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2022/03/14(月)


『忘れじの朝(あした)』が本日初日を迎えました。そして明日は楽日です。まち歩き演劇の実験に興味をお持ちいただけましたら、ぜひお越しください。


2022/03/11(金)
中百舌鳥という場所(5)


【マチ会議】
 3月14日(月)19:00〜21:00頃 @都市魅力研究室 参加無料
 https://www.toshimiryoku.jp/access.html

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大学のそばにある喫茶店に入った時に、
隣のテーブルで、二人の若者が話をしていました。
自転車部の先輩と後輩で、
学生時代には自転車で全国を旅していたようです。
先輩は今はどこかの会社で働いていて、後輩はこの4月に就職です。

後輩は、化学を専攻していたようです。
楽器の会社で吸音材の研究をしたかったけれど、
それが果たせず、別の道に進むのだと。

「一生化学物質をかき混ぜる仕事なんてね...」

先輩は、会社を辞めて、北アフリカか
アイルランドに行こうと考えているようです。

「仕事場の人間関係って、ガチャやからな。」

「30ぐらいまでに、安定を求めて落ち着く奴と、
 満足できなくて飛び出していく奴に分かれてる。
 俺はやっぱり...」

後輩は、こんな言葉を先輩に返していました。

「旅先でガチの旅人に会ったことがあるんですけど、
 彼らって、旅を終えて日本に帰ってきたら、
 喪失感がハンパないらしくて、また旅に出かけるって...」

これからどんな人生を送ることになるのか、
その人生に満足することができるのか、まだ分からない。
そんな青春のまっただ中で思い悩む二人の話は、
とても懐かしく羨ましく響きました。

詩人で写真家の沼田元氣さんが、あるイベントで、
「幸せだったら、ものなんて作らないよね」
とおっしゃっていたのを思い出しました。

何年かして、海外から帰ってきた先輩と、
会社を飛び出した後輩が、
音楽と旅と自分の得意分野を活かした何かを始める。
これは僕の妄想ですが、新しいものって
そんな風に生まれるんじゃないかなと(おわり)。


2022/03/10(木)
中百舌鳥という場所(4)


昭和7年(1932)発行の国土地理院地図を見ると、
南海中百舌鳥駅の南側には、西高野街道が
漸近線のように駅近くを通っていて、
北側には池と田んぼしかないことが分かります。

西高野街道を歩くと、大きな家が建ち並んでいて、
経済的に豊かな集落だったと分かります。
住宅のほかに個人医院やアパートなどもありますが、
その多くが「小林」姓であることに気づきます。
府大生たちはこの道を「小林ロード」と名付けていました。

高野登山鉄道(現・南海高野線)の中百舌鳥駅ができたのは
大正元年(1912)。その後長らくは鄙びた駅でした。
写真は南海駅の少し南側の線路沿いの風景です。
生け花やお茶を教える家が見えますが、
その向こう側は、かつては一面田んぼだったのでしょう。

昭和46年(1971)、泉北高速鉄道線が開業した時に、
南海の駅が共同使用駅となりました。
昭和62年(1987)に、大阪市営地下鉄御堂筋線が
中百舌鳥まで延伸し終着駅となりましたが、
それを機に駅北側の区画整理が始まりました。

駅前商業施設の出店において、
そごうと西武百貨店が出店競争を繰り広げましたが、
バブル崩壊で再開発計画は頓挫しました。
その後、駅北側は長らく更地になっていましたが、
2002年に駅前ロータリーが完成。売却された予定地に、
マンションや商業ビルが林立しているのが今の駅北側です。

駅前ロータリーに面した場所には、ファストフードや
チェーン居酒屋、学習塾などが出店していますが、
自然発生的に生まれた個人経営店の集積がないのは、
上のような経緯でここが開かれたからなのでした。

駅から北東に3分ほど歩いたところにある公園には、
堺商工会議所、堺産業振興センターと、
さかい新事業創造センター(S-Cube)があります。
市内の中小企業や地場産業、スタートアップの
支援機能がここに集まっていることから、
イノベーション創出拠点への期待が寄せられていますが、
この地域に経済生態系を生み出す土壌を
しっかりと作らないといけないだろう、と直感します(つづく)。


2022/03/09(水)
今週末は堺で「忘れじの朝」を


まち歩き演劇『忘れじの朝(あした)』。
都市魅力研究室での稽古は今日が最後で、
今週末にはもう堺で本番を迎えます。
幸い天候には恵まれそうで、暖かくなりそうです。
チケットには、まだ若干の余裕があります。
ご都合がつくようでしたら、どうぞお越しください。

まち歩き演劇『忘れじの朝』
 作・演出:高橋恵(虚空旅団)
 出演:松原一純(A級MissingLink)・のたにかな子・濱奈美・瀬古なおき(虚空旅団)
 音楽:かつふじたまこ(月猫音市場)

あらすじ
 兄との諍いによって忽然と姿を消した晶子。弟の籌三郎(ちゅうざぶろう)は友人であり歌人仲間でもある宅雁月(たく がんげつ)と共に堺の町へ晶子を探しに行く。生家である駿河屋、幼き日々を過ごした路地、密かな憧れを胸に抱きながらも歌に生きる決心をした軒下、そして運命の人と出会うことになる浜辺。歌への気焔を高めながら、成長する与謝野晶子の足跡をたどってゆきます。

終了後、晶子さんにゆかりのあるお菓子と堺の抹茶を楽しんでいただきます。

日時 2022年3月12日(土)・3月13日(日) 
 午前の部 11:00〜12:30/午後の部 15:00〜16:30

集合 さかい利晶の杜 1F観光案内展示室 受付開始は各回30分前

会場 宿院周辺で晶子さんの行きそうなところ 所要時間:約90分

料金 3,000円(おもてなしチケット・展示観覧料含む)申込先着順、当日精算。

※お申込み方法等、詳細はこちらを。


2022/03/09(水)
中百舌鳥という場所(3)


大阪府立大学の最寄駅は、南海白鷺駅です。
この駅から府大までまっすぐに通る道沿いと、
府大の向かい側には、小さな飲食店が軒を連ねています。
空き家になっている物件も多いですが、
新しく出店したお店に行列が出来ていたりも。

改めて、白鷺駅周辺を地図で見てみると、
中百舌鳥公園団地、白鷺団地、サンヴァリエと、
3つのUR団地に囲まれていることに気づきます。

そして駅の北側には、ダイキン工業の堺製作所があります。
ここには研究棟・技術棟・研修所と7つの工場があり、
業務用エアコンをはじめ多種多様な製品を作っています。

直感ですが、イノベーション拠点は中百舌鳥駅ではなく、
白鷺駅の周辺に置いた方がうまく行く、と見ています。

白鷺駅から府大周辺にある空き店舗を活用して、
周辺住民が求める飲食店や物販店を集めたり、
小規模オフィスを点在させて大学からのスピンアウトや、
企業との連携プロジェクトなどの入居を促していけば、
とても素敵な場所になっていくように思います。

思っているだけではもったいないので、書いてみました。
賛同いただける方が出てくるといいですね(つづく)。


2022/03/08(火)
中百舌鳥という場所(2)


Walkin’About当日、中百舌鳥駅前では
「イノベる!なかもず」というイベントを開催していました。
堺市では、中百舌鳥エリアをイノベーションの拠点にするべく
コンソーシアムを組成していますが、今回のイベントでは、
駅前広場に滞在・交流空間を実験的に創出し、
その取り組みをPRしておられました。
https://www.arpak.co.jp/event/item3772.html

ブースの中で、大阪府大、市大の教授と学生が、
大阪府大・中百舌鳥キャンパス内でリ・デザインした、
広場空間について紹介していたので、そこを見に行ってきました。

キャンパス内にある「府大池」のそばの芝生広場は、
もともと平坦な場所でしたが、そこに芝生の丘を設けて、
座ったり、寝転がったり自由に利用できるようにする。
テーブルやベンチも一新して、交流を起こるようにする。
そんな趣向を、学生たちが話し合って作ったのだそう。

空間はすでに整備が完了していて、
春に芝生が育ってくれば、描いた絵のようになるのだと。
完成後の運営や管理についても、学生が自主的に
行っていく仕組みになるのだそうです。
ここでいろいろイベントなど仕掛けるんでしょうね。
https://www.iza.ne.jp/article/20211217-GJ4JHZLM6RP23OSYNKYLHJQGRE/

大阪府大と大阪市大は、この4月に
「大阪公立大学」として統合されます。
中百舌鳥キャンパスは、工学部、農学部や情報学研究科、
現代システム科学研究科などの拠点になります。

学生や先生にとって、中百舌鳥キャンパスとその周辺は、
いろんなお店や居場所が集まる「ホーム」のようです。
イノベイティブなものが生まれるとしたら、
こういう心安い場所から生まれてくるのでは。
直感的に、そう感じます(つづく)。


2022/03/07(月)
「暮らし観光」でつながるご縁


2/17(木)に、編集者・ライターの高橋マキさんに
Talkin’About「『下京暮らしの手帖』と暮らし観光」でお話しいただき、
https://www.karasumauniv.net/post/repport_20211218_shimogyogurashi

その時にオンライン参加いただいた写真家のMOTOKOさんに、
改めて「ローカルフォト」と、
https://colocal.jp/topics/lifestyle/relocate/20190919_129322.html/2

「暮らし観光」についてお話を伺い、
https://okazaki-angle.com/2021/1483/

今日、MOTOKOさんの紹介で、
佐賀・嬉野温泉で「暮らし観光」を実践されている
旅館・大村屋の15代目・北川健太さんと
オンラインでお話ししました。

そして「暮らし観光」の取り組みを、
全国でもっと広げて行こうと盛り上がっています。

今日の北川さんとの初対面トークは
「嬉野談話室」のコンテンツになっています。
https://anchor.fm/ureshino/episodes/48-e1fbkoq?fbclid=IwAR213-Ch9q_8kvZU9_kLn2vVmzFzM-cJXrB_9650OAjMO2EMfZfflMOcJ8s

こんなスピード感で物事を動かせる人たちがいるんですね〜


2022/03/06(日)
中百舌鳥という場所(1)


昨日のWalkin’About@中百舌鳥には、
14名の方にご参加いただきました。

参加者のみなさんは、飲食店やカフェに入ってみたり、
古墳まで足を伸ばしたり、池や緑地を探ったりされていました。
ただ、飲食店を目指した方々は、お店が休みだったり、
行列で入れなかったり、実は美味しくなかったりと、
なかなか苦戦されていたようです。
中百舌鳥駅前にはチェーン店が数店舗ありますが、
周辺には出店適地が少ないので、そうなるのでしょう。

僕は、コミュニティサイクルを借りて大阪府大の方へ。

府大の白鷺門のすぐ向かいにある「珈琲アラジン」。
ご夫婦で経営されているお店で、
先代がここに店を出してもう49年だそうです。
昔は門が木でできていた、授業料は年数千円だった、
部活の先輩が後輩におごるのが当たり前だった、
といった、学生街の喫茶店らしい逸話を聞きました。

大学の周辺は、以前はもっと賑わっていたそうですが、
僕がいた15分ほどの間にも大学生が入れ替わりで訪れ、
奥さんが学生さんに優しく声をかけていました。
壁には自動車部、ホッケー部、ラグビー部、
軽音学部などの新入部員勧誘のポスターが貼ってあります。
とても懐かしい気分になりました。

学生さんが頼んでいたカツサンドに惹かれつつ
府大の中に足を運んでみました(つづく)。


2022/03/05(土)
「まち歩き演劇」の実験


さて、「まち歩き演劇」というものについて改めて。

まちに出る演劇としては、
寺山修司の「市街劇ノック」が伝説になっていますが、
https://www.walkerplus.com/article/39849/

観客がまちを歩きながら劇に出会うという上演形態は、
岸井大輔さんらが試みていた「ポタライブ」や、
https://www.wonderlands.jp/interview/008kishii/

劇団「ままごと」柴幸男さんが瀬戸内国際芸術祭で試みた
まちから演劇をつくる「おさんぽ演劇」、
https://www.hinagata-mag.com/report/24345

劇団「OiBokkeshi」の菅原直樹さんが
岡山県和気町で実践した「徘徊演劇」など、
https://medica.sanyonews.jp/article/10237/

多くの試みが、これまでに行われています。
(僕が知らないだけで、もっとあると思います)

「まち歩き演劇」は、劇場を借りる必要がなく、
役者・スタッフのスケジュールが合えば実現可能なので、
上演のハードルを下げられるメリットがありますが、
一度に多くの方に見ていただけない、天候に左右される、
演じる役者さんたちが体力的に大変、などのハードルもあり、
これまで実験的にしか行われてきませんでした。

僕が昨年、虚空旅団の高橋恵さんと
「忘れじの朝(あした)」を作ったのは、
コロナ禍で劇場での上演がままならない状況下で、
無理なく上演し続けられる「まち歩き演劇」の良作を
形にしてみたい、との思いからでした。

堺にある「さかい利晶の杜」は、堺市が設置した、
千利休と与謝野晶子を紹介する文化観光施設です。
こちらに協力を仰ぎ、堺での与謝野晶子のストーリーを
堺・宿院のまちを歩きながら鑑賞いただく作品を
高橋さんに作っていただいたのでした。

来週3/12(土)、13(日)に、さかい利晶の杜の主催で、
この「忘れじの朝」が再演されます。
この取り組みがうまく定着するようであれば、
新たな作品にも取り組んでみたいと思っています。

お時間がありましたら、ぜひそんな実験にお立ち会いください。

まち歩き演劇『忘れじの朝』

 作・演出:高橋恵(虚空旅団)
 出演:松原一純(A級MissingLink)・のたにかな子・濱奈美・瀬古なおき(虚空旅団)
 音楽:かつふじたまこ(月猫音市場)

あらすじ
 兄との諍いによって忽然と姿を消した晶子。弟の籌三郎(ちゅうざぶろう)は友人であり歌人仲間でもある宅雁月(たく がんげつ)と共に堺の町へ晶子を探しに行く。生家である駿河屋、幼き日々を過ごした路地、密かな憧れを胸に抱きながらも歌に生きる決心をした軒下、そして運命の人と出会うことになる浜辺。歌への気焔を高めながら、成長する与謝野晶子の足跡をたどってゆきます。

終了後、晶子さんにゆかりのあるお菓子と堺の抹茶を楽しんでいただきます。

日時 2022年3月12日(土)・3月13日(日) 
 午前の部 11:00〜12:30/午後の部 15:00〜16:30

集合 さかい利晶の杜 1F観光案内展示室 受付開始は各回30分前

会場 宿院周辺で晶子さんの行きそうなところ 所要時間:約90分

料金 3,000円(おもてなしチケット・展示観覧料含む)申込先着順、当日精算。

※お申込み方法等、詳細はこちらを。

※写真は昨年の上演時のものです。今年はこのシーンは別の場所で上演されます。


2022/03/04(金)
国境を越えた「人の移動」のことを考える


3/1(火)のうめきたTalkin'About「『人の移動』をめぐる20世紀ヨーロッパ史」には、
18名の方にお集まりいただきました。

阪南大学経済学部准教授・定藤博子さんは、
両大戦間期フランスにおけるポーランド移民労働者を
研究テーマとされています。

16世紀半ばに成立したポーランド・リトアニア共和国は、
現在のポーランドからリトアニア、ベラルーシ、
ウクライナに広がる国土を有しましたが、
ロシア、プロイセン、オーストリアによる分割により、
1795年には国土が消滅しています。
第一次大戦終結の後にポーランドは独立するも、
1939年にドイツとソ連の2か国に東西分割され、消滅。
第二次大戦終戦によりポーランド人民共和国となりました。

第一次大戦後に、123年ぶりに国家が復興するも、
戦争による破壊や混乱で経済活動が十分ではなく、
多くのポーランド人は仕事を求めてフランスに渡りました。
そして多くの男性が炭鉱、特に坑内での労働に従事したそうです。
そこに処遇上の格差や差別はあったのかを、
定藤さんは実証的に調べておられます。

人が国境を越えて移動するという現象は、
昔から現在に至るまで、世界のあちこちで見られます。
そこには強制労働や戦乱・災害による難民、
仕事を求めての移動、国による海外移住促進、
旅行、留学、巡礼など、さまざまな動機と背景があります。

ポーランドとフランスの場合には、
労働力が不足していたフランスが、
労働力過剰となっていポーランドからの移民を受け入れ、
差別的待遇は実は少なかったという麗しい話でしたが、
戦乱や災害などの理由で、求められていなくても
国境を越えていかないといけない人たちが存在し、
彼らを寛容に受け入れ、彼らの未来を創っていく道筋を
考えざるを得ない今の世界情勢に対する思いが、
参加者のそれぞれの中に響いていたように思います。

資料にある赤枠は第一次大戦後、青枠は第二次大戦後の
ポーランドの国土を示しています。


2022/03/04(金)
成功する特産品開発とは?


2/22(水)のがくげいラボ×Talkin'About「成功する特産品開発とは?」には、
30名近い方にお越しいただいていたようです。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol9-220222/

片桐新之介さんは、食・農・地方の複合的な課題解決を考える
コンサルティング業をされていますが、キャリアのスタートは
百貨店の食品営業とバイヤーだったそうです。

流通業界では、川上・川中・川下という言葉が使われます。
川上はメーカー、川中は問屋・商社、川下は小売業で、
商品を作って売るところまでを川の流れに例えています。

農林漁業従事者、つまり川上にいる人たちが、
加工品を作り、販売するには、消費者のニーズに
応えるとともに、問屋や小売店の視点にも立った
商品展開を考える必要がある。

また、地域活性化を目的に
自治体が商品開発を後押しする時には、
誰かが本当にやりたいと思っていることを軸に据えて、
しっかりと戦略を立てた上で臨む必要がある。

そして商品開発においては、作り手の思いとともに、
地域のストーリーを活かし、ブランドをつくり上げていく必要がある。

こうした考え方の骨子を、さまざまな事例とともに紹介いただきました。

※「がくげいラボ×Talkin'About」の過去開催分は、
 「まち座プラス」に登録いただくと、無料で視聴できます。
 https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/


2022/03/01(水)
3/3(木) 超初心者向け英語サロン
あさって3/3(木)の夜18:30〜は、
コモンカフェで「超初心者向け英語サロン」。

今回は気候変動についての以下のテキストを
用意しつつも、実際に自分の喋りたいことを
英語で言葉にする練習も、と思っています。

Climate change is killing people, but there's still time to reverse the damage
https://www.npr.org/2022/02/28/1082564304/billions-of-people-are-in-danger-from-climate-change-u-n-report-warns


2022/03/01(水)
神山町再訪(3)


西村佳哲さんの手法で際立っているのは、
「やること」や「やり方」を決める前に
「あり方」を共有しておられることだと思っています。

「まちを将来世代につなぐプロジェクト」では、
「そのときどきに必要な仕事や活動がほどよく生まれている」
という神山町の「あり方」を定めておられます。
まずいろんなものが生まれてくる土壌をつくるんですね。

西村さんのインタビュー記事の中に、
“食べ方を見直す„ という話がありました。
https://www.pajapan.com/being/2021/05/07/nishimurayoshiaki/

ひと口ずつ箸を置くように、ゆっくりと食べること。
自分が消化できる以上のものを食べないことを通じて、
食べている間「自分と一緒にいる」という意識を持つ。

今回の2泊3日では、オミクロンまん延防止の観点から、
食事中は喋らない、というルールがありました。
ちょうど上の記事を読んでいたので、
僕も自分の“食べ方”を見直していたのですが、
作り手が、どんな食材を、どのように手を凝らして
このご飯を作っていたのかを感受することが
いつも以上にできたように思います。

今回の滞在で2泊3日をともにしたのは、西村さんと、

藤野の「里山長屋」を手掛け、大埜地の集合住宅の
設計に携わった建築家の山田貴宏さん、
https://www.bepal.net/archives/7289

祖父から継いだアパートをデイサービス施設にした安藤勝信さん、
https://greenz.jp/2015/07/10/tagayase_okura/

雑誌「住む。」の編集・ライターで、
木造住宅とその作り手を取材し続けている平山友子さん
https://moku-expansion.com/topics/files/8_file.pdf
 
と僕、山納の5名でした。

それぞれが自己紹介をしたり、大埜地の集合住宅や
鮎喰川コモン、フードハブなどの現場の話を聞いて
みんなで話し合ったりという時間を共有しながら、
自分の「あり方」を見つめ直すことができた3日間でした。


2022/02/28(月)
神山町再訪(2)


神山町では「まちを将来世代につなぐプロジェクト」
と題した創生戦略を、2015年にまとめています。

西村さんは、戦略の策定にあたって、
「住民アンケートを取らないこと」と、
「協議会形式で策定しないこと」を提案されました。

アンケートは、知っていることを聞くにはいいけれど、
知らないことを作るのには向いていない。
協議会にすると、男性が、お歴々が集まり、
時に自分の業界を守るために振舞うからなのだと。

そして40代以下の役場の方と市民の方を
それぞれ14名ずつ、男女の数を合わせて選び、
話し合いを重ねていきました。

「可能性が感じられる状況」を地域に作れれば、
そこに人は集まってくる。

具体的には、

・人がいる
・いい住居がある
・よい学校と教育がある
・いきいきと働ける
・富や資源が流出していない
・安全性がある
・関係が豊かで開かれている

という状況を作り出すための計画を立てて、
その実現のために「神山つなぐ公社」を組成しています。

そして数年を経て、
「すまいづくり」の成果として「大埜地の集合住宅」が、
「食を通じた循環の仕組み」の成果として
「フードハブ・プロジェクト」が、それぞれ形になっています。

※詳しくは、甲斐かおりさんのこちらの記事を。
 「未来のことだから、まちの計画は、40代以下でつくろうと決めた。結果、2年連続の社会増へ」
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kaikaori/20211224-00273525

写真左:大埜地の集合住宅
写真右:フードハブ・プロジェクトが営む「かま屋」(つづく)


2022/02/27(日)
神山町再訪(1)


リビングワールドの西村佳哲さんにお誘いいただき、
金曜日までの3日間、徳島県の神山町に行っていました。

西村さんは、2014年から2拠点居住の軸足を神山に置き、
自ら設立を提案し、立ち上げに関わった
神山つなぐ公社の仕事を6年間続けてこられましたが、
この春に、神山町を離れる決断をされました。
https://livingworld.net/nish/dialy/19292/

神山町の地域活性化の取り組みは、
認定NPO法人グリーンバレーの大南信也さんを中心に、
30年前から続けられています。
僕はこれまでに2度、神山町を訪れていましたが、
今回6年振りに伺い、町の“いま”を知ることができました(つづく)。


2022/02/22(火)
グッとくる街の風景


3/25(金)のがくげいラボ×Talkin'Aboutには、
大阪府立大学の武田重昭先生にお越しいただきます。

がくげいラボ×Talkin’ About vol.10
山納洋×武田重昭『グッとくる街の風景』
3/25(金)19:00〜20:30
 @タイルギャラリー京都(学芸出版社3階)/オンライン(zoom)
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol10-220325/

 武田さんは、屋外空間で人々がどう関わり暮らしているか、 誇りや愛着を感じられる場所はどうデザインできるのかを研究しておられます。都市計画家・建築家のクリストファー・ アレグザンダーは『パタン・ランゲージ』の中で、人々が“ 心地いい”と感じる253のパターンを抽出し、 愛着の持てるまちのイメージを具体的に示しましたが、 今回は武田さんと一緒に『グッとくる風景』を集めて、 そこからまちをどうデザインできるかを考えます。

主催:学芸出版社
参加費:
・イベント参加(会場):800円 定員:15名
・イベント参加(zoom):800円 定員:80名
・イベント無料参加券付書籍『小さな空間から都市をプランニングする』(会場orzoom)(送料込):2,640円

【クーポンについて】
 ※まち座プラスにご登録いただくと、本イベントに無料で参加できます!
登録はこちら⇒https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/
★既に会員の方は下記のクーポンコードをご使用ください。

そして本日のがくげいラボ×Talkin'Aboutでは
片桐新之介さんに、特産品開発のお話を伺います。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol9-220222/


2022/02/21(火)
3/19(土) Walkin’About @富田林


次々回のWalkin'Aboutでは、富田林を訪れます。83ヶ所目。

自分が行きたい場所を訪ねるまちあるき「Walkin’About @富田林」
開催日:2022年3月19日(土)
集合時間・場所 14:00 @近鉄長野線富田林駅南改札
再集合時間・場所 16:00 @同上 

 富田林寺内町は大阪河南全域を流域とする石川の河岸段丘上に立地しており、富田林の名は元々この段丘が「富田が芝」と呼ばれていたことに由来しています。
 富田林の歴史は、文明年間(1470年代)に、浄土真宗の一派である興正寺派の蓮教が、本願寺第八代蓮如を助けて南河内地方の村々に布教したことに始まります。永禄元年(1558)、興正寺派第14代証秀上人が、富田が芝の地を高屋城主安見直政から銭百貫文で買取り、近隣の中野村、新堂村、毛人谷村、山中田村の四村の信者達の力により寺内町として整備しました。町の周囲にあった土塁、竹林、環濠は、戦乱から町を守るために築かれたもので、町の入口には木戸口が設けられ、朝夕に開閉したとの記録が残されています。
 江戸期になると寺内町のもつ宗教色は徐々に薄れ、周辺地域の農作物の集散と、商業活動に携わる在郷町として発展していきます。特に江戸時代中期以降、近隣の村々で綿作や菜種作が盛んになるにつれ、富田林ではそれらを販売、加工する業種が増え、また酒造業なども盛んになりました。

 明治31年、柏原と富田林の間に河陽鉄道が開通し、大正12年には河陽鉄道を吸収した大阪鉄道(現、近鉄長野線)により、大阪市内天王寺への乗り入れが実現します。人口は昭和初期に2万人、昭和25年には3万人を超え、富田林は大阪府下16番目の市となりました。昭和39年、住宅公団による金剛団地の住宅開発が開始され、金剛東ニュータウンの開発も続き、富田林は大阪のベッドタウンとして急激な人口増加をみています。一方で往時の町並みを今も残し、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 今回はこの街を、みなさんの視点で切り取っていただきます。
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“Walkin’About”は、参加者の方々に思い思いのコースをたどっていただく“まちあるき”です。参加者の方々は、集合場所でエリアについての説明を受けたあと解散。約90分後に再び集合いただき、それぞれの見聞や体験をシェアします。

【主催・お問い合わせ】大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 
担当:山納  Tel 06-6205-2366  
 http://www.toshimiryoku.jp


2022/02/20(日)
茶屋の奥にあった岸壁


芦屋ロックガーデンの大谷茶屋は、
高座の滝から流れ下る小川が軒先を流れ、
裏側には花崗岩の岸壁が聳えています。

茶屋の1階には居間と小さな客席があり、
裏には台所と風呂場があります。
「テクノヶ丘」のオーガナイザー・PINTAさんを中心に
この台所と風呂場の解体を始めているのですが、
奥の壁を取ったところ、こんな感じで岩肌が現れました。

これを見せつつフラットな空間が作れたら恰好良いのですが
その場合、湿気は大丈夫だろうか、という心配も。

大谷茶屋リニューアル計画は、
徐々にこういうフェーズに入りつつあります。
次回に大々的に作業をするのは3/26(土)の予定です。


2022/02/19(土)
成功する特産品開発とは?


さて、リマインダー告知を。
2/22(火)のがくげいラボ×Talkin'Aboutには、
片桐新之介さんにお越しいただきます。

がくげいラボ×Talkin’ About  vol.9
山納洋×片桐新之助『成功する特産品開発とは?』
2/22(火)19:00〜20:30 @タイルギャラリー京都(学芸出版社3階)/オンライン(zoom)
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol9-220222/

片桐さんはもともと、大阪の大手百貨店のマーケティングセクションに
おられた方で、現在はまちづくり、地方創生、農業漁業の課題解決を行う
コンサルタントとして活動されています。
お仕事柄、地域の農産物を使った特産品開発の事例を
よくご存知ですが、その分多くの失敗事例も見ておられます。

今回は片桐さんに、特産品開発のつまずきポイントは
どこにあるのか、そして成功している事例では
何が違うのかなどを伺ってみたいと思います。

※学芸出版社のメルマガ「まち座プラス」にご登録いただくと、
 本イベントに無料で参加できます!
 登録はこちら⇒https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/

※3/25(金)には、大阪府大の武田重昭先生と
 『グッとくる街の風景』について語り合います。
 https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol10-220325/


2022/02/19(土)
本土の街に息づく沖縄文化


去年の秋に、尼ヶ崎・戸ノ内の「より道」にいた時に、
一人の女性が引き戸を開けて入ってきました。
彼女はウチナーンチュで、高校を卒業して沖縄を出て
今は東京で暮らしている、と。
お店の中にいたお客さんの多くは沖縄出身者なので
そんな人が来てくれるとは、と大いに盛り上がりました。

彼女は実は共同通信社の記者さんで、
その後、東京から何度もより道に足を運びました。
そして今年1月に、彼女の記事がリリースされました。

共同通信社の記事は、地方紙に買い取られて、
それぞれの紙面の都合に合わせて、別々の日に載ります。
この記事は信濃毎日新聞に1月8日に出たものです。

末安喜代子ママのライフヒストリーが紹介され、
娘のみゆきさんと常連の方々のコメントが載っています。

「末安が沖縄県本部町から姉がいた戸ノ内へ来たのは、
 沖縄が日本に復帰した直後の1972年11月。
 既にパスポートは必要なくなっていた。
 古い長屋がひしめき合い、人々は養豚や養鶏で生計を立てた。
 朝鮮人集落と色街が隣接しており『いじめられた人たちが集まったんだろうね』。
 大雨のたびに川の水があふれ、豚がぷかぷかと浮いた。」

僕は2013年の初めから「より道」に通っていて、
こういう話も色々と聞いてきましたが、
差別にまつわる話もあえて書いたのは、
ウチナーンチュとしての彼女の思いからなのだなと。

ちょうどこの記事が出た頃に世の中が慌ただしくなり、
その後お店に行けていませんでしたが、
昨日3回目のワクチン接種を受けたので、
近々に覗いて来ようと思っています。


2022/02/18(金)
うめきたTalkin’About「都市型の地産地消文化をつくる」


次々回3/23(水)のうめきたTalkin'Aboutでは、
神戸市で「食都神戸」の取り組みを進めておられる、
山田さんに話題提供いただきます。

うめきたTalkin’About「都市型の地産地消文化をつくる」

2022年3月23日(水)7pm〜9pm
場所:大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 
話題提供:山田 隆大氏(神戸市経済観光局 農水産課担当課長)
 参加無料

 神戸市は大都市でありながら山と海に囲まれており、北区・西区の農村地域や、南部に広がる瀬戸内海などで豊かな農水産物が生産されています。神戸市ではこのポテンシャルを活かし、2015年より「食都神戸」を掲げ、神戸産農水産物を使用したマーケットや飲食店などの拡大、里山の木材や自然環境の活用など、農を活用したコミュニケーションやビジネスを市内全域に展開し、食で賑わう食文化の都の創造をすすめています。

 今回のTalkin’Aboutでは、神戸市役所で「食都神戸」を担当しておられる山田さんに、プロジェクトの概要や具体的な取り組みについて話題提供いただき、持続可能なまちづくりのための方法について話し合います。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。


【会 場】
 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


2022/02/18(金)
京都観光を自由に再定義してみる


昨夜のうめきたTalkin'About「『下京暮らしの手帖』と暮らし観光」には、
9名の方にご参加いただきました。
会場で参加された方が4名だったので、
手前の本棚の部屋で開催してみました。

高橋マキさんは、京都に暮らしながら、
雑誌や書籍、WEBの執筆・編集の仕事をされています。
2008年からはプロボノで京都カラスマ大学に関わり、
学長を引き受けてもう10年になるそうです。

当時、iPhoneが世の中に登場したことで、
パソコン1台、スマホ1台で仕事が完結するようになり、
シェアオフィスなら家賃も大してかからなくなった。
そんな時代だからこそ、まちづくり系大学の運営を通じて
コミュニティを広げていくことが、働き方の選択として
自然なものだったそうです。

当初は「そんなことして儲かるの?」という
反応も多かったそうですが、最近になって
自分たちのやっていることが通じるようになった、と。

一方、コロナ禍がやってきたことで、
「私たちの学びは、オンラインで代替可能か?」という
新たな問いを、京都カラスマ大学は抱えるようになりました。

仕事のオンライン化が進む中で、
仕事が終わってからもオンラインで学ぶのはしんどい。
一方で、観光客でごった返していた地元の商店街には、
観光客がいなくなり、リモートワークのおかげで、
昼間でも足を運びやすくなった。

これまで「住んでいるけれど、暮らしていない」
と感じていた京都の地元に目を向けるようになった時に、
写真家であり、日本各地で「ローカルフォト」という
プロジェクトを行うMOTOKOさんが掲げた
“暮らし観光”というキーワードに刺激を受けて、
高橋さんたちは、「下京暮らしの手帖」を作り、
自由にまちを歩くまち歩きを実現されました。

高橋さんたちは、3/13(日)、20(日)には、
GOOD NATURE HOTEL とコラボして、
「『下京暮らしの手帖』と一緒に歩く京都のまち」
を開催されるそうです。
https://goodnaturestation.com/activity/experience/activity-9995/

世界中の人が、京都に来たいと思っている。
そして多くのメディアが、京都を紹介している。
でも、京都らしさって何だろう?

そこに住み、暮らしている人たちが
京都観光を自由に再定義してみると、どうなる?
そういう問題提起が、高橋さんのお話から伺えました。


2022/02/15(火)
まち歩き演劇『忘れじの朝』


昨年3月に堺市で開催したまち歩き演劇公演
『忘れじの朝』を、3/12(土)、13(日)に、
さかい利晶の杜主催で再演いたします。

これは、俳優がまちを歩きながら役を演じ、
観客は俳優とともに歩きながら作品を鑑賞する、
というスタイルの演劇作品の上演です。

定員が各回10名×4回=40名となりますので、
観たい!と思っていただけましたら、お早目にお申込みください。

まち歩き演劇『忘れじの朝』

 作・演出:高橋恵(虚空旅団)
 出演:松原一純(A級MissingLink)・のたにかな子・濱奈美・瀬古なおき(虚空旅団)
 音楽:かつふじたまこ(月猫音市場)

あらすじ
 兄との諍いによって忽然と姿を消した晶子。弟の籌三郎(ちゅうざぶろう)は友人であり歌人仲間でもある宅雁月(たく がんげつ)と共に堺の町へ晶子を探しに行く。生家である駿河屋、幼き日々を過ごした路地、密かな憧れを胸に抱きながらも歌に生きる決心をした軒下、そして運命の人と出会うことになる浜辺。歌への気焔を高めながら、成長する与謝野晶子の足跡をたどってゆきます。

終了後、晶子さんにゆかりのあるお菓子と堺の抹茶を楽しんでいただきます。

日時 2022年3月12日(土)・3月13日(日) 
 午前の部 11:00〜12:30/午後の部 15:00〜16:30

集合 さかい利晶の杜 1F観光案内展示室 受付開始は各回30分前

会場 宿院周辺で晶子さんの行きそうなところ 所要時間:約90分

料金 3,000円(おもてなしチケット・展示観覧料含む)申込先着順、当日精算。

※お申込み方法等、詳細はこちらを。


2022/02/15(火)
今晩はマチ会議、明晩は博覧強記の夕べです


さて、告知をしていたかどうかは定かではないのですが...

【マチ会議】
 2月15日(水)19:00〜21:00頃 @都市魅力研究室 参加無料
 https://www.toshimiryoku.jp/access.html

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。

ちなみに明日2/16(水)は「博覧強記の夕べ」です。19:30〜。


2022/02/14(月)
『蘆州のひと』再演終了!


さかい利晶の杜・茶室広間での、三好長慶朗読劇
『蘆州のひと』上演が、昨日ぶじ終了しました。
おかげさまで、コロナ下にもかかわらず
100名ほどの方にお越しいただけました。

この作品は、2015年11月にイストワール第6話として、
大東市・深野北小学校跡で上演され、2016年3月に、
毎日放送でラジオドラマとして放送された作品です。
※ラジオドラマ版は、今もこちらで試聴できます。
 https://www.mbs1179.com/roshu/

その後、大東市で朗読ワークショップや発表公演を
重ねてきましたが、このたび三好長慶生誕500年を機に
堺での上演が実現することになりました。

三好長慶は、織田信長に先駆けて畿内を平定した
“天下人”として知られる戦国武将です。

これまではあまり知られていない存在でしたが、
歴史学者の天野忠幸先生の再評価をきっかけに、
徐々に注目を集める存在になってきています。

2019年にはNHK歴史秘話ヒストリアで取り上げられ、
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/387.html
昨年には居城である飯盛城跡が史跡として認定され、
現在はNHK大河で長慶を主人公に、という動きが
大東市や堺市を中心に起こっています。

今回の再演では、その追い風に乗ることができました。


三好家は、三管領の一つである細川家に仕え、
長慶の父、三好元長は主君・細川晴元の仇敵であった
細川高国を滅ぼした功労者でしたが、
その勢威を恐れた晴元らが一向一揆衆を仕向け
殺されてしまいます。長慶が10歳の時のことです。

その後長慶は、父の仇である細川晴元に仕えつつ
力を蓄え、やがて晴元を、そして足利将軍家をも
追い落とし、畿内を治める政権を打ち立てました。

長慶には三好実休、十河一存、安宅冬康の3人の弟がいました。
兄弟同士が、叔父と甥が相争う戦国の世には珍しく、
この兄弟は仲が良く、そのチームワークによって
多くの戦いで勝利を収め、天下人としての地位を築いています。

ですが、その勢力の絶頂期である永禄4年(1561)に
一存が急死。また翌年に実休が戦死、政権は弱体化します。
さらにその翌年には、嫡男である三好義興も早世してしまいます。

永禄7年(1564)5月、長慶は冬康を居城の飯盛山城に呼び出して誅殺。
その2ヶ月後に、長慶は飯盛山城で病死しています。享年43。

この兄弟には、一体何があったのか。
そして早すぎた天下人・長慶の想いはどんなものだったのか。

そんなドラマを、虚空旅団の高橋恵さんは紡いでいます。
今後とも、上演を重ねていければと思っています。

写真:斉藤幸恵


2022/02/07(火)
真の町並み保存は、暮らしや文化を引き継ぐこと


2/3(木)のうめきたTalkin'About「市民出資によるまちづくりの仕組み」には、
17名の方にご参加いただきました。

和太鼓奏者として、中学生の頃からイベントを通じて
様々な地域に足を運んできた畑本康介さんは、
2002年に⿓野藝術⼯房伊勢屋の運営への参加をきっかけに、
龍野城下町のまちづくりに関わるようになりました。

龍野には、淡口しょうゆ、手延べそうめん、皮革など、
全国で大きなシェアを占める地場産業があり、
工業系企業の下請け企業もたくさんあり、
これまでは観光誘客をしなくても潤っていました。

2019年に重伝建地区として登録されたことは、
観光客の増加とともに、住民生活を顧みない
利益目的の開発をもたらす可能性があるため、
畑本さんたちは、建物だけでなく、昔からある
暮らしや文化を引き継ぐことを目指して、
様々な活動を行っておられます。

イベントの運営を行う「NPO法人ひとまちあーと」と、
遊休不動産管理を業とする「株式会社緑葉社」が、
その活動の中核になっていますが、その周辺で、
町家ホテル事業、地域商社事業、施設運営、空き家相談、
企業主導型保育園事業、遊休不動産開発など、
多岐にわたる事業を、龍野城下町で展開されています。
現在では70軒以上を管理し、100名規模の職員がおられるそうです。

お話を伺っていると、ここまでの道のりは
決して平坦なものではなかったと伝わります。

物件を貸そうとしない、または高いことをいう所有者に、
100年後も町並みを残すために協力してもらえるよう説得する。

物件のロケーションだけでなく、それがどれだけ傷んでいて、
修復にいくらかかるか、かけられるかによって、
用途や運営方法は変わってくる。

まず飲食業を中心に、人の動線を意識して店舗を配し、
ある程度の集積ができてきたら物販店も受け入れる。

助成金を受けると、投資額に見合うキャッシュフローという
ビジネスをシビアに判断する目が曇ってしまう。

参加された方には若い方が多く、古民家再生や
まちづくりの文脈に明るくない方も多かったのですが、
実際の現場での経験に裏打ちされた畑本さんの視点は、
参加者のみなさんにも、しっかりと伝わったようです。

*畑本さんの取り組みについては、こちらでコンパクトに紹介されています。
 「持続可能なまちづくりを龍野城下町で実践」市民出資の不動産会社、緑葉社
 https://note.com/iroeum/n/nf291b9bbbf8c


2022/02/06(日)
『蘆州のひと』稽古スタート


『蘆州のひと』の稽古が、始まっています。
今回、安宅冬康役の白石幸雄さんが初めてなので、
初日には、作・演出の高橋恵さんが、
歴史背景と人物相関を改めて解説し、読み合わせ。
昨夜は各シーンの動き方と立ち位置を確認しました。
都市魅力研究室での稽古はあと3回。来週末には本番です。


『蘆州のひと』の主人公は、戦国武将であり、
織田信長に先駆けた天下人として知られる三好長慶です。

三好家は、三管領の一つである細川家に仕え、
長慶の父、三好元長は主君・細川晴元の仇敵であった
細川高国を滅ぼした功労者でしたが、
その勢威を恐れた晴元らが一向一揆衆を仕向け
殺されてしまいます。長慶が10歳の時のことです。

その後長慶は、父の仇である細川晴元に仕えつつ
力を蓄え、やがて晴元を、そして足利将軍家をも
追い落とし、畿内を治める政権を打ち立てました。

長慶には三好実休、十河一存、安宅冬康の3人の弟がいました。
兄弟同士が、叔父と甥が相争う戦国の世には珍しく、
この兄弟は仲が良く、そのチームワークによって
多くの戦いで勝利を収め、天下人としての地位を築いています。

ですが、その勢力の絶頂期である永禄4年(1561)に
一存が急死。また翌年に実休が戦死、政権は弱体化します。
さらにその翌年には、嫡男である三好義興も早世してしまいます。

永禄7年(1564)5月、長慶は冬康を居城の飯盛山城に呼び出して誅殺。
その2ヶ月後に、長慶は飯盛山城で病死しています。享年43。

この兄弟には、一体何があったのか。
そして早すぎた天下人・長慶の想いはどんなものだったのか。

そんなドラマを、虚空旅団の高橋恵さんが紡いでいます。
ぜひこの機会にご覧ください。コロナで中止にならないことを祈ります。

朗読劇公演『蘆州のひと』
 日 時:2022年2月12日(土)11:00〜/15:00〜 13日(日)11:00〜/15:00〜  
 会 場:さかい利晶の杜 茶室広間
   大阪府堺市堺区宿院町西2丁1−1 Tel 072-260-4386   
 料 金:2500円
 脚 本:高橋恵 (「虚空旅団」 作・演出・代表)
 原 作:天野忠幸「三好長慶 諸人之を仰ぐこと北斗泰山」ミネルヴァ書房
 出 演:早川丈二・上田泰三(MousePiece-ree)、白石幸雄
 定 員:各回30人(先着順)

 申込み・詳細
  https://www.sakai-rishonomori.com/event/rosyu-no-hito/


2022/02/05(土)
今日の大谷茶屋


今日は朝から芦屋ロックガーデン・大谷茶屋の片付け。
軽トラで芦屋浜の環境処理センターまで3往復して、
数百キロのゴミを捨て、建物前の植栽スペースを整理し、
母屋の一階で仕事ができる環境を整えました。

作業の途中にはCAFE ITOIの燻製カレーとコーヒー、
MULOTさんのエクレアを頂き、ちょっと長めの自己紹介を。
作業を重ねるごとに新たな仲間が増えていくのがなんとも楽しいです。

家にあった石油ストーブを母屋側に持ち込んだので、
2/9(水)には、僕はここでリモートワークを試みます。
その様子は、またレポートします。

※今後の作業としては、3/26(土)にゴミ捨てを、
 それまでのどこかで茶屋内の片付けを実施の予定です。


2022/02/04(金)
3/8(火) オープンミーティング


久々に、コモンカフェのスケジュールを印刷してみました。
お店の入り口や店内にも貼ったり置いたりしています。

*最新版はこちらに掲載しています
 http://talkin-about.com/?page_id=4260

さて、ひとつお知らせを。
3月にコモンカフェのオープンミーティングを行います。

コモンカフェの店主ミーティングとは別に、
お客さんや、コモンカフェの活動に関わっていただきたい
方々にも集まっていただく、茶話会のイメージです。

まず試験的に、3/8(火)19:00より、
リアル&オンライン(ZOOM)で開催いたします。
興味ある、という方はご一報ください。


2022/02/02(水)
『人の移動』をめぐる20世紀ヨーロッパ史


次次次回、3/1(火)のうめきたTalkin'Aboutでは、
阪南大学経済学部の定藤先生に、20世紀前半に
フランスの炭鉱で働いたポーランド人移民のお話を
話題提供いただき、移民問題について話し合います。
昨年のベラルーシ−ポーランドのお話にも及ぶかと思います。

うめきたTalkin’About「『人の移動』をめぐる20世紀ヨーロッパ史」

2022年3月1日(火)7pm〜9pm
場所:大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 
話題提供:定藤 博子氏(阪南大学経済学部准教授)
 参加無料

 現在、グローバル社会の中で、移民や難民については身近なトピックになっています。日本は移民や難民に対して閉鎖的といわれます。しかし、そんな日本でも、もはや受け入れの是非というよりも、どのように受け入れるべきか、という議論に移行しつつあります。
 移民や難民問題は、単なる労働問題だけでなく、他者の包摂、国民と権利、人権など多種多様な側面を持っています。そして「人の移動」の過程と結果は、ケースバイケースなのです。

 このような複雑な「人の移動」について考察する一つのケースとして、20世紀前半にフランスの炭鉱で働いたポーランド人移民のケースを紹介します。歴史的に、フランスは移民受け入れ大国であり、ポーランドは移民送り出し大国です。このケースにおける、政府、企業、そして人びとの関係や結果は、現在の我々にも多くの示唆を与えてくれると思います。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366

※今後のTalkin'Aboutのラインナップは以下の通りです。

 2/3(木)「市民出資によるまちづくりの仕組み」畑本康介氏(株式会社緑葉社代表、NPO法人ひとまちあーと代表)  
 2/17(木)「『下京暮らしの手帖』と暮らし観光」高橋マキ氏(文筆家/編集者、NPO法人京都カラスマ大学学長)
 2/22(火) がくげいラボ×Talkin’About vol.9「成功する特産品開発とは?」山納洋×片桐新之助氏(フードビジネスコンサルタント)  
 3/1(火)「『人の移動』をめぐる20世紀ヨーロッパ史」定藤博子氏(阪南大学経済学部准教授) 
 3/23(水)「都市型の地産地消文化をつくる」山田隆大氏(神戸市経済観光局 農水産課担当課長)
 3/25(金) がくげいラボ×Talkin’About vol.10「グッとくる街の風景」山納洋×武田重昭氏(大阪府立大学准教授) 


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