過去の日記 6

2003/11/26(水)
満月の夕
シングルズで今一番ホットな話題。
それは、23日に貝塚コスモスシアターで行われた
詩のボクシング大阪大会の結果です。
シングルズにもよくお越しいただいている
川島睦子さんが優勝で
シングルズマスターの池上宣久さんが準優勝。
これはどうやらすごいことのようで。
(3年ほど前に上田假奈代さんも優勝してました。)
川島さんは来年の全国大会に出場だそうです。

大阪から5人の詩人を輩出するプロジェクト
もう動き出しているのかも知れません。


今日は中之島・大阪国際会議場での
「ベンチャーエキスポ」に夕方まで張り付き。
何十人もの方と名刺交換いたしました。
今後お付き合いがあるのは何人でしょうか
という感じ。

夜9時半にシングルズへ。
西原夫妻のバーでした。
1杯だけで帰る積りが気がつくと終電。
それは掛かっていたソウルフラワーに
やられたからなのか。


2003/11/24(月)
京都は星空が綺麗でした
昨日は夜の京都を
車でいろいろと回る機会を得ました。

北大路の「みやび壱番館」
銀閣寺前の「NOANOA」
そのすぐ近くの「私設図書館」
京大裏のカレー屋
岡崎公園
吉田神社
哲学の道あたり

その割り切れない雰囲気に惹かれてうろついた
喫茶店や本屋やまちの風景が
変わっていたり変わっていなかったりするのを
いろいろと見て回りながら
10年前の自分と出会っていました。


今日はお仕事モード。
昼間は大阪国際会議場で
明日から始まる「ベンチャーエキスポ」の仕込み。

夜は中崎町の「Common Cafe」予定地で
カフェの設計・施工を中心に打ち合わせ。
空間のイメージがだいぶ固まってきました。


2003/11/22(土)
これからがカフェについての議論が本格的に進む時
今日のOCC!は
音響空間デザイナーの辻邦浩さんでした。

飲食店や美容院などの空間のデザインに
音響のデザインとしてかかわっておられ
間宮吉彦さんのinfixとの仕事を多くされている方です。

商業空間において音をどう位置づけるか
空間デザイナーが空間全体をどう作っているか
といった話を中心にしながら
カフェブームが過ぎ、これからカフェが
どう成熟していくのか、といったところにまで
お話は広がっていきました。

辻さんは以前は南船場、今は南堀江で
「cafe mode」というカフェをされていますが
扇町Talkin'AboutやCommon Bar SINGLESに
とても興味を持っていただいています。
いつか一緒にカフェ文化を考えるイベントなど
やってみたいなと。


2003/11/21(金)
総務的生活を楽しむ
ゴンチチのゴンザレス三上さんは
ミュージシャンになる前に会社の総務の仕事を
していたそうです。
事務的で細かい仕事を一杯こなすのが総務の仕事ですが
三上さん的にはそうした仕事をさくさくとこなすのが
いい感じだったそうです。

仕事があまりにもたまっていたので
午前中は黙々と総務チックな仕事をしていました。
ちなみに僕は会社に入って3年間総務でした。
そのペースに入ってしまえばそれもまた楽しく。

昼過ぎにオフィス・サンドスケイプの黒田武志さんが
Mebicの下見に来られました。
劇団☆世界一団をはじめ、劇団のチラシを数多く
手掛けておられる方です。
黒田さんには12/3に講座をお願いしています。
http://www.mebic.com/seminer_info/occ0312.html

雑談も含めていろいろ喋っていましたが
面白かったのが、惑星ピスタチオは一時期
公演だけで役者が食えていたというお話。
にもかかわらず劇団は解散。
これは今後演劇を続けていく劇団にとって
とても重要な話のように思えます。

夜はOCC!。
ヤマモトヒロユキさんにお越しいただきました。
「water planet」という、水の中に入った雑誌を
作っておられた方です。
本業はグラフィックデザイナーながら
「いいデザインをしたい」という思いから
どんどん活動の幅を拡張し、空間をデザインしたり
アートブックを作ったり、畳のスピーカーを作ったりと
その枠組みをどんどん突き抜けていくヤマモトさんの仕事。
それがいかに型破りなことかが伝わったかなと。

南船場という街では、夜な夜なキーマンが顔を合わせ
そこで飲みながら話していて浮かんだアイデアが
どんどん形になっていく。
ある種の流行軸として消費され、今では時代遅れのように
見られることもある南船場で起こっている事件。
このことはもっと注目されていいのでは。

シングルズは絵描きの柴田さんと写真の葉狩さん。
いたみホールの中脇さん、ゴミ富士の松本さんらと
プロセスを作品にするアーティストの話をしていました。

終電車の中でDANCE BOXの大谷さんにばったり。
15分の間にかなり密な情報交換をしました。


2003/11/19(水)
詩人がまちを変える
マンションのエントランス工事で
モルタルを敷いたりレンガを積んでいたりしていたので
立ち止まって感心して見ていましたが
ふと横に初老の男性が同じく立ち止まって
しばらくその光景を眺めていました。
思わず「批評家の方ですか」と
声をかけそうになる衝動をおさえ
その場を離れました。


前置きはさておき

これはほとんど直観による話です。
今、すごい才能のある詩人が5人現れたら
大阪のまちは変わるのではないかとみています。

10年近く前に土曜夜のNHK教育でやっていた
「ソリトンside B」という番組の中で
叫ぶ詩人の会のドリアン助川が
渋谷道玄坂のホテル街を歩きながら
夜はなめらかに爆発する
と詠んだのを聞いたとき
僕は詩というものに出会ったように思います。

そして忌野清志郎の「500マイル」
フィッシュマンズの「空中キャンプ」
詞の力にやられてしまうという経験。

アレン・ギンズバーグやボブ・ディランといった
ビートニクに始まる系譜に対する憧れ。

そんなものがあって
3年前に平居謙さんと
「ポエトリーリーディングの夕べ」を始めました。

この企画は昨年末で終了してしまいましたが
優れた詩人が人の心を揺り動かす力というものを
もう一度信じてみたいと今思っています。

そんな暇があるのかという感じですが・・・


2003/11/18(火)
工事現場を批評する
Common Cafeの内装工事の件で
OCC!の講師をお願いしたKIWISHOPの樫山和彦さんに
コンストラクトマネジャーとして
いろいろ動いていただいています。
彼の動き方をみていて
工事の現場にとても関心を持つようになりました。

床をはつったり、軽天を張ったり、
モルタルを流し込んだり、エアコンを取り付けたり
危険も大いに伴う中で、いろんな技術を持った人が
いろいろ動いている現場。
それがある種演劇やオペラの舞台のように
見えるようになりました。

そこにはあるハーモニー(=調和)を奏でている現場や
いぶし銀のように渋い仕事をしている現場
統制が取れていない現場や工期が遅れに遅れる現場など
いろいろなパターンがあるのでしょう。

工事の現場がどんなシクミで動いているのか
ある程度把握して、その現場が素晴らしいかどうかを
判断して評価する批評家になる。
そんな楽しみ方はないでしょうか?
たぶん一銭もかからない娯楽になると思いますが。

世の中の普通の仕事のなかにある美学というものは
実はとても面白いのではないかと最近みています。


シングルズはいたみホールの中脇健児さん。
CAPの岩淵拓郎さんも来ていて
現代アートなサロンになっていました。


2003/11/17(月)
3年たったら全て分かることですが
今日の大阪ツアーには20名の参加がありました。
大阪市大創造都市研究科の方々が多く来られたのですが
行政マン、元行政マン、元市長、市会議員、
新聞記者、大学教授と、
肩書きにするとすごい方々が参加されました。

だいたい予定通りのコースを
ちょっと遅れながら回りました。
シングルズでは魚村晋太郎さん・有邑空玖さんの
ポエトリーリーディングに立ち会うことができ
新羅空間では、絶叫演舞集団「鋼」の
パフォーマンスを見せていただきました。

扇町から中崎町、中津と歩きながら
狭義の意味での劇場ではなく
カフェや雑貨店が自己表現・自己実現のための
空間として機能する広義の「劇場」であるということ
飲食の営業やクリエイティブのお仕事で
お金にならないアートの活動を支えるという構造
などをお伝えしてみました。

さいごにSUMO BACKPACKERSへ。
15人ほどで押しかけましたが
みんなが満足していました。
そんな空間なのでしょう。

さて、今日回ったうちで
3年後にちゃんと残っていて
まちのコンテンツとしての役割を果たしているのは
どこなんでしょうね。
(それを見極めることこそまちづくり研究の役割です)


2003/11/16(日)
扇町〜中崎町〜中津の歩き方
さて、唐突ですが今日は大阪ツアーを行います。

扇町Talkin'About
「大阪の歩き方 〜大阪観光から一番遠い大阪人のための〜」
vol.2 扇町〜中崎町〜中津  
※14:00に扇町キッズプラザ正面玄関前集合です

このツアー、実は大阪市大創造都市研究科の
ゼミの方々によって組織されている
「コンテンツまちづくり研究会」の見学ツアーに
扇町Talkin'Aboutの冠をつけたものです。

コースは
扇町キッズプラザ〜OMS跡〜Common Bar SINGLES
(2時半頃か)〜Common Cafe予定地〜Salon de AManTO
(3時頃)〜中崎町界隈〜新羅空間(4時15分頃)〜
中津界隈〜ピエロハーバー予定地(5時半頃)〜
SUMO BACKPACKERS〜どこかで食事〜
有志はSUMO BACKPACKERSに戻って飲み会
の予定です。

扇町〜中崎町〜中津の文化資源
(劇場・カフェ・雑貨店・ドミトリー)をよく見て
今後の「創造都市」としての大阪の方向性を考える
という趣旨のこのツアー
興味ある方はどうぞご参加ください。


2003/11/15(土)
Creative or Die!
今日はMebic扇町で
「都市問題シンポジウム」が開催されました。
 
英コメディア(シンクタンク)代表の
C・ランドリー氏による基調講演のあと
「大阪を創造都市に」と題したパネルディスカッション。
モデレーターは大阪市大創造都市研究科の佐々木雅幸教授
パネラーは埼玉大学助教授の後藤和子さん 
国際交流基金専門委員の菅野幸子さん
サントリー不易流行研究所部長の佐藤友美子さん
そして僕、山納でした。

芸術・文化がもつ創造性を
まちづくりに活かしていくことが
都市に活気を与え、また住民の活力を生み出す
源泉となっていく・・・

都市から創造性を引き出す
「クリエイティブ・シティ(=創造都市)」
という概念は、世界から注目を浴び
現在世界の多くの都市で、都市政策や文化政策に
取り入れられるようになっています。
 
産業の空洞化・景気の低迷・自治体の財政危機
大阪をめぐる状況は客観的にみてとても厳しいわけですが
アーティストやクリエイターのもつ創造性をもって
この危機を救うことができるのか
それが今日のテーマでした。

実は喋る時間があまりなかったので
ちょっとフラストレーションがたまっています。
ということで、どれだけの方に参考になるかわかりませんが
今考えていることを書いておきます。


今、大阪はとても閉塞している、と言われますが
僕にとってはとても面白い時代です。
こんなに芸術や文化と経済が近づいている時代は
しばらくなかったように思います。

ある新劇の演出家の方が
「ビジネスとはお金を介した大人のコミュニケーション」
と言っていました。この解釈はいいなと思います。
これまでのビジネスは、このコミュニケーションが
ちゃんとしてなかったのではないかと思っています。

大量にものを作れば売れた時代
マスメディアを使って宣伝すれば売れた時代
そしてマーケティングを駆使して売っていた時代
いずれにしても、きちんと生身のお客さんの顔をみないで
物を売り抜く、という姿勢ではなかったかと。
それがお客さんときちんとコミュニケートできないと
物が売れなくなっている時代になってきている。
そういうことなのではないかと。
そう考えてみても、やはりいい時代なのではないかと思います。


創造都市のキーとなるアーティストやクリエイターについて
多くの人はその顔をみないままに議論をしています。
「森を見て木を見ず」ではいけません。

アーティストと呼ばれる人たちは
基本的に市場をみてものを作りません。
自分の中に深く降りていって何かしらを表現していく
それがある深みに達して
地下茎の部分で他者とつながったとき
いわば普遍性を獲得したときにはじめて評価されます。

クリエイターと呼ばれる人たちは
基本的にクライアントから仕事をもらってものを作ります。
横文字職業で「カッコイイ」イメージが先行していますが
基本的な構図は「下請け業者」です。
受発注システムの末端で、安定雇用を確保されず
仕事が受注できなければ食べていけない状態。
そこで3つぐらいの立ち回りをすることになります。

一つ目は「相互融通システムをつくる」。
クリエイター同士のネットワークをつくり
仕事がない時に回してもらい
こなしきれない量の仕事が回ってきた時に仕事を回します。

二つ目は
「マーケティングを理解してクライアントと対等になる」。
下請けで漫然と仕事をするのではなく
クライアントの問題を解決し、売上をあげるために
クリエイティビティを発揮する方向です。

三つ目は「自分の商品・ビジネスモデルを作る」。
発注を待つのではなく直接消費者とコミュニケートする
という方向です。

では、アーティストとクリエイターは
まったく別物かというとそうでもなく
アートでは食えないためにクリエイターになる
という人がかなり多くいます。
クリエイティブワークがお金を稼ぎながら
アート活動を行う、またはアート活動を支えるという
立ち回り方もよく見られます
grafの活動やPROJECT629はその文脈で見てみるべきです。
そしてこうした構図は、実際のアーティストや
クリエイターと話をすればすぐに分かることです。


そして「創造都市」が期待する
クリエイティブな問題解決能力。
それはアートやクリエイティブで要請される
これまでにないものをひねり出す能力です。
「ピカソは2人はいらない」という分野では
美術史の文脈をよく把握し、誰も投げていない球を
投げることが要求されます。
コピーライターは日々の生活の中でストックを蓄え
一つの仕事で100本ものコピーを書きます。

アーティストやクリエイターにものを考えさせたら
クリエイティブに問題を解決してくれる
「創造都市」という概念をそう捉えてはいけません。
一人一人がいろんな情報を集め、それを分析し
ストックを蓄積し、誰も投げていない球を投げることが
必要な時代になっている、ということなのです。

「大阪は創造都市になるのか?」
それは「あなたはクリエイティブになるのか?」
という問いかけとして返ってきます。

Creative or Die!
今はクリエイティブに生きる人にとっては
とても面白い時代ですが
コミュニケーションのなっていない人
時計の針の止まっている人にとっては
生きていけない時代なのです。


そんなことを喋り損ねました。


2003/11/15(土)
いろんなことが形になりつつあります
午前中にエンゼル証券へ。
アートコンプレックス1928の小原さんが手掛けた
キュピキュピ公演の出資システムを支えた
担当の方にお会いしました。

有期限のプロジェクトに対する一般からの出資を募り
匿名組合方式でファンドを立ち上げる。
プロジェクトの運営はSPC(特別目的会社)を
立ち上げておこなう。

キュピキュピ公演は
そうしたファンドマネーによって運営されていました。
このシクミ、いろんなことに使えそうですよね。

昼からMebicに出社。
Lマガの吉永さんが来られました。
仕事の打ち合わせの後の雑談で
こんな話が出ました。

セントラルキッチンの反対の
分散型キッチンとでも言えばいいでしょうか
Common Cafeで出すお菓子や料理を
中崎町にあるカフェで作っておられる
いろいろなお店から卸していただいて
「○○」というカフェの「○○」として
曜日を決めて出すことができれば
Common Cafeではお菓子や料理を作らなくてもよくなり
そのお店の宣伝と売上貢献になるのではないか、と。

夜はOCC!。
IWP(International Web Produce)の山本由美子さんに
「お金を生み出すウェブサイト構築について」
と題した講座をしていただきました。
とても歯切れのいい、かつ内容のある講座でした。
WEBの世界は苛烈な競争社会なんですねえ。

シングルズはCoxcomb吉本さん&五条さん。
テクノイベントになっていました。


2003/11/14(金)
自転車に1時間
OMSの解体工事が昨日から始まっています。
足場と防音壁が組まれ、中から壊し始めているようです。
毎日前を通るので、毎日そんな光景を見るのでしょう。
やなかんじです。

今日は昼に読売テレビへ。
制作局美術部の綿谷登さんを訪ねました。
演劇界では舞台美術家として知られる方ですが
TV番組のセットのデザインやアートディレクション
そしてそこから派生するさまざまなディレクションを
行っておられる方です。

読売テレビでは、社員がセットデザインや
ディレクションをされているそうです。
その強みは「クライアントと対等の関係が保てること」
そして「セットだけでなく全体をディレクションできる」
ということだそうです。

インハウスデザイナーのモチベーションが
こんなに高い会社というのはすごいと思いました。

夕方に北堀江のチャルカへ。
カフェ&雑貨屋&花屋さんです。
藤山さんと久保さんにお会いしました。

近々に東欧に雑貨買い付けに出掛けられるそうです。
買い付けと輸入に関する面白いお話を
いろいろ聞かせていただきました。

その後シャムアにちょっと立ち寄り。
お店の松橋さんにライターの宮下亜紀さんを
ご紹介いただきました。
フェスティバルゲートに10月にオープンした
ダーチャというアートスペースに関わっている方です。
Common Cafeにとても関心を持っていただきました。

夜はOCC!
樫山和彦さんに中国での雑貨買い付けと
雑貨製作の発注の話をしていただきました。

ビジネスを通じて中国人と出会い
中国人や中国という国を好きになる。
好きな国だからビジネスを通じて付き合っていきたい。
製造コストの削減のための
生産拠点の海外移転と国内製造業の空洞化
といった切り口からは見えないお話でした。

シングルズはハギノさん。
詩人の上田假奈代さんと暗黒番長樋口ヒロユキさんに
久々にお会いしました。


2003/11/13(木)
その人が一番良く見える場所
今日はこのサイトの管理人でもある西原隆さんが
「大阪三人会」と題したセミナーを
Mebic扇町で開催されました。

西原さんの「TOC(=制約理論)」は
シングルズの問題解決に何度も導入していただいていますが
講演を聞かせていただいたのは初めてでした。

ちなみに西原さんは建設業界を支援する
a-labというサイトを主宰されています
http://www.a-lab.jp/

シングルズは古賀真紀さん。
元バーテンダーの古賀さんのもとで
若い人たちが楽しそうに飲んでいました。

みなさん、それぞれ自分の舞台を持っておられるんだなと
あらためて思いました。


2003/11/12(水)
「アスク・ア・ジラフ」で昼食
昼から京都・御池にある
teems designのオフィス&ショップを訪ね
ディレクターの若林剛之さんにお会いしました。
http://www.sousou.co.jp/teems_web/index.html

teems designでは、日本を中心としたモダンデザインを
コンセプトにしたブランド「SOU SOU」を展開しています。
テキスタイル・デザイナーの脇阪克二さん
インテリア&プロダクトデザイナーの辻村久信さん
若林剛之さんの3人がつくるこのブランドは
日本の伝統産業の技術を裏付けにした「和」の商品を
今の時代のセンスを活かしてつくる、というものづくりに
こだわっておられます。

国内にいいものが一杯あるのに
(それが海外の一流ブランドに注目されているのに)
それには目もくれず、イタリアやらイギリスやらと
海外のデザインに目を向ける今の傾向には与したくない。

異業種の3人が出会ったこと
そしてそこで面白いことが始まったこと
それをそのまま形にしているのが「SOU SOU」。
とてもいいお話を聞かせていただきました。


今日のOCC!は「広告の基礎知識」。
(有)ブルームという広告・プロモーション会社の
松尾裕司さんにお話しいただきました。
中小の企業が広告に関してどんな失敗をしているか
リアルなお話をいっぱいしていただきました。
主催者でありながらいっぱいメモを取って聞いていました。

シングルズは「小夜子バー」。
鮪の中トロを軽くいただきました。
かなり久しぶりにS.Q.YOKOさんに会いました。
彼女も幽霊マスターですが
最近は女拓アーティストとして
いろいろ活動しているそうです。
(今年のヴェネツィアビエンナーレにも行ったそうで)

Common Cafe関連。
平日昼間の「カフェ」の管理を
タイラレイコさんにお任せすることになりました。
シングルズの「カフェ部・雑貨部」の彼女が入ることで
プチ貿易の雑貨店がとうとう実現することになりそうです。


2003/11/11(火)
手作りカフェでいいのか?という問い
今日は振休を利用して
建築士の吉永健一さん
オレペコ企画の岸田コーイチさん・中沢聡さんと
昼から桜ノ宮のカフェ「プクプク」
新今宮フェスティバルゲート内のライブハウス「BRIDGE」
アートスペース「remo」、詩のスペース「cocoroom」
コンテンポラリーダンスの劇場「art theater dB」
北浜のカフェ「workroom」「デタイユ」と
回ってきました。

目的は「Common Cafe」のプランを固めていくこと。
特に「BRIDGE」と「art theater dB」内のカフェにある
棚を見てきました。
あわせて「プクプク」のオーナーの福本さん
「BRIDGE」「cocoroom」の内装を中心的に手掛けた
坂本さん、そして「art theater dB」の大谷さんに
お話をうかがいました。

「予算がない」という状況のもと、みんなで手作りで
カフェを作ろう、という話はよくあります。
今回の「Common Cafe」でも考えていたことです。
が、今日坂本さんから、カフェを素人が手作りで作ろう
というときに起こるさまざまな問題について
教えられました。

■あまりに作業がきつく、だんだん人が来なくなる。
 結果時間がかかる。
■材料代は安くついても、結果いろんな雑費がかかり
 そんなに安くつかず、出来上がるものは素人仕事。
■空間を「自分で」つくることに意識を集中させるあまり
 空間を「お客さん向けに」つくることを忘れる。

僕がずっと現場で改装に立ち会えるわけではなく
十分な技術を持ち合わせていない状況で
みんなで手作りの空間は果たして作れるのか?
これは大いなる問題です。

また、「art theater dB」内のカフェにある棚や
隠れ家的な2Fスペースなどを見ていると
みんなで作ったみんなの空間、というよりは
プロに任せてでも、そのしつらえの妙味が
かかわる人の気持ちを少し高揚させるような
空間にした方が良いのでは、という気がしてきました。
(問題は予算ですが・・・)

6時間もかけていろいろ見てまわり
ミーティングをしたことで
山納・吉永・岸田・中沢の間のイメージは
ずいぶん摺りあわせが進みました。
(詳しくはまたつかまえて聞いてください)

夜はOCC!。
今日は「宝塚歌劇の過激な展開」と題し
阪急電鉄の西水卓矢さんに
宝塚歌劇と「タカラヅカ・スカイステージ」という
宝塚コンテンツを発信するCS番組の運営の現状について
お話しいただきました。


2003/11/10(月)
それはぎりぎりの賭け
今日はMebic扇町でイベント。
扇町クリエイティブ・コンファレンスvol.2
「音楽生活最前線!」と題して
ミュージシャン発掘の現場に携わる方々
音楽消費の現場であるレコード店にいる(いた)方々に
今のインディーズ事情を大いに語っていただきました。

出演者は
colla discのフカミマドカさん
元新宿タワーレコード副店長で
mona records主宰の行達也さん
SYFT RECORDSの藤井智浩さん
FM802DJの土井コマキさん
といった顔ぶれ。

2時間半にわたるトークは
いろんな方向に転がりながらも
大量生産型・メガヒット型を目指してきたビジネスの限界と
小規模で納得のいくものをきちんと作って伝えることにより
少人数を養い経済的に成立させる、という今後の方向性を
指し示していたように思います。
ただしそれはかなり厳しい道のりのようですが。

トークの後のパーティでは
ビューティフルハミングバードという
ギターとボーカルのお二人によるライブ。
お客さんが二人の前に座り
その素晴らしい歌声と演奏に耳を傾け
体を揺らしていました。

その後チャンキー松本さんが飛び入りライブ。
一人でそれまでの流れを
自分のところに持っていってしまいました。
それもまた才能でしょう。

なんとも不思議なビジネスイベントでした。


2003/11/09(日)
アート三都物語
昼から神戸アートビレッジセンターへ。
神戸アートアニュアルの関連企画で
サン・アドのアートディレクターの葛西薫さんが
喋られるのを聞きに行きました。

葛西さんはサントリー「烏龍茶」や
ユナイテッドアローズなどの広告を手掛けている方です。
作品に空気感をいかに宿らせるかを
クリエイターとして徹底的にこだわる姿勢は
若いアーティストに通じる視点でした。

その後しばらく行っていなかった西出町・東出町へ。
新開地から南に下ったところにあるこの町は
造船関連で成立してきたところですが
造船が斜陽産業となってからは人口も減り
うらさびれた町になっていました。
地元ではまちづくりに力を入れていますが
1年半ほど前には神戸芸工大の生徒が中心になって
アーティストを集めたイベントをまちで行ったことがあり
そうした連携はいま、どうなっているのかと。

以前に来たときには、まちの一部が傾いていて
つげ義春の漫画に出てきそうな雰囲気を
醸し出していましたが、そこには「菜の花通り」と
名付けられた道が通り、いくつかの風景が消えていました。
(東出町の一部には今でも残っていましたが)

アーティストが集まってサロンを開いた
「思いつき」という名前の喫茶店は
看板は出していませんでしたが、今でも残っていました。
アーティストは今は来ることもなく
造船関連で働く人のために平日に店を開けているそうです。

卒業すればまちを離れてしまう学生に
大きな期待を寄せるのは無理なことなのかも知れませんが
アートとまちづくりの蜜月というものは
なかなか長続きしないようです。

その後京都三条のアートコンプレックスへ。
キュピキュピの歌謡ショーを見に。
映画「狂わせたいの」や
テレビ東京製作の「バミリオンプレジャーナイト」で
有名になった石橋義正監督が
歌、映像、音楽、アートなどを融合させた
複合ジャンルイベント。
アートコンプレックスの小原さんが
ロングラン公演にして投資を募ったことでも
有名になった公演です。

お客さんは一杯でした。
「演劇ファン」というより一般の方が多く
しかもとても満足していたようです。
これはとてもいい劇場のあり方のように思えました。

それから大阪に戻りシングルズへ。
マスターは山根夏実さんとリトルハヤタの林良太さん。
リトルハヤタの方やソラネコの方も来られ
お店でライブもやっていたそうです。
Common Cafeの話にもかなり興味を持っていただき
ライブ&料理のイベントをぜひやりたい、と。
いろんな可能性が見えてきそうです。


2003/11/08(土)
心の温度が下がっているような
さいきんシングルズの売上が落ちてきています。
シフトは最終的にはほとんど埋まっているのですが
日々の売上が1000円ほど下がっています。
今年に入ってからは
泥棒に鍵を壊されて修理代がかかったこともあり
ほとんど利益が出ていません。
日替わりマスターのお店ですらそうなのですから
他のお店はどうしているのかと思います。

さいきんセミナーやイベントに
なかなかお客さんが入らなくなっています。
これはMebicに限った話ではなく
一部の有名人が出るイベント以外は
どこしも厳しいようです。

お店やイベントが増えすぎた
ということもあるのでしょう。
みんなが客席から舞台に上がって
誰も客席にいなくなったような感じ。

カフェバブル、雑貨店バブル、イベントバブル・・・
実はやった者勝ちではなくやった者負けの構図。
ほとんど誰も勝てないと気付いた時に
このバブルは弾けるのでしょうか。
(98〜99年頃、大阪ではミニシアターが相次いでオープンし
 2〜3年後に相次いで閉館しました)

でもそれだけではなくて
最近みんなの心の温度が下がっている
という感じがしています。
大阪という街が特にそうなのかも知れません。

何かみんなが心を一つにできるもの
求心力を持ちえるものが今、必要なんじゃないか
という気がしています。
それは「阪神優勝」のような他力本願のものではなく
みんながそのためにきちんと努力できる何か。


今日は昼間にのマドのヤマモトさん・中井さんが
Mebicを訪ねてくださいました。
夕方にはパークの藤本智士さん・
ゲートオブドラゴンの三村康仁さんと打ち合わせ。
夜は堀江ヴェスティブルという
堀江の街の動きを紹介するサイトを運営されている
佐々木傑三さんに講座をしていただきました。
その後中津のSUMO BACKPACKERSへ。
シングルズの初代マスターのシングルマンさんと
デザイナーの方々とともに押しかけ
「FERRY」というフリーペーパーの取材打ち合わせ。
終わった頃にマイナス4℃の松本美香さんが
来られました。
SUMOの奥田さんの昔からのお友達だそうです。
そして今日も終電帰宅。


2003/11/07(金)
いい人に会う日でした
昼過ぎに企画屋ネットの山口照美さんという方に
お会いしました。
いろんなことをやっておられる方です。

カラオケ店内シアター「シネマボックス」プロデュース
 http://www.cinebo.com
カラオケ店サポートサイト「カラオケ店お助けWEB!」
 http://karaoke.web.infoseek.co.jp/
異業種提携アイデア集団「企画屋ネット」
 http://www.kikaku-ya.net
猫が売る!ネットショップ「猫の手商事」
 http://www.nekonote-syouji.com
成功報酬式プレスリリース代行
 http://www.kikaku-ya.net/pre

企画を考えるのが何よりも好き、という感じの方でした。
こんな方にお会いできると嬉しくなります。
シングルズにもとても興味を持っていただきました。

夕方にペルペトゥームの吉岡さんと打ち合わせ。
SINGLES PROJECTサイトについて相談していました。
彼の経営するペルペトゥームという
プログラミングの会社も
インディーズレーベルを立ち上げるなど
仕事であげた収益で文化事業をしていこう
といったことをいろいろと考えているようです。

夜はOCC!。
樫山和彦さんという
施設・店舗の設計の仕事を普段されている方に
「お店のオーナーになる楽しみ」と題して
主に雑貨店を始めるにあたってのお話をいただきました。

店舗の設計をしていると、その後成功するお店と
失敗するお店を数多く見ることになるそうです。
できるだけリスクのない形でお店を開業するための
方法についてお話しいただいたのが
受講者の方々にとってとても良かったようです。

その後樫山さんと飲みに行き
中崎町物件についてご相談してみました。

そして終電前に
梅田メメ子さんのシングルズを覗きました。


2003/11/06(木)
地域とアートをつなぐ、という美辞麗句だけでは伝え切れないこと
今日は神戸アートビレッジセンターの木ノ下智恵子さんに
アートマネジメント講座をお願いしました。

アーティストの意向を尊重しつつ
アーティストに社会性を持ってもらう
また地域社会にアートの力を伝えていく。
それがアートマネジメントのお仕事。
めざす人はとても多いけれども
本気で自分の場所・自分の仕事を作っていくことに
自覚的な人がどれだけいるか。

96年の7月から97年の11月まで
神戸アートビレッジセンターにいたので
元の同僚、という感じなのですが
ずいぶんいろんな仕事をして立派になってるなあと
感心して聞いていました。

夜11時前に中崎町のSalon de AManTOへ。
「Common Cafe」についての報告と相談を兼ねて
JUNさんと久しぶりにゆっくり喋りました。

AManTOやCommon Cafeが大阪だけでなく
いろんなエリアからやって来る旅人も立ち寄る場所になる
そうしたネットワーカーがもたらす情報の集積地になる
それが新たな文化や仕事=経済を生み出す
そんなサイクルが作り出せればいいなと話していました。
いろいろと一緒にやっていくことになりそうです。

夜12時前にシングルズへ。
cafe dix et cinq
タイラケンタロウさんとタイラレイコさんのカフェでした。
昨日に引き続いてキッズプラザの山田副館長に
お会いしました。


2003/11/05(水)
気流の鳴る音
学生時代、社会学を専攻していました。
就職に不利と言われながらもそうしたのは
単に法学や経済学や経営学を勉強する気に
なれなかったからなのですが
そのおかげで、現代の社会システムを
相対化する視点を持つことになりました。

人は、社会はどうあるべきか
こうした問いに対して
法学や経済学や経営学は
有効な答えをほとんど示していません。
それらが提示してきたのは
今の社会システムを維持するため
強く生きていける人のための論理です。

どうやら今のままのシステムでは
世の中は回っていかないと
気付いている人は多いように見えます。
が、相変わらず強者の論理だけで
世の中を読み解こうとしている人は
とても多いようです。
大丈夫かいなと思います。

今日のタイトルは
真木悠介という社会学者が著した本の名前です。
知らないという方はグーグル検索してみてください。

シングルズは西原夫妻のバー。
話していて、Common Cafeのプランが
また少し詰まってきました。


2003/11/04(火)
カフェオープンは2004年4月に
今日はカフェ立ち上げに関するミーティング。
午後7時にシングルズに集合でしたが
シングルズに入り切らず
途中から楽園食堂を開けていただきました。
20名近く集まったでしょうか。

吉永健一さんの設計プランと
下野さんの施工見積もり
そして初期コストとランニングコストを
どうずるかについての話し合いを
3時間ほど行いました。

僕自身、引き返しのつかない所にいることで
かなりのプレッシャーを感じていたのですが
このプロジェクトを何とかしよう
というメンバーが何人もいてくれたことで
どうにか進みだせそうな気持ちになってきました。

当初来年1月にオープン、と考えていましたが
オープンを4月にして
自分たちでペンキを塗ったり棚を作ったり
あわせてワークショップやライブを行ったりして
改装作業自体をイベントにしよう
ということになりました。

改装を通じて、自分たちの場所をつくる、という意識を
より多くの人に持っていただければと思っています。

そしてお店の名前は
「Common Cafe」となりそうです。
あえて「SINGLES」とは入れずに。

ミーティング後に物件を見に行き
その後10人ほどで「ダイワ」に飲みに行きました。
そこで決まったことも多く。

コアメンバーは、平日昼間にお店に入ってもいいという
オレペコ企画の岸田コーイチさん
Lマガジンライターの吉永美和子さん
Jumelleの川上明子さん
楽園食堂のますかわあゆみさん
そして僕、山納の5名となりそうです。

飲み会後に「チームKGB」のシングルズへ。
たまたまかかっていたUNDERWORLDの「Born slippy」が
やけに頭に残っています。
今回のプロジェクトのテーマはこの曲にしようかと。
(2年半前のCommon Bar SINGLESの時は
 フィッシュマンズの「いかれたBaby」をお店で聴く、
 というのが僕のすべての原動力でした。)


2003/11/02(日)
その名前が思い出せない
人に会って挨拶されたときに
その人が誰か分からない、ということが
最近よく起こります。
週に1回以上は起こります。

人と会いすぎることの弊害なのでしょう。
前に会ったときと違うシチュエーションで会うと
かなりヤバいです。

適当に話を振って
話の流れでどうにか思い出す
「お渡ししてましたっけ」と名刺を渡し
相手からも受け取って思い出す
「以前にお会いしてますよね」と素直に出る
いずれにしても、かなりヒヤヒヤします。
何とかしたいです。
というか、名前を思い出せないことが
失礼じゃない国に行きたいです。

今日はオオサカデザインフォーラム。
中之島公会堂でのフォーラムと
帝国ホテルでのパーティに参加。
また随分多くの方々にお会いしました。
それだけ火種がふえた、ということでもあり。
(次に会ったときに思い出せるかどうか・・・)

帰りに中崎町のバー「巣バコ」に立ち寄り。
昭和レトロないい感じの内装は
自分たちの手作りだそうです。


2003/11/01(土)
今日もデザイン三昧
今日はオオサカデザインフォーラムの
ワークショップ2日目。
ワークショップのあと、夕方からは
交流会が行われました。

デザインの仕事をしている方
デザインとどう取り組めばばいいかを
考えているものづくり企業の方
デザインを勉強している学生
といった方々が、講師の方々や
プロダクトデザイナーの喜多俊之さん
グラフィックデザイナーの杉崎真之助さん
grafの増地孝泰さんといった方々と
交流されていました。
僕は「グッドデザイン博覧会」の宣伝を
いっぱいしていました。

「ご自身で作られた作品を、実物でも作品集でも
 構わないのでお持ち下さい。そして5人から10人の
 知り合いをお呼びください」

いってみればシングルズ方式です。
もしこの方法で100人以上が集まる状況が作れれば
何か見えてくるような気がしています。
(出品を希望される方がおられましたら
 info@mebic.com までご連絡ください)

夜にMebic入所企業の
サノオカダデザインの佐野さん岡田さん
クリエイティブオフィスコーンの北さんと打ち合わせ。

徹夜続きでオフィスに泊まることも多い方々ですが
ソファは置かないようにしているそうです。
ソファがあると眠気に負けて
締め切りに間に合わなくなることがあるから、だそうです。
こうしたリアリティは
実際にデザイナーの方に聞かないと分かりませんね。


2003/10/31(金)
アーティストの雇用・自立・起業
ちょっと書いておきたいことがあったので
今日2つ目の書き込み。

ある小劇場の役者さんから聞いた話です。
公演後の飲み会で、大阪市の精華小学校を
劇場にする部署の担当の人の隣に座ったので
ぜひ小劇場を作ってください、と熱く語ったものの
後になって、なぜ自分はあんなに熱く
劇場を作ってほしい、なんてことを
言ったんだろうと思った、と。
劇場ができても、結局は自らを養い切れない
親不孝者を増やすだけじゃないか、と。

ある役者さんは
自分を含めた演劇人のことを
自嘲をこめて「片輪者」と呼びます。
まっとうに生活していない人、という意味合いです。

いずれも有名な劇団にいた
有名な役者さんです。
演劇に出会った時の圧倒的な体験が
彼らを突き動かしています。

去年から、劇場をめぐる論議がさかんになっていますが
こうした意見に耳を傾けることがほとんどないのが
残念なことです。

単純に考えて、年間2〜3回しか公演がないということは
自分が稼いでいる期間が2週間〜1ヶ月しかない
ということです。
それ以外の公演のない期間、稽古期間には売上が立たない。
ということは、ロングランシステムを確立させ
常に売上を上げられる状態を作る以外は
演劇人は生計を立てるために
演劇以外の仕事をしなければならない、となります。

それがコンビニやファミレスや水商売なのか
それともTVや映画やCMの仕事なのか
という話なのでしょう。

演劇人のための副業を充実させること
それが演劇文化を支えることになるということに
もっと多くの人が自覚的であればと思います。
(この話は何も演劇に限りません)


ある役者さんは
食えない演劇の道をあきらめて
情報誌の編集の仕事に就きました。
彼にとってそれは、単なる挫折ではなく
3次元のデザインから2次元のデザインを選んだ
という意味を持つようです。
新しい挑戦を楽しんでいるであろう彼をみていると
何が一番必要なことなのか
改めて考えてみる必要があるのでは、と思います。


2003/10/31(金)
デザインイベントが続く日々
今日はオオサカデザインフォーラムの
ワークショップがMebicで行われました。

大阪市を挙げてのデザインイベント。
11/1の中之島公会堂でのフォーラムとともに
Mebicでのワークショップ
OAPでのMAGIS展
クリスタ長堀での学生展などが開催されています。
http://mediasvr.kyoto-web.ne.jp/odf/jp/menu_003.html

ちょうど同時期に
OSAKA DESIGNERS WEEKという企画も行われています。
これは家具・インテリアショップ主導のイベントで
時期がほぼかぶっています。

今日は
サントリークリエイティブディレクターの藤田隆さん
プロダクトデザイナーの平田喜大さん
経営コンサルタントの阪本亮一さんにお越しいただき
それぞれのコースでワークショップを開催いただきました。

夕方にはサントリー新製品の試飲会という名目で
交流パーティが行われました。
こうした少人数での企画の方が
デザイナー、学生、経営者、メーカーの人が
交流できるいい機会になるようです。


そして夜は「説教バー」。
今日は5名のマスターが実習を受けられました。
WEBプログラマー、役者、地唄舞の師匠、OL
といった立場の方々でした。
マスターになりたい、という方が
次々に来ていただけるのはとてもありがたいことです。


2003/10/29(水)
休みでよかった・・・
今日は休みだったのですが
桜ノ宮にあるIdd Workshopというギャラリーから
いろいろ備品を頂ける、ということで
シングルズマスターの沖村君と一緒に向かいました。

頂いたのは
スタッキングチェア30脚
天板の小さなテーブル3本
スタンドスポットライト3本
スピーカー2台、そして家庭用冷蔵庫。
これらを中崎町物件に置かせていただくことに。
桜ノ宮から中崎町まで車で3往復しました。

劇場っぽい機材を頂いてくると
またちょっとテンションが上がってきます。


夜はMebicで2本の講座。
ぴあ編集長安藤さんの編集講座と
コンサルタント藤原正樹さんの経営講座

安藤さんの講座では
書籍の編集ということで
9月末に発行された「OMSとその時代」の
製作の進行についてお話しいただきました。
安藤さんに熱い思いを持って編集していただいた本です。
ぜひみなさま、ご覧ください。


2003/10/28(火)
Common Cafe SINGLES 始動!
今日、中崎町物件の手付金を納めてきました。
Common Cafe SINGLESプロジェクトが
本当に動き出します。

今考えているスキームは
「SINGLES PROJECT」というNPO法人を立ち上げ
寄付金(=入会金)と個人からの借金(=私募債)で
初期費用をまかない
平日夜と週末の昼・夜の売上ノルマで
家賃・水光熱費・飲食原価などの
ランニングコストをまかなう、という形です。

有効に使えるスペースの広さは約16坪。
普段は昼間カフェ、夜はバーとして
稼動させようと思いますが
小規模なライブや演劇公演、映像上映にも
対応できるようにしたいと思っています。

スケジュールとしては
11月〜12月初旬で設計、12月中に施工
1月に入ってから機材・備品の調達と試験営業をして
1月中旬〜下旬にオープン、という流れで考えています。

このプロジェクト
できるだけ多くの思いある方々に
ご参加・ご協力いただければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

※なお、Common Bar SINGLESについては
 今まで通り営業していこうと考えています。
 お店が2店舗になるので
 お店に入っていただける方を大募集いたします。


2003/10/27(月)
グッドデザイン博覧会のゆくえ
今日の「グッドデザイン博覧会」は
昨日の「Ogimachi Collection」の展示をほとんど残し
一部に輸入雑貨とミニシアター映画チラシを並べて
展開しました。

来場者は30名ほどでしょうか。
来られた方とゆっくりと情報交換ができて
それはそれでとても値打ちがあるのですが
そのためにかける労力の大きさを考えると
ちょっとやり方を考えないとな、と思っています。

で、ちょっとルールを変更しようかと。

今までの「出品予約は不要」はそのままにしつつ
予約いただいた方は
会場で1日だけの展示会を開催する
という告知を行うことができることにします。

この実験がうまくいかなければ
グッドデザイン博は
1月で終了しようかと思っています。

そして一つ重要な告知!

中崎町に「Common Cafe SINGLES」をオープンさせることが
ほぼ決定いたしました。
詳細はまた追ってご紹介いたします。


2003/10/26(日)
Ogimachi Collection
今日(暦の上では昨日)はMebic扇町でのイベント
「Ogimachi Collection」を開催しました。

朝8時半にMebicに行き
搬入・陳列などもろもろの準備作業を進め
どうにか午後1時にスタート。

午後9時までの展示会のなかに
3本のトークセッションをはさみ
午後9時半までの長丁場でした。

Louleの甲斐みのりさん、山本祐布子さん
prideli graphic labの山村光春さん
grafの増地孝泰さん
chelseagarbの小松昇平さん
クロバー(株)の福浜さん、村上さん
紀州繊維工業協同組合の妙中さん、森本さん、西さん
AD-EYESの北川浩之さん
カナリヤのトノイケミキさん
オーガニックカフェを出して下さった
printzの鈴鹿樹里さんとそのお母さん
といった多数の方々にお越しいただいて
素晴らしいイベントとなりました。

繊維産地の方々が出展する
ビッグサイトで行われるようなイベントと
カフェで行われているような
雑貨作家、ファブリック作家が出演するイベント。
その二つをひっつけてコンパクトにしたような内容。
来られた方、出展された方にも
ずいぶんインパクトがあったようです。

そして明日(暦の上では今日)は
「グッドデザイン博覧会」です。
「Ogimachi Collection」での展示物を
半分ぐらいのこしています。
こちらにもどうぞお越しください。


2003/10/25(土)
ファブリックイベント前夜
暦の上では今日となりましたが
「Ogimachi Collection」というイベントを
25日(土)にMebic扇町で行います。

「ファブリック=布」をテーマに行う
グッドデザイン博覧会という云い方が
分かりやすいでしょうか。
グラフィックデザイン、インテリア、アパレルなど
さまざまな立場で「布」とかかわるクリエイターと
繊維の産地の仕事を紹介するイベントです。
http://www.mebic.com/event/index.html
Loule、graf、prideli graphic lab、chelseagarb
といったデザイナー、ブランドの方々に
トークセッションに参加いただく予定です。


暦の上での昨日は夜に展示作業を行っていました。
桐生の絹織物のパターンをひたすら展示していましたが
これはなかなかのものでした。
その他紀州高野口、富士吉田、泉州といった
産地からのサンプルを展示しています。

江戸時代までの綿織物や絹織物の産地が
近代工業の発達とともに大規模産地となったところ
伝統工芸と近代工業との折り合いをつけてきたところ
工業化とともにいったん無くなったものを
あらためて掘り起こし、保存しているところ、など
日本の繊維産地にもいろいろあるようです。

終電近くまで仕込み作業をして
15分ほどCoxcombのシングルズに寄り
終電で帰宅です。
今日も早くから仕込み。

この文を読まれた方
ぜひ「Ogimachi Collection」にお越しください。


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