過去の日記 43

2009/09/02(水)
ナカノシマ大学とOCC!!









昨日から京阪沿線あたりで配布されている
「月刊島民」というフリーペーパーに
「開校します!月刊島民ナカノシマ大学」
という特集ページがあります。

昨日から、月刊島民ナカノシマ大学の
webサイトも立ち上がっています。
http://www.nakanoshima-univ.com/

 大阪のシンボルエリア・中之島をキャンパスに、
 市民が学ぶための講座・街歩きツアー・ワークショップを展開!

そして10/1(木)午後7時〜、大阪市中央公会堂において
キックオフ記念セミナーが行われます。
ゲストは鷲田清一×内田樹×釈徹宗×平松邦夫です。
http://www.nakanoshima-univ.com/kickoff_university.html

以降月1回のペースで、講座・街歩きを展開していきます。

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このナカノシマ大学は、江戸時代にあった
「懐徳堂」という町人がつくった学問所の精神を
現代に甦らせようという「21世紀の懐徳堂プロジェクト」の
一環として立ち上がっています。

世話人は平松市長・鷲田阪大総長・そして大阪21世紀協会の
堀井理事長の3者です。


そしてナカノシマ大学の一環として
「大阪カルチャークラスター!!」という
ワークショップ企画がスタートします。

これは大阪のさまざまなカフェ、ギャラリー、
オルタナティブスペースなどで開催されている
講座・ワークショップについての情報を
『月刊島民』とWEBサイトで発信していく
というものです。
http://www.nakanoshima-univ.com/about_university.html

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ということで、今年3月9日にこの日記に書いた

「OCC!(扇町クリエイティブクラスター!)と
 OCC!!(大阪カルチャークラスター!!)」

という構想が、現実化します。


講座・ワークショップを依頼するのは
ごく小さな仕事を発注する作業です。
そしてこんなすごい人、こんな面白い人が
いるということを、紹介する作業でもあります。
その取り組みを通じて、ネットワークは広がっていきます。

そんなに大きくはないお店や空間で、月に2〜3回でも
こうした講座事業に取り組む場所が何十ヶ所かできれば
街にいくらか仕事が増えて、才能ある人が世に出やすくなる
そしてこれまで以上にさまざまなつながりが生まれる
そんなサイクルを作れないものかと考えています。

大阪カルチャークラスター!!は、
21世紀の懐徳堂、およびナカノシマ大学の一翼として、
大阪全体を文化的に活性化させる事業になりそうです。

そして再度の呼びかけを。

今ハコを持っている方で、
こんな話に興味あるという方はおられませんか?


2009/09/01(火)
今の社会の不可逆性を考える
扇町ミュージアムスクエアからメビック扇町へ
そして大阪21世紀協会へと仕事場を移るときに
いらなくなった書類を、ずいぶん裁断しました。

シュレッダーは、人をすこし本質的にします。

こんな企画立てたなあ、こんなイベントやったなあ
これはうまくいって、これはダメだったなあと
裁断しながら何年間かを冷静に振り返るという営み。

これは過去の数年間を、希望というフィルターを通して
ではなく、歴史的必然として捉え直す作業、ともいえます。

この作業を繰り返したことで、僕の中には
ある諦念的直感が、だんだん強くなってきました。
それは、

「どうやら今、社会は不可逆的にある方向に
 進みつつあるらしい」という直感です。

何年か前にはできたこと、あり得たことが
今では到底不可能になっている、という話が
山のようにあるから、裁断しながらそんな風に
考えるようになるのでしょう。

ですがこれは、あくまでもシュレッダー的直感です。

こんな状態で人様にお話しできるものではないので
きちんと文献を渉猟しながらこのことを考えるのですが
そうすると理論的に演繹した人の中にも
実体験を帰納した人の中にも
この「不可逆性」に言及している人が増えている
ということに気付いてきました。


9/14(月)に行うワークショップ「荒野をゆく」。
http://nakazakicho-u.blogspot.com/2009/08/090914yamanohsan.html

第一回目にはこの「今の社会の不可逆性」について
考えてみようかと思っています。

参考文献としては、

 岩井克人「会社はこれからどうなるのか」
 平川克美「経済成長という病」
 浜矩子「グローバル恐慌 -金融暴走時代の果てに-」

あたりを考えていますが、参加いただく方の直感の方に
むしろ注目しつつ、話を展開していきたいと思っています。

こんな話に興味がありましたら、どうぞお立ち寄りください。


2009/08/27(木)
この街のフリーマーケット










持たない暮らし」という本に感銘を受けた
イラストレーター、日比野尚子さんの呼びかけにより
明日28日(金)、メビック扇町会議室でフリマが開かれます。

 この街のクリエイターが、仕事道具や、私物や
 オリジナルグッズを持ってこっそり集合。

時間は13時半〜20時。
近くを通りかかりましたら、立ち寄ってあげてください。


2009/08/24(月)
今晩のクイズ!紳助くんで
今晩11:47分からの朝日放送「クイズ!紳助くん」で
僕が5月に行った隠岐の海士町にある
民宿「但馬屋」が紹介されるのだそうです。
http://www.asahi.co.jp/shinsuke/

間に合ったら、ご覧ください。


2009/08/21(金)
OCC!のニューフェイス










マインドフリー社さんに作っていただいた
OCC!(扇町クリエイティブカレッジ!)のwebサイト
第2期からは自分で更新しているのですが
ようやく新しい講師データを追加する方法を
自分のものにすることができました。
http://www.talkin-about.com/occ/

ここで新たな講座について、ご紹介を。

クリエイターのための英語ワークショップ
 講師:ダンカン・ブラザトン(デザイナー)
 日時:10月13日(火) 19:30-21:00

 作品の力で言語の壁を越えられるクリエイターにとって、英語は活動の枠を拡げるための有効なツールです。海外のエージェンシーに売り込んだり、海外の業者を使って作品を作ったり、さまざまな場面で英語が役に立ちます。
 本講座では、いくつかのシチュエーションの中で実際に英語を使うことで、クリエイターのための「使える英語」をワークショップ形式で学びます。

普通の人に必要な絵の描き方講座
 講師:チャンキー松本(アーティスト)
 日時:10月21日(水) 19:30-21:00

 文字で埋め尽くされた会議の資料に、ちょっとしたイラストがあることで文章が読みやすく見えることはありませんか?そのイラストを楽に自分が描くことができたら、さらに楽しいなあ〜って思ったことはありませんか?
 「絵を描くって恥ずかしい」、、でも子供の頃は誰だって絵を描けていたはずですよね。簡単な訓練をすれば楽に絵を描けると思いますので、どうぞ気楽な気持ちでいらしてくださいね。

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第2期ではチラシを作っていないため
告知がなかなか行き届きませんが
興味ある講座がありましたら、ぜひご参加ください。


2009/08/21(金)
喫茶店入門(1)
今日のミシマガジンに、「喫茶店入門」の第1回目を
載せていただきました。
http://www.mishimaga.com/kissa-guide/001.html

この連載は、8回続きます。
次回は9/3(木)、その後毎週木曜に更新されます。

そしてインタビューの後半は、8/24(月)に掲載の予定です。


2009/08/20(木)
荒野をゆく










前号のBRUTUS特集「日本再発見の旅と本」に感じ入り
そこから司馬遼太郎氏の「街道をゆく」に
たどり着きました。

戦国武将の生き様からマネジメントを知る的な
時代小説には食指は動かないのですが
歴史についての該博な知識をもって
さらっとした紀行文を書くというスタイルに
とても惹かれます。
とにかく、文体がいいのです。

で、文庫本41冊を大人買いました。
今はこの本を読んでいる時がいちばん幸せ
といっても過言ではありません。


一方で、過去の知見を広げることの先に
未来に向かって進む道をどう見つけていくか
ということを、最近よく考えます。

ライターの狩野哲也さんにそんな話をしたら
そのプロセス自体を話す場を
中崎町サロン文化大学の中に作りましょう
ということになりました。
http://nakazakicho-u.blogspot.com/2009/08/090914yamanohsan.html


タイトルは「荒野をゆく」。

歴史・地理・文化・経済などのキーワードから
今の時代を考える手がかりを探っていく
という実験企画です。
2ヶ月に1回ぐらいのペースで考えています。

上のように書くとたいそうですが
その時々で僕が気になっていることを入り口に
集まっていただいた方とのキャッチボールで
進む道を即興で見つけていこうと思っています。
4月にやった「考え方サロン」の続きのようなものです。

初回は9/14(月)19:30〜になりました。
こんなばくっとした企画に興味がありましたら
どうぞご参加ください。

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狩野さんが運営する「中崎町サロン文化大学」では
そのほかにもコモンカフェ木曜に入っていただいている
kitchen macridoo豊村恵子さんによる「マクロビサロン」
デザイナー北條崇さんによる「マンガでインプット力をつけるサロン」
なども開催しておりますので、どうぞご注目ください。
http://nakazakicho-u.blogspot.com/


2009/08/17(月)
平日開店ミシマガジン
自由が丘の一軒家を社屋にしている
新進気鋭の出版社「ミシマ社」が
この7月から「平日開店ミシマガジン」という
毎朝10時半に更新されるwebマガジンをやっています。
http://www.mishimaga.com/

そのwebマガジンの本日号に
僕のインタビューを載せていただきました。
http://www.mishimaga.com/interview/001.html

このインタビューは前編・後編に分かれていて
後編は来週月曜日に掲載されます。

そして『喫茶店入門』という連載を
8回に分けて掲載いただく予定です。
第1回目は、8/20(木)の予定です。

そして順調にいけば、今年の終わりごろに
『喫茶店入門』という本が出版される予定です。

もうしばらく、お待ちください。


2009/08/11(火)
マンガで学ぶ...
この一冊で中国の歴史がわかるというマンガを買い
2度読んでみると、本当に中国史のあらましがつかめました。
中国って、北方異民族と農民反乱とに翻弄され続けた国なんですね...

これはいい、と今度はマンガで楽しむ新約聖書
読んでみました。
イエスとその弟子たちが、どういう教線を張って
どういう受難を受けたかが整理できました。

中国史は中学・高校で、キリスト教は小学校の時教会で
どちらも習っていたことではありますが
2時間そこそこでその概観を伝えてしまう
マンガという情報技術のすごさに改めて驚きます。
それが薬にも毒にもなりそうな怖さを感じますが...


ということで、明日の「博覧強記の会」では
上の2冊を持ち込み、「マンガで学ぶ」というテーマで
話をしてみようかと思っています。

時間は夜7時半〜、場所は中崎町のカフェ太陽ノ塔。
興味とお時間がありましたら、紹介したい本を持って
お越しください。


2009/08/07(金)
関西タイムアウトの休刊について







昨日の朝日新聞の夕刊に出ていましたが
関西タイムアウトが休刊いたします。


 関西在住の外国人を中心に読まれてきた英文月刊誌「関西タイムアウト」が、創刊391号目となる9月号(今月27日発売)で休刊することがわかった。

 77年の創刊で、関西で発行される地域情報誌では最も古い月刊雑誌の一つ。映画や展覧会などの文化イベント情報や生活情報のほか、日本の社会問題も取り上げ続けた。京阪神の大手書店や外国人客の多い飲食店などで1部300円で販売。80〜90年代は1万2千部を売り上げたが、近年は約8千部で推移していた。

(2009年8月6日 朝日新聞夕刊より)


大阪ブランド情報局では、今年に入ってから
ライターの吉永美和子さんに取材していただいていました。
http://www.osaka-brand.jp/kaleidoscope/media/index2.html

2年前にオーナーがイギリス人から
日本人の印刷会社の社長に代わり、
かなり自由にやらせてもらっていると
クリストファーさん達も喜んでいたのですが
突然の展開にびっくりしています。

KTOはだいぶエッジが効いた雑誌で
こういう情報が英語で紹介されなくなるのは
関西にとって大きな痛手だと個人的に思っています。

うまくスポンサーが見つかるといいのですが。


2009/08/05(水)
礼文島旅日記







昨日夜のコモンカフェは、イラストレーター日比野さん
百貨店勤務北村さんによる「礼文島旅日記」でした。

日比野さんは今回のために、礼文島イラストマップと、
桃岩荘イラストガイドを描き下ろされました
これは礼文島の売店で売れそうな仕事です。
コモンカフェ店内に一部貼っておきますので
また一度ごらんください。


標高500メートルに満たない礼文島。
この島では標高0メートルからさまざまな
高山植物が咲き乱れるのだそうです。

あまり歴史のない島かと思いきや
縄文時代とみられる遺跡からは、新潟でとれるヒスイや、
九州方面でとれるイモガイを材料にした装飾品も
見つかっているそうです。

島でとれるビノスガイとの交換で
先史時代から大がかりな交易が行われていたらしい。

お二人は「もういい」とのことでしたが
桃岩荘は昔のユースホステルの雰囲気を
今でも味わえる日本で唯一のユースらしいです。
一緒に踊ったり騒いだりが好きな人は
挑戦してみてください。


この「旅日記」は今後、シリーズ化してみようかと。
次回は僕も行った隠岐・海士町の話を考えています。


2009/08/04(火)
関西アートストリーム
去年の8/29の日記で「関西アートビート」という
関西のアート情報を発信するwebサイトが
休止してしまっている、という話を書きました。

で、大阪21世紀協会の事業として
こんなサイトを立ち上げてみました。

関西アートストリーム
http://www.osaka21.or.jp/art_stream/index.html

このサイトは関西で行われる展覧会・コンサート・
音楽ライブ・演劇公演などのアートイベント情報を
掲載・告知するためのサイトです。

ユーザーの方が直接イベント情報を発信できる
システムを構築し、イベント企画・制作者の
広報宣伝に役立てること、また多くの方に情報を伝え、
イベントに参加していただくことを目的としています。

ひらたく言うと、誰でもアートイベント情報を
掲載できるサイトです。

現在は試験運用の段階で、今後徐々に機能を追加し
また関西のアートイベント情報を網羅していく予定です。

サイト右側にある「新規ユーザー登録」をしていただくと
あとは自由に情報を掲載・告知いただけますので
情報をお持ちの方は、一度使ってみてください。


2009/08/03(月)
六甲山カフェの現状







8月1日(土)。
朝にひとしきり大雨が降ったあと、
大谷茶屋ではミーティングが行われていました。

これまで船津さん・古家さんが回してきた
六甲山カフェは、今後何組かの店主がシェアする形で
運営されることになりました。

これまでに3組の参加が決まり
すでに8月から、新たなメンバーが
試験的に営業を始めています。

今後のスケジュールなどは、追ってこちらのサイトで
紹介されるかと思います。
http://www.yamacafe.com/

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そして明日のイベントの宣伝を。

「礼文島旅行記」
 8/4(火)19:30〜 @コモンカフェ 参加料:500円
http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=910

イラストレーターの日比野尚子と、北海道物産展に精通する百貨店勤務・北村晶がおおくりする「礼文島旅日記」 。

イラストマップとスライド写真をみながら自然豊かな礼文島の見どころ、食、そしておそらく日本で一番くつろげない宿「桃岩荘ユースホステル」での数奇な出来事をご紹介します。

お時間よろしければ、ぜひお集まりください。


2009/08/02(日)
OCC!第1期、終了!








7/31(金)のOCC!は近藤雄生さんによる
「旅を生活にしよう」。

昨年秋まで5年半を夫婦で旅行し続けた
近藤さんの体験をもとに、お金をかけずに
旅をする方法、旅をしながらお金を稼ぐ方法、
語学などのスキルをつける方法などを
かなり実践的にお話しいただきました。

旅をしながらルポライター・写真家として
活動し続けた近藤さんは、現在2冊の本の執筆に
取り組んでいるそうです。

ミシマ社のwebマガジン「平日開店ミシマガジン」
では「遊牧夫婦」という連載を始めておられます。
これがやがて本になるのでしょう。
http://www.mishimaga.com/yubokuhu/index.html

ちなみに僕も8/20(木)から「ミシマガジン」で
「喫茶店入門」という連載をするようです。
(自分でよく分かっていない...)
http://www.mishimaga.com/kissa-guide/index.html

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さて、ということで5月末に始まった
扇町クリエイティブカレッジ!in common cafeの
第1期が終了しました。

第2期はさっそく今週8/7(金)から始まります。
当面は第1期からの連続講座が続きます。
http://www.talkin-about.com/occ/

10月以降には新たな講師も登場しますが
新たなデータをサイトアップする方法が
よく分からないので、しばしお待ちください。

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そしてOCC!の次の展開として考えていた
OCC!!(大阪カルチャークラスター!!)が
現実味を帯びてきました。

大阪のさまざまなカフェ・ギャラリー・オルタナティブ
スペースで、講座やワークショップが開講されている
状況を紹介していく、というものですが、
そのためのシクミが出来て、webサイトが
立ち上がることになりそうです。

この件、また追って正式に発表いたします。


2009/07/30(木)
ゼー六にて









堺筋本町の産業創造館前に佇む「ゼー六」。
アイスモナカで有名なお店。コーヒーもいただけます。
コーヒーが200円、モナカと一緒で300円。

創業は大正2年(1913)。現在の店舗は昭和2年(1927)築。
テイクアウトで忙しいお店ですが、お店の中は案外ゆったり。

お店は、二代目と三代目が回しています。
そして二代目店主はゆったりとお店に立っています。

アイスを15個買いに来た常連の若い人に
「女の子に渡しや。アイス(愛す)って。とけてまうで。」

こんな調子で軽口を言いながら、お店に立っています。

その風景を眺めているのが、とても心地良いのです。


2009/07/30(木)
OCC!第1期も残りわずかに








7/27(月)のOCC!は、売込隊ビーム横山拓也さんによる
演劇脚本講座の第2回。

「起筆の準備と設計図」と題して、プロットを立ててから
台詞を書き始めるという作業に取り組みました。

「そば屋で注文を間違える」
「空港でパスポートが無いことに気付く」
というシーンを、限られた台詞で表現する。
なるほど、劇作家はそういう作業をしているのかと。

28(火)はゲートオブドラゴン三村康仁さんによる
「JAPAN★UNDERGROUND」の第1回。

今回のテーマは“緊縛”。

江戸時代に、罪人の体の動きをおさえるために発達した
緊縛の技術論と、その実践が厳かに(?)行われました。


2009/07/28(火)
KMC(Kansai Music Conference)
大阪でShalestone Musicという
音楽会社を経営しているDuaneさんが
9/19(土),20(日)にKMC(Kansai Music Conference)という
イベントを準備しています。

KMCは大阪市内のコンベンションルームや
ライブハウス、クラブ、カフェを会場に
世界各国からのビジネスオーナー、ミュージシャン、
音楽ファンを集めて開催する音楽会議&ショーケースです。

「日本のラジオ局現場から」
「日本のヒップホップって?」
「ライブにお客さんが10人しか来なかったのはなぜ?」
など、日本と海外の音楽ビジネス事情が見えてきそうな
イベントもいくつか予定されています。


Duaneさんの普段の仕事は、海外から日本にやって来た
ミュージシャンのライブブッキングです。

仕事を通じてできた世界中のミュージシャンとの
関係性を活かして、大阪で音楽に関する
国際的なイベントをやりたい、という思いから
今回の企画を立ち上げたそうです。

そう、つまり、common styleな話なのです。

英語メディアへの告知はできているものの
日本国内での、日本語メディアへの告知が難しい
とのことです。

もしよろしければ、こんなイベントに
興味がありそうな方にお伝えいただければ。

KMC(Kansai Music Conference)
http://www.kansaimusicconference.com/jpn/index.html


2009/07/25(土)
OCC!第2期サイト完成!/浪曲教室







OCC!第2期サイトが、ようやく立ち上がりました
http://www.talkin-about.com/occ/next.html

今回は素材をプロに作っていただき
細かい修正とアップロードを自分でやってみました。
だいぶ苦労しましたが、だいぶ賢くなりました。

とりあえず第1期の講師の方々の
継続講座を紹介しています。
基本的にはそれぞれの講師の方の塾のように
なっていきますが、新規の方の講座も
今後いくつか入っていく予定です。

トップバッターは国木田かっぱさんの
エルヴィス・プレスリー講座(8/7)。
今回もまた、シークレットゲストが来られるようです。

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昨日のOCC!は浪曲師・春野恵子さんによる
「唸る!語る!浪曲教室」。

参加者に浪曲を聴いたことがある人が
ほとんどいないという状況でしたが
洋服姿のケイコ先生が語る「番町皿屋敷」に
みなさん圧倒されていました。

その後参加者による音あわせと質問タイム
最後にはみんなで番町皿屋敷の名場面を語る
という構成でした。


昔は浪曲師が長者番付の上位を
占めていたこともあったそうですが
今では大阪で活躍する人は20名以下。

そして浪曲の舞台に来られるお客さんは
若い人で60代、多くは80代だそうです。

普段なかなか触れることのないジャンルですが
聞いてみるとその味わいが分かります。
ぜひ一度、チェックしてみてください。

浪曲師・春野恵子ブログ http://blog.goo.ne.jp/keiko-haruno/


2009/07/24(金)
博覧強記の仕事術









唐沢俊一氏の近著「博覧強記の仕事術」。
著書70冊超、蔵書3万冊の唐沢さんが
効率的なインプットと魅力的なアウトプットについて
とても分かりやすく書いている本です。

・短い時間でも毎日読む習慣をつける
・信用できるナビゲータを見つける
・同じ本を繰り返し読むべし
・理解できない本は読む必要がない
・愚作・駄作を読むと視野が広がる
・フォーマットの統一をしないと、情報は伝わらない

経験的には何となく知っていたことですが
本当に博覧強記な人に言い切ってもらえると
なるほど、やっぱりそれでいいんですね!
と安心させてもらえます。

ということで、昨夜の「博覧強記の夕べ」では
僕はこの本を紹介しました。

今の時代に求められるアウトプットとは
という方向での議論が広がりました。

昨日は主宰者の一人、かおるさんの誕生日。
逆にかおるさんから、太陽ノ塔特製の
バースデーケーキをプレゼントいただきました。

次回の「博覧強記の夕べ」は、
8/12(水)19:30〜@カフェ太陽ノ塔です。
紹介したい本を持って、お集まりください。


2009/07/23(木)
青は藍より出でて
ライターの狩野哲也さんから
今、フランスのカフェが激減しているらしい
というレポートをもらいました。

2008年11月22日のニューヨークタイムズの記事
http://www.nytimes.com/2008/11/23/world/europe/23cafe.html?pagewanted=1&_r=1&ref=europe

1960年代には20万軒あったカフェが、現在は4万1500軒。
日に平均2軒が閉店していると書いてあります。

禁煙法の影響、飲酒運転の取締り、銀行融資が下りない、
経済状況の悪化によりお店で消費しなくなっている
など、いろいろな理由があるようですが
フランスにおいて、人々がカフェで過ごす文化が
失われつつあるというのは、ちょっと意外に聞こえます。


FRANCE KANSAI代表のStephan Ducoupさんに
このあたりの話について聞いてみました。

 フランスのカフェにはオールドスタイルなお店が多く
 若い人の嗜好に合っているわけではない。
 ファストフードの進出などもあって
 カフェ離れが進んできているようだ。

 フランス雑貨の雰囲気に憧れた日本の女性たちが
 90年代以降に始めた小さなカフェや雑貨店は
 本場フランスのお店よりも“フレンチ”で
 それが日本の“かわいい”ブームで逆輸入されつつある


この間、のマドの中井さんも言っていましたが
ボサノバも、そうみたいです。
向こうでは演歌のような時代遅れなものだけど
日本では若い人たちに愛されている。

海外の文化に憧れた日本は
それらを誤解や美化も含めて
編集してきたのでしょうね。


カフェでゆったりとした時間を過ごすという
ライフスタイルは、日本ではかなり定着しています。

そして最近増えてきているカフェの多くは
ビジネスというよりも、自己表現という
モチベーションに支えられています。

だから大きく儲けることは難しいのですが
逆に不況だから激減するというものでもない。
それは文化的に豊かなことなのかも知れません。


2009/07/22(水)
礼文島旅日記







イラストレーターの日比野尚子さんが
6月に日本最北端の島・礼文島に行くと聞き
それならぜひ報告会をやってください
とお願いしました。

それが8月4日(火)夜、コモンカフェで
行われることになりました。
http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=910

高山植物、海産物、そして70年代の雰囲気を残した
桃岩荘ユースホステルなど、彼女たちが体験した
島の現実をいろいろ聞き出してみたいと思っています。

こういう、自分では行けなさそうな所に
行く人に、報告会をお願いするというシリーズを
今後作っていこうと思っています。

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21日(火)のOCC!は、アウトドア情報センター・
下城民夫さんによる「バーベキュー進化論」。
肉食系男子が集まりました。

日本のキャンプとバーベキューの現状、
バーベキューをより身近なものにするための方向性
そしてバーベキューの基礎技術と検定の話などを
テンポよくお話しいただきました。


2009/07/20(月)
岡山の蜃気楼









総社からの帰りに岡山駅で途中下車。

嗅覚だけを頼りに街を彷徨っていると
川沿いにこんな屋台を発見しました。

このお店ではおでんも焼き鳥も出しておらず
近くでお店をやっている人が、10日ほど前から
バー営業を始めているそうです。

お店にいたのは、お店に立つのが2日目で
栓抜きやマドラーの場所もわからないという
普段は音楽活動をしているお姉さん。
ビールが小壜で400円、日本酒は300円。

これはかなりあり得ない状況だと直感して
その後食事をするのも忘れて
店主や他のお客さんと喋りながら
ずっとそこで飲んでいました。


2009/07/20(月)
総社市へ(2)









総社宮の鳥居の斜め前にある「太一や」。

タイやインドの雑貨を売りながら
カレー、コーヒー、チャイ、お酒、
夏はかき氷、冬は焼き芋を出しています。
http://amanakuni.net/toron/taichiya.html

人通りの少ない寂れた商店街通りに
あり得ないほどにオープンでヒッピーな雰囲気のお店です。

NPO法人吉備野工房ちみちが呼びかけて
4年前から始めた商店街活性化イベントに触発されて
こうしたお店が、できつつあります。


今回の講演&ワークショップには
20名余りの方が集まりました。

地元総社の方だけでなく、岡山や倉敷からの参加者も
多かったようで、カフェやまちづくりに興味ある方、
大学の先生や学生、行政の方、在宅介護をしている方、
自分たちの活動の場を探している方や、
フリートーキングの場を求めている方
などがおられました。

みなさんのお話をいろいろ伺っていて
とにかく集まれる場所がないということ
特に知らない人同士が出会って話をする場所が
皆無だということ、そしてよそからこの町に
やって来た人たちが、いくらか肩身の狭い思いを
しているということがよく分かりました。


コモンカフェは大阪市北区中崎町という
大阪だけでなく京都や神戸からもアクセスの良い
場所でお店をやっているため、かなり趣味性の強い
ことをやっていても、いくらかのお客さんは集まります。

しかしローカルエリアの中では
その場に集える人たちの持っているものを
寄木細工のように組み合わせて
地域の人たちを惹きつけることができる
魅力ある場を作る必要があります。

その力がどんどん強くなってきて
外からの人たちが地域に入って活動するようになり
そのことで更に魅力が増していく。

そんな渦を起こせるかどうか、なのでしょう。

ポテンシャルは既にずいぶんあって
あと幾つかの要素がプラスされれば
動き出しそうな気がしています。

*ワークショップの雰囲気は
 ちみちの加藤せい子さんのブログでレポートされています。
 http://blog.canpan.info/kibino/


2009/07/20(月)
総社市へ(1)







18(土)は岡山県総社市へ。

吉備野工房ちみちというNPOが主催する
コミュニティカフェについての講演と
ワークショップをやってきました。

総社市は、岡山市の西側、岡山駅から
電車で30分ほどのあたりにあります。
人口は6万5千人。

かつてはヤマト王権に匹敵しうる勢力だった
古代王国・吉備国の中心地域で、市内には
古墳がいっぱい残されています。

またこの地には、桃太郎伝説のモデルとされる
吉備津彦命と鬼神・温羅(うら)の伝説があり
温羅の居城「鬼ノ城(きのじょう)」跡があります。

奈良時代には備中国の国府がおかれ、
国分寺、国分尼寺が建てられました。
国分寺はいまも残り、観光名所になっています。

また平安末期には、備中国にあった324社の
神々を合祀した総社宮が置かれ、備中国の門前町・
街道の宿場町・浅尾藩の陣屋町として栄えました。
また備中売薬といって、この地の薬売りの商人が
全国を回っていたそうです。

ただ、今ではかつての繁栄はみられなくなっています。

総社市を支える産業は、自動車部品の製造です。
工業団地には、倉敷市水島にある三菱自動車の
下請工場が多く、ここで働きながら農家を兼業する
という人が多いそうです。

数年前の三菱自動車リコール隠し問題や
昨年のリーマンショックは、総社市にも大きな
打撃を与えています。

そんな総社市に、宮筋文化堂という
コミュニティカフェを作るのだそうです。
場所は総社宮のすぐ近くの、昔からの商店街。

そのためのワークショップです。


朝10時にJR総社駅に降り立つ。
駅前には立派なロータリー。でもお店はまばらで、
つぶれているところも多い。

喫茶店の一軒ぐらいあるだろうとウロウロするも
なかなか見つからず、ようやく見つけた
パチンコ屋そばのお店に入る。
常連ばかりのお店で、病院とパチンコと
どちらに先に行くべきかといった話をしている。

2軒目に駐車場が充実した、70年代ぐらいからある
コーヒー専門店には、モーニングを食べにきた
お年寄りや家族連れが一杯で繁盛している。

そして郊外には、一軒家を建て、駐車場を作って
住みながら経営しているカフェやフレンチ・イタリアン。
いずれもビジネスとしてしっかり取り組んでいる。

こうして見ていて分かるのは、商売未満の活動、
好きだから、やりたいからやっているというものが
かなり少ないということです。

そしてまた、この町には、人が集う場所がありません。

隣駅にある岡山県立大学には1500人の学生がいるのに
お店がまったくなく(無人駅の前に自販機2台のみ)、
学食も早く閉まるので学生の行き場がない。
(自転車で郊外型の安いファミレスに行くらしい)

僕はコミュニティカフェについては
どちらかというと懐疑的に見ている方なのですが
実際にまちを見て回ってみると、これは本当に
何かいるな、と思わざるを得ませんでした。

写真左は明治時代の警察署を活用したまちかど資料館。
そして右が宮筋文化堂。大正時代の建物で
昔は文具屋だったそうです。


2009/07/19(日)
那智紀行(3)








那智大社(左)のすぐ隣には、青岸渡寺(右)があります。
ある種エルサレム的な光景です。

このお寺の由来は、4世紀に熊野に漂着した
インド僧の裸形上人が開いたとされています。
本当だとすると、538年や552年の仏教伝来よりも
だいぶ早いということになります。

大陸渡来の宗教というカウンターパートを得たことで
アニミズムの段階にあった日本古来の宗教も
編集され、様式を持つようになります。
そのようにして、那智大社も生まれたのでしょう。

そしてその後、大陸からの新たな仏教宗派の伝来と
それらを合わせて編集してしまう神仏習合が進みます。

熊野那智大社と青岸渡寺は、江戸時代までは
「熊野権現」という一体の宗教施設となっていました。

「権」という文字は、「仮の」という意味です。
日本の神は、仏教の仏が形を変えて姿を現したもの
という本地垂迹説の考え方に基づく呼称です。


明治維新時の神仏分離令により
全国的に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れました。
歴史的に価値のある寺院や仏像が
この時にずいぶん壊されてしまっています。

那智権現の場合は、西国三十三箇所第一番札所という
位置づけで青岸渡寺として独立させたことで
寺院部分を残したそうです。

江戸時代までは全国各地に当たり前に見られた風景が
ここには保存状態の良い形で残されている
つまりは、そういうことのようです。


大陸から渡来した芸能や宗教が
日本でどのように編集され、発展してきたのか。
那智を訪れると、そのことがよく分かります。


実は僕は肝心の「那智の火祭り」を見ていません。
火祭りは14日の午後2時にスタートするのですが
その時間に現地を出ないとOCC!に間に合わなかったのです...

そして僕は、今回のライターではなく
ビジョナリーという感じの位置付けで参加しています。
記事アップは、9月末頃の予定です。


2009/07/19(日)
那智紀行(2)







火祭りに合わせて奉納される「那智の田楽」。

笛の音に合わせて、太鼓と編木(びんざさら)を持った
8人の踊り手が、田植えから稲刈りまでの農耕作業を
表現した舞を踊ります。
動きはシンプルですが、ずっと見ているとクセになります。

応永年間(1394〜1428年)に京都の田楽法師が伝え
それが600年間、ほぼ当時のスタイルのまま残っており
1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。


田楽はそもそも、中国漢代に発祥した散楽が
日本に伝来、豊作祈願、子孫繁栄の民俗行事として
平安中期以降に発展したものです。

室町期には同じく中国から伝わった散楽の中の
滑稽芸から猿楽が生まれ、観阿弥・世阿弥親子が
田楽と猿楽を編集して、能として発展させましたが
田楽自体はその後衰退し、こうした祭りの中に
かろうじて残っています。


田楽で使われる編木(びんざさら)。
木片と木片とを打ち合わせて音を出す古代楽器で
その名前は梵語にルーツがあると言われています。

この楽器もまた、田楽シーンにかろうじて
残っているもののようです。


2009/07/19(日)
那智紀行(1)









ということで、7/13(月)〜14(火)に
那智に行ってきました。

KANSAI WINDOW「ART & CULTURE」の取材で
14日に行われる「那智の火祭り」と
それに合わせて行われる「那智の田楽」を
見に行きました。

5年前に熊野古道がユネスコの世界遺産に
登録されたことで、注目を集めている熊野三山。

ここでは、様々な神仏混淆のかたちが見られます。

滝や岩などの自然物を神体とする古神道
平安初期に伝来した密教、平安後期に流行した浄土教
そして神仏習合の信仰である修験道

こういったものが、不思議に共存している場所です。

写真左は大門坂。樹齢800年の杉木立が見られる石畳の道です。
右が有名な那智の滝。青岸渡寺の三重塔も見えます。


2009/07/17(金)
自分表現力アップ塾/のマドの音楽散歩








7/15(水)のOCC!は情熱の学校・エサキヨシノリさんによる
「自分表現力アップ塾」

トークに自信が持てない、持てなくなった理由を
自分ではっきりと意識することで、徐々に苦手意識を
克服していく、というワークを行いました。

そういえば僕の場合は、OMSで記者発表の司会をしていて
突然頭が真っ白になって10秒ほど沈黙してしまったことが
かなりトラウマになっていた、ということを思い出しました。

7/16(木)はのマドのお二人による「のマドの音楽散歩」。

youtubeを使ったり、実際の演奏を交えたりしつつ
お二人が影響を受けた音楽世界についてお話しいただきました。


2009/07/17(金)
小さなカフェのつくりかた









月・火と和歌山の那智大社の
火祭りと田楽の取材に行っていました。

そのことを早く書きたいのですが
ちょっと編集に時間がかかりそうです。

まずOCC!報告から。

7/14(火)夜は、カフェ太陽ノ塔・広畑典子さんによる
「小さなカフェのつくりかた」。

2002年に中崎町の住宅街の中でカフェを始め
05年に今の場所に移転、今年は茶屋町に近い方に
2軒目を出した広畑さんの歩みとそこにあった思いを
歯に衣着せぬトークでお伝えいただきました。


2009/07/12(日)
シナリオハンティング







日限萬里子さんと70年代のアメリカ村を描く
映画の構想は徐々に進行しており、金曜日から、
東京から映画のプロデューサーとシナリオライターが
シナリオハンティングに来られています。

70年代初めのアメリカ村草創期に洋服屋を始めた人たち
同時期に情報誌「プレイガイドジャーナル」を始めた人
当時アメ村を取材したマスコミの人たち
伝説のディスコ「パームス」に出入りしていた
スタイリストやヘアーデザイナーなどなど
萬里子さんにまつわる当時の時代の空気感を
聞いて回りました。

写真は浜崎健立美術館に
浜崎健さん・ヤマモトヒロユキさんを訪ねた場面。

 萬里子さんは、面白い若い子がいたら
 レコードをかけさせたり、お店を作らせたりと
 彼らにいろんなことをやらせてみた。

 今は金勘定が先に立つ人ばっかりになった。
 萬里子さんはそういう人ではなく、常に面白いことを
 探していて、若い才能ある人たちにチャンスを与えた。
 そこからいろいろなことが起こってきた。

こういうエピソードは、ライターさんのイメージを
大きく膨らませていたようです。 


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