過去の日記 39

2008/11/07(金)
あの大ガラス、さえも
リュックサックマーケット@生駒が
明日に迫ってきましたが、明日の奈良は
降水確率60%、最高気温11℃だそうです。
せっかく頑張って草刈りしたのに...

鬼っ子広場自体は「山小屋」ですので
明日は雨天でも寒くても決行いたします。
来られる人は少なくなると思いますが
2階でほっこりした時間を過ごしましょう。
......................................................

大商大での「グレートアーツ」講義は、今日が6回目でした。

最初の何回かは、文化のポストモダン的状況から、
文化社会学的スタンスの説明をしていましたが
先週はピカソ、今日はデュシャンの話をしました。

アートの講義のような形を取っていますが
自分が好きなアートについて、それに興味のない人に
伝えるための語り口を学ぶことを目的にしていて
各所から引用した、ピカソやデュシャンについての
紹介文がどういう構造をしているかを、話しています。
youtubeやwikipediaを、かなり多用しています。

中崎町の本のサロンで毎月やっているようなことを、
毎週60分かけてやっている、という感じです。
90分授業なので、残りの30分は残った学生から
ネタをもらって一緒に調べています。

で、最後の試験では、自分が興味ある作家や作品についての
紹介文を、それぞれ書いてもらう予定です。

あらためてデュシャンを調べましたが、だいぶ面白い人ですね。



2008/11/04(火)
蓄積したイメージは一人歩きを始める
ライターの服部さんにお借りした
過去のcafe sweetsをひたすら読むという
作業に、現在取り組んでいます。

最新号からさかのぼって読んでいます。
80冊ほどあるので、1か月ぐらいかかるかと。

こんなお店もこんなお店も出来ているのか
こんなすごいメニューを出しているのかと
読んでいてプレッシャーの連続なのですが
そこを我慢して読み進んでいきます。

オーナーさんのコメントは宝の山で
直観に頼りつつお店を作っている人たちが
考えていることを総合していくと
いくつかの法則が見えてきます。

たとえば、人里離れた場所にカフェや
珈琲屋やパン屋を作って成立する
といったことが起こってきている、とか。

すぐ目の前までは人がいっぱい来ている
ビルの最上階にお店を出す、という
「好立地・悪条件」のお店が流行っている、とか。

7年前の創刊号の頃と比べると、
お店の目標年商がずいぶん下がっている、とか、
すでに「商売ではなく生き方」ともいうべき
お店が出てきている、とか。

このあたり、また追って書いていきます。
ちゃんと本の形にしたいと思っています。


今日はどちらかというと副産物な話です。

我慢しながらcafe sweetsを読み進んでいくと
自分の中にどんどんストックが溜まっていきます。
80冊も読むと、それは相当なものになるでしょう。

具体的なイメージが蓄積してくると
今度はそのビジョンを形にしたいという
欲望が自分の中に芽生えてきます。

これはちょっと危険な兆候です。
そんなことをしていては、体がいくつあっても持ちません。

そんな気持ちを抑えながら
cafe sweetsを読み進んでいます。

*なお、僕が読み終えたバックナンバーは
 服部さんのご厚意により、コモンカフェの本棚に並びます。
 イメージを蓄積していきたい方は、店内にて自由にご覧ください。


2008/11/03(月)
Reading Words風景







遅くなりましたが、10/26(日)夜の
コモンカフェでのReading Wordsは
こんな感じでゆるやかに行われました。

さいきん英語勉強をさぼっていたこともあり
僕には半分も聞き取れませんでした...

次回は12/14(日)です。
僕も準備して臨みたいと思います。


2008/11/02(日)
今日の生駒会議は








近鉄生駒駅南側の商店街を奥に進み
アーケードが切れるところから30mほど行くと
「cafe cafua」があります。

手作りっぽい雰囲気の、白い壁のカフェ。
若い人がやっていますが、地域の年配の方々も
臆することなくお店を使いこなしているようで
壁には珈琲券が何枚も貼ってあります。

お店に行くのは今日が二度目でしたが
店主はコモンカフェもリュックサックマーケットも
ご存知だったので話が早く、来週の鬼っ子広場での
リュックサックマーケットのチラシを置いてもらいました。

生駒方面にお越しの際には、ぜひ寄ってみてください。
ここに情報があります。
http://r.tabelog.com/nara/A2901/A290103/29001180/


さて、今日の生駒会議は
来週のリュックサックマーケットを控えて
鬼っ子広場前の草刈りを行いました。

電動の草刈り機は怖いですが早いですね。
あっという間に庭はきれいになりました。
これで庭と二階を使えば、40組ぐらいは
出店できると思います。

ここであらためて告知です。

リュックサックマーケット@生駒山
11/8(土)11:00〜16:00 @生駒山鬼取町・鬼っ子広場
http://ikomasan.blogspot.com/

*mixiのコミュニティのイベントトピックには
 参加予定者からのコメントも順次掲載されています。
 http://mixi.jp/view_event.pl?id=36325586&comment_count=3&comm_id=3479924

お時間ありましたら、ぜひお越しください。


草刈り後はすぐ近くにある「鬼工房」に行き
みんなでオーナーさんのお話を聞きました。
25年前からやっている陶芸工房です。
http://www.oni-koubou.com/

ここの土鍋に一目惚れしました。
本格的に料理に手を出す覚悟ができたら
買ってみたいと思っています。

生駒山には不思議な力がありますね。
ここにいて自然と関わっていると
自分の中での物事の優先順位が変わります。


2008/10/31(金)
靴下を履いて寝ると
最近は靴下を履いて寝るとよく眠れる、という話を
コモンカフェですると木曜昼の『macridoo』の
豊村さんが「これを履いて寝るといいですよ」と
絹の靴下を買ってきてくれました。

おかげさまでよく眠れます。
ただ、よく眠ると、起きた後になぜか
体調が悪くなってしまっています。

たぶん、疲れが溜まりすぎているんでしょう。
実はここ数年来体調はずっと悪いのですが
それがかえって表に出てくるような感じです。
一度ゆっくりと静養しないといけないのかも。


ちなみに「靴下を履いて寝る」で検索してみると
足を締め付けるのが良くないとか
体温調節できなくなるという話が出てきます。

実は「靴下寝」は、体に良くないんでしょうかね?


2008/10/23(木)
カフェを語る語り口の変化








マガジンハウス大阪支社さんのご厚意を得て
過去のHanako Westをひたすら読むという
作業の続きにおとつい取り組んできました。

主に90年代前半から中盤の、カフェブームが
始まるまでの雑誌を中心に調べていくと

■90年代前半までのカフェは、「フロール」のような
 ヨーロピアンスタイルを完全に再現したものを指していた。

■当時紹介されていたのはティーハウスが中心で
 ケーキと紅茶を同時に写し込んだ写真が多い。
 逆に珈琲店はかなりの老舗以外ほぼ出てこない。

■関西のカフェブームを最初に牽引したのは
 「マザームーンカフェ」「シュビドゥビ」
 「トゥーストゥース」などの神戸の個人店で
 この動きは震災前に起こっていた。

といったことが、見えてきました。


またカフェ特集のリード文を追いかけてみると
カフェブーム以前と以降とでは、語り口がずいぶん違う
ということに気付きます。

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ゆったり気分の休日の待ち合わせは、インテリアもおしゃれな、明るくかわいい雰囲気のカフェで。とびきりおいしいデザートも楽しめるこんな場所なら、相棒が遅れて来たって余裕の笑顔で待てそうです。

「ミナミの待ち合わせに使いたい かわいいデザートカフェ」:写真左(1994.5 Hanako West43号より)
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休みの日、仕事帰り。どこかでゆっくりしたいと思うとき、頼りになるのはやっぱりカフェ。ティータイムやランチ、そして夜ごはんも楽しめるそのフレキシブルな受け皿は、ほかではかなえられない使い勝手のよさ。

「関西カフェ案内」:写真右(2007.5 Hanako West201号より)
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休日に相棒と待ち合わせるための場所だったカフェは
休みの日、仕事帰りにゆっくりしたいと思うときに
立ち寄る場所に、変わっています。

カフェという場所が、いつの間にか
異性や友達と会うための非日常空間ではなく
独りで過ごす日常を演出する場所に変わっている
というあたりに、使い手にとってのカフェブームの
意味はあったのかも知れませんね。


2008/10/22(水)
Reading Words
10/26(日)の夜にコモンカフェで
“Reading Words”というイベントを行います。
http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=755

このイベントはこれまで、靱公園北側にある
VadeMecvmというカフェギャラリーで行われていましたが
10月からは、コモンカフェで開催いただくことになりました。

イベントの内容は、ひらたくいえば「朗読イベント」で
あるテーマに沿った詩やフィクション、ノンフィクションを
持ち寄って紹介するというものです。

今回のテーマは「フラッシュバック」。
昔あった出来事が突然に記憶に蘇る、というあれです。

主催者はイギリス人のシャルロットさん。
基本的には英語での朗読ですが、翻訳できるので
どこの国の言語で持ってきてもいいそうです。

この会、今後だいたい月1のペースで
日曜夜にコモンカフェで開かれる予定です。
僕もバーテンダーでお店に入っています。

もしお時間ありましたら、お越しください。


2008/10/20(月)
木・金曜昼のコモンカフェは







コモンカフェに毎週木・金曜に入っていただいていた
「plaijaime」さんは9月末までで卒業され、
木曜には「kichen macridoo(キッチン・マクリドゥ)」さんに
金曜には「cafe de lapin(カフェ・ド・ラパン)」さんに
それぞれ入っていただいています。


「kichen macridoo(キッチン・マクリドゥ)」:写真左

京都のイタリア料理店、バー、カフェなどで修行を積んだ
瓜生さん(左)と、マクロビオティック料理を勉強してきた
豊村さん(右)のお二人が、『体もうれしいやさいごはん』
をテーマに、日本の伝統的な調理方法と
マクロビオティックの技法を使ったランチと
国産の植物でつくったスイーツをお出ししています。

カフェと料理教室、大人も子供も食を楽しめる
サロンみたいな空間を作りたいというのがお二人の夢です。

瓜生さんは、僕が水曜夜にお店に入っている時には
翌日の仕込みをしながら、お酒のおつまみを出してくれています。


「cafe de lapin(カフェ・ド・ラパン)」:写真右

ケーキ屋さんとカフェ、それぞれで修行を積んだお二人が
提供しているのは、ワンプレーとランチとスウィーツ。

ランチでは、カレー、ベーグル、キッシュの3種類を
提供していますが、今後いろいろ幅を広げていきます。
スウィーツも、本格的なケーキ屋さんのケーキを
出していく予定です。

テーマは「心もおなかも満足」。
来ていただいた時に、必ず食べたいものがあって、
女の子に「カワイイ」と思ってもらえるものを
出していきたいそうです。

ゆくゆくは、田舎の方で、若い人たちや主婦の方に
気軽に立ち寄ってもらえるカフェを作りたい。
そんなお二人です。


2008/10/14(火)
リュックサック展覧会(5)








平面作品を出している方も、もちろんいっぱいいました。

左写真:はらだかずのり(No.25) 
 「日本メイクアップアーチスト学院」で撮った写真です。

右写真:川瀬大樹(No.6)
 動物を主体としたイラストを描いておられます。

*以下サイトに紹介文があります。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/


そんな感じの展覧会でした。
(ご紹介できなかったみなさま、ごめんなさい)

午後4時に展覧会が終わり、5時には御堂筋は
車が走る道に戻りました。

イベントは、消えてしまうからこそ
その記憶がかけがえのないものになります。
そういうあり方はいいな、と思います。

御堂筋kappoやリュックサック展覧会が
来年もあるかどうかは、わかりません。

僕が企画・運営することはおそらくもうないと思いますが
面白いと思っていただいた方は、ぜひ何らかの形で
試みてみてください。


2008/10/14(火)
リュックサック展覧会(4)









音系イベント、とでもくくりましょうか。

左写真:ヨツモトオル(No.1)&napolereader(No.30)
 電池駆動の楽器のみを使ったインタラクティブライブ。

右写真:とびきり英昭(No.36)
 30分おきに歌いながら髭を剃るシェービングライブ。
 彼の正体は、淀川テクニックの柴田君です。

*以下サイトに紹介文があります。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/


2008/10/14(火)
リュックサック展覧会(3)










路上でしゃべるのもアート、でしょう。

左写真:DEMEKIN Design News(No.14)
 ポッドキャスト番組の公開録音として
 会場をまわって出展者をインタビューしていました。

右写真:「クリエイティブ・クラスター・ミーティング in 御堂筋」(No.53)  

 14名のクリエイターが路上で2時間半のミーティング。
 普段はメビック扇町で行われているイベントの出張版です。

*以下サイトに紹介文があります。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/


2008/10/14(火)
リュックサック展覧会(2)









移動文庫的なイベントも「アート」です。

左写真:路上文庫(No.12)
右写真:美術手帖 〜びてちょう〜 普及委員会(No.5)

*以下サイトに紹介文があります。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/


2008/10/14(火)
リュックサック展覧会(1)







10/12(日)はおかげさまで好天に恵まれ
リュックサック展覧会は好評のうちに終了いたしました。

「御堂筋パレード」の後継イベントとして企画された
「御堂筋kappo」が、橋本・東国原両知事と
陸上の朝原選手の登場により、メディア露出の大きな
イベントに結実し、そのことで南端でやっていた
同展覧会にも、何万人という規模の来場がありました。

出展者を紹介する当日パンフレットを500部用意しましたが
30分ほどで蒸発するようになくなり、お互いの展示スペースが
見えないほどに来場者があったことで、出展者どうしの
交流が十分にできなかったことが、実は想定外でした。
本当はメビックでやった「Bookmakers'Delight」みたいな
ブレゼン型交流イベントを狙っていたのですが...


今回「マーケット」ではなく「展覧会」としたのは
警察の方で作品の販売許可が下りなかったことと、
アートという縛りを設けられたことによるのですが
結果、作品の販売に無縁なパフォーマンス系アーティストの
参加が多くなり、Tシャツ・ポストカード中心の
アートマーケットとは違った形になる、ということを
改めて発見しました。

左:「NowNowNow」(No.18)(音楽・サウンドアート・ダンスによる即興ライブ。)

右:「COLOR SPRAY」(no.35)(エアゾールアーティスト集団)

*以下サイトに紹介文があります。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/


2008/10/09(木)
リュックサック系告知です







さて、御堂筋kappoが3日後、10月12日(日)に迫りました。
http://www.osaka21.or.jp/heartosaka/index.html

週間予報では土曜は雨、日曜は晴れのようです。
ひと安心です。

当日御堂筋上で開かれるリュックサック展覧会では
絵画やイラスト、写真、立体作品の展示だけでなく
路上文庫や美術手帳の展示があったり、
パフォーマンスがあったり、ポッドキャスト番組収録があったり、
メビック扇町によるクリエイターズミーティングがあったりと、
かなり賑やかなことになってきました。
http://rucksack-exhibition.blogspot.com/

場所は本町通りのすぐ北、会期は昼12時から午後4時まで。
僕はずっと会場におりますので、ぜひ遊びにきてください。


そしてこのタイミングで、11月8日(土)の
「リュックサックマーケット@生駒」のチラシが上がりました(画像)。

場所は「鬼っ子広場」生駒市鬼取町455
開催時間は午前11時から午後4時まで。
出店料・出店申込は不要です。

http://ikomasan.blogspot.com/

近鉄生駒駅からは、歩くと1時間、タクシーで10分ほどです。
こちらの方にも、ぜひぜひ、お越しください。


また10月18日(土)には、摩耶山で
リュックサックマーケットが開催されます。
http://www.nadatama.com/modules/weblog/

場所は摩耶山掬星台、開催時間は午前11時から午後4時まで。
おなじく出店料・出店申込は不要です。

すっかり恒例となりましたが、こちらにも、ぜひ。


2008/10/05(日)
歴史を恋愛から語ることのリアリティ
昨日の夜はOMSがあった場所の隣にある
女性ターゲットの漫画喫茶「Rufuge」に行き
里中満智子さんの「天上の虹」をひたすら読みました。

行ったことがなかったんですが
漫画喫茶ってなかなかいいもんですね。
ドリンク飲み放題で漫画読み放題で1時間280円。
文章書くのにも使えそうです。

「天上の虹」高校時代に読んでいましたが
持統天皇の物語を、普通に伝えられる歴史ではなく
恋愛史観から描くという取り組みだったということを
読み直して改めて理解しました。

今日の夜は、里中満智子さんへの
インタビューに立ち会いました。

里中さんは、恋を意識し始める中学2年生の頃に
万葉集の世界にのめりこむようになったそうです。
そこに詠まれている歌の作者に想いを馳せるうち
そこから浮かび上がる人物の輪郭が
これまで歴史で語られている人物像とは違う
ということに気付いたそうです。

そしていつかは万葉の時代の人たちを主人公に
万葉集的世界の物語を描きたいと思っていたそうです。

政治的な思惑の産物であり、男性中心の正史よりも
歌の世界から見えてくる、恋愛を通じて
女性も男性同様に歴史を作ってきた
という恋愛史観の方にこそ、リアリティはある。

そういう話として、興味深く受け取りました。


2008/10/04(土)
実証的研究というスタンス









先日「ロックミュージックの社会学」という本を書いた
神戸山手大学・准教授の南田勝也さんにお会いしました。

この本で南田さんは、英米と日本のロックについて
ブルデューの「ディスタンクシオン(卓越化)」の
概念を援用しながら、ミュージシャンのスタンスを
アウトサイド、アート、エンターテイメントの
3つの指標で解析しています。

ロックだけでなく、社会学という学問が
どういう有効性を持っているのかについて
とても貴重なお話を聞かせていただきました。

きちんとリサーチをした上で論を展開する、
そこにプライドを持つ、ということが、
文化社会学にとっては大事なことだと
あらためて実感しました。


神戸学院大学の博士課程在籍で
ラブホテル進化論」を書いた
金益見(きむ・いっきょん)さんとは
以前に大商大の講義をお願いしてから
いろいろと情報交換をしているのですが
彼女がラブホテルの研究にあたって
いかに足を使ってリサーチしているかを知るにつれ
自分もこのままではいかんという意識を
持つようになりました。


で、今では、毎日1軒は新しいカフェか喫茶店に行く
というノルマを、自分に課しています。

特に古くからやっている喫茶店では
30年前には喫茶店開業ブームがあった、
女性が経営するお店には影のパトロンの存在も多い、
バブルの時期に地価が高騰したことで
お店をやめて売り抜いた人も多いといった、
僕の想像を軽く超えるような話によく出会います。

また、マガジンハウス大阪支社の方にお願いして
「Hanako West」の中にあるカフェの記事を
創刊号から調べる、という作業に
さいきん取り掛かっています。

カフェという言葉が頻繁に出てくるのは
90年代半ば以降のことで、それまでは
珈琲=オヤジ文化 紅茶=オバサマ文化 という意識が
一般的だったということ、また大阪ではカフェより先に
チャイを出すお店(英国ではなくインド経由の紅茶文化)があり
それが今のカフェ文化への橋渡しをしているということが
おぼろげながら見えてきます。

本当はできるだけ早く本を書き上げてしまおうと
思っていたのですが、きちんと実証研究をして、
社会学的考察にも耐えうるようなものする
というスタンスに、今は傾きつつあります。

写真は福島にある「アムール」。
昔は喫茶・スナックだったお店を今の店主が買い取り
1972年から純喫茶として営業しておられます。

当時は銀行金利が5%ぐらいあったので
たとえば1千万円でお店を買うという選択が
年間50万円の金利収入よりも儲かるかどうかが
商売で喫茶店を始めようという人の
判断基準になっていたということが
店主のお話から分かりました。

時間をかければ、もっともっといろんなことが
見えてくるのではと。


2008/09/26(金)
好きなもの分析からはじめてみる
大阪商大での「グレートアーツ」講義・第1回。

今回の授業は、学生といろんなやりとりをして
作っていこうと思っていて、20人ぐらいで
できればと思っていたのですが
教室には90人ぐらい集まっていました。

で、OMSを中心とした長い自己紹介とともに

1.アート・芸術と聞いて何をイメージする?
2.あなたの好きなアート・芸術について具体的に書いてください

という質問を、出席を兼ねて取りました。

そして2について、それを知らない人、関心がない人に
どんな語り口で語っていくかを、各自が作っていって
15回の講義の間に、1,2回発表してもらい
最後にそれを試験で書いてもらいます、と。

「各自発表してもらいます」
と言うと、講義中に何人か出て行きましたが
それでも出席用紙は70枚出てきました。

自分が好きなアート・芸術がない、よくわからない、
という学生さんが多いのですが、そんな中から、

 アリシア・キーズ スティーヴ・ヴァイ ジャンヌ・ダルク
 モエレ沼公園 サヴィニャック 佐藤可士和 大泉洋 

といった固有名詞が出てくるのが面白いです。

宮台真司氏は「サブカルチャー神話解体」の中で
「好きなもの分析」を否定的なニュアンスで語っていますが
20歳そこそこの若者に「好きなもの」が見えている
ということを、まず大事にするところから、
この講義をはじめてみようと思っています。

具体的には、本やCDのサロンでやっているような作業を
積み重ねていって、自分の「好き」を客観視して語る
語り口を見つけていく、という道筋です。

15回の講義で、何人までだったら成立するのかを
今から見極めていきたいと思います。


2008/09/26(金)
9/23生駒会議報告









明日、大学の後期の講義が始まります。

「グレートアーツ」というお題をいただき
「20世紀芸術は何をめざしてきたのか?」
という視点から、演劇・現代アート・音楽・
サブカルチャーなどの本を渉猟してきました。

が、途中で、これを体系的に教えるのは
とても大変で、かつそれをやったとしても
芸術というものに触れてきていない学生に
すぐに吸収できるものにはならない
ということに気付いてきました。

で、今回の講義では「自分の好きなもの」としての
文化作品を、それを知らない他人に伝えるための
語り口を見つけるという、ある意味プレゼンの
授業のような形に変えてみようと思っています。


さて、前置きが長くなりましたが、9/23の生駒会議。

当日は掃除のプロである加藤さんに
お越しいただき、総勢10名ほどで
掃除の仕方を学びつつ山小屋を掃除しました。

その後お弁当を食べてからは
「最近面白かったこと、気になること」を
一人ずつ喋ってみる、ということをしました。

次回の生駒会議は11/2(日)。
次回は、11/8(土)のリュックサックマーケット開催に
むけて、庭の草刈りを大々的に行なう予定です。


2008/09/20(土)
つながっていく山カフェ








今日は昼に摩耶山に上がり
リュックサックマーケットを覗きました。

NHK国際放送の「Out&About」という
海外向け日本紀行番組の取材が来ていました。

リュックサックマーケットのことが
世界に発信されるようですね。

ずいぶんいろんな人と会えたので
灘区や岡本界隈の話がいきなり進みました。

その後六甲山カフェに行き
大谷茶屋の古いアイスクリーム冷蔵庫を
車道まで下ろすお手伝いをしました。

六甲山カフェの方では、秋になって
いくらかお客さんも増えてきたようです。
今日はJAPANと書かれたガイドブックを持って
今からロックガーデンを通って
有馬までいきます、という外国人旅行者に出会いました。

8月末にあったアンビエント音楽のイベントは
次回が11/30(日)に決まったそうです。

その後甲東園に行き、アウトドアプロダクト
大釜さんたちと待ち合わせ、D2(ディー・ディー)へ。

このお店は店主が曜日替わりですが
土曜日は山の本のディレクターであり
山岳ガイドでもあり、ミュージシャンでもあり
山カフェプロジェクトの要でもある
中村圭志さんが店主を務めておられます。

お店は駅から徒歩2分ですが
知らないとたどりつけないお店です。

ここで来年4/5(日)に予定している
芦屋川駅〜岡本駅トレイルイベントの
打ち合わせをしました。

このミーティングには、生駒山プロジェクトメンバーで
ヨガ・インストラクターの今城夏子さんと
中崎町流行通信の狩野哲也さんも入り
またいろいろと話が広がりました。

4年前に始まった山カフェの動きは
これからまた、大きく進んでいきそうな気配です。


2008/09/19(金)
今日はいくつかの告知を
大阪方面は、台風の影響はあまりなさそうですね。

さて、今日はいくつかの告知を。

■今夜9/19(金)のコモンカフェは、
 北條まなみさんプロデュースの
 ナイトバザールを開催の予定です。
 http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=719

■9/23(祝)午前11時より、生駒市鬼取町の
 「鬼っ子広場」にて、生駒会議を開催いたします。
 http://ikomasan.blogspot.com/search/label/place

 今回もお弁当持参で集まり、掃除をしてから
 みんなで話し合う予定です。

■10/12(日)御堂筋kappo内「リュックサック展覧会」。
 出展者のコメントがかなり集まってきました。
 http://rucksack-exhibition.blogspot.com/

 だいぶ面白いことになりそうです。
 


2008/09/17(水)
OMSを知らないみなさんへ
ぜひこちらをご覧ください。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002134.html

コモンカフェは、OMSがなければ生まれなかった場所です。


2008/09/15(月)
岡本駅界隈とつながる話







夕方に阪急岡本駅のすぐ北側にある一軒家カフェ
ファームハウスカフェへ(写真)。
http://farmhouse.sunnyday.jp/

カフェだけでなく、雑貨も扱っていて、
ギャラリーもライブイベントもやっているお店です。

六甲山にかかわるイベントもされていたり
common styleのルイスも定期的にライブをしていたりと
僕らの動きとも何かとつながりのあるお店です。
もうすぐ5周年ということで
コモンカフェの少し先輩になります。

オーナーの正木さんといろいろ喋っているうちに
芦屋川駅−大谷茶屋−風吹岩−保久良神社−
岡本駅までを結ぶコラボイベントをしたら
面白そうですねという話で盛り上がりました。

その後、駅の南側にある日本茶カフェ「一(ひとひ)」へ。

オーナーの遠城さんは、地元の岡本商店街の企画で
「ふろしきマーケット」というイベントを立ち上げておられます。
どこかで聞いたことのある名前です...

遠城さんといろいろ喋っているうちに
六甲山コラボ企画を実施する際には
ぜひ「ふろしきマーケット」とも日を合わせましょう
という話になりました。

山の上では「リュックサックマーケット」
麓では「ふろしきマーケット」
実現すると、おもしろそうですね。

阪急岡本駅周辺には、面白そうな喫茶店やカフェが
まだいろいろあります。
フィールドワークを兼ねて、足しげく通おうかと。


2008/09/14(日)
珈琲いこい









「珈琲いこい」は、西宮の卸売市場の前にあります。
営業時間は、朝4時から昼の12時まで。
母親の代からもう50年、この地で営業しています。

市場とは、国道2号線を隔てた反対側にありますが
野菜や魚を買い付けに来た小売店の人たちが
朝の早い時間に、中央分離帯の鉄柵を越えて
やって来るのだそうです。

市場の中にはほかにも、朝早くからの喫茶店が
いくつかあります。

市場の東側には最近、青果卸店が直営する
フルーツケーキを売りにした
カフェができて、よく流行っています。
http://arrow-tree.com/

このカフェは、市場の営業が終わった後から
夜遅くまで営業しています。
JR西宮駅から近いのですが
遠くから車で来るお客さんも多いようです。

 年寄りがやっていても年寄りしか来ない。
 もう若い人がセンス良くやった方がいいね。

喫茶店とカフェの顧客と立地論。
それが微妙に交錯する風景が、ここにはあります。


2008/09/13(土)
珈琲屋ナカノのこと









阪堺のチンチン電車の北天下茶屋駅の
すぐそばにある「珈琲屋ナカノ」。

この地で35年営業してきた老舗ですが
その前は、昭和20年から、今池駅のすぐ近くで
別の珈琲店をされていました。

今池のそのお店が創業したのは昭和9年。
創業者は独学でコーヒーの焙煎や抽出を研究し
独特の濃い抽出コーヒーのスタイルを確立しました。

この時代に珈琲を飲むことは贅沢でしたが
赤線であった飛田新地の玄関口に位置したお店は
金もうけのいい旦那さんで賑わったそうです。

戦時中には営業ができなくなりましたが
備蓄していたコーヒー豆が戦災を免れ
代用ではないコーヒーをすぐに提供できたことで
創業者は戦後、商売を大きくしました。

創業者の義理の弟であった「ナカノ」のご主人は
一杯飲んで美味しかったと満足してもらえる
コーヒーをお出しするという創業者の理念を
引き継いで、今池のお店を守ってきました。

その後30年ほど経ってから
屋号を自分の姓に変えて
北天下茶屋の地に珈琲屋を開きました。

今池のお店は、今では創業者の姓を屋号にして
その息子さんが経営しておられます。
今ではすっかりブランドとなっている
本店の屋号をどこも掲げなかったのは
やたらに暖簾分けをするべきではないという
創業者の考えに基づくものだそうです。

「ナカノ」の暖簾は、今は奥さんが守っています。
そこでは創業者の味を受け継いだ独特の濃いコーヒーを
今でも味わうことができます。


2008/09/08(月)
リュックサック展覧会の現状
8/22(金)に応募を締め切らせていただいた
「リュックサック展覧会」ですが、結果として
77の団体・個人の方々にご参加いただくことになりました。

定員を150組としていたので、
応募いただいた方全員にご参加いただきます。
一種のアンデパンダン展ですね。

日時は10月12日(日)12:00〜16:00、
場所は御堂筋本線上、本町3交差点の北側です。

せっかくいろんな方にご参加いただけるので
参加者の方からのメッセージを載せるブログを作りました。
http://rucksack-exhibition.blogspot.com/

参加アーティストは、このブログを見ることで
お互いにどんな人たちが参加するのか
どんなことをしようとしているのかを
いくらか知っている状態で参加されます。

事前に申し込みが必要なリュックサック展には
こういう面白みが生まれるのですね。

メッセージは、まだまだ増えていきます。
ぜひご覧いただいた上で、10/12(日)当日には
御堂筋まで足をお運びください。


2008/08/31(日)
ひさびさの六甲山カフェでは







4週間ぶりぐらいで大谷茶屋に登ってみると
アンビエント系イベントをやっていました。
今さらですが告知を。
.....................................................
「ambient art service」
2008.8.31(sun) 11:00 start-20:00 於・六甲山カフェ(芦屋ロックガーデン・高座の滝) charge:\0

live:
pinta(AAS) yakkami(live-life media) akihiro Yokotani(MATAGOLA)

dj:
Kobayashi(motherplant) kazuhiro(GRASSWAXX
RECORDINGS)
Fujiyan(Space Haze Lounge) 行(AAS)

似顔絵:オッチー(萬福社)
アウトドアガイド:GAMA(Outdoorpro.dakuto)
(協力・大谷茶屋,TIME DOMAIN)
.....................................................

ふだんは岡本駅前にあるファームハウスカフェ
イベントをしている人たちです。
六甲山カフェの船津さんと意気投合して
今回のイベントが実現したようです。

アンビエント音楽をDJがかけている時は
あまりイベントしているように見えませんが(左)。

今日のイベントでは、アウトドアプロダクト
大釜一典さんに出会いました(右)。
六甲山付近をベースに、ツアーやイベントを行なっているそうです。

六甲山カフェの活動の中で、カフェだけでなく、
山岳ガイドの紹介ができたり、ツアーを組んだりという
ガイドハウス的なこともできたらと話し合っていたのですが
すでにそういう活動をしている人はおられるんですね。
彼らもファームハウスカフェで定期的にイベントをしているようです。

そういえば、芦屋川駅前には「Sky High Mountain Works」という
センスの良い山道具&レコード屋ができています。

ロックガーデンに登る人たちには
芦屋川から登って、高座の滝、風吹岩を通って、
保久良神社から岡本駅に下る人と
その逆をたどる人が多いのですが
この両駅を結ぶトレイル上にいろんなお店や活動が
乗ってくるというのは面白そうですね。

山カフェプロジェクト:http://www.yamacafe.com/


2008/08/29(金)
めざせ、英文ライター!
先日のTOEICの結果が返ってきました。
645点...昔の点数からも下がってました...
やはりちゃんと受験対策すべきなんでしょうね。

ですが当面は、TOEIC的なものには背を向けて
文化路線で走って行こうと思います。


東京アートビート」というサイトがあります。
http://www.tokyoartbeat.com/

東京のアート・デザイン展を紹介するサイトですが
中にブログページがあり、投稿されたアート評論が
掲載されています。

このサイトで注目すべきなのは、右のバナー。

「英字新聞Japan Times (紙面)にて、月に2回の
 木曜日アート欄にコンテンツ協力中」とあります。

つまり「東京アートビート」に投稿されたアート評論が
「Japan Times」紙面に転載されているのです。

僕も「大阪ブランド情報局」に掲載した文章を
「KANSAI Scene」や「KANSAI TIMEOUT」にも
掲載していただいていますが、いったん英語で
文章を作ると、そういうことができます。

そして今は国内での情報発信だけなのですが
海外に発信できる媒体、海外で発行している媒体に
ネットワークが作れれば、そのコンテンツは海外にも売れます。

ただ、文化や芸術に詳しく文章が書ける人の中に
英語で書ける人が、関西にはまだまだ多くはないようです。
またそれを支えるシクミも未整備のようで
いったん立ち上がった「関西アートビート」は
休止してしまっています。

そういえば「RealTokyo」の大阪版の
「RealOsaka」も同じような話で、今はありません。

なので関西のアート現場のリアルな情報が
海外に発信されていないのですが
逆にいえばこのジャンルにはライバルが少ないのです。

英語で文化情報を発信できる人が関西にもいて
その仕事でそこそこ稼ぐことができるようになっている。
そのことで関西の文化が海外にも知られるようになる。
そこにスポンサードの価値も生まれてくる。

そういう好循環を作れないものかと考えています。

ということで、大阪や関西の文化情報を
英語で書いていこうという方を探しているのですが
こういう話に興味がある方は、おられますか?


2008/08/28(木)
大阪会議と生駒会議の進捗







朝晩はすっかり涼しくなりましたね。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
僕はなんだか睡眠時間の短い日々を過ごしています。

さて、先週行われた大阪会議(左)と
生駒会議(右)の模様をお届けいたします。

大阪会議はかっちりと会議をしているようですが
会議は1時間だけであとは飲み会になりました。
大阪をもっと良くしていきたいという思いのある人が
バラバラのままにゆるやかにつながる、そんな場です。

生駒会議は山小屋の掃除をしたあと
集まったメンバーでいろんな話をしました。
その中で、11月8日にこの山小屋で
リュックサックマーケットを
開催することが決まりました。

話をしながら、みんなの意識が擦り合わされていく。
大阪も生駒もそんな感じで進んでいます。


2008/08/20(水)
水晶橋を歩いてみよう
「大阪情報最前線」ブログライター募集の呼び掛けに
さっそく応じていただいた中崎町流行通信の狩野さんに
水晶橋の記事を送っていただきました。
http://osaka21-blog.cocolog-nifty.com/the_front/

そうそう、27(水)は、水晶橋で水辺ナイトなんですね。
僕はコモンカフェに立っていて行けませんが...


2008/08/19(火)
大阪会議/御堂筋リュック/生駒会議/博覧強記
さて、今日はいろいろと告知を。

■「大阪会議」の第3回が、8/21(木)19:00より、
 メビック扇町にて開催されます。
 興味があるという方は、事前にご一報ください。

■10/12(日)の御堂筋kappoでの「リュックサック展覧会」が
 8/22(金)に応募締め切りとなります。
 http://www.osaka21.or.jp/heartosaka/kappo/boshu_ryuku.html

*美術家の岩淵拓郎さんには、
 こんな紹介記事を書いていただきました。
 http://www.mediapicnic.com/hibikate/archives/2008/08/rucksack.html
 本当に、一種のアンデパンダン展になれば面白いですね。

8/23(土)には「生駒会議」が開催されます。
 今回は朝11時に弁当持参で集合して、
 山小屋の掃除をすることになりました。
 http://ikomasan.blogspot.com/

■そして8/26(火)19:30には
 カフェ太陽ノ塔にて「博覧強記の会」が開催されます。
 今回は気に入ったマンガを持って集まるそうです。


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