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2017/03/07(火)
小山田徹さんとのセッション
京都・出町柳にあるリバーサイドカフェは、
月曜から日曜まで、朝・昼・夜と曜日と
時間帯によって店長もメニューも全く変わる
“タイムシェア” スタイルで運営されているそうです。
http://riversidecafe.jp/

このお店の1周年イベントが3/18(土)〜20(月祝)に
開催されるのですが、その中で「つながるカフェ」で
「ウィークエンドカフェ」「バザールカフェ」などの
取り組みを紹介させていただいた小山田徹さんと
セッションを組んでいただきました。
京都カラスマ大学のプログラムとして告知されています。
http://karasuma.univnet.jp/subjects/detail/261

つながるカフェ〜コミュニティの〈場〉をつくる方法
3月18日(土) 15時00分 〜 17時00分
教室:リバーサイドカフェ
受講料:1,500円(ワンドリンク付)

*本授業の抽選は3月13日(月)に行います。抽選予約受付は13日(月)20時までです。


2017/03/04(土)
浜名湖の風景とエネルギーの地産地消


昨日は大阪アーツカウンシルの取材で浜松へ。

静岡県では2020年オリ・パラ東京大会に向け、
プログラム・コーディネーターを募集し、
県内の文化プログラムの育成支援に取り組みつつ、
静岡県版アーツカウンシルの形成に取り組んでおられます。
その趣旨、現状、今後の方向性などを伺いました。
http://www.nettam.jp/career/detail.php?no=16961

取材の後、時間があったので浜名湖へ。

新幹線で浜名湖近くに差し掛かると
田んぼのような池がいくつもあり、
一角に水車がカラカラと回っている風景を
かつては見かけていて、気になっていました。
調べてみるとそれは養鰻池(ようまんいけ)といい、
ウナギをそこで飼っているのだと知り、
一度見に行ってみようと思っていたのでした。

で、自転車を借りて行ってみたのですが、
池は埋め立てられ、太陽光パネルが立ち並んでいました。
地域の産業がなくなっていった話なのかと思いつつ
帰って調べてみると、そういうことではなかったようです。
http://toyokeizai.net/articles/-/121892

1970年代にビニールハウスを使った養殖法が実用化され、
以降、養鰻池は使われなくなってていましたが、
2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まる
タイミングで、跡地にメガソーラーが設置されたのでした。

浜松市では、再生可能エネルギーと自家発電設備による
電力自給率を20%にするという目標を掲げ、
官民一体となった取り組みを進めており、
2015年には、浜松新電力という会社が設立されています。
http://www.hamamatsu-e.co.jp/

そして太陽光発電だけでなく、太陽熱利用、小規模水力発電、
風力発電、バイオマス発電など、様々な新エネルギーの
導入を進めておられます。

そういえば、新幹線から見えるところに
風力発電の風車もあったような気がします。

情緒ある地域の風景がなくなっていことは残念でしたが、
地域がエネルギーで自立を図っていくという取り組みは
それにも増して有意義なものだと思えました。

そのうち、こういう仕事もしてみたいなと。

右の写真は、浜名湖でのカキの養殖。
こんな美しい風景が、まだ残されていました。


2017/03/02(木)
ラジオドラマ版「みつめればそこに」


2/27(月)、ラジオドラマ版「みつめればそこに」の
解説部分の収録がMBSで行われました。
ゲストは、写真家の矢野建彦さん。
入江泰吉先生のお弟子さんで、若い頃に13年間、
現場を共にしてこられました。

ドラマの中にも出てくる二上山の撮影では、
11日間二上山に通い、シャッターを切ったのはたった1回。
露出を担当した矢野さんは、撮影が終わってすぐ
大阪の現像所にポジを持ち込み、上手く仕上がったのを見て、
胸をなで下ろしたそうです。

ラジオドラマ版「みつめればそこに」は、
3/25(土)19:30-21:00に、MBSラジオ1179にて放送されます。

朗読劇を見逃した方、ぜひお聴きください。


ラジオドラマ「イストワールhistoire」
第7話「みつめればそこに」

40年以上にわたって奈良・大和路を撮り続けた写真家・入江泰吉氏。
大阪大空襲で家を焼失し、故郷の奈良に戻り居を構え、
そこで様々な出会いを重ね、奈良を代表する写真家として歩んでゆきました。
入江氏の自宅は、古都・奈良の情緒を残す東大寺の境内地にあります。
その家の窓の外には、手を伸ばせば届く距離に大きな欅の木が生えています。
入江氏の生まれる前から、そして亡くなった今も、そこにあり続けている欅。
この欅を“時代をつなぐ語り部”として、入江泰吉氏の後半生を描いています。

放送日時: 平成29年3月25日(土)19:30〜21:00 
@MBSラジオ1179

脚 本: 小栗一紅 (劇作家・俳優 第13回OMS戯曲賞佳作受賞)
出 演: 入江泰吉: 秋月雁   欅: 豊島由香   上司海雲: 九谷保元  
入江光枝: 小室千恵   入江の弟子: 柴垣啓介(劇団ひまわり)

制 作   毎日放送ラジオ     
企画・協賛 大阪ガス株式会社
お問合せ  大阪ガス(株)近畿圏部 ソーシャルデザインチーム Tel 06-6205-4545  


2017/02/27(月)
Walkin’About @神戸港 第3回


3/4(土)はWalkin'About@神戸港の最終回です。
集合は13:30@阪神岩屋駅改札、再集合は16:00@KIITOです。

このエリアは主には港湾地域で密度が薄いので、
まちあるき上級者でないと楽しめない可能性があります。
徒歩にこだわらず、面白そうな場所をピンポイントで巡る、
という工夫を、ぜひしてみてください。

エリアの文脈は、以下の通りです。

 岩屋駅南側は古くは「敏馬の泊」と呼ばれ、大和・難波から西国へ向かう海路にある最初の港であるとともに、風待ちの港・荒天時の避難港として重要な位置を占めていました。港が大輪田泊に移った後も、敏馬の浦は白砂青松の美しい和歌の名所として知られました。また旧生田川東の小野浜も、平安時代より「生田の小野」と呼ばれた歌枕の地でした。

 小野浜は明治以降に港湾として整備され、明治11年(1878)には小野浜造船所が開設されました。明治28年(1895)の閉鎖後には埋立てが進められ、第二期神戸港として突堤の建設が進みました。

 敏馬浦の脇に位置した脇浜は、明治41年(1908)より埋立てが始まり、葺合港が築造され、大正7年(1918)には港の東に神戸製鋼・川崎造船所が進出し、港湾を背景とした製鋼業、造船業がこの地で栄えました。

 昭和30年代、神戸港の入港船数・取扱貨物数が飛躍的に増えたことから、神戸市は山を削り、海を埋め立てて港湾を拡張しました。この建設方式は「MOUNTAIN GOES TO SEA(山、海へ行く)」として、一躍世界に知られるようになりました。昭和42年(1967)には摩耶埠頭が竣工、同年にコンテナ船『ハワイアンプランター』号が初入港し、コンテナリゼーションの幕開けとなりました。そしてポートアイランド、六甲アイランド建設へと続いていきます。

 平成7年(1995)の阪神・淡路大震災により、神戸製鋼所・川崎製鉄(現・JFEスチール)などの工場が甚大な被害を受けた後、脇浜一帯は「HAT神戸」として再開発されました。国際健康開発センタービル、神戸防災合同庁舎、JICA兵庫国際センター、人と防災未来センター、兵庫県立美術館、兵庫県こころのケアセンターや学校、住宅が次々と整備され、神戸東部新都心としての役割を果たしています。




2017/02/26(日)
「みつめればそこに」朗読ワークショップ


昨日の午前中は、奈良県立図書情報館で、
「みつめればそこに」朗読ワークショップでした。

小栗さんは、参加者の方々の緊張をほぐした後に、
「棒読みで読んでみて」「歩きながら読んでみて」など
人前で喋るのが苦手という人までも、いつの間にか
自然体で読めるようになっている、そんなメソッドを
うまく伝えていました。

次回は3/12(日)です。興味ありましたら、ぜひ。


朗読劇「みつめればそこに」朗読ワークショップ

日 時 2017年 3月12日(日) 9:30〜11:30(2時間)
会 場 奈良県立図書情報館 奈良市大安寺西1丁目1000
Tel 0742-34-2111
講 師 小栗 一紅
   
参加料 各 1,500円
内 容 簡単なストレッチ・発声・朗読(初めてでも大丈夫)
持ち物 動きやすい服装・飲み物・筆記用具
定 員 20名(先着順)

お申込み  メール ogurikazue@yahoo.co.jp(小栗)
 ※件名を「朗読WS」とし、本文に以下情報をご記入ください。
○お名前 ○年齢 

お問合せ 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
     Tel 06-6205-2366

主  催 大阪ガス株式会社
共  催 奈良県立図書情報館


2017/02/24(金)
2/28(火) マチ会議


【マチ会議】
 2月28日(火)19:00〜21:00頃 @都市魅力研究室
  http://www.toshimiryoku.jp/access.html

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。
 


2017/02/23(木)
アートと神戸港の文脈


3/19(日)に「港都KOBE芸術祭」半年前プレイベントとして
「アートと神戸港の文脈」が開催されます。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2017/02/20170220073002.html

この中で僕は「Walkin'About@神戸港」からの報告と題して、
20分ほど喋ることになっています。

またこのイベントには、出展作家とともに
神戸港を巡るクルージングも予定されています。
そして何と、参加費は無料です。
先着順100名。おそらくすぐ埋まると思いますので、
興味ある方は、お早めにお申し込みください。

そしてもう一つ。
この芸術祭に合わせて、今年9月中旬に、
「神戸の港の記憶」を題材にした朗読劇を
イストワール第8話として、神戸市内で上演します。
作・演出は「階」主宰の久野那美さんです。

詳しくは、追って。


2017/02/22(水)
喫茶「青い鳥」


「だいとう戯曲講座」に参加したことで、
僕も劇作家デビューを果たすことができました。
といっても、10分ほどの短編ですが。

僕が書いた作品は「喫茶『青い鳥』」。
大東市深野にある喫茶店に、子猫を探しに来た女性が
足を踏み入れたことで、繰り広げられる女性4人の会話。
そこから深野のリアルが垣間見える。そんな作品です。

大東にあるリアルな物語を紡ぎたかったので、
実在するコーヒーショップ「青い鳥」での会話や、
Walkin'About中に出会った地元のおばあちゃんの会話を
サンプリングする形で作品を構成してみました。

当初の告知チラシに、僕は、
「戯曲とは、お芝居の台本のこと。
 『そんなものが私にいきなり書けるでしょうか?』
 と思われる方も多いでしょう。大丈夫、書けます。」

というコピーを書きましたが、実はその後だいぶ苦しみました。

何にかというと、ドラマを駆動させるための「痛点」を
どう置くかに苦しんだのでした。

逆境、葛藤、苦悩、誤解、すれ違い、挫折など、
ドラマというものは不幸の要素をいくらか孕みますが、
実際に取材した人の痛点は書きにくいし、
物語を転がすために痛点を捏造したりしたくない、
そういう葛藤を感じるものなんだということを
今回痛感したのでした。

今回僕は、「痛点」よりも「謎」でドラマを引っ張る
という形を取ってどうにか書き上げたのですが、
地域演劇というものを広めていくには、
こういうリテラシーも欠かせないな、と。

舞台として描いた「青い鳥」は、
母と娘が営む住宅街の喫茶店で、
近所のおばちゃんたちのサロンなのですが、
僕が足を運んだ喫茶店の中でも3本の指に入るほど、
ウィットの効いた会話が展開される不思議なお店です。
このお店の空気感が、うまく再現されるといいですが。



2017/02/22(水)
第1回だいとう戯曲講座 発表公演


昨年8月に「お試し講座」がスタートし、10月より
全10回の本講座を続けてきた「だいとう戯曲講座」が
昨日終了いたしました。

課題の、大東を舞台にした短編戯曲を書き上げたのは5名。
大東市在住の方はおられず、僕もいつの間にか参加者になりました。

Walkin'Aboutで野崎界隈を調べ、そこから題材を着想し、
苦しみつつ改稿を重ねて、どうにか全員合格となりました。
その営み自体が、青春ドラマのようで、いい経験になりました。

3/11(土)、12(日)には、深野北小学校跡教室にて
朗読による発表公演が行われます。
大東方面の方、ぜひお越しください。

*僕は3/11(土)は不在にしています・・・


第1回だいとう戯曲講座 発表公演

日時:2017年3月11日(土)17時〜、12日(日)15時〜
会場:旧深野北小学校(大東市深野3丁目28-4)
入場料:無料

作:いまだゆうさく、上坂京子、桝郷春美、南陽子、山納洋
出演:高橋映美子、船戸香里、村山裕希(dracom)、水柊(少年王者舘)

お問合せ:大東倶楽部 TEL0570-001-962 E-mail:info@daito-club.com
主催:大東市
制作:大東倶楽部、虚空旅団


「地域のドラマをお芝居の台本にして書いてみよう」
昨年の夏から毎月2回、受講者の皆さんと一緒に楽しみながら、時に悩みながら沢山考えて戯曲を作りました。
大東の町を題材にして紡いだ5つの短編のお披露目です。
皆さんが住む町の新たな発見となることを願っています。
講師・演出:高橋恵(虚空旅団)


2017/02/20(月)
外人バーの気配


南京町の南、乙仲通りの路地の奥にある「チャーリーブラウン」。
ここはかつて、デンマーク人で元船乗りのプリスコ・キディさんが、
営んでいた、いわゆる「外人バー」です。

キディさんは、マークスライン社の船員として世界の海を渡り、
何度も訪れていた神戸で、ショットバーを営んでいた日本人女性と結婚し、
船員を辞め、1969年に「チャーリーブラウン」を始めたそうです。

戦後、神戸には「かまぼこ兵舎」と呼ばれた米軍キャンプが磯上にあり、
米兵達の憩いの場として作られたのが「外人バー」の始まりだそう。
キャンプの撤去後には、外国貨物船の船乗りたちが立ち寄る場になり、
オーセンティックなバーやレストランバーから、酒と女がウリの店まで、
一時は100軒近く、元町から南京町、海岸通辺りにかけて存在したそうです。

「チャーリーブラウン」の入り口近くには、西洋風の鐘が吊り下げられています。
同郷の船員同士が店で再会した時には、この鐘を鳴らして再会を喜び合い、
鐘を鳴らした者が全員に酒を奢るというルールがあったのだそう。

キディさんは、病を得て1994年に亡くなられました。
かつては客だった今のマスターが引き継ぎ、この4月で10年になるそうです。

かつての「チャーリーブラウン」については、かつての常連であり、
すぐ近くでバー「ムーンライト」を25年間営むマスターが、
こんな記事を残されています。
https://moon-lite.jimdo.com/2013/10/22/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%90%98-%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%89%88/

外人バーの空間は今は、「チャーリーブラウン」と
南京町にもう一軒ほどしか残されていません。
ぜひ、体験できる間に、多くの方に足を運んでいただけたらと。

CHARLiE BROWN
神戸市中央区海岸通1-2-15
営業時間 18:00〜翌1:00 日曜休



2017/02/19(日)
若者の解放区・神戸


昨日開催したWalkin'About@神戸港の第2回では、
15名の方に、神戸駅からKIITOまでを巡っていただきました。

海沿いの道を進んだ方、川崎重工の周辺を歩いた方、
新開地に行った方、乙仲通りで買い物を楽しんだ方、
元町周辺に増えるマンションの居住環境をリサーチした方、
古本屋で地域性を調べた方、外人バーの気配を探った方、
鈴木商店の場所を確認した方、華僑の歴史を聞いてきた方、
などなど、それぞれ探偵のように動かれていました。
おそらく30ページほどのレポートが仕上がることでしょう。


元町5丁目商店街にある「田村家具」。
創業は昭和22年。神戸に多く住んでいた外国人向けに
欧風家具をオーダーメイドで造っているお店です。

現店主の田村嘉久さんは、昭和30年生まれ。
ここで家具店と建築設計事務所を営んでおられます。
田村さんからは、こんなお話を伺いました。

 ここが実家。歩いて5分で海、15分で山だった。
 小学校の頃にポートタワーができた。すぐの頃、
 毎日のように階段で上まで上がった。
 当時、南京町は危ないから行くな、と言われていた。

 大学時代には、南京町にできたロック喫茶「VOXヒコーキ堂」
 の支店でバイトをしていた。1975年頃のこと。
 場所は今の中央広場。老祥記の東側で、
 「竹」という名前の外人バーだったお店。
 当時、南京町には外人バーが何軒もあり、
 元町商店街の方に客引きが立っていて、
 外人船員もたくさん来ていた。

 「ヒコーキ堂」のマスターは、武内ヒロクニさんという画家。
 色鉛筆を使った面白い絵を描いていた。
 お店ではライブやお芝居もやっていて、
 今で言うクリエイターたちが集まっていた。

 当時は面白い人たちが集まるお店が何軒かあって、
 毎晩のようにどこかに行き、1、2軒ハシゴしていた。
 メシを食う金はなくても、酒を飲む金はなぜかあった。
 そこで「何かしたいな」とイベントを企画したり。

 今は西欧家具の仕事の他に、写真を撮っている。
 昔一緒にいて、今は東京にいるミュージシャンから、
 CDジャケットやライブの写真の依頼を受けるようになって。
 
「田村家具」では、150円でコーヒーを飲めます。
パートナーの上広響子さんからは、こんな話を伺いました。

 私も昔は「不良」だったわ。
 あまり授業に出ないで、街で遊んでいた。
 でも不良っていうのは、世間の基準ではなく、
 自分の価値観で動く人たちのこと。  

 今、朝ドラの「べっぴんさん」に、江波杏子さんが
 ママを演じているジャズ喫茶が出てくるでしょ。
 昔はあんなお店がいっぱいあって、自分の親よりも
 話しやすい大人がいっぱいいたわ。
 今の子たちには、そういう場所がないわね。

海外からの文化がいち早く入ってきた港町・神戸には、
自由な空気のもとに集い、新たな仕事や生き方を
見つけていった若者たちがいた。

僕は1996〜97年には神戸アートビレッジセンターにいましたが、
その当時に付き合いのあった上の世代の人たちが共有していたのは
こういう時代の空気だったんだなと、改めて気づきました。

写真右は、南京町にあった「VOXヒコーキ堂」。
写っているのは、店主の武内ヒロクニさん。
撮影:三矢龍彦さん


2017/02/18(土)
地獄谷の消失景


本日開催のWalkin'About@神戸港の第2回には、
15名の方にご参加いただきました。

詳しいレポートはまた明日以降に。
今日はとりいそぎ、このお話を。

1/13(金)の日記で書いていた、JR神戸駅西の地獄谷に
4日前にごみ収集車が突っ込んだというニュースを読み
今日、見に行ってみました。
http://www.asahi.com/articles/ASK2G3VZRK2GPIHB00X.html

すでに空き家になっていた店舗3軒が壊れていたのですが、
そのために、お店のありようがよく分かりました。
カウンター4席程度の小さなお店で、カウンター奥には
「貸して不仲になるよりも いつもニコニコ笑ふ現金」
という張り紙が残っていました。

かつてここが港湾や建設の日雇い労働者で賑わった頃には、
ツケ飲みで勘定を踏み倒すような輩がいた、ということが
垣間見える風景でした。

遠からずこのスタンド跡は撤去され、ここにかつてあった
さまざまな営みも、忘れ去られる日が来るのかなと。

以下、1/13(金)の日記のコピペを。

JR神戸駅から西側のガード下には
数人しか入れない小さなスタンドやスナックが
立ち並んでいる場所があります。

終戦後に屋台やバラックが集まり
一時期活気のある通りとして栄えました。
客にお金を余分に請求したり
身ぐるみ剥がしたりということがあったそうで、
かつては地獄谷と呼ばれていました。

僕は今から12年ほど前に
この中の1軒に入ったことがあります。

昭和30〜40年代には造船所や港湾労働者
その後は建設現場の労働者が来ていたそうです。
カウンター5席の小さなお店で
ママは、お客に包丁を突きつけられて
とても怖い思いをしたことがあった。
が、最近はお客さんは少ない、と聞きました。

僕が行ったときには
パチンコ打ちに金を貸しているという老婦人が
血統書付きの犬を膝の上に乗せてビールを飲んでいました。

この時、お店に入った12年前の自分を、
僕は今、褒めてやりたいと思います。
というのは、ここは今では、すべて廃業しているからです。

神戸港をめぐる文脈は、この何十年かでずいぶん変わり、
すでに探りようがない、ということがいっぱいあります。
特に22年前の阪神・淡路大震災が大きいのですが、
その後も細々と残ってきたものが、
そろそろ語り部を失いつつあるのです。

だからこそ、今、聞いておかないとと。


2017/02/17(金)
『河内キリシタン列伝』稽古風景


3/25(土)、26(日)に大東市・深野北小学校跡で上演される
『河内キリシタン列伝』の稽古が進んでいます。

登場人物はすべて男性なのに、出演者はすべて女性という
ちょっと変わった作り方を、高橋さんはしています。
かなり段取りの多いお芝居になりそうで、
ホンを読みつつ、フォーメーションを確認しています。


『河内キリシタン列伝』
 永禄7年(1564)、飯盛城を拠点に政権を掌握した三好長慶がキリスト教の布教を認めると、配下の有力武士73人が宣教師より洗礼を受けました。彼らは深野池を取り巻くように教会を築き、大東・四條畷の地に新たな信仰をもたらしました。
 『河内キリシタン列伝』では、畿内キリシタン第一世代である三箇頼照・池田教正・三木半大夫・結城弥平次とキリシタン大名・高山右近における、新たな世を切望する思いと、時の権力者・豊臣秀吉による迫害を受けるに至る史実とを群像劇として描きます。

日 時  平成29年3月25日(土)18:30〜 26日(日)13:30〜、17:30〜<受付・開場は開演の30分前>
会 場  旧深野北小学校体育館(大東市深野3丁目-28-4)
 
脚本・演出  高橋恵(虚空旅団 作・演出・代表)
原 作   「戦国河内キリシタンの世界」批評社 神田宏大、大石一久、小林義孝 摂河泉地域文化研究所=編


出 演   飛鳥井かゞり(猫会議)、諏訪いつみ(満月動物園)、杉江美生、竹田モモコ、水柊(少年王者舘)、濱奈美(劇団ひまわり)
ポストトーク 天野忠幸氏(3/25公演終了後)

制作: 大東倶楽部、虚空旅団
主催: 大東市
        
入場料  前売・当日共 1,500円
チケット取り扱い・お問合せ:大東倶楽部 0570 -001-962 info@daito-club.com
*メールでのご予約は公演前日まで。
予約フォーム https://www.quartet-online.net/ticket/kawachikirisitan


2017/02/16(木)
Walkin’About @神戸港 第2回


あさって18(土)はWalkin'About@神戸港の第2回目です。
集合は13:30@JR神戸駅中央改札、再集合は16:00@KIITOです。

左の地図は、今から50年前の神戸港界隈です。

神戸駅の東には神戸臨港線の湊川駅と三菱倉庫があり、
北側の弁天浜には港湾労働者のための青空食堂があり、
メリケン波止場と中突堤の間には船溜まりがありました。
海岸線は国道2号線に迫り、栄町・元町あたりには、
船員行きつけの外人バーがひしめいていました。

こうした時代の気配を、今どれだけ感じ取れるのか。
そんな観点で、ぜひ歩いてみてください。

写真右:昭和38年のポートタワー(神戸港振興協会所蔵)


2017/02/15(水)
デザインプロデュース研究


この4月より、大阪芸術大学デザイン学科・
デザインプロデュースコース客員教授として
赴任することになりました。

といっても、前期のみ、水曜午後の演習を受け持つだけですが。

来年度は同コースが設立されて3年目で、
開設と同時に入学した生徒が3年生になるそうです。
20歳の学生に必要なレベルがまだよく分かりませんが、
こんな質問を携えて進めていこうと思っています。

・なぜデザイナーに、プロデュース能力が必要なのか?
・そもそもデザインとは、何をなすためのものなのか?
・私のデザインのお客さんは誰で、何を求めているのか?
・私の仕事の報酬は、どこから、どんな形で生まれるか?
・今世の中にあるデザインは、誰が考え出したもので、どう働いているのか?
・デザイナーにとって必要な質問とは?
・今知らない分野についての全体像を、できるだけ早くつかむには?
・本当に解決すべき課題は何か?
・どうしたらいいか分からない時に、どう道筋を見つけるか?
・私にとって「ひとごとではいられないもの」とは?
・このプロジェクトを活かすストーリーは何か?
・プロジェクトに必要な人を、どう見つけるか?
・プロジェクトに関わる人のモチベーションを、どう上げるか?
・新たな方法が受け入れられるためには?
・自分たちが離れてもプロジェクトが続いていくためには?


2017/02/10(金)
和田岬と潜水艦


さて、2/4(土)に開催いたしました、
Walkin'About@神戸港の第1回では、16名の方に、
和田岬からKIITOまでを巡っていただきました。

駄菓子屋「淡路屋」さんに行かれた方、
運河周辺を歩いた方、海を見に行こうとした方、
神社・お寺を巡った方、商店街で美味しいパンを買った方、
かつて和田岬にあった灯台を須磨浦公園まで見に行った方、
ノエビアスタジアム近くの駄菓子で昔の話を聞いた方、
などなど、みなさん思い思いの軌跡を描いておられました。

僕は、集合前に「淡路屋」へ。
そこで海上自衛隊の30代ぐらいの男性と、
同僚の娘さんという、小学生の女の子と出会いました。

三菱重工では現在潜水艦を作っていて、
海上自衛隊から約250名が神戸に来ているそうです。
飛行機や車は完工後に引渡しですが、船だけは
自衛官が完成・引渡しまでの間、艤装に立ち会うのだそう。

単身赴任の人もいれば、家族で来ている人もいて、
来年3月の完成までは、淡路屋のすぐ近くににある、
重工の艤装員宿舎に滞在しているそうです。
男性は横須賀から、女の子は広島・呉から。
工程が進むと、今度は佐世保に行くのだそうです。

女の子は「こんな駄菓子屋、広島にはない」
と喜んでいました。

和田岬は三菱重工・三菱電機がある企業城下町ですが、
造船の主力が長崎に移り、3.11以降原子力関連が振るわず、
MRJ(国産航空機)開発費増もが見込まれています。

そんな和田岬において、この潜水艦建造は
経済的に大きな役割を果たしているようです。
http://newswitch.jp/p/6421

次回は2/18(土)に、JR神戸駅から歩きます。

Walkin’About @神戸港 第2回
2月8日(土) 13:30〜 JR神戸駅中央改札 集合
 *再集合時間・場所 16:00 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

申込方法 : お名前(全員)、ご住所(市区名)、電話番号を記載の上、港都KOBE芸術祭実行委員会事務局宛にメール(bunkasousei@office.city.kobe.lg.jp)又はFAX (078-322-6136)



2017/02/09(木)
『エディブルガーデン』の可能性


そして3/14(火)夜には都市魅力研究室で、
『エディブルガーデン』の可能性について話し合います。

当日は、「竹の台エディブルタウンプロジェクト」を
立ち上げようと動いておられる、西神ニュータウン・
竹の台地域委員会の森川さん、浜さんにもお話しいただきます。

竹の台でのプロジェクトに参加したいという方、
地域でエディブルガーデンを始めたいという方に、
多数お集まりいただければ、と思っております。


うめきたTalkin’About「『エディブルガーデン』の可能性」
2017年3月14日(火)7pm〜9pm 
 @大阪ガス エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 参加無料

 イギリス・ヨークシャー州の小さな町・トッドモーデンでは『インクレディブル・エディブル・トッドモーデン』と称し、町にある空いた土地に、食べられる野菜や果樹を栽培し、地域の地産地消を進めていく活動を盛んに行っています。

 プロジェクトの端緒は、2008年に2人の有志がゲリラ・ガーデニングを始めたこと。彼らの願いは「お金がなく、袋いっぱいのニンジンを必要としない老婦人やシングルマザー、おなかをすかせた子どもたちが、自分たちが植えた野菜やくだものから必要なだけ収穫し、夕食の材料にしてくれること」。今では公営住宅に畑と種が配られ、地元の小学校に野菜畑ができ、給食に必要な食材は地元の農家から調達するようになり、老人ホームには果樹園が、病院にはハーブ園が、そして教会には野菜畑と養鶏場ができるまでに成長しています。

 今回のTalkin’Aboutでは、トッドモーデンでのこの取り組みを参考に、『エディブルタウン』の日本での可能性について考えていきます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 「うめきたTalkin’About」は、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合う“サロン”です。思いある人が自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そんな場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス螢┘優襯ー・文化研究所 都市魅力研究室
 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 http://www.toshimiryoku.jp/access.html

【お問い合わせ】
 大阪ガス蟠甬Ψ部 ソーシャルデザイン室
 Tel 06-6205-4545


2017/02/08(水)
Tomorrow パーマネントライフを探して


イギリス・トッドモーデンでの
エディブルガーデンの取り組みが
紹介されているというので、
映画「Tomorrow パーマネントライフを探して」
を観に行きました。
http://www.cetera.co.jp/tomorrow/

大阪のシネリーブルでのレイトショーには
お客さんが7人しかいませんでしたが、
これはもっともっと多くの人が見た方がいい映画です。

フランスの女優・監督のメラニー・ロラン氏と、
活動家・ジャーナリストのシリル・ディオン氏が、
地球を滅亡から救うことのできる持続可能な生き方、
暮らし方を探して世界を巡るというドキュメンタリー。

都市農業、パーマカルチャー、再生可能エネルギー、
ゼロ・ウェイスト、地域通貨、市民自治、教育革命など、
こんなブレイクスルーがあり得るのかと。

大阪では2/10(金)まで、神戸は11(土)〜、京都は18(土)〜。
お見逃しなきよう。



2017/02/03(金)
過程がドラマ 地域演劇を作る連載(2)


「だいとう戯曲講座」に参加いただいている
ライターの桝郷春美さんが、WEBサイト「アイデアニュース」に、
大東市での演劇プロジェクトについての記事を書いて下さいました。

「その1」では、扇町ミュージアムスクエア、OMS戯曲賞からのつながりについて
https://ideanews.jp/archives/31921

そして今回掲載された「その2」では、シナリオハンティングのために開催した「Walkin'About」について、
https://ideanews.jp/archives/36392

それぞれ、紹介いただいています。

全文を読むには、有料会員になる必要がありますが・・・


2017/02/02(木)
「コムカフェ」の記事が
「つながるカフェ」の中でも紹介していた
箕面にある、在日外国人による日替わり店主カフェ「コムカフェ」の記事が、
greenz・マイプロSHOWCASE関西編に掲載されました。
http://greenz.jp/2017/02/02/commcafe/

*「つながるカフェ」は、このたび重版が決定しました。
 お求めいただいたみなさま、ありがとうございました!


2017/02/01(水)
子どもが主体的に獲得する場所


1/30(月)のTalkin'About「『駄菓子屋』という居場所」には、
18名の方にお集まりいただきました。

伊藤さんには、NHK「ドキュメント72時間」で
紹介された時の話から、日々やって来る子どもたちの話、
尾関さんがこども食堂を実践し、さまざまな事例を
見聞きする中で感じてきたことをお話しいただきました。

そして参加者全員で「子どもの居場所って何だろう?」と話し合ってみました。

淡路屋・伊藤由紀さん
・お店には、いろんな子が来る。面白い子も、大人の顔色を気にしている子もいる。親の愛情を受けている子と、受けていない子は分かる。愛情を受けていれば、グレることはない。
・うちは「子どもの居酒屋」みたいなもん。「そろばん何時から?」「昨日どないやったん?」と声をかけたり、ちょっといいことがあったら褒めたり。褒めると、めっちゃいい顔をする。

桃谷こども食堂・尾関泰輔さん
・「こども食堂に子どもなんて来んやろう」と言われたことがある。中年のおじさん、おばさんがいて「苦労していること、困ったことない?」って言われる所に子どもが行きたいと思うか。
・すでにやめているところもある。貧困の子どもたちは来ず、タダで食べさせ続けるうちに、疲れて行き詰まった。また自分たちは好きでやっているのに、口を出されるのがイヤ、となった。
・結論として思っているのは、小さなお商売として地域で成り立たないと無理がある、ということ。

参加者のみなさん
・こども食堂をやっている人から「お前ら」ときつい言葉で文句を言われると聞いた。やってあげる、となると、支援を受ける人たちが消費者マインドになる。そうすると、やっている本人が萎えてくる。
・子どもが何十円かの小銭を握りしめ、支援される立場でなく、主体的に関わりにやって来る。駄菓子屋って、いろんな面で魅力的だなと。
・子どもも与えられるだけではいけないと思う。一人の人間やし、食堂を手伝ってもらい「ありがとう、じゃあ、食べ」という関係になれば。


与えられた場所は、幸せな場所になるとは限らない。
子どもは与えられるだけでなく、主体的に場所を獲得する。
それが本人にとっての、かけがえのない場所になる。

今回のセッションからは、そんな気づきを得ました。




2017/01/30(月)
Walkin’About @神戸港 第1回



さて、あらためて、Walkin'About@神戸港の告知を。

今年9月から10月に、神戸開港150年を記念して、
神戸港を象徴する港湾施設等に展示されたアート作品を、
神戸のまち並みと六甲山の山並みを背景に鑑賞しながら
楽しんでいただく「港都KOBE芸術祭」が開催されます。

都市魅力研究室では、このタイミングで、
神戸港の文脈を探り、情報を集め、出展作家の作品制作に
つなげることを目的に、Walkin'Aboutを開催いたします。
http://kiito.jp/schedule/rental/article/19577/

初回の2/4(土)には、和田岬駅からKIITOまでを
2時間半かけて歩いていただきます(鉄道・バス利用可)。

Walkin’About @神戸港 第1回
2月4日(土) 13:30〜 地下鉄海岸線・和田岬駅改札集合
 *再集合時間・場所 16:00 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

ナビゲーター : 山納 洋(大阪ガス(株)近畿圏部・都市魅力研究室)
対象 : どなたでも  参加費:無料  定員:各回30名 

申込方法 : お名前(全員)、ご住所(市区名)、電話番号を記載の上、港都KOBE芸術祭実行委員会事務局宛にメール(bunkasousei@office.city.kobe.lg.jp)又はFAX (078-322-6136)
お問い合わせ : 大阪ガス蟠甬Ψ部 都市魅力研究室 Tel 06-6205-2366 
主催 : 大阪ガス蟠甬Ψ部 都市魅力研究室


 和田岬は、妙法寺川・苅藻川の流出土砂及び沿岸流によって形成された砂嘴です。岬の東側にあった大輪田泊は、奈良時代から瀬戸内海を航行する際の要津となっていました。

 明治中期以降に、先端部に三菱造船や川崎造船所等の重工業が進出して工業地域として発展しました。今もこの地には、三菱重工業神戸造船所や三菱電機、川崎重工業等の工場が建ち並んでいます。

 公共交通機関としては、JR和田岬線と神戸市営地下鉄海岸線があります。兵庫駅と和田岬駅を結ぶ和田岬線は、朝晩の通勤旅客向けに特化しており、日中は全く列車の運行がありません。

 北側にある兵庫運河は、海難事故が多い和田岬を迂回せずに須磨方面と兵庫港を結ぶ水路として明治32年(1899)に完成しました。港湾物流に利用され、周辺は大正から昭和初期にかけて一大商工業地域として栄え、第2次世界大戦終戦後は貯木場としても活用されました。現在はレクレーションや水上スポーツ、地域イベントなどを行う場へと変貌を遂げつつあります。


2017/01/29(日)
インカハウス


阪神深江駅から南、国道43号線を越え、
深江浜町の埋立地に渡る手前に「インカハウス」という
ペルー料理のレストランがあります。

僕が始めてこのお店に入ったのは、昨年の12月30日。
お店には、黒人の男性4人組と、南米系の男性が2人、
あとは店主夫婦と、その子どもたちがいました。

ペルー料理はよく分からなかったのですが、
薦められるままにチキンを注文すると、
鳥の丸焼きとポテトのプレートが出てきました。

食事をしている間に、次から次へと外国人がやって来ます。
若い子たちが多く、レジのところで何かを提示し、
店主はそれを見て表に名前を書き込んでいます。

宿屋を兼ねているのか。その割には、みんな荷物が小さい。
そしてチェックが済んだ人たちは、部屋に行くでもなく、
店内や外に溜まっている。そして誰も何も注文しない。

これは何だろう、と謎が十分深まったタイミングで、
オーナーが話しかけてきたので、聞いてみると、
工場への労働者派遣の受付をしていた、とのこと。
この日は運送会社の仕事で、山間地にある配送センターで
元日夜まで働く人を60人派遣するのだそうです。

オーナーのサンディエゴさんは、在日ペルー人3世。
祖父は香川県からペルーに渡ったそうです。
深江浜町にあるエム・シー・シー食品で20年ほど働き、
その後派遣の仕事を始めたのだそう。

深江浜町がある神戸東部第四工区には、
食品コンビナートが形成されていますが、
その中には、数百人規模で外国人を雇用している
工場がいくつかあるそうで、そういえば深江駅周辺では
外国人の姿をよく見かけます。

みんな年末年始に泊まり込みで大変ですね、と言うと、

「就労ビザのない学生は、週28時間までしか働けない。
 だから彼らは月〜水、木〜土で働いている。
 みんなよく働くよ。何か仕事、ある?」と。

これもまた、神戸の港にまつわる風景なのだな、と。








2017/01/27(金)
神戸港の文脈を探る


さて、明日に迫った講演会「神戸港の文脈を探る」ですが、
予定していた講師の方の体調不良により、
神戸学院大非常勤講師(地域学)の谷口義子さんが
急遽お話されることになったそうです。
現在放送中の朝ドラ「べっぴんさん」の
神戸風俗考証をされている方だそうです。

神戸開港150年記念・港都KOBE芸術祭プレイベント「神戸港の文脈を探る」

■日 時:2017年1月28日(土)1 部14:00 〜 2 部15:45 〜
■内 容:1 部「未 定」
     講 師:谷口 義子(神戸学院大非常勤講師)
     2 部「メリケン波止場今昔物語」
     講 師:角本  稔(元神戸港めぐり遊覧船船長)
■会 場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)303 会議室
■定 員:100名(先着順)
■申込方法:お名前(全員)、ご住所(市区名まで)、電話番号を記載の上、
     メール bunkasousei@office.city.kobe.lg.jp
     又はFAX(078-322-6136)

■お問い合わせ先:港都KOBE芸術祭実行委員会事務局
 〒650-8570 神戸市中央区加納町6-5-1 
  神戸市役所1号館17 階 市民参画推進局文化交流部内
  TEL:078-322-6597 FAX:078-322-6136

その後2/4(土)、28(土)、3/4(土)には
神戸港をめぐるWalkin'Aboutを開催いたします。
KIITOのサイトでは、こんな感じに告知していただいています。
http://kiito.jp/schedule/rental/article/19577/


2017/01/26(木)
アートの助成金 すべてがわかる150分


大阪アーツカウンシル主催の助成金セミナーが
2/2(木)夜にメビック扇町で開催されます。
興味ありましたら、どうぞ。
http://www.osaka-artscouncil.jp/ja/news/post/000719/


2017/01/25(水)
企みを言語化するワーク


昨日は大阪アーツカウンシル専門委員として、
ONPS2016の若手プロデューサーミーティングに参加。

ONPS(Osaka New Producer's Showcase)とは、
大阪府・市による、若手プロデューサーの育成と、
優れた芸術文化の創造を目的とした事業で
今年度はストリートダンスを中心に展開されます。
http://www.onpsosaka.jp/2016/

プロデューサーとは、表現者と観客をつなぐ存在です。
彼らが企て、チームを作らなければ企画は立ち上がりませんが、
基本的には裏方であり、舞台の上に登場することは多くありません。

昨日のミーティングでは、プロデューサーたちが、
それぞれが関わる文化シーンをどう見ているのか、
何が問題で、どう変えたいと思っているのか、
今回の企画で何を達成したいと考えているのかを
話し合いつつ言語化するというワークを行いました。

彼らは今後、メディアなどを通じて、
今回獲得した言葉を多くの人たちに伝えていくことでしょう。

プロデューサーが企み、形にすることで経験値を増し、
今後さらに大きなプロジェクトを動かすようになる。
その一助になればと。



2017/01/23(月)
河内キリシタン列伝


そして今度は、大東市での演劇公演
『河内キリシタン列伝』が立ち上がります。

脚本・演出は、戦国武将・三好長慶を描いた『蘆州のひと』や、
先週末に吹田メイシアターで上演され好評を博した、
『人恋歌 晶子と鉄幹』の脚本を手掛けた高橋恵さんです。

2月には稽古が始まります。またレポートします。

『河内キリシタン列伝』
 永禄7年(1564)、飯盛城を拠点に政権を掌握した三好長慶がキリスト教の布教を認めると、配下の有力武士73人が宣教師より洗礼を受けました。彼らは深野池を取り巻くように教会を築き、大東・四條畷の地に新たな信仰をもたらしました。
 『河内キリシタン列伝』では、畿内キリシタン第一世代である三箇頼照・池田教正・三木半大夫・結城弥平次とキリシタン大名・高山右近における、新たな世を切望する思いと、時の権力者・豊臣秀吉による迫害を受けるに至る史実とを群像劇として描きます。

日 時  平成29年3月25日(土)18:30〜 26日(日)13:30〜、17:30〜  
<受付・開場は開演の30分前>
会 場  旧深野北小学校体育館(大東市深野3丁目-28-4) 
脚本・演出  高橋恵(虚空旅団 作・演出・代表)
原 作   「戦国河内キリシタンの世界」批評社
神田宏大、大石一久、小林義孝 摂河泉地域文化研究所=編
ポストトーク 天野忠幸氏(3/25公演終了後)
出 演   飛鳥井かゞり(猫会議)、諏訪いつみ(満月動物園)、杉江美生、
竹田モモコ、水柊(少年王者舘)、濱奈美(劇団ひまわり)
制作: 大東倶楽部、虚空旅団
主催: 大東市
        
入場料  前売・当日共 1,500円
チケット取り扱い・お問合せ:大東倶楽部 0570 -001-962 info@daito-club.com
*メールでのご予約は公演前日まで。
予約フォーム https://www.quartet-online.net/ticket/kawachikirisitan

スタッフ:舞台監督/今井康平(CQ)、照明/山本有香、音響/大西博樹 
宣伝美術:山本ゾンビ(山本書院グラフィックス) 撮影:井上信治(三等フランソワーズ) 制作協力:尾崎商店


2017/01/23(月)
ラジオドラマ版「みつめればそこに」収録終了!


昨日は茶屋町にある毎日放送スタジオへ。
昨年12月に東大寺で上演した朗読劇「みつめればそこに」の
ラジオドラマ版の収録が行われました。
放送は、3月下旬の予定です。詳細は、また追って。


イストワール 第7話「みつめればそこに」

 作・演出 小栗 一紅  
 出 演  入江泰吉:秋月雁 欅:豊島由香 
      上司海雲:九谷保元 入江光枝:小室千恵
       入江の弟子:柴垣啓介

 40年以上にわたって奈良・大和路を撮り続けた写真家・入江泰吉氏。大阪大空襲で家を焼失し、故郷の奈良に戻り居
 出演
を構え、そこで様々な出会いを重ね、奈良を代表する写真家として歩んでゆきました。
 入江氏の自宅は、古都・奈良の情緒を残す東大寺の境内地にあります。その家の窓の外には、手を伸ばせば届く距離に大きな欅の木が生えています。
 入江氏の生まれる前から、そして亡くなった今も、そこにあり続けている欅。この欅を“時代をつなぐ語り部”として、入江泰吉氏の後半生を描いています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朗読劇「みつめればそこに」朗読ワークショップ

日 時 2017年 2月25日(土)/ 3月12日(日) 9:30〜11:30(2時間)
会 場 奈良県立図書情報館 奈良市大安寺西1丁目1000
Tel 0742-34-2111
講 師 小栗 一紅
   
参加料 各 1,500円
内 容 簡単なストレッチ・発声・朗読(初めてでも大丈夫)
持ち物 動きやすい服装・飲み物・筆記用具
定 員 20名(先着順)

お申込み  メール ogurikazue@yahoo.co.jp(小栗)
 ※件名を「朗読WS」とし、本文に以下情報をご記入ください。
○お名前 ○年齢 ○希望日 2/25(土) /3/12(日)/両日共

お問合せ 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
     Tel 06-6205-2366

主  催 大阪ガス株式会社
共  催 奈良県立図書情報館


2017/01/21(土)
つながるカフェで言いたかったこと


パーティーなどで社交の輪に加わらずに
壁際でひとりじっとしている女性のことを
「壁の花(Wallflower)」というそうです。

僕は実はこのタイプで、出会いについての計らいが
雑な場所には、あまり足を運びたくない人なのです。

昨年に「つながるカフェ」を出したことで
いろんなお誘いをいただくのですが、もしかすると、
タイトルが先行して、僕の真意は伝わっていないのでは
と感じることがままあります。

だからこそ、「人と人とがうまい具合に出会う場所」に
人一倍関心があり、そういう場所があまりないので
自分で小さな場をつくり続けているのです。

以下に「つながるカフェ」からの抜粋を。

 人と人とが出会い、刺激を受け、そこから何かが生まれる。そんな場所への憧れから、僕はこれらの取り組みを続けてきました。一方で、僕は今も、人との出会いをいくらか億劫に感じています。そう、矛盾しているのです。
 だからこそ、それでも人がつながるとはどういうことなんだろう、どうすればそういう場を作れるのだろう、僕にとって“場づくり“とは、そういうアンビバレントな問いとしてありました。

 みなさんは、紹介に伴うリスクについて考えたことがあるでしょうか。
 人を紹介する場合には、フィーリングが合うかどうか、信頼できる人物かどうか、面倒や厄介をもたらす人でないかどうかを見極めていないと、後々トラブルになることがあり得ます。そうなると、紹介した人自身も信用を失うことになりかねません。

 最近は「つながりたい人、集まれ!」というような、つながること前提にした場が世の中に増えています。そういう場には、当たり前ですが「つながりたい人」が集まります。ただ、そこに集まる人たちは、「出会いたい人」であるとは限りません。そのため、つながることを前提にした場はやがて、「行きたい場」ではなくなる、というパラドックスが起こります。

 コミュニティカフェが社会課題の解決につながるという認識が共有されたことで、設立のための補助金が出たり、行政自身がカフェを設置したりということも一般的になってきていますが、「場を成立させるためには何が必要なのか」というリテラシーは、まだまだ共有知にはなっていません。

 出会いたいと思う人、それは魅力を備えた存在であり、そういう人たちが集う場であるからこそ、そこに行きたい、その人とつながりたい、同じ空間を共有したいと思う。「場所」というものは、そういう順序で立ち上がっているはずです。言い換えると、場が立ち上がる時には、「そこで起きるかも知れない出会いや経験に対する期待感」が、参加者の中で相乗的に働いているはずです。

 人と出会うことが目的だと、出会い、つながった後には場は不要になります。
 ですが、知識や情報や嗜好を求めてつながる場合には、つながりを維持しつづける必然性が生まれるようです。

 集まった人たちがテーマについて話し合う場は、そのテーマの深掘りだけに有効なのではありません。参加する人たちの多くは、自身の関心を他にも持っていて、足りないピースを常に探しています。彼らは議論の行方だけでなく、そのピースと出会えるかどうかにも、重大な関心を持っています。
 「議論はイマイチだったけど、あの話は面白かったな、いい人と出会えたな」でも、場としては意味があるのです。

「つながるカフェ」
http://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1361-0.htm


2017/01/20(金)
気まぐれカモメ


南京町の路地にあるCAFE & SHOTBAR「気まぐれカモメ」。
かつて神戸港で甲板員、港めぐり遊覧船船長などを務めた
角本稔さんが、震災で失職したのを機に始めたお店です。

角本さんは、神戸港の生き字引です。
1960年タグボート兼ランチ「和丸」に乗り込み、
寝起きしながら働くようになって以来、
この港を見続けて来られました。
1986年には有志と共に「神戸港を考える会」を発足。
現在もポートウォッチング、メリケン地蔵盆、マップ制作、
大学や文化センターでの講演などの活動を続けておられます。

角本さんの著書「メリケン波止場」の中には、
「はしけとかみさん」というエッセイが収められています。

昭和40年代頃までは、港内での貨物輸送に不可欠だった
艀に、家族で住みながら働く水上生活者がいました。
そしてそこには、荷役にまつわる船内作業だけでなく、
そこで暮らしていくための様々な労働がありました。

水道も電気もなく、食料の調達には、艀を渡り、
陸に上がり、遠方の市場まで行く必要がありました。
特に正月の買い出しには、子どもを連れて
食料品や正月用品を両手に何度も往復し、
お国自慢のおせち料理を作り、新年を迎えたそうです。

こうした船上での生活は、子どもたちにとっても負担でした。
艀の仕事にはほぼ休みはなかったので、学校に通う年になると、
子どもたちは水上児童寮に寄宿して学校に通い、
土曜日の夕方に艀に帰る生活を送っていました。
遊び盛りの子が艀に帰り、足を滑らせて海に落ち、
水死するという事故もあったそうです。

こうした不自由な艀での生活を改善するため、
神戸市は、海岸通の国産波止場の前に市営住宅を建設しました。
また昭和40年代後半には、コンテナ船の急速な普及により、
艀運送の需要が激減し、国による艀の買取や焼却が進められました。

角本さんは、そうした時代の流れを、
港で働き、暮らしながら眺めてこられました。

僕は「気まぐれカモメ」でジェイムソンのボトルを傾けながら、
こうした逸話をさらに深く伺っています。


CAFE & SHOTBAR「気まぐれカモメ」
 神戸市中央区元町通2-3-4 078-333-1892

※1/28(土)開催の講演会「神戸港の文脈を探る」で、
 角本さんは「メリケン波止場今昔物語」というお話をされます。
 http://www.toshimiryoku.jp/1245008_11631.html



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