ではなく、
多数の中小事業者の集まりによって作られているということです。

そうめんはもともと、冬場の農閑期を利用した
農家の副業として作られていて、
安永年間(1772〜81)に、龍野藩の保護育成により
「揖保乃糸」の産地化がおこったようです。

時代が下ると、そうめんは機械でも作られるようになりましたが、
手延べそうめんには、喉ごしが良く、歯ごたえがあるなど、
機械による大量生産では実現できないクオリティがあります。
組合では当初から「揖保乃糸」のブランド化に取り組み、
大正時代にはキャラバン隊による宣伝活動や、
飛行機による宣伝ビラなどを積極的に行ったそうです。
今もテレビCMをやっていますね。

原料の小麦粉、塩、綿実油はすべて組合が支給、
または指定しており、製造方法の指導もおこない、
厳密な検査を実施して、商品のクオリティを保っています。

播州地方はもともと豊かな土地で、稲作の後に
二毛作で小麦を栽培していました。近くには赤穂があり、
塩を調達することができました。さらに龍野藩の産業振興策や
組合のブランド戦略が功を奏する形で、
地域の中小事業者を潤している、という構造です。

ところで、地元では「そうめんバチ」という商品が売られています。
手延べそうめんは、上下2本の管に掛けて、引き伸ばして乾燥させて
仕上げますが、下管の部分は特にねばりが強く、
地元ではお吸い物やお味噌汁に入れたり、
酢の物や炒め物などに使われたりしてきたそうです。
地元にしか出回らない商品がある、というのがまたいいです(つづく)。


2021/11/17(水)
六甲アンビエントサービス


14日(日)、芦屋ロックガーデン・高座の滝の前で
「六甲アンビエントサービス」というイベントがありました。

オーガナイザーのPINTAさんは、山があり、滝があり、
登山者が行き交うこの環境にどんな音楽を置くかを
丁寧に試しておられます。集まった何十人かは
ここで大事な時間を共有していたように思います。
大谷茶屋の再生を支えていただけそうな方々にも随分出会えました。

カフェITOIの次回の営業は、12/4(土)、5(日)。
5(日)の午後にはまた、いろんな人が集まる予定です。
詳しくは、また追って。


2021/11/17(水)
住まう街としての旧市街


昨夜のうめきたTalkin'About「街の構造から地域活性化を考える」には、
16名の方にご参加いただきました。

七十七銀行、財務省出向を経て現在大和総研におられる
鈴木文彦さんのご専門は地域経済、地域金融、PFI・PPPなどで、
12/22には学芸出版社から『自治体の財政診断入門』という本を出されます。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527990/

一方で、全国各地を自らの足で巡り、
街の構造を発展史的に把握され、その知見を
財務省広報誌『ファイナンス』に「路線価でひもとく街の歴史」
と題して連載されています。

鈴木さんは、江戸時代以前から存在している街では、
図にあるように、街道・舟運の時代、鉄道の時代、
バイパス道路の時代、高速道路の時代に
中心地が移り変わっていることに注目されます。

初期の銀行は、物流の中心地近くに立地していたので、
かつての威容を誇る近代建築が残されているということは、
そこがかつての街の中心地であったことを示しています。

鉄道駅は街の中心部を外して設置されていましたが、
交通利便性が高まることで、新たな中心を生み出します。
モータリゼーションが進むと幅員のある道路が必要となり、
そのそばにまた、新たな中心が生まれます。

そして自動車社会に対応できず、
いっとき時代遅れとなった旧市街は、
ウォーカブルで居住可能なまちなかとしての
新たな価値を見出されつつある、というのが論旨です。

参加者のみなさんからは、大阪、尼崎、宝塚、西宮、神戸など、
それぞれが暮らす街についての話や質問が上がり、
「マチ会議」のような雰囲気になっていました。

ついでながら、マチ会議を再開することにしました。

【マチ会議】
 12月15日(水)19:00〜21:00頃 @都市魅力研究室 参加無料
 https://www.toshimiryoku.jp/access.html

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。


2021/11/15(月)
街の構造から地域活性化を考える


さて、リマインダー告知を。
明日11/16(火)には、広報誌「ファイナンス」で、
「路線価でひもとく街の歴史」を連載されている
大和総研の鈴木文彦さんに、オンラインで話題提供いただきます。

鈴木さんが紹介されるのは、
石巻・盛岡・金沢・熊本・大宮・青森の事例で、
関西以外の都市の変遷の話をまとめて伺えそうです。
ぜひお時間ありましたら、ご参加ください。

※画像は鈴木さんが用意されている、青森市の中心の変遷です。


うめきたTalkin’About「街の構造から地域活性化を考える」

2021年11月16日(火)7pm〜9pm
場所:大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 
話題提供:鈴木 文彦氏(株式会社大和総研)
参加無料
https://www.toshimiryoku.jp/1300493_11631.html

 街の中心は、それぞれの時代に支配的な交通手段とともに移動します。江戸時代までの中心は、だいたいは舟運の拠点である河岸に通じる街道にあります。明治期になり鉄道が開通した時には、街はずれに駅が造られましたが、蒸気機関車から電車になり、都市が拡大するにしたがって、街の中心は次第に駅に向かって動いていきました。1970年代に車社会化が始まると、今度は車社会に適応した中心市街地が旧市街の外側に新たにできました。

 興味深いのは、舟運と街道の時代、鉄道の時代、バイパス、高速道路の時代に新たにできた中心地が、場所をずらしつつ同じ都市圏にあることです。城下町の江戸時代、近代化遺産の明治大正、百貨店やアーケード商店街が全盛を極めた昭和、そして平成のロードサイドとそれぞれ違う時代が同じ街に同居し、元来の中心から外に向かって各時代の町なみが地層状に積み重なっています。このような歴史の重層性を感じることは、街歩きの楽しみでもあります。

 今回のTalkin’Aboutでは、現在財務省広報誌『ファイナンス』で「路線価でひもとく街の歴史」を連載中の鈴木文彦さんに話題提供いただきます。地域経済・地域金融の専門家である鈴木さんは、全国各地を自らの足で巡り、街の構造を発展史的に把握し、将来の街づくりを考察され、地域政策への提言を行われています。今回は鈴木さんのお話をもとに、地域活性化を考えるためのまちの見方について話し合います。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


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