過去の日記 36

2008/02/19(火)
大阪ライフスタイルコレクション2008








さて、本日より
大阪ライフスタイルコレクション2008
スタートしています。
http://o-lc.jp/

2/19(火)-21(木)は新進デザイナー・ブランドによる
合同展示会「CREATIVE WAVE」@綿業会館。

そして2/24(日)は学生・若手デザイナーによる
ファッションショー「CREATORS AWARD」@NHK大阪ホール。

ファッションを中心とした若手クリエイターの
登竜門企画です。

以前は大阪コレクション(大コレ)と呼ばれていた
このイベントが名前と形を変えて3年目。
ファッションから幅広いジャンルのデザインまで
若手発掘から繊維・アパレル産業の振興まで
さまざまそのミッションを拡大してきました。


これはファッションに限らないのですが
バイヤーが集まりビジネスの拡大につながるイベントは
どんどん東京に集中するようになってきています。

大阪のイベントに参加するよりも
東京や海外のイベントに出展した方が早い
という意識を持つ人が増え、負のスパイラルが加速する。

このサイクルにどうブレーキをかけるか
そういうことが、イベントの命題になってきます。


合同展示会では、JET LABELYU-SHIN CREATIONなど
セレブ系ブランドとして力のある大阪のアパレルを牽引役に
ファッション専門学校を卒業後独自ブランドを立ち上げている
若手デザイナー達の商品が展示されています。

会場内には、graf dining: fudoプロデュースの
カフェが設けられています。

一定以上のクオリティを保ったイベントにする。
力のある人たちが若いクリエイターを引き上げ
ネクスト・ステージを掴むためのチャンスを
ビルドインする。
そして大阪で、物事が動きだすようにする。

そういうことを、ねらっているわけです。

ファッションショーの予約は終了していますが
展示会は明日(〜19:00)、あさって(〜17:00)まで
やっておりますので、興味ありましたら覗いてみてください。

僕も広報・広告統括という立場で
日に2回は、顔を出しいています。


2008/02/16(土)
MASTERキートンを語る









さて、2/14バレンタインデーに開催した
扇町Talkin'About「MASTERキートンを語る」は
こんなデカダンな雰囲気となりました。

MASTERキートンについての詳しい説明は
Wikipediaにゆずります。
僕が博覧強記を目指している、というと
4名の方に紹介された漫画です。

参加者の出足が遅かったので
はじめは漫画喫茶的にみんな読み耽っていましたが
結局8人で夜11時まで語っていました。

バレンタインデーということで
お二人の女性の参加者の方からは
チョコレートをいただきました。

お一人からは4巻の「穏やかな死」の中で
時限爆弾を停止させるのに使われた
「キャドバリー」と「リンツ」のチョコを。

もうお一人からは1巻の最後の
「遥かなるサマープディング」で
キートンのお母さんがイギリスに帰る
きっかけになったペニロイヤルミントを
入れたブラウニーをいただきました。

お二人とも、ウイットが利いています。

MASTERキートンについて語る会は
しばらくは開催しないと思いますが
今回とても面白いメンバーが集まったので
今後このメンバーで定期的に集まり
「博覧強記の会」を続けていくことになりそうです。


2008/02/10(日)
知識を持つという孤独
18世紀の大坂・北堀江には
木村蒹葭堂(きむらけんかどう)という知の巨人がいました。

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木村蒹葭堂(きむらけんかどう:1736-1802)

通称を坪井屋吉右衛門といい、父の代から
大坂の北堀江北詰で造り酒屋を営む町人であった。
酒造業のかたわら、本草家、博物学者、
古今東西の文物収集家、蔵書家として、
また詩文、書画、煎茶などをたしなむ文人、
博学多才の人として大坂のみならず諸国に知られていた。

蒹葭堂は自宅の一部を私設の博物館としていたが
当時最高の知識や所蔵するコレクションを求めて
大坂はもとより遠国からも、様々な文化人が訪れた。
日々の往来を書き留めた『蒹葭堂日記』は、
現存する20年間の分だけでも、のべ9万人以上の人名が
現れており、彼をとりまく交友関係がいかに広いもので
あったかを示すものとして注目されている。
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蒹葭堂は諸学・諸芸に通じていただけでなく
サロン型ネットワーカーとして社交生活にいそしみ
一時代の知識人や芸術家を一堂に集め
文化的共和国を作り上げていました。

僕はここに、博覧強記の先にある
大いなる可能性を見出しているのですが
もう一つ、知識を持つことによって始まる
孤独というものに注目しています。


作家・中村真一郎氏はその最後の仕事として
『木村蒹葭堂のサロン』という作品を残しています。

氏は、この本を「知識人の孤独」という項から
書き始めています。

 私は少年時代から精神的孤立に苦しんでいた。
 特に第二次大戦中は、少数の思想や趣味を共有する
 先輩や友人やと、緊密な連絡をとることで
 わずかに孤独感に耐えた。

 近代の日本の知識人が、支配階級からも大衆からも
 孤立しているだけでなく、各人が共通の伝統的地盤を
 持っていないために、本来一国の文化の維持と創造を
 になうべき階級が形成できない。

そうした孤独を一身に背負って生きた中村氏にとって
江戸時代の数千人の知識人が、中国古典、四書五経という
共通の教養によって自己形成し、文学的著作においても
共通の価値観を持ち、ひとつの「文学共和国」を形成して
いたといういう発見は、強い感銘を与えました。


昨日のトークセッションの中の質問で
「オタク」という言い方をどう思いますか?
というものがありました。

その方は専門学校で教えていて、授業のために
かなりの下調べをして臨み、いい授業をしたなと
思っていたところ、生徒の一人から
「先生、オタクやな」と言われたそうです。

「オタク」という言葉が、知識を持たない人が
知識を蓄えた人に対する有効な反撃として機能し
知識を持たないことが正当化される風潮は
どんどん強まってきています。

知識や教養を増やしていくと、それに反比例して
話が通じる相手が少なくなります。
これは不可逆的に起こることです。

知識や教養を増やすには努力が必要ですが
努力の先にそれを共有できる相手がおらず
ましてそれを「オタク」の一言で片付けられては
やってられませんね。


僕は昔通っていたRino's Pointというバーには
「物を知らんとダサいぞ」という雰囲気がありました。

こういうのは世間一般に広げるものではありませんが
少なくとも、物を知っている人のほうが尊敬される
物を知っている人たちがその愉しみを共有できる
そうした環境が社会に必要で、そうした場において
文化は磨かれ、醸成していくのだと思います。

サロンってつまり、そういうことなのでしょうね。

*『木村蒹葭堂のサロン』の詳しい内容については、
 松岡正剛氏の『千夜千冊』をご参照ください。
 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1129.html


2008/02/09(土)
奈良は雪景色







今日は奈良に行ってきました。
雪がとても綺麗でした。
そして楽しいセッションになりました。
http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#R1

*今日のまちがい

“He who can, does. He who can't, teaches.”
(できる人は、する。できない人は、教える。)

は、アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーが
長編喜劇『人と超人』の中で書いた台詞でした...



2008/02/08(金)
oops! here I go again







昨日の夜は中崎町にある竹腰康広さんのギャラリー
oops! here I go again にてひそかにサロンを開催。
http://www.oops-note.com/

竹腰さんは、DJを中心としたイベントを開いたり
フリーペーパーを作ったり、音楽のコラムを書いたり、
写真を撮ったり、イラストを描いたりしている方です。

昨日は東京、西麻布のsuperdeluxeで開かれている
「ペチャクチャナイト」を、大阪でどう立ち上げるか
について、主に話し合っていました。
http://www.pecha-kucha.org/cities/tokyo

oops!でのサロンは、月1回のペースで
こっそりと続いていきます。


2008/02/07(木)
議論できる喫茶店をつくれ
1/21の日経新聞朝刊のコラムで、阪大学長の鷲田清一氏が
「議論できる喫茶店を作れ」と提唱しておられます。

いま流行の日本のカフェでは議論ができていないし
かつてのジャズ喫茶などのように文化も担っていない。
17世紀後半の英国で生まれたコーヒーハウスをモデルに
政治や学問や身近な問題について自然に話し合うカフェを
作っていくべきだいうものです。

 大阪大学ではいま、ある喫茶店と鉄道会社、
 そして大阪大学の3社が組んで、コーヒーハウスを
 立ち上げる計画を進めています。
 民意を作っていく場を産学連携でつくれないかと
 考えています。

もう少し詳しい情報でいうと
京阪電鉄中之島新線が今秋開通しますが
北浜あたりにできる駅構内に常設のカフェをつくり
毎日夕方5時半から7時半までの2時間
哲学カフェやサイエンスカフェを開く
というものだそうです。

現在阪大CSCDで行われている
「オレンジカフェ」の常設化のようです。
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/activity/

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さて、僕の今年のテーマは「サロン」です。

ということで、扇町Talkin'Aboutを2つほど企画しました。

■MASTERキートンを語る
 2/14(木) 19:30 @中崎町・カフェ太陽ノ塔 http://www.taiyounotou.com/

 冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートン太一をめぐる人々のドラマが絡み合った秀作。みなさんは、どう読みましたか?

■サロン文化考
 2/26(火) 19:00 @コモンカフェ

 人をひきつける磁場を持ち、そこで人と人とが出会い、そこから文化や経済を生み出してきた『サロン』。今の時代にそうした場を成立させるために必要なことは何でしょう?


参加料は無料です(飲食代は必要です)。
興味ありましたら、お越しください。


2008/02/06(水)
1:1:1の原則
さて、いろいろご心配をおかけしているわけですが...
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080202/plc0802022120005-n1.htm

大阪では府・市・財界が共設している組織には
1:1:1の原則というものがあって
お金と人とを同じだけ出し合うことになっています。

府が運営補助金をカットすると
市も財界もそれにあわせってカット
というのがこれまでのならわしで
その通りになると、パレードも組織も
なくなってしまう、と。

つまり風前の灯、ということですね。
組織に依存しない体質になっていないと大変です。


2008/02/04(月)
松江でカフェを語るということ










先週と今週の日曜に、松江に行ってきました。

今回は島根で社会起業家の育成支援にあたっている
NPO法人Gasshoさんにお声かけいただき
飲食業の開業についてお話ししてきました。
http://gassho.org/hiki/?One-Day-Chef

お話しするにあたって、この2日、
松江にあるカフェをいろいろ回りました。

写真左は伯備線から見えた風景。

写真右は島根大学近くにあるCAFE VITAの店内です。
http://www.nob.gr.jp/blog/archives/2005/12/cafe_rosso_cafe.html

松江市は人口約20万人。
中心商業地はかなり衰退していて
郊外に抜けていく幹線道路沿いに
ショッピングセンター(SC)が立地しており
カフェもSCの近くに立地して買物客を誘引する
というパターンが一般的になっているようです。

特に郊外立地の場合には駐車場が不可欠で
店舗転用できる物件がそもそもないので
建物を建ててお店を作っているところが多いようです。
こういうことは、行ってみないと分かりません。

そして今回いちばん想定外だったのは、
島根県にはドトールもスタバも出店していない
ということでした...
(タリーズは松江と出雲にあります)

チェーンショップが進出していない都市で
個人がカフェを開業することの可能性と課題。

そんなことを新たに考える、いいきっかけになりました。


2008/02/02(土)
Pecha Kucha Night







東京・西麻布にあるオルタナティブスペース
スーパーデラックス」では、2003年から
ペチャクチャナイト」というプレゼンイベントが
開催されています。
http://www.pecha-kucha.org/cities/tokyo

20枚の映像を20秒ごとにスクリーンに映し
合計400秒以内で行なうというルールのもと
建築家をはじめ、さまざまな分野で活躍する
クリエーターや気鋭アーティストが
英語と日本語でプレゼンテーションを行ないます。

建築家のマーク・ダイサム氏が始めたこのイベントには
国籍に関係なくたくさんの人が集まっています。
この間の水曜日には250人以上集まっていました。

そしてこのフォーマットにのっとったイベントが
今では世界の97都市で行なわれるようになっています。

そう、こんなcommon styleな状況がすでにあるんですね。

大阪でも、きっと近いうちに開催されることになるでしょう。


2008/02/02(土)
喫茶店がくれたもの









5年前に、東京の国立国会図書館では
「喫茶店がくれたもの」と題した常設展示が
行なわれていました。
http://www.ndl.go.jp/jp/gallery/permanent/jousetsu124.html

ここで紹介されている本が気になっていて
全く手に入らないものも多かったので
この水・木と、東京に行ってきました。

国立国会図書館。

蔵書の充実度合いは素晴らしいのですが
入るのに毎回カードを発行しなければならない
一度に3冊しか書庫から出してもらえない
複写を頼むのに端末で依頼書を発行しないといけない
書庫出しには20分、複写には10分かかる
閉館の1時間前には書庫出しも複写もできなくなり
開館の30分後にしか書庫出しも複写も始まらない
という恐ろしくシステマチックなことになっていて
結局必要なものを全て調べるのに
2日間で合計4時間かかりました。

ハードルが高かった分、得るものも多かった。
カフェやサロンを考えるにあたって
新たな地平が開けたといっても過言ではないです。

右写真は、朝の湯島の風景。
東京にもなにげにこんな風景が残されています。


2008/01/26(土)
birthday







一昨日に密かに誕生日を迎えていたのですが
当日にそのことを知ったplaijaimeのお二人が
昨日ケーキをプレゼントしてくれました。

そして居合わせた方々で記念撮影。
右からplaijaime(プレジェム)の原さん・槇峯さん、
僕、2/1(金)にフレンチワインパーティを開く
Bonjour Kansaiのステファンさん、
先週からcommon styleのマスターで入っていただいている
チョコレートショップbundiのフィリップ・ハマンさん、
そしてcommon styleのお客さんです。

common styleは、今は肩の力が抜けた感じで
文化国際交流という趣旨に近づきつつあります。


2008/01/23(水)
「好きなこと」と「仕事」









好きなことを仕事に…という言葉を良く
見かけるけど、どうも役に立つ気がしない。

好きだからって、それがその人の仕事に
なり得るのかどうか。「好き」なことなら、
それこそいくらでもあるかもしれないし。

それより「自分がただのお客さんではいられない」こと。
この感覚を手がかりにする方が、有効なんじゃないかな。

−働き方研究家・西村佳哲さんのブログより−


さて、前に一度お伝えいたしましたが、2/9(土)に
奈良で西村佳哲さんとトークセッションを行います。
http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#TALK

僕は「好きなこと」をそのつど新たに作るので
それを「仕事」に近づけていくことに
あまり無理がないのですが
それでは一般論にならないので、

「好きなこと」ってどこから始まっているんだろう?
「好きなこと」ってどれぐらい好きなことをいうんだろう?

という話を、いろんな人の話を交えて
お伝えしたいと思っています。

もしよろしければ、2/9の土曜日に
奈良まで足をお運びください。


2008/01/22(火)
コラボレーションのデザイン









さて、2年ぶりに、メビック扇町でイベントをやります。

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コラボレーションのデザイン
 —アートと企業のパートナーシップを考える—

 http://www.osaka21.or.jp/colabo/mecenat/seminor2008.html
 
 “パトロンからパートナーへ”企業によるメセナの方向性は近年大きく変わってきています。
 それは具体的には、アーティストの活動への支援という形から、お互いにメリットのある形でのコラボレーションという形へのシフトと捉えることができます。

 異なった能力を持った人たちが、対等の関係で新しいプロジェクトを起こすことを“コラボレーション”といいますが、アーティスト・プロデューサー・企業が良きパートナーシップを発揮したときには、どんな可能性が広がっているのでしょうか?

 今回のメセナ・セミナーのテーマは「アートと企業のパートナーシップ」。アートと企業によるさまざまなコラボレーション事例を紹介しつつ、新たなメセナの可能性を探っていきます。

日 時
 2008年2月28日(木)16:00〜20:00

 16:00〜17:00 講演1:ランデヴープロジェクトの軌跡
 講師:赤池 学氏:ユニバーサルデザイン総合研究所 所長
    松田 朋春氏:(株)ワコールアートセンター チーフプランナー

 17:00〜18:00 講演2:「REENALプロジェクト」からはじまったこと
 講師:藤原 明氏:りそな銀行地域サポート本部

 18:00〜18:30 プレゼンテーション
 コーディネーター:三村 康仁氏:ゲートオブドラゴン
 プレゼンター:アサオ ヨシノリ氏:(株)月眠代表取締役
       重久 毅氏:(有)ガーデンデザインオフィス代表取締役

 18:30〜20:00 交流パーティ *参加費1,000円(税込)

会 場
 メビック扇町2F

定 員
 100名

参加費
 無料のイベントですが、必ず事前のお申込が必要です。
 また、交流会は参加費1,000円(税込)が必要です。

お申込・お問合せ
 「メセナ・セミナー申し込み」、氏名、団体名、住所、電話番号、メールアドレス、
受講動機を記載し、FAXまたはe-mailでお申込みください。
FAX:06-6942-5945 e-mail:mecenat@osaka21.or.jp

主 催
 (社)企業メセナ協議会 (財)大阪21世紀協会

共 催
 メビック扇町

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4年前には、働き方研究科の西村佳哲さんに
同名のカンファレンスイベントのコーディネートを
お願いしたことがありました。

今回は「企業」と「アート」の
コラボレーションのデザインについて
考えていきます。

パーティもあります。
お時間ありましたら、ぜひお集まりください。


2008/01/17(木)
町におちている、劇の破片の拾い方









POTALIVE(ポタライブ)。

劇作家・岸井大輔さんが取り組んでいる
「お散歩演劇」というスタイルの演劇です。
http://plaza.rakuten.co.jp/kishii/

観客は各ステージ10名。
駅で待ち合わせ、案内人とともに町を歩くうちに
微かなダンスや演技がさしはさまれます。
虚構と現実がごちゃまぜになった中で
観客の意識状態は変容し、いつしかまちが演じ、
歌っているように見えてきます。

野外に負けないために強いパフォーマンスを行う
野外劇一般の手法とは逆に、弱い表現を挿入して
まちに眠るドラマを感じさせていくのが
POTALIVEの方法です。

岸井さんは町でお芝居を作るにあたって
まず3週間ほど、町を歩きまわるそうです。

そしてその町が持っている文脈や
その町に暮らしている人たちの
身に付いた振舞いなどを見つけ出し
そこから作品を構築していくそうです。

昨年11月に、岸井さんは初めて
関西でワークショップを開催されました。
その時にお会いして色々お話ししていたのですが
来週末には第2回を開催されるそうです。
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創作ワークショップ参加者募集!!!

まちをお散歩しながら演劇を上演するpotaliveなどで、
東京で活躍しておられる劇作家・岸井大輔さんに、神戸にお越しいただいて、創作ワークショップ<初級>を開催することになりました!

作品創作法を、観察・選択・構成という3つのステップにわけてワークします。
「場から作品を創る」potaliveの手法をベースにし、 5回受講していただくと、一人でやるpotaliveを創っていただけます。
演劇だけに関わらず、potaliveに興味のある方から、創作・表現に興味がある方 、悩みがある方までが対象です。

以下、ご案内申し上げます。


創作ワークショップ初級『まちから作品を創る』

■場所: 阪急六甲駅周辺(神戸市灘区)

■受講料: 1回3000円 

■日程: 2008年 01/26(土)〜02/03(日)  全5回 1回当たり4時間 定員4名
 
■カリキュラム:

第一回『作品』
  作品は作品になっていることが基本です。では作品とはなんでしょうか?
第二回『観察』
  作品創作は「観察」→「選択」→「構成」の順に進みます。
  観察が基本です。
第三回『選択』
  観察したらば、その中から、自分が出会ったものを選択し、使えるように
  しなくてはなりません。
第四回『構成-A』
  構成は、まずテーマです。
  創作のために使えるテーマの発見プロセスをたどってみます。
第五回『構成-B』
  構成は、感覚の問題です。
  選んで並べることで、どのように感覚が動くのかを体験し、作品を創ります

※この第五回『構成-B』における作品上演は1000円で公開しています。

 1/26(土) 9時〜13時 第一回、 14時〜17時 第二回
 1/27(日) 13時〜17時 第三回
 1/28(月) 13時〜17時 第一回
 1/29(火) 13時〜17時 第二回
 1/30(水) 13時〜17時 第三回
 1/31(木) 13時〜17時 第四回
 2/01(金) 13時〜17時 第五回
  ※16時〜17時 作品発表
 2/02(土) 13時〜17時 第四回
 2/03(日) 13時〜17時 第五回
  ※16時〜17時 作品発表


各回2日ずつの開催となります。同じ回なら日がかわっても同内容です。
一回から順に受けていただく必要がありますが、連続受講でなくても大丈夫です。
神戸・六甲では今後定期的に創作ワークショップを開催し、年内には中級にたどり着く計画です。

ご興味をお持ちいただいた方、
第一回『作品』だけでもこの機会にご参加されませんか。
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僕は残念ながらワークショップ・作品発表には
参加できないのですが、もし参加したい、という
方がおられましたら、singles@do.ai まで
ご連絡ください。


2008/01/10(木)
Tutto Dante









今日はイタリア在大阪総領事のダビデ・ジリオ氏に
「イタリアの文化的成熟」というテーマで
インタビューをしてきました。

事前にイタリアの歴史を調べておいたのですが
肝心の英語を最近サボっていたために
たどたどしい喋りになってしまい残念でした。
でも面白い話を聞けて楽しいインタビューでした。

そこで伺った話ですが...

「ライフ・イズ・ビューティフル」の監督で
俳優・演出家・芸人でもあるロベルト・ベニーニが
14世紀の詩人、ダンテ・アリギエーリの「神曲」を
コメディーとして上演し、その作品が2007年の
イタリアのNo.1ヒットになり、100万人が
劇場に足を運んだそうです。

「神曲」はイタリアでは学校で必ず習う古典で
たいていのイタリア人は退屈な作品だという
イメージを持ってしまっていますが、ベニーニは
この古典を、素晴らしいエンタテインメントに
作り上げるのに成功したのだそうです。

世論風刺のおしゃべりに始まり
「神曲」をわかりやすく解説してから
本編の一部を朗読するというスタイルだそうです。

そして2007年は、劇場に行く人の数が
スタジアムに行く人の数をはじめて超えたそうです。
サッカーではなく、演劇やコンサートに
より多くの人が足を運ぶようになるという
文化的変化の兆候なのだろう、と。

日本でいえば、源氏物語の朗読が
一大エンタテインメントになる
ということなのでしょう。

そういう可能性も、あるんですね。


2008/01/08(火)
サロン文化をめぐる冒険
縁あって、この4月から1年間
大阪商業大学の非常勤講師を
務めることになりました。

週1コマで、前期は「余暇文化社会学」
後期は「グレートアーツ」という
お題をいただきました。

90分の講義を、前期・後期で
15回ずつするのだそうです。

昨日大学にシラバスを提出しましたが
前期の内容は「サロン文化社会学」と
いった感じのものになっています。

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「余暇文化社会学」 

 レクリエーション<recreation>ということばは通常、娯楽や気晴らしといった意味で使われていますが、その原義は<re-creation:再び作ること・作り直すこと>にあります。
 ふだんの仕事を離れたところで、新たな発見をし、刺激を受けることで、自分自身を作り直す。そこから新たなものを作り出していく。それは仕事を「自分がやりたいこと」に近づけていくための方法論でもあります。

 この講義では、余暇文化の中でも特に「知の創発を生み出す場としての『サロン』」に焦点を当てていきます。
 人をひきつける磁場を持ち、そこで人と人とが出会い、そこから文化や経済を生み出してきた近世〜近代〜現代の『サロン的状況』について俯瞰し、そこから知の創発を生み出す場をいかに作り出していくかについて考えていきます。

 1 サロンから生み出された文化と経済(概要)
 2 18世紀イギリスのコーヒーハウス
 3 フランスのサロン文化
 4 キャバレーの文化史
 5 寄合・会所・連:日本型クラブとサロンをめぐって
 6 サンジェルマン・デ・プレの伝説
 7 風月堂・フーテン・昭和元禄 
 8 新宿ゴールデン街考
 9 J・ハーバーマスの「市民的公共性」
 10 マルク・ソーテの「哲学カフェ」
 11 サードプレイスとソーシャル・キャピタル
 12 創造都市論概論
 13 喫茶店:滅びゆくメディア装置
 14 カフェブーム考
 15 いま、サロン文化は可能か?
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ついでながら後期はこんな感じです。

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「グレートアーツ」 

 みなさんは『アート』というものを、どのように捉えているでしょうか?
 それは美術館や劇場やコンサートホールに行くことで触れることができるもの、でしょうか?
 それは、祭りや芸能のように、生活に根差したところから始まっているもの、でしょうか?
 それは、アヴァンギャルドで、対抗文化的で、クールなものでしょうか?
 それは、自分さがしや自己実現につながる、身近な表現活動でしょうか?

 今回の講義では、20世紀に生み出されてきたさまざまな芸術活動や芸術表現についてピックアップし、考察を加えることにより、『アート』についてより多面的に、より深く知るための手がかりを探っていきます。

 1 20世紀アートは何を問題にしてきたか?(概要)
 2 ロスト・ジェネレーションの地平
 3 ダダイズムとシュールレアリズム
 4 リアルであること、とは?
 5 ビートニクとヒッピー・ムーブメント
 6 ロックとフォークの時代
 7 アングラの旗手たち
 8 アイデンティティの表現
 9 コンセプチュアル・アート
 10 ポストモダンと芸術
 11 サブカルチャーとアート(1)
 12 サブカルチャーとアート(2)
 13 静かな劇、というもの
 14 物語不信/物語回帰
 15 社会とアートのかかわり

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『サロン』について深く掘り下げて考える
機会を得たことで、街中に『サロン的状況』を
作り出す、という作業に、もう一度しっかりと
取り組んでみたい、と思うようになりました。

ということで、今年のテーマは『サロン』です。

中崎町あたりを舞台に、いろいろな展開を
試してみようと思っています。

ただし今回の実験では、一般に告知をしないで
開催することが多いかも知れませんが...


2008/01/04(金)
ミッシング・リンク
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、さっそくですが...

“ミッシング・リンク”をつなぐ、という
作業について、最近いろいろと考えています。

ミッシングリンク(失われた鎖)とは
古生物学で、進化の途上に位置する
発見されていない中間形の化石のことをいいます。
それが見つかると、進化の過程が証明される
というものです。


この年末年始に、松岡正剛氏の
「誰も知らない 世界と日本のまちがい」を読みました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4393332717/commoncafebon-22/ref=nosim

エリザベス女王以降の近代と
中東戦争に至る現代を取り上げ
イギリス、ナポレオン、朝鮮半島、
日本社会、ドイツ哲学などを
タテ・ヨコ・ナナメに輪切りにしながら
編集することで、今、日本が世界の中で
どういう状況に置かれているのかを
分かりやすく伝えています。

これは、読まないといけない本です。

また最近、20年前の「ユリイカ」の
「喫茶店 -滅びゆくメディア装置-」という
特集を発見し、読み込んでみました。
http://www32.ocn.ne.jp/~jizaiya/list/magazin/eureka/19.html

バブル経済が始まり、カフェバーと呼ばれる
業態のお店が世の中に増えてきた頃の本で
日本の喫茶店が戦後にどう変容してきたのかを
20年前の視点で描き出しています。

カフェブームが、まだ始まっていなかった頃の話です。

これは、貴重な本です。
なかなか手に入りませんが...

僕らの生きている今の社会が
なぜ今のようになっているのかを
知ろうと思ったときに有効なのは
今よりも前の時代の遺構を探し出して
それがなぜそうなっていたのかを
まずよく知ってみる、という
ある種考古学的な方法なのではないかと。

それくらい、今の社会が複雑すぎるんですね。

今では3次方程式か4次方程式になっている問題を
それがまだ1次方程式か2次方程式として
読み解くことができた時代にいったん戻って
因数分解するという感じです。

2年前に「売らなくてもいいお店のつくりかた」と題して
戦後の個人生業店がどういう変遷をとげてきたのかを
連載していたことがありましたが、それもこの
“ミッシング・リンク”をつなぐ作業を
やりたかったのだと気付いてきました。

今年は、こういうことに
取り組んでいこうと思います。


2007/12/28(金)
Mortal Combat
b-boy、b-girlではないという方も
まずはこちらの動画をご覧ください。


Mortal Combat at Namba Station(01:27)

Mortal Combat(モータルコンバット)は
大阪を拠点として活動している
日本を代表するブレイキングチームです。

今年9月に横浜パシフィコで開催された
“JAPAN DANCE DELIGHT”では、メンバー個人個人の
超高難度のスーパームーブが次々に決まる
ミラクルステージを生み出し、優勝しています。
その様子は、最近発売されたDVDにも収録されています。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2659388

今年の“JAPAN”では、1位から3位までを
大阪のチームが独占しています。
大阪のストリートダンスのレベルは
東京に比べてもかなり高いそうですが
これは東京では、ある程度うまくて有名になれば
バックダンサーなどの仕事があり、早い段階で
ダンスで食えるようになるのに対し
大阪ではコンテストに出てタイトルを取るしか
有名になって世に出る方法がない
というハングリーさに裏打ちされた努力に
その理由があるのだそうです。


実は来年の“JAPAN DANCE DELIGHT”を
世界一のストリートダンスコンテストとして
大阪で開催する、という計画が進んでいます。
この日記でも、追ってその状況をお伝えしていきます。


2007/12/27(木)
歴史的俯瞰と物語
昨日は第14回OMS戯曲賞の最終選考会がありました。
これは同戯曲賞初のことですが、大賞が「該当作なし」で、
佳作に田辺剛氏(下鴨車窓)の「旅行者」が選ばれました。

これは、たまたま昨年上演され、応募された戯曲に
傑出した作品がなかった、というだけことなのかも
知れませんが、これはある種の“構造不況”なのでは
ないか、という気がします。

選考の過程では、選考委員の方々から、

「みんなが自分たちだけの閉じた世界を描いている」
「消し去りたい記憶のない時代に、等身大の経験に
 立脚した物語を描くことをどう考えるか」

といった意見が聞かれました。

2005年3月29日の日記に「物語不信/物語回帰」
というタイトルでそういうことを書きましたが
『語るべき物語などない』現実に対して立ちすくむ
という傾向は強まっているように思います。

そもそも物語を書こうという原動力には
強い個人的動機、痛みを伴う経験があって
作家はそれを昇華させるために物語を書きます。

が、共有された社会的不幸や思想が背景にないために
書かれた物語が時代とリンクした表現として
成立してくれないという物語的には不幸な時代に
どう立ち向かうのかというポジションに
作家は置かれているのでしょう。

この1年間、歴史を勉強してみて思うのですが
歴史的俯瞰とは、作家が鑑賞者の想像力を超える物語を
紡ぎ出すにあたって、とても有効な方法なのではないかと。

ただしそのためには、作家自身が「自分」という軸足から
いくらか自由に動けるようになる必要があるとも思います。


田辺さんの「旅行者」は、候補作品の中で唯一
“世界”と格闘している、という評を受けていました。
この作品は、来年3月に精華演劇祭で再演されるそうです。
http://blog.tana2yo.under.jp/?eid=604157#sequel


2007/12/16(日)
博覧強記への道
博覧強記になるなら、中央公論社の
「世界の名著」全66巻を読破するといい
と薦めてくれた人がいたので、図書館に行き
1巻を借りてきました。

それが「バラモン教典」で
1時間真剣に臨んだのですが
あまりに文脈が分からず
かつそれを読みきった時に一体誰と
知識を共有すればいいのかと途方に暮れ
あきらめてしまいました。

翌日に松岡正剛氏の「千夜千冊」を訪ねると
中村元著「インド古代史」の書評に
こんな文章が載っていました。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1021.html

とてもよく分かったのですが
いったい博覧強記というものに
僕はなれるのだろうかと
さらに途方に暮れました。


さて、12日の「博覧強記への道」には
9名の方にご参加いただきました。
カフェ太陽ノ塔での話に飽き足らず
結局終電まで飲みながら話しました。

何人かの方には、世界史のトリビアを
いかんなく発揮していただきました。

そしてまた、知識というものと
どう付き合っていくかについて
とても多くのヒントをいただきました。

このサロンで、勝鹿北星作・浦沢直樹画の
MASTERキートン」という全18巻の漫画を
4人の方に薦められ、翌日大人買いしました。

すごいですね、これ!

14日には編集者の狩野哲也さんと
「今年の良書3冊」を語りました。
2人で語るのだと思って行くと
ゲストがいてびっくりしました。
http://kanotetsuya.blogspot.com/

僕の3冊は
・竹中平蔵・佐藤雅彦著「経済ってそういうことだったのか会議
・松岡正剛著「17歳のための世界と日本の見方
・勝鹿北星作・浦沢直樹画「MASTERキートン」

で、外せない次点が
・白土三平「カムイ伝」 でした。

選んでみて、僕は深い知識を得て
それを分かりやすく伝えるという作業に
興味を持っているらしいということに
気付いてきました。


2007/12/08(土)
世界を見渡す視座
18歳の頃、横浜の中華街に一人で行き
公園で椰子の実のジュースを飲んでいると
浮浪者のような風体のおじさんが
話しかけてきました。

面白いので一緒に喋っていると
そのうちにおじさんは一緒に飯でも食おうと
高級そうなレストランに誘ってくれました。

実は会社の経営者だったおじさんに
最近中国で起こった天安門事件をどう思うか?
と訊ねられ、かわいそうだと思います
と答えると、もっと勉強しないといけない
今の中国は民主化するには早すぎるんだ
と諭されました。

20歳の頃、社会学科のゼミで
ソヴィエト連邦が解体したことについて
どう思うかと教授に訊ねられました。

他のゼミ生たちが
世紀をかけた壮大な実験が終わった
東西の対立がなくなり、南北の問題が見えやすくなる
といった発言を続ける中、一人だけ
よくわかりません、と答えると、
そうですか、では次の人、
という反応をいただきました。


さて、今日やっと、世界史の参考書を
最後まで読み終えました。

とくに第二次世界大戦あたりからは
これは知らないと今生きていく上で
かなり支障がありそうだと思うことが多く
急ピッチで最後まで読み進みました。

その後若い頃の無知は克服していた積りでしたが
全て見渡してみると、改めて多くの発見がありました。
つまり世界ってそうなっていたのか、と。

ということで、12日の「博覧強記への道」です。
興味ある方は、どうぞお越しください。


2007/12/07(金)
“好きなこと”と“仕事”
来年の2/9(土)に、奈良県立情報図書館で開催される
「『働くこと』を考えるトークセッション」に
出させていただくことになりました。
http://www.library.pref.nara.jp/event/koen.html#TALK

働き方研究家・西村佳哲さんとのセッションです。

メビック扇町時代に、西村さんには2度
「仕事」について考えるワークショップをお願いしました。
その縁で、今回喋る人としてお呼びいただきました。

“好きなこと”と“仕事”
その微妙なバランスについて、西村さんと
探っていきたいと思います。


ちなみに、

1.西村さんは翌2/10(日)に
  終日ワークショップを行なわれます。

2.「好きなことを仕事に・・・」という告知文は
  僕ではなく、西村さんの文章です...

3.西村さんは最近、「自分の仕事をつくる」の
  つづきのような本を書いておられるそうです。
  http://www.livingworld.net/essays/nish_071103/


2007/12/03(月)
Staying old









現在発売中の「関西タイムアウト(KTO)」に
鞆の浦についての原稿を掲載いただきました。

7/22の日記に書いた文章を英訳したものですが
NPO鞆まちづくり工房・代表理事の松居秀子さんに
電話でインタビューした内容を加えています。
そしてクリストファー・スティーブンス編集長に
かなり加筆・改良していただいています。
でも一応英文ライターデビューです。

KTOは大きな書店で販売していますが
12/7(金)20:00〜@太陽ノ塔で開催される
KTO忘年会に行くと手に入ると思います。

そしてKTOでは、英文ライターを募集しています。
そうしたことに興味がある方も
ぜひこの日にお越しください。


2007/12/02(日)
久々の扇町Talkin'About
さて、ということで、かなり久しぶりに
Talkin'Aboutを開催いたします。
http://www.talkin-about.com/talkin-about/

 扇町Talkin'About「博覧強記への道」
  今回は世界史の話を中心にしたサロンです。

 博覧強記:広く古今東西の書物を読み、
      それをよく記憶していること

日時:2007年12月12日(水)19:30〜
会場:中崎町・カフェ太陽ノ塔 http://www.taiyounotou.com/
 大阪市北区中崎2-3-12 パイロットビル1F
 Tel 06-6374-3630


2007/11/30(金)
horie-bon!







「horie bon!」という本が、本日発行されています。

発行元は「ミナミまちづくり委員会」。
70ページ・フルカラーで2千部発行され
無料で配布されています。
アートディレクションはpicto.incの
ヤマモトヒロユキ氏です。

 堀江が他のミナミの街と違うのは、
 住む人が多くいること。街で暮らす人・
 働く人・遊ぶ人がバランス良く共存している。
 「Horie-bon!」はこの街の歴史から、
 こだわりを持つ店が集まる最新の街事情まで
 深く掘り下げて紹介する本です。

ヤマモト氏より依頼をいただき、巻頭の、
“あみだ池からたどる堀江の歴史”を
書かせていただきました。
ほとんど知識ゼロのところから
いろいろ調べて1週間で書いてみました。


 町の歴史を知ることは、見えなくなりつつある
 町の輪郭を浮かび上がらせ、町が持っているリズムを
 ポリフォニー(多声音楽)として聴く作業です。

歴史を学ぶことの意味を、改めて確認する
いい機会になりました。

*文章はここでも読めます。
http://www.osaka-brand.jp/kaleidoscope/topics/index.html

picto事務所では、冊子の横部分を
オレンジの蛍光ペンで塗る作業を
みんなでしておられました。


2007/11/22(木)
博覧強記の進捗
今年のはじめに「博覧強記になる」
というバクッとした目標を掲げ
8月からは世界史の教科書を読む
という具体的な目標を見つけたのですが
ようやくこのプロジェクトが終盤を迎えています。

現在日清戦争あたりに達しました。
あと160ページほどです。
近代現代ってなんでこんなに長いんでしょう...


情報が自分の中に溜まれば溜まるほど
その情報を誰かと共有したくなります。

きっと今の僕は世界史に興味ある人と会うと
何時間でも語り合うことでしょう。
そして語り合うと歴史について
もっと知りたくなるのでしょう。

そういう相手がいないと
この努力はちっとも報われないんですね。

こういう風にエンジンがかかって
情報の蓄積は加速するということに
改めて気付くわけです。

で、最近は松岡正剛氏の「千夜千冊」を
端から読んだりしています。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0199.html

17歳のための世界と日本の見方」もいいですね。


“情報はひとりでいられない”

誰か博覧強記を目指そうという方は
ほかにおられませんか?


2007/11/22(木)
大阪のゲストハウス事情・最前線







五月雨式に書いてきたゲストハウスの文章は
最終的にこうまとまりました。
http://www.osaka-brand.jp/kaleidoscope/topics/index.html

今度はこれを関西にいる外国人の人たちが
読む媒体に載せてもらえるよう
働きかけていきたいと思います。


2007/11/19(月)
六甲山日和









車を持たない生活が2ヶ月経ちました。

棚を作るためにコーナンでベニヤ板を買うとか
図書館に本を返しに行くとか海釣りに行くとか
そういう時はとてつもなく面倒臭さを感じるものの
徒歩や自転車で動ける範囲で物事を片付けよう
という工夫が増えるのは良いことだと思いながら
生活をしています。

昨日は摩耶山虹の駅で開催された
リュックサックマーケットへ(写真)。
80組ほど出店されていたそうです。
摩耶山では去年の2月にスタートし
今ではすっかり定着しています。

今日は家族で大谷茶屋へ。
おでんを食べて岩山を登りました。
森の中を通って麓まで下りていく道を
みんなで下ってていくのは幸せな時間でした。

まあ、いつまでも車なし、ではないでしょうが...


さて、今週11/23(金)には、大谷茶屋前で
古家さんが「六甲山カフェ」を開いています。

その後冬の間はお休みして、3月末より
船津さんが大谷茶屋さんの営業を引き継いで
「六甲山カフェ」をスタートする予定です。


2007/11/15(木)
新大阪ユースホステル









2004年に、新大阪駅から徒歩5分のところに
「新大阪ユースホステル」がオープンしました。
大阪市青少年文化創造ステーションの9,10階
にあります。

大阪のユースホステルはそれまで、
服部緑地・長居公園など、都心からは
少し離れた場所にあったのですが、
ここができたことで
ユースを使い慣れた旅人にとって
大阪が便利な街になりました。

このユースには「旅人世話役衆」という
ボランティアのシクミがあります。
自分の都合のつく日に、夜8時から11時まで
外国人宿泊客と喋ったり、ティータイムを
主催したりしているそうです。

僕らが一時期やっていた
「ドミトリー計画」を思い出します。

このユースは、国際ユースホステル協会の
「宿泊者評価ランキング」で国内トップ
世界でも5位になっているそうです。


新大阪ユースホステル 大阪市東淀川区東中島1-13-13 Tel:06-6370-5427
http://www.osaka-yha.com/shin-osaka/
部屋数:23室 収容人数:126名


2007/11/08(木)
大阪名物をデザインする









「大阪ブランド情報最前線」にこんな記事を書きました。
http://osaka21-blog.cocolog-nifty.com/the_front/


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