2018/09/21(金)
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渾然一体問題
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ケンブリッジに来た当初は、お店に行くのが苦痛でした。 店員が何を言っているのか分からないからです。
この「分からない」には、「言葉が分からない」と、 「従っているシステムが分からない」とがあり、 それが渾然一体となってやって来ます。
カフェに入ると、まず「For here, to go?」。 「店内?テイクアウト?」ということですが、 慣れていないと固まります。
スーパーでは「You need a bag?」と聞かれます。 「Yes」と答えると袋に入れてくれて、5セントほど取られます。 「No」と答えると、自分のカバンに入れて帰ることになります。 そして次回からは、マイバッグを持参するようになります。
お金を払うのに、どれが5セント、どれが10セント、 どれが25セントかが分からないので、 「2ドル39セント」と言われて固まります。
そのため、アメリカで口座を開いてからは もっぱらデビットカードで支払っていますが、 「You need cashback?」と聞かれて、また固まります。
これは金額を指定すると、その額を一緒に口座から 引き落として、現金を渡してくれるというシステムです。 実は便利なので、最近よく使っています。
こういう渾然一体問題に疲れていた頃に、 セルフレジがあったので、そっちを選んだところ、 前のお客が残していた情報を決済してしまい、 あわてて店員に取り消しを依頼したことがあります。
その店員は、レシートを持って一緒に店内を回り、 前のお客が買おうとしていたものをピックアップして レジマイナスの手続きをしてくれました。 「この人、レッドブルばかり買おうとしてたのね」と笑いながら。
この種のストレスからはそろそろ解放されつつありますが、 こんな苦しみがあったことを忘れないように、メモ。
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