過去の日記 45

2010/02/21(日)
コミュニティカフェ考(2)
伏見青少年活動センターでの
コミュニティカフェのワークショップが
3回のうち、2回終わりました。

1回目のオープン形式の時には30名ほどの
参加があったので、それぞれ自己紹介とともに
「飲食としてのカフェ」と「人が集う場づくり」の
どちらに関心があるかを聞いてみました。

結果は「場づくり:8割 飲食:2割」でした。
名前が「つながりcafe」だからというのも
あるとは思いますが、今のコミュニティカフェに
対する認識をよく表した数字だと思います。

飲食に経験や関心がある人からも
「3年間飲食でバイトしたが、喜びは薄く辛かった」
「単なる飲食ではなく、人の集まる空間づくりをしたい」
といった声が聞こえてきました。

一方で、単なる茶飲み場を作るのではなく
キッチンを備え、フード・スウィーツを提供する
飲食店として回していくとなると
ある程度のスキルが求められます。

これは、対お客さんだけでなく
共同でキッチンを使うメンバーに対しても必要です。

コモンカフェから得られた貴重な経験の一つですが
飲食業、特にホールではなくキッチンを
長く経験してきた人は、キッチンの使い方に
高い美意識を持っています。

食中毒を出さないように、手洗いや食器の管理に
細心の注意を払う、コンロを使ったらごとくまで洗う、
最後には床を水洗いする、といったことは
彼らにとっては常識です。

グリストラップにたまった汚泥を素手でも掬える
ぐらいに根性の据わった人たちによって
コモンカフェのキッチンのメンテレベルは保たれています。

飲食経験のない人は、メンテナンスのポイントが
どこにあるのかが分からないため、経験者と未経験者が
キッチンをシェアすると、トラブルが頻発します。

そのため、運営マニュアルは経験者の目を通して作り
未経験者に徹底する必要があります。
(ちなみにコモンカフェには、最近は未経験者はほとんどいません)

一方で、場づくりやイベントに関心の軸がある人が
いろんな人を呼ぶことで、お店に活気が生まれます。
売上が上がるので、経営面でもプラスになります。

その際に起こる若干のメンテミスを注意しつつ
ある程度大目に見る、という微妙なさじ加減が
こういうシステムには必要です。

場づくりの人が好き勝手をして
お店のメンテをガタガタにしてしまうことと
飲食の人のダメ出しがきつすぎることで
場づくりの人が萎縮してお店に入らなくなることの
両方をうまく避けなければいけない。

これがコミュニティカフェ的なものを
現実にうまく回していくための
知られざる大きなポイントだということに
ワークショップをやっていて気づきました。


2010/02/12(金)
コミュニティカフェ考
“いわゆる世界同時不況以降、
 カフェ開業はますます難しくなっています。
 これからは起業よりもシェアですよ、ぐらいに
 言い切った書き方にしましょう!”

ということで、以前ミシマ社さんにご相談していた
カフェ本の原稿を、現在書き直しています。

そういうスタンスを取ってみると
これまで調べてきた喫茶店やカフェの歴史は
次に必然的に向かう道筋を
雄弁に語ってくれているように思えるから不思議です。
「カフェ進化論」みたいなタイトルに変えようかなと。

さて、また直前告知ですが、
明日から3週連続で、伏見青少年センターで
コミュニティカフェのワークショップをします。
http://www.eonet.ne.jp/~fushimi/images/cafeSupporterLec.PDF

ですが、僕はいわゆるコミュニティカフェというものに
ある違和感を覚えています。

それは一つには、コミュニティカフェが
枠組みやシクミの話から先に始まるということです。

たいていのお客さんが魅力を感じるのは、
一般名詞ではなく固有名詞です。

「大衆演劇」を見に行こう、ではなく、
「梅沢富美男」を見に行こう、なのです。

この人がやっているカフェに行きたい
この料理が食べられるカフェに行きたい
そういう具体的な話が先にあって
その具現化のためにカフェをつくる。

この順序を逆にすると、役者のいない劇場が
出来上がる可能性があります。

明日はその不安を抱えながら
集まった方々によるブリコラージュの可能性を
模索してみたいと思っています。


ついでながら、もう一つの違和感。

それは、まちなかにあって何十年も続いている
喫茶店や居酒屋の中には、コミュニティカフェとして
正しく機能しているお店がある、ということです。

そのことを知らずに、ポールポジションに
お店を作るということには、注意が必要だなと。


2010/02/05(金)
common style nowadays
3年前に僕の英語の個人レッスンの先生だった
アントワネットが、コモンカフェでセミナーを
企画しました。3/1(月)19:00〜、4000円。
http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=1017

講師のキャロライン・ポヴァーさんは
96年にイギリスから東京に来て
「Being A Broad」という雑誌を立上げ
それを本にして自費出版した方だそうです。
Kansai Sceneにアントワネットが書いた
彼女の紹介記事が出ています。
http://www.kansaiscene.com/current/html/profile.shtml

日本にやって来た外国人が、どうやって日本で
雑誌や本を出版するのか、というテーマなので
聞きに来られるのは基本的に外国人ですが
外国人の起業の現状を知るには面白いかと。

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Kansai Music Conferenceという、インターナショナルの
音楽フェスをやっているドゥウェインさんが
2/9(火)に「KMC OPEN MIKE NIGHT」というイベントを
コモンカフェで開催します。20:00〜、入場料500円(1ドリンク込)。

このページに出ていないので、人がどれくらい集まるか
不明ですが、今後定期開催を考えているようです。
http://www.kansaimusicconference.com/jpn/index.html

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もう大阪に十数年住んでいて、アーティスト活動を続けている
ジェリー・ゴードンさんは、2/20(土)に「OutSideDown」という
映像・音楽・ダンスのコラボイベントを開催します。
20:00〜、入場料1000円(プラス1ドリンクorder)。

Video Art: Rick Tuazon

Music:
- Smoudering Door (Jerry Gordon and Charles Billard)
- Takashi Hasegawa (zujaka), Ryu Ebata and Shinji Kitamura
- Shinji Kameda + etc.

Dance: Yangjah

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そして「ワーホリの会」を定期開催しているスチュアートは
なぜか「そんなにきつくない婚活会」というのをやります。
2/27(土)19:30〜、3500円(free food & drink)
http://osakakonkatsu.blog108.fc2.com/

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「common style」という、外国人と日本人が
自分たちの興味・関心のあることでつながる場を
つくろうとしていたのが3年前。

いろいろあって、自分でやるのは断念しましたが
何か面白いことをしたい外国の人たちが現れて
どんどんコモンカフェをカスタマイズしていくのが
不思議です。


2010/02/03(水)
告知を2つ
2/16(火)に「中崎町サロン文化大学」で
開講する予定だった「荒野をゆく」は、
諸事情により、コモンカフェで行うことになりました。

「荒野をゆくvol.3 私的プロデュース論」

他者とコラボレートして、仕事や作品を作り上げていく
プロデューサーに必要な能力とは何かを考えます。

 日程:2/16(火) 19:30〜21:00
 会場:common cafe
 ファシリテーター:山納 洋
 参加費:1000円
 お申込みはこちら
 http://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dHFZNzlzbXVObHRhSmFqQnpPdHRramc6MA..

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今夜(2/3)の毎日放送「ベリータ」(深夜1:55〜)は
映画「食堂かたつむり」特集です。
http://www.mbs.jp/verita/

この中で、月・火曜昼にコモンカフェに入っている
cafe MULOTさんのタイアップメニューが紹介されます。

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2010/02/01(月)
Q&A









午前中に、インド総領事のヴィカース・スワループさんに
インタビューをしてきました。

ヴィカースさんは、諸外国を歴任する外交官ですが、
映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作者でもあります。
彼が書いた小説「Q&A」(邦題:ぼくと1ルピーの神様)は
41ヶ国語に翻訳されています。
http://www.vikasswarup.net/

つまり彼は、外交官としての立場と、作家としての立場とを
あわせ持っているのです。

インタビューの中で、作家としてのヴィカースさんが
大阪のどの部分に興味を持ちますか、と尋ねてみると

 外交官としての関心は、水の都としての大阪であり、
 大阪人のホスピタリティーですが、作家の立場としては、
 やくざ、カプセルホテル、ラブホテル、ホームレスピープルなど
 アンダーグラウンドな部分に興味を持ちます。

 もちろんやくざと会うわけではなく、ラブホテルも
 外から見ているだけですが。

 「Q&A」でもそうですが、実際にスラムに行って書いたのではなく
 リサーチをして、想像力を働かせて描いたのです。


僕は原作にも映画にも目を通したのですが
内容はずいぶん違います。

ジャマールとサリームの兄弟が翻弄される数奇な運命
そして幼少期にヒンドゥー教徒に襲撃されてから
行動を共にしたラティカとジャマールとの恋
これらは映画の中でとても大きなウエイトを占めるのですが
原作にはラティカは登場せず、ジャマールとサリームは兄弟ではなく
ヒンドゥー教徒に襲撃されたのはサリームだけです。

そのあたりを聞いてみると、

 ディテールは違いますが、スラムに生まれた少年が
 自分が育ってきた環境の中からいろんなことを学び
 その知識でクイズ番組で勝ち抜き、億万長者になる
 という、物語の構造は一緒です。

 監督であるイギリス人のダニー・ボイルは
 インド人が当たり前だと思っている部分に関心を持ち
 そこを広げて表現しています。
 インド人にとって、映画はファンタジーであり
 シビアな現実を批評的に描くものではない。
 その切り口が斬新だったともいえるでしょう。

と。

とても早口で、話し出すと止まらないマシンガントーク。
魅力的なお話をいっぱい語っていただきました。


今回の取材に向けて、インドについていろいろ調べました。
インド人は英語に対する対応能力が高く、またアメリカと
12時間の時差があるので、アメリカ企業がインドに
コールセンターを置いたり、インド企業に業務を
アウトソーシングをしたり、ということが
盛んに行われているようです。

CMにもありましたが、夕方にインドのパートナーに
仕事を振れば、翌朝出社したときにはドキュメントが
仕上がっている、というイメージです。

また中国企業が、加工貿易の拠点として
ファクトリー部分のみを引き受けているのに比べて
インドの人たちはテクノロジーの部分を自前で開発して
ITや環境などの分野での存在感を発揮していると。

エネルギーと食料を自給できず、その獲得のために
外貨を稼がないといけない日本のような国は
語学力と交渉力をもっと身につける必要がある。
国内需要が十分にあることで、そこをネグっていると
大きなツケを払わないといけなくなるのでは
そんな危機感を、あわせて覚えました。


2010/01/29(金)
サロンとセッション









26日夜のカフェ太陽ノ塔での
「博覧強記の夕べ」で、集まったメンバーから
「誕生日おめでとうございます!」と
こんな芸術的なケーキをいただきました。

中身はショートケーキです。
太陽ノ塔GREEN WESTのパティシエが手掛けたそうで。
集まったみんなで美味しく頂きました。

このサロン、もう2年も続いています。
僕が世界史の参考書を読み終え
もっと見聞を広めようと開いたのがきっかけでした。

ちょっと無理めの玉を投げてみても
誰かが受け止めて返してくるこのサロンの存在は
安心して文化方面にインダルジできるという
大いなるメリットをもたらしてくれています。


昨日28日の夜は、大阪21世紀協会主催の
関西・大阪文化力会議というフォーラムが開かれました。
http://www.sankei-kansai.com/2010/01/29/20100129-019878.php

僕は社学連携分科会の担当をしていて
議論のシナリオを書いたり
出演者の方々に連絡を取ったり
当日の運営に関するもろもろをやっていました。

議論の内容については、ここでは触れません。
ただ僕は、セッションの可能性を
もっと高度に信じている、とだけ。

平松市長は、とてもおだやかで、とても思慮深く、
本質的にものを考えておられる方です。
今回は残り20分で参加されましたが
他の出演者の方々や聴衆の人たちを
魅了する発言をされていました。

ちなみに市長は昨年10月のナカノシマ大学の
キックオフ以降、内田樹さん、鷲田清一さん、
釈徹宗さんたちとのサロン的なつながりを
大切にしておられます。
http://www.hiramatsu-osaka.com/message/post-71.html

140B江さんとは、昨日は掘り下げられなかった
ピエール・ブルデューの「文化資本」について
近いうちにコモンカフェで読書会をやろう
という話で盛り上がっています。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1115.html


2010/01/26(火)
六甲山カフェとゆずりまいり
昨日の夜は、六甲山カフェミーティング。

現在六甲山カフェは、3組の店主で回っています。
2年前に大谷茶屋の洞窟を借りてお店を始めた船津さん、
コモンカフェの管理人でもあるあゆみさん、
そしてコモンカフェにも入っているCAFE ATEYAさん。

ただし2月末までは、冬季休業中です。

3組の店主が集まると、

朝から開けてほしいとよく言われるけれど、
実際は開けても売上にはつながらない、
むしろ遅く開けている方が、夕方に山を降りてきた
人たちの宴会が入るので効果的、とか、
現在使っている鉄鍋だとおでんの玉子が黒くなったり
青くなったりするのを何とかしたい、とか、
六甲山カフェのおみやげになるレシピを共有しよう、

といった、いろんな意見が出ます。
そしていろんな話が、すぐに進みます。
これはいい状態だなと思います。

3月28日(日)にはまた「ゆずりまいり」を
予定していますが、これも六甲山カフェの
オープン2周年とあわせて開催することになりました。

3組合同でカフェを営業し、いろんな人たちに
山に上がってもらって何かをしてもらい
午後3時になったら、みんなで持ってきたものをゆずり合う
という形になりそうです。

また詳しいことが決まってきたら、告知します。

ということで、六甲山カフェの場所でこの日に
パフォーマンスをしたり、雑貨や野菜やパンなどを売りたい
という方がおられましたら、ぜひぜひご連絡ください。
Eメール singles@do.ai

六甲山カフェ
http://yamacafe.com/


2010/01/24(日)
ランナーズ・ロウ
最近、ランニングが気に入っています。
週末にだいたい7〜10kmぐらい。

トレーニングとか健康維持とかいう
一般的な目的もなくはないのですが
それよりも、何も考えないために走っている
という感じです。

走り出しは筋肉が張ってきたとか
もう疲れてきたとか感じつつも
周りの風景を見て気晴らしをしますが
30分位たつと頭が馬鹿になってきて
気がつくと3分間クッキングのテーマが
ひたすらリフレインしていたりします。

この感じが、いいのです。

定期的に体を動かしていると
頭だけでなく、もう少しフィジカルに
物事を判断するようになります。
これも今の自分に必要だなと。

今日、僕は39歳になりました。

そろそろ若者とはいえない年頃になってきたので
自分のあり方、立ち位置をどう変えていくか
そんなことを、考えます。


2010/01/21(木)
私的プロデュース論
私事ですが、今年の6月から、
大阪デザインセンター開講される
デザイン塾の塾長を仰せつかりました。

塾長は全員で4名。
インテリアデザイナーの間宮吉彦さん、
プロダクトデザイナーのムラタチアキさん、
コミュニケーションデザイナーの吉田順年さん、
そして僕です。

デザイナーでも何でもない僕が
こうした錚々たる方々とご一緒するという
とんでもない機会をいただき
これはヤバい、とデザイン関連の本を読み漁ったり
突然デッサンを始めてみたりしていました。

ですが、僕に求められていたのは
デザインではなく、プロデュースの話だったようです。
それだったら、こんな話にしてみようかと。


「私的プロデュース論」

“プロデューサー”と呼ばれる人は、自分以外の人と協働して作品を作ったり、プロジェクトを進めたり、という動き方をします。その現場では、気づく力、人のモチベーションを引き上げる力、物事を大枠でつかむ力、背景を踏まえてコンセプトを立てる力、シクミをつくる力、人を巻き込む力、などが求められます。
しかし、つねに新しいものを作り出すためにもっとも必要なのは、「どうすればいいか分からない時に、どうすればいいかを見つける力」です。
この塾ではこうした“プロデューサー的能力”について探求していきます。

この塾の募集は、今年4月以降。
年間15コマで、受講料は10万ぐらいだそうです。

どんな内容にするかを今いろいろと考えているのですが、
今度2月にカノさんのところで「荒野をゆく」をやるので
この「私的プロデュース論」の実験をしてみようかと。

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中崎町サロン文化大学
「荒野をゆくvol.3 私的プロデュース論」
2月16日(火)19:30〜21:00 受講料:1000円
ファシリテーター:山納 洋(common cafe) 

他者とコラボレートして、仕事や作品を作り上げていくプロデューサーに必要な能力とは何か?を考えるサロンです。
http://nakazakicho-u.blogspot.com/
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もし興味ありましたら、お越しください。

*4月以降は大阪ガスに戻るのと、この塾があるのとで
 OCC!も「荒野をゆく」もしばらくお休みします。


2010/01/19(火)
食堂かたつむり









前にも書いたことがありますが、現在、
「アメリカ村のママ 日限萬里子」の
映画化のお手伝いをしています。
シナリオを修正したり、キャストを考えたり、
製作委員会の立上げ準備の話をしていたりします。

そんなこともあって、原作が映画化されるときに
どうなるのか、ということに関心を持っています。

そんなタイミングで、東宝宣伝部の方から
「食堂かたつむり」の映画上映に合わせて
タイアップメニューをコモンカフェで出してほしい
との依頼を受け、引き受けてみました。

「食堂かたつむり」の原作は、小川糸さん。

トルコ料理店でのアルバイトを終えて家に戻ると、
部屋の中が空っぽになっていた。突然、同棲していた
恋人に何もかもを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くの
ものを失った衝撃から、主人公の倫子はさらに声をも失う。

たったひとつ手元に残ったのは、祖母から譲り受けたぬか床だけ。
山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな小さな食堂を始める。
一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂。
次第に食堂は評判になるが・・・
五感をくすぐる瑞々しく繊細な描写と、力強い物語運びで
話題を呼んだデビュー作。
(Amazon紹介文より)

この作品が、柴咲コウさんの主演で映画化され
2月6日から公開されます。
http://katatsumuri-movie.jp/

僕も試写を見てきました。
“カフェをめぐる良質のおとぎ話”
という感じに仕上がっています。

現実にカフェを経営していくのは
世界同時不況以降、一層難しくなっていますが
カフェをやりたいという人は相変わらず多く
その思いをファンタジーに託すということに
なってきている、ということでしょうか。


さて、タイアップメニューの話ですが
現在コモンカフェに入っているメンバーで
映画や小説に出てくるメニューをそれぞれ研究して
試作をしたり、先行してお店で出したりしています。

実施期間は、1/25(月)〜3/5(金)を予定しています。
詳しくはコモンカフェのブログにアップしますので
ご参照ください。
http://www.talkin-about.com/cafelog/


2010/01/08(金)
瓜生さんの卒業







樹里ちゃん復帰の一方で
木曜昼にお店に入っていただいている
kitchen macridooの瓜生良江さんが
結婚して、四国・愛媛に渡ることになり
2月の半ばにお店を離れることになりました。

そしてその後は、一緒にお店に入っていた
neriさんが、引き続きお店を回していきます。

写真左は瓜生さん(左)とneriさん(右)。

昨日の料理は、
七草がゆ、もちむぎハンバーグ、切り干し大根、キャベツと大豆のサラダ

でした。


2010/01/06(水)
樹里ちゃんの復帰







足の骨を折ったことで、長らくお休みしていた
cafe milletの隅岡樹里ちゃんが、今日から
コモンカフェに復帰しています。

左:樹里ちゃん 右:お手伝いのみやこちゃん

今後は水曜日のお昼に、お店に入っていただきます。

今日の夜は僕がお店に入りますが
しばらく残ってくれるそうですので
ぜひお時間ありましたら、顔を出してあげてください。

写真右:今日のAセット
 玄米ごはん しめじのおみそ汁 こんにゃくの唐揚げ
 人参とれんこんのソテー 手造りどうふ 

*樹里ちゃんは、日曜日には
 奈良県立図書情報館で行われる
 「自分の仕事を考える3日間」に出ます。
 残念ながらもう満席のようですが...
 http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2009.html



2010/01/06(水)
文化政策の国際比較






ちょっと遅くなりましたが
今年の年賀状を貼り付けてみました。
歌川広重の「浅草金龍寺」です。

年末に図書館で「日本の伝統風俗」という
画集を借りてきて見つけました。
こんなに人がいっぱいいるのに静か
という味わいがとても気に入り
使わせていただきました。


さて、本題。

大阪21世紀協会でひっそりと開催している
サロン企画「21cafe」では、次回1/22(金)に
同志社大学の河島伸子さんにお越しいただきます。

今回のタイトルは「文化政策の国際比較」。


「文化政策」という観点から世界を見ると、

 国家的な取り組みを持つ国、
 民間のフィランソロピーと市場主義をとる国、
 社会福祉政策の一環として実施している国、
 また文化を観光と結びつけ、経済的戦略のための
 重要な資源と考える国

などがあります。

こうした文化政策についてのパースペクティブについて、
河島さんに文化政策の専門家の立場からお話しいただきます。
そしてそこから日本の文化政策のあり方について、
議論を深めていきます。


基本的にちょっと硬めの集まりなのですが
それでもよろしければ、お越しください。

*河島伸子さんはこんな方です。
 http://www.econ.doshisha.ac.jp/teacher/list/046.html

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21cafe vol.19「文化政策の国際比較」 
 ゲスト:河島伸子さん(同志社大学経済学部経済学研究科)

■日 時:平成22年1月22日(金)19時〜21時30分
■参加料:3,000円(軽食・ドリンク代含む)
■定 員:20名  
■会 場: 大阪大学中之島センター
 大阪市北区中之島4−3−53  Tel.06-6444-2100
 ※京阪中之島線「中之島」駅より徒歩約5分

■お申し込み
 下記にご記入の上、1月18日(月)までに 
 cafe21@osaka21.or.jp までご連絡ください。 
■お問い合せ先 (財)大阪21世紀協会 山納


2010/01/04(月)
TRANSIT









“地理と歴史を実感できる雑誌を読みたい”
と年末に思い立ち、本屋に行ったときに
『TRANSIT』(講談社)を手にしました。

第7号目になる本号は「東欧特集」。
200ページ近い誌面のほとんどはカラーで
美しい写真、歴史についての掘り下げた解説、
現代の政治・文化的状況、サブカルチャーなどが
かつての『STUDIO VOICE』を思わせるような
誌面デザインで紹介されています。
http://www.transit.ne.jp/contents/magazine/

パラパラっとめくってみて“これはヤバい”と思い
即買いし、年末年始に精読していました。

“やられた”と悔しくなる仕事に出会うと
僕はとにかく追いかけることにしています。

で、過去のバックナンバーを全て揃えました。
1号(中国),2号(アンデス)は在庫切れで
Amazonで3千円、5千円にまで上がっているものに手を出しました。
今はこれを読んでいるのが至福の時です。

調べてみて、この雑誌が、もともと白夜書房から
出ていた『NEUTRAL』のリニューアル版だということが
分かってきました。

この雑誌のチーフエディターの加藤直徳さんは
創刊にあたって、こう書いています。

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美しきものを求めて、地球全体をトランジットする

旅雑誌『NEUTRAL』が深化(トランジット)して美しく生まれ変わったトラベルカルチャー誌『TRANSIT』。溢れる情報をいったん頭から切り離し、ニュートラルな状態で世界を歩いてみた。
見えてきたのは世界と日本の価値観と違い、美の多様さ。自分の存在する世界が本当に理想なのか、という疑問。
だからこそ、面倒なことや受け入れられない現実がそこに転がっていようと、トランジットしてみよう。ここではないどこかにはきっと、見たことのない「美しい世界」が存在しているはずです。多くのトランジット地点で、良いところも悪いところも受け止めてみる。
独りで旅を続け、真実を知ることは楽なことじゃない。でもその移動の果てに、おぼろげながらワン&オンリーなのは何かを見つけられるはずです。
誰かに教えられたものではなく、自分自身で見つけたものが。未来の選択と次の世代に美しい世界を伝えるのは私たち。そのために『TRANSIT』が一つのヒントになればこれに勝る喜びはありません。
弊誌は相も変わらず「美しきもの」を求めて、生物すべての生息地・地球を旅していきます。

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いま、この雑誌には注目した方がいいです。
僕は今年も、こんな方向にアンテナを張っていきたいと思います。

さて、最後になりましたが、みなさま、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2009/12/31(木)
個人的ふりかえり
さて、今年ももう終わりますね。

簡単に個人的なこの一年を振り返ってみると

■カフェの本を書き上げた。ただし出版はまだ決まらず
 「喫茶店入門」というWEBマガジン記事にはなった。

■オルタナティブスペース「208」のメンバーになった。
 しかし208は来年3月でなくなることに。

■大阪商業大学での「グレートアーツ」講義が終了。

■「ゆずりまいり」という物々交換的イベントを
 六甲山カフェと扇町公園でやった。

■扇町クリエイティブカレッジ!(OCC!)を
 コモンカフェではじめた。
 
■メビック扇町の閉館が決まった。

■“アメリカ村のママ”故・日限萬里子さんの
 映画づくりのプロジェクトに関わり続けている。

■隠岐・海士町を訪れた。

■那智大社の火祭りと徳島の人形浄瑠璃の取材に行った。

■岡山・総社市にコミュニティカフェの講演に行った。

■WEBサイト「関西アートストリーム」が立ち上がった。

■21世紀の懐徳堂プロジェクトが立ち上がった。

■中崎町サロン文化大学で何度か喋らせてもらった。

■司会やコーディネーターの仕事でよく呼ばれた。

■後半とても忙しくなった。

■今の仕事場を離れることにした。

といったことがありました。


今の仕事場に1年残留が決まった時点で
とにかくいったん風呂敷を広げようと
扇町クリエイティブカレッジ!(OCC!)を始め、
そこから大阪カルチャークラスター!!(OCC!!)に広げ、
それが21世紀の懐徳堂プロジェクトにつながりました。

次には「関西アートストリーム」の中で
「関西カルチャークラスター!!」として、関西にある
カフェやギャラリーでの講座・セミナー・ワークショップを
一堂に集めて発信していくところまで、話を進めたいと思っています。


来年4月に本社に戻ると、コモンカフェの運営に
どれだけの時間を割けるかが、今のところ見えていません。

今のようなペースでOCC!を開くことは
できなくなるため、講座のブッキングは
3月末でいったん止めて、様子を見ようと思います。

カフェ営業やイベント自体は、メンバーがそれぞれ
自分のお店として責任をもって運営しているので
日々は回っていくのですが、今後より持続可能な形に
なるよう、いくらかシクミを変えていこうと思っています。


風呂敷を広げるときには、勢いで突っ走れるのですが
それがずっと続いていくには、自分がいなくても回る
シクミになっていることが必要で
それが今、目の前にある課題です。

とここまで書いたところで、お店の大掃除に
行く時間になってしまいました。

バタバタでごめんなさい。
みなさま、よいお年をお迎えください。


p.s. 1/6の夜には久々にお店に入ります。


2009/12/27(日)
通い船
 中崎町から北に十分ほど歩いたところに、ある沖縄料理屋があった。お店の周辺は沖縄出身者が多く住むエリアで、彼らが支えているお店に見えていた。九月頃、僕はこの町をウロウロしていて、何気なくこのお店に足を踏み入れた。カウンター席に座っていた店主は「あら、あなた、会ったことあるわね」と。

 彼女はもともと扇町にある、大繁盛している沖縄料理屋の店主だった。そこで何度もお見かけしていたが、喋る機会はなかった。彼女は自分のことを“ママ”と呼んだ。ママはカウンターだけの小さなお店を一人で切り盛りする人になっていた。ママの料理は、何を頼んでも抜群だった。ゆで卵の牛肉巻き、クーブイリチー、ナーベラーチャンプル、にんじんシリシリー、もずくのスープ、ソーキそば・・・街はずれのお店にはあり得ないクオリティ。このお店は、きっとすぐに流行りだす。行っても入れないお店になるだろうから、今のうちにママからいろんな話を聞こう。僕はこのお店に足繁く通った。

 ママは十七歳の時に、沖縄から本土にやって来た。家が裕福だったことで、女学校に通った。美人だった彼女には多くの男が求婚した。結婚して子育てが一段落してから、二十八年前に今のお店と同じ場所で沖縄料理屋を始めた。街はずれながら沖縄人コミュニティの中にあるこのお店は、毎日満員になるほどに流行った。ママがアレンジを加えた沖縄料理は好評を博し、そのレシピはその後大阪でよく名前を聞かれるようになるいくつかのお店に伝わっていった。シークヮーサーチューハイを初めて出したのもこのお店だった。ここで八年間お店を続けた彼女は、その後玉造にお店を出し、そして扇町で大ブレイクした。

 扇町のお店では、ママはオーナーではなく給料で働いていた。テレビにもよく出演してレシピを紹介していたこと、お店に有名人がよく来ていたこと、隣にもお店をオープンさせたことなどから、金回りのいい人だと勝手に思っていたが、そうではなかったらしい。七十歳を迎えて体力的にきつくなり、この二月に扇町のお店を辞め、一人で回せるお店をと、ほとんど誰にも知らせずに二十年前のお店に戻って来た。お店を開けたのはこの夏のこと。

 このお店には、地元の沖縄出身者と、ママの行き先を探し当てたかつての常連の若いお客さんが集まっていた。有名人もお忍びで顔を出していた。お店にあるカラオケでは、いつも沖縄の唄が歌われていた。昔はプロの歌い手だったというおじいさんの唄を、若い子たちが「すごいなあ」と聴く。このお店の中では、沖縄とヤマトが少しずつ歩み寄り、心地のよい空間を作り上げていた。「あんたも歌いなさい」と誘われるので、沖縄の古い民謡を家で聴き込み、難しい節回しを覚えて歌ってみせると、ママもおじいさんも「ウチナーでも歌わないこの唄を、あんたが歌うか!」と驚き喜んでくれた。通い詰めたいと思えるお店に久しぶりに出会えた僕は、とても幸せだった。

 その後僕は体調が優れず、お酒を飲むのがしんどくなり、しばらくごぶさたしてしまっていた。最近になって久々に行ってみると、看板の電気が灯いていない。お店の前まで行くとシャッターが閉まっている。ママも体調を悪くしたのかな。二週間経ってもう一度行ってみても、やはりお店は閉まっていた。

 数日前の夕方、お店に行ってみた。看板は消えていたが、お店の中の電気は灯いていた。扉の鍵は閉まっている。二時間程してもう一度戻ると、やはり同じ。でも奥の間の襖が少しだけ開いていて、誰かいるのが見える。引き戸をドンドンと何度も叩いた。中から出てきたのは、ママではなかった。

 「あの人は家賃も、水光熱費も、カラオケ代も払わずにいなくなった。昔には二百何十万円も貸したのに返さず、息子さんやら何やらにどうにか返してもらった。ほんと、いい加減な人。外でも借金作ってこの場所に戻ってきて、泣いて頼むから家賃を貸してあげたら、またこの有様。まったく信用ならない、しょうがないよ、あの人は。あなた、あの人の知り合い?」

 こうしてこのお店は、僕の予想とは真逆の展開で、もう入れないお店になった。美味しい沖縄料理を味わえなくなったことも、ママや常連さんの話を聞けなくなったことも残念だが、僕にとっては、ママがいま幸せじゃない、ということがいちばん悲しい。爽やかな風が吹いていたあの場所は、こんなにも早く、あっけなく、僕の思い出の中だけに残る風景になった。


通い船
作詞・作曲 普久原朝喜

一、嬉しゃ懐かしや 振別りぬ港 何時までん肝に 染みてでむぬ
  (サー那覇と大和ぬ 通い船よ)

二、御万人と共に 此ぬ船に乗やい 懐かしぬ港 出ぢて行ちゅん

三、あまた思事ん 打ちときて互に しばし寂しさん 忘て行ちゅさ

四、さやか照る月ん 波風ん静か かわて親兄弟ぬ 名残り立ちゅさ


2009/12/26(土)
山の声
昨日、第16回OMS戯曲賞の最終選考会が行われ

 大賞:大竹野正典「山の声」
 佳作:土橋淳志「裏山の犬にでも喰われろ!」

と決まりました。

大竹野さんの「山の声」は、昭和11年に
槍ヶ岳の北鎌尾根で亡くなった加藤文太郎と
吉田富久のドラマを創作したものです。

装備や山行自体に多額の費用が必要だったこの時代
登山は高級なスポーツとされていましたが
加藤はありあわせの服装に地下足袋で山に登りました。
一日のうちに六甲全山縦走を往復し、日本アルプスの
数々の峰に積雪期の単独登頂を果たしました。

技師として働き、有給休暇のタイトな日程で山に登る。
卓越した資質を持ちながら会社員の立場に留まった
加藤文太郎の姿は、会社員でありつつ優れた芝居を
作り続けた大竹野さんの姿に、そのまま重なります。

大竹野さんは、今年7月に
海難事故でお亡くなりになりました。

*その時のニュースで彼が
 “会社員「大竹野正典」さん(48歳)”という
 肩書きで紹介されたことについて
 後藤ひろひとさんがこんな文章を書かれています。
 http://goto.laff.jp/hirog/2009/07/post-16b5.html

今回、戯曲賞に応募したことを、
大竹野さん自身は知らなかったそうです。
奥さんで劇団員の後藤小寿枝さんが
本人に言わずに出したそうで。

劇団「くじら企画」の方では、来年から再来年に何本かの
追悼公演を予定されています。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~kujirak/menu.html

「山の声」の再演は、2011年の1月か2月に
なりそう、とのことです。


実は今回から、OMS戯曲賞は少し
バージョンアップしています。

大賞受賞者への賞金は30万円(従来は50万円)と
減額しているのですが、受賞作を再演する際には
「再演支援金」として、別途50万円を
支給することになりました。

また最終選考に残った作品について
WEBサイトで公開するようになりました。
http://www.ogbc.co.jp/oms.htm

「山の声」の戯曲も、こちらで読むことができます。


扇町ミュージアムスクエアが閉館して6年半。
唯一残った戯曲賞も、15回目で終了することに
なっていたのですが、大阪ガスのトップの英断で覆り
しかもいくらかの改善を加えることができました。

関西の演劇界が、ふたたび活性化するための
一助になれば、と思っています。


2009/12/17(木)
自分の仕事を考える3日間









大事な会議が昨日終わり、ちょっと余裕。
ずっとテトリスをやっている感じです。

さて、西村佳哲さんが今年1月に
奈良県立図書情報館で取り組んだフォーラム
「自分の仕事を考える3日間」が本になりました。

自分の仕事を考える3日間

 自分にとって<自分の仕事>とは?
 自分はなにを大切にしてきたか/してゆきたいか?

を、いろんなゲストに聞くというものですが
それぞれの人が発するメッセージを、西村さんの
「気づき」のフィルターを通してまとめると
「自分の仕事をつくる」のような本に仕上がるのが
すごいなと思います。

僕は今年ではなく、去年のゲストとして
西村さんと対談させていただきました。
その一部を、本のあとがきに収めていただいています。
またぜひご一読ください。

そしてこのフォーラムは、今年も開催されます。
http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2009.html

コモンカフェにも入っている
cafe milletの樹里ちゃん、140Bの江さん、
ミシマ社の三島さんも今回登場されます。
こちらの方にも、興味ありましたら、お運びください。


2009/12/09(水)
FASHION STYLOOP PARTY







去る11/23に、扇町公園で「ゆずりまいり」を
開催したときに、旧友の林さん・西野さん・和阪さんに
お越しいただきました。

雑貨メーカー、映画配給、自主映画上映の仕事に
関わっていた3人は、メビック扇町のロビーで出会い
今ではマックシュプールという企画ユニットを作り
一緒に活動するようになっています。

そんな彼女たちが、1月に洋服交換イベントをします。

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「FASHION STYLOOP PARTY」
 2010年1月30日(土)15:00〜 @アンヅシーン
 参加料500円 http://ameblo.jp/styloop/

 誰かのクローゼットで日の目を見ないお洋服が、
 アナタにとってはスペシャルアイテムになるかも!?
 これは、お洋服を交換した相手とのコミュニケーションなどを通じて、
 新しい自分を発見したり、ちょっぴりエコな気分になれる、
 オシャレを賢く楽しむ人たちのためのファッション・リサイクル・イベント。
 誰かが“ウレシイ”と思えるアイテムを持って、ぜひご来場ください。

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さて、その「ゆずりまいり」の方ですが
何度がやってみて、このイベントの持ち味は
「クリスマスのプレゼント交換的楽しさ」にある
ということに思い至ってきました。

知り合いか、知り合いの知り合いぐらいの
気の置けない人たちが集まって、自分はいらないけれど
出して恥ずかしくないものを譲ったり交換したりして楽しむ
ぐらいの温度感が、ちょうどいいのです。

または、ジャンルを限定して、そのジャンルに関心がある
人たちが集まっているので、知らない相手でも気軽に話せる
という状況を担保する。
たとえば、本やレコードを持ち寄る、など。

そのどちらかでないと、ハッピーな場にはならないようです。

お金を介在させる「リュックサックマーケット」の方が
見ず知らずの人が出会う場を作るには実は簡単です。

どうせならお金に換えたい、という動機もあるでしょうが
「売る」という、社会において制度化された振る舞いには
必ずしも他者と向き合わなくても参加できるので
よりハードルが低いのでしょう。

「話下手でも、ものは売れる」ということですね。

いろいろやってみて、そう実感します。


2009/12/06(日)
樹里ちゃんの現状







コモンカフェのスケジュールから
隅岡樹里ちゃんの名前が見られなくなって
はや3ヶ月が経ちました。

(今年の春に結婚して、鈴鹿さんから隅岡さんに
 苗字が変わったということも、そういえば
 ちゃんとお伝えしていなかったかも。)

犬の散歩中に転んで足の骨を折り
完治するのに半年、とのことだったのですが
11月末に京都市左京区静原の自宅の
cafe milletを訪ねた時には、もうすっかり
良くなっておられました。

ちょうど同じ日に、家の庭にある木の上に建てていた
ツリーハウスの完成お披露目が行われていました(左)。

そして12月2日には、久々にコモンカフェに。
国際協力NGO「PHD協会」主催のイベントで料理を担当し
旦那さんの隅岡敦史さんがトークゲストで登場しました。

詳しくはmilletのブログサイトを。
http://agri-millet.blogspot.com/

樹里ちゃんは、1月からコモンカフェの平日に
本格復帰します。どうぞお楽しみに。


2009/12/03(木)
関西アートストリームの現状




以前この日記でご紹介した「関西アートストリーム」。
http://www.art-stream.jp/index.html

関西のアートイベント情報を網羅する
ユーザー発信型のポータルサイトです。

このサイトは、大阪21世紀協会と
(株)メディアンスフリーが連携して作ったものですが
メディアンスフリーの松岡さんが熱心で
mixiにコミュニティを作ったり、
twitterで日々イベント情報を発信したり
独自にブログを立ち上げたりと
サイトをどんどん成長させていきます。

昨日紹介したHEP HALLでの「アルバムエキスポ」も
すでに取材記事が掲載されています。
http://kansaiartstream.blog89.fc2.com/blog-entry-6.html

勝手にすくすく育っていく子どもを見ているようです。

今日時点でのユーザー数は128名です。
登録イベントが増えてきて、チェックする人も増えてくれば
より働いてくれるサイトになると思いますので
ぜひぜひ、ご活用ください。


2009/12/02(水)
いくつかの告知を









必殺に忙しい日が続きます。
多方面にご迷惑をかけております...

さて今日はいただいた告知を3つ。

■アルバムエキスポ
 http://thanks-album.com/expo-osaka/

 リュックサックマーケットの提唱者でもある
 Re:sの藤本智士さんがプロデュースしたイベントです。

 俳優の佐野史郎さん、写真家の平間至さん、ミュージシャンのCoccoさん、
 サッカー選手の中澤佑二さんなど、各界で活躍されている著名人50名の
 アルバムを一挙に公開しています。
 12/6(日)まで@Hep Hall。

■ナカノシマ大学「上方古典芸能を知る 〜講談vs浪曲〜」
 http://www.nakanoshima-univ.com/seminar/12_university.html

 講談の旭堂南海師匠、浪曲の春野恵子さんが。
 井原西鶴『好色五人女』の「樽屋おせん」を
 それぞれ講談と浪曲で披露します。
 12/3(木)19:00〜@中央電気倶楽部。
 僕はたぶん司会をしています。
 
■「この街のクリエイター博覧会」フィナーレ
 http://www.mebic.com/expo/1522.html

 grafの服部滋樹さんとsandscapeの黒田武志さんの
 トークセッション 「地図のない話 その三」。
 12/4(金)18:30〜@メビック扇町。

 大阪市内で活動する映像系クリエイターの作品を集めた
「OAV.E」作品上映会。ゲストは映画監督の崔洋一さん。
 12/5(土)16:30〜@メビック扇町。
 19:30からはクロージングパーティーだそうです。


2009/11/22(日)
明日は「ゆずりまいり」です。









一緒に六甲山カフェプロジェクトをやっている
中村圭志さんが、ゆずりまいりの記事を
「山と渓谷」に載せてくれました。

 10月4日、六甲山の芦屋ロックガーデン高座の滝横の
 護摩堂前で「第3回ゆずりまいり」が開催された。
 世話人は、大谷茶屋の一角で「六甲山カフェ」を
 運営する山納洋氏(38)。近世の伊勢神宮への巡礼で、
 往来手形も路金も持たない旅人を沿道の人々の施行が
 支えた「おかげ参り」をヒントにした。
 「贈る」「施す」イベントで、不要品を持ち寄った
 参加者だけでなく、通りすがりのハイカーも物品を
 分け合った。
 次回は来年3月28日を予定。日用品のほか、山の本や
 山道具を持ち寄って開催する。


ということで、六甲山カフェでの「ゆずりまいり」は
来年の3月28日(日)に開催いたします。


そして明日は、扇町公園での「ゆずりまいり」です。
http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=955

首からスプーンを提げて、ゆずってもいいものを持って
午後2時にお集まりください。

明日はちょっと寒そうなので、防寒に留意ください。

僕はゆずってもいいお酒をいくらか持ち込みますので
よかったら、飲んでいってください。


2009/11/22(日)
奈良における居酒屋







昨日の奈良県立図書情報館でのフォーラムは
江弘毅さんを編集長に、ライターの久保田説子さん、
コミュニケーションの専門家・辻大介さんとともに
街場としての奈良を紹介する雑誌をつくるための
公開編集会議を行う、というスタイルで行いました。

奈良に拠点を置いていない人ばかりが壇上に上ったので
前半はいろいろ取材した内容を紹介しつつ推論を出し
後半はメモで頂いた聴講席からの意見を紹介しつつ
議論を深めていきました。

その中で「奈良には居酒屋がない」という話が
議論のかなり大きな部分を占めていました。
実際、ほとんどありません。特に近鉄奈良駅周辺には。


グルメ、ファッション、エンタメなどの
繁華街での消費に直結した情報の紹介ではなく
街の人たちが楽しんでいるものを紹介する
というスタンスで編集するにあたっては
街に馴染んだ居酒屋、立ち飲み屋、古くからの喫茶店は
貴重な視座を提供してくれるのですが
逆にそれがないと、街が見えてこないのです。


議論の中から見えてきたのは、

「奈良駅周辺は、観光客相手に特化していて地元の人のためのお店がない」
「大阪で働いている人は、大阪で飲んで帰る」
「地元には緊密なコミュニティがあり、お店を媒介する必要がない」

といったポイントです。


帰りに新大宮駅近くにある「酒肆春鹿 STANDING BAR」へ。
奈良町にある和食店が2年前に出した
奈良の銘酒・春鹿が安くで飲める、いい感じの立ち飲み屋で
夜11時まで営業しています。

新大宮駅界隈には、こうしたお店ができつつあるようです。


上のような疑問をお店の人にぶつけてみると

 お客さんは、界隈で働く会社や役所の人が中心。
 大阪で働く人は、大阪で飲んで帰ってくるので
 奈良にはそんなにお店は多くはありません。
 そして奈良の人は、立ちながら飲むのに慣れていない。
 ゆったりした所で飲みたいと思うようです。

という答えが返ってきました。


奈良における居酒屋の意味合いは、ちょっと違う。
それが今回のフォーラムでの大きな発見でした。


酒肆春鹿 STANDING BAR
http://www.asku.com/rv/r210088836/


2009/11/20(金)
日本辺境論









内田樹(うちだ・たつる)さんの新著「日本辺境論」が
新潮新書から出ています。
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 日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。
 日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
............................................................................................................

編集者は養老孟司さんの「バカの壁」を手掛けた足立真穂さん。
かなり売れる本になるのでは、と思います。


まださわりしか読んでいませんが
マルクス主義の凋落以降、みんなが避けるように
なった「大きな物語を語る」という取り組みに
あえて踏み込んだ労作だと分かります。

ビッグ・ピクチャーを語る=大風呂敷を広げる
という振る舞いには、批判がつきものですが
内田さんは、

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 もし「言及してもよかったはずだが言及されていないこと」を一つでも見つければ、論そのものの信頼性は損なわれるということをルール化すれば、誰もが「要するにこの世界には程度の差はあれバカしかいない」という結論に導かれます。

 この結論もたしかに一面の真実を衝いてはいるのですが、それは私たちの知的好奇心を損なうだけですので、この種の批判につきましても静かにスルーさせていただくことにします。
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と、知的にかわしつつ走り抜けてていきます。

いつかはこの覚悟を持って走り出さないと
と、読んでいて鼓舞されます。


さて、そんな内田さんが、11/22(日)に奈良に登場します。
お題は「現代社会における表現と図書館」。http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-281.html

最近は講演依頼が多すぎて、すべて断っているそうですので
貴重な機会です。ぜひ足を運んでみてください。


2009/11/19(木)
北欧のデザイン事情







明日20日(金)のOCC!セミナーは
インテリアコーディネーター・玉井恵里子さんによる
「実践!タピエ流『目憶力』の鍛え方 〜北欧レポート編〜」。
http://www.talkin-about.com/occ/

玉井さんから、詳しい内容をいただきました。

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今回ご紹介するのは

・ヘルシンキ芸術大学大学院への留学体験レポート
 北欧の学生が学ぶ質の高い授業についてレポートします。

・北欧を代表する建築家 / デザイナー アルヴァ・アアルト
 の自邸・事務所の訪問レポート
 北欧独特の透明感のあるインテリア設計の工夫をご紹介致します。

・アンティークコレクター自邸インテリア
 外国の新聞紙を壁紙代わりに使う等、新しい発想がいっぱいです。

・ストックホルムの素敵なホテルやレストラン
 訪れたくなる商業施設から学ぶ内装デザインについてお話します。

・北欧グラフィックデザイン
 町にあふれる標識や看板から、言葉がなくても伝わるデザインを見ていきます。

・北欧の高齢者住宅の現状
 あたたかいホスピタリティとケアデザインの新しい試みについてご紹介します。

…などなど盛りだくさん、500枚のスライドでお見せします。

............................................................................................................

写真はアルヴァ・アアルトの事務所です。
アアルトについては、こちらを。

北欧デザインを、目で憶えるいい機会になりそうです。
興味ありましたら、ぜひぜひお越しください。


2009/11/19(木)
デッサンを








ちょっと真面目にやってみました。
1時間かかりました。

顔って、ちょっと位置を間違えると
まったく似てくれないですね。

造形をしていく上で、ものには適正な姿や位置が
あって、それはほんの少しのことで狂ってしまう
という感覚が、よく分かります。


2009/11/18(水)
野田秀樹さんの演劇ワークショップ








があるそうです。

日程:12月22日(火)〜25日(金)
場所:大阪市立旭区民センター、 大阪市立芸術創造館
応募〆切:11月20日(金)消印有効
オーディション:12月20日(日)

詳しくはこちらを。
http://www.artcomplex.net/art-space/sche/index.php?itemid=4128


2009/11/18(水)
THIS IS IT









コモンカフェをお休み中の
cafe milletの樹里ちゃんが
マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」は
ぜひ観てくださいと言っていて
まったく畑違いの樹里ちゃんが言うのだから
これは観た方がいいだろうと、時間を工夫して
行ってきました。
http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

ご存知の通り、今年6月に急逝したマイケルが
開催を目前に控えていたコンサートの
リハーサルを収録したドキュメンタリーです。

彼のダンスや歌は相変わらず凄かった
ということは言うまでもないのですが
この映画で大事なことは、マイケルを
支えていたクリエイターやシンガー、
ダンサーのクオリティがとてつもなく高く
マイケル自身が優れたディレクターとして、
彼らの力を引き出してしていたことが分かる
という点にあります。

なるほど、クリエイションとはこういうことか、と。

これだけのステージが幻になったのは惜しいことですが
幻でなかったら舞台裏まで知ることはなかったと思うと
これはまた、貴重な機会だと思います。

............................................................................................................

昨日は中崎町サロン文化大学で
「荒野をゆく vol.2 歴史を語る語り口を語る」
を開催しました。

歴史を学ぶ意味は、どこにあるのか?

歴史家はどこにモチベーションを置いて研究し
それを世に問おうとしているのか?

そして歴史を過去に起こった事実としてでなく
想像力で紡ぎ出す物語として、また個々の事象を
成立させた文脈の必然性としてとらえることの
意味合いなどを話してみました。

つまり、歴史哲学のような話です。
うまくご理解いただけたか、どうか。

次回の「荒野をゆく」は2/16(火)。
今度はデザインについての話をします。


2009/11/17(火)
街場としての奈良を考える
先週の木曜に、奈良に行きました。

正倉院展の最終日と阿修羅展が重なり
奈良公園あたりは、ものすごい人出です。
阿修羅を東京に持っていくというプロデュースは
ここまで功を奏していたのかと。

興福寺の南側にあたる奈良町にも
観光客がいっぱい歩いています。
猿沢池あたりに観光バスの駐車場があり
観光客は1時間ぐらいの自由時間を
この町で過ごすのでしょう。

お店の空気感を大事にしている雑貨店や洋服屋に
やって来るのは、そのお店に憧れて、そのお店を
目指してやってくる第一義なお客さんではなくて
また多くのお金を落とすことなく去っていく
(客単価が平均500円とか聞きました)
これは結構しんどい状況なのではと
お店をやっている立場では思います。

目指して行ったカフェも、行列ができていて
入ろうという気分にはなりませんでした。


奈良公園の北側、NHK奈良のすぐ北に
古本喫茶「ちちろ」はあります。
http://www2.odn.ne.jp/chichiro/

ここは詩人の種田山頭火もかつて訪ねたという旧家。
古本屋「ならまち文庫」の主人・宇多滋樹さんが
閑静な東大寺郷に移り、始めたお店です。

河瀬直美監督もよく出入りしていて
宇多さんは「殯の森」に主演として出ておられます。
http://www.mogarinomori.com/cast.html


“街場としての奈良”

突然の訪問にもかかわらず、宇多さんはいろんな話を
して下さいました。

 奈良は時間がゆったりと流れている場所。
 銭湯が残っていたり、子どもがいたり、
 ネコがいたりして、それが住みやすさの
 バロメーターになっている。
 奈良町では、ここ10年ぐらいで、
 銭湯が3分の1ほどつぶれている。

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さて、最後に宣伝を。

11/21(土)に、奈良県立図書情報館で行われる
「街場としての奈良を考える」というフォーラムの
ファシリテーターを務めてきます。
http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-281.html

ちなみに23日には、宇多さんが出られるトークセッション
「街的な奈良の歩き方」もあります。

今注目されている奈良の街を、少し掘り下げて考える
いい機会になりそうです。


 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
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