過去の日記 3

2003/08/08(金)
シングルズ・スプロール
シングルズのある叶レジャービルの1Fに
最近「ROVELYたけちゃん」という
会員制のラウンジが出来ました。
もともとそこは「Zip」という
15年ほど続いたソウルファンク系のバーでした。
ちなみに「Zip」はロフトの近くに移転しました。

1Fの花屋「ビオトープ」は
「フラワーキッズ」という花屋の跡に入りました。
「フラワーキッズ」はシングルズと楽園食堂の間の
路面に場所を移しています。

それ以外にも
天下一品ラーメンとローソンは扇町通りに移転
揚子江ラーメンは楽園食堂北の
「熊ラーメン」跡に移転しています。
このエリアは明らかにスプロール化しています。

シングルズの周辺は今や完全に風俗街ですが
既存店舗がどんどん流出していくのは
おそらく家賃の問題だけでなく
このテイストを嫌ってのことでしょう。

シングルズにも多くの方にお越しいただくのに
あの風俗街をくぐってきていただくのは
しのびないなあ、と常々思っています。

それにしても「ROVELY」って・・・
このつづりの間違いは何でしょうか?


今日は西原さんとマツオさんと3人で
SINGLES PROJECTウェブの変更について打ち合わせ。
「FORUM」部分をコラム集にして
掲示板を一段下に下げようという変更です。

書き手は情報発信者として
情報の受け手をもっと意識した方がいい
そういう思想からです。


2003/08/07(木)
自分が自分らしくいられる場所
午前中に(株)ケイオスの澤田充さんと打ち合わせ。
商業施設開発を中心に多方面のプロデュースを
仕掛けておられる方です(梅田の「イーマ」は有名です)。

案件ごとに完全に自ら入り込んでイメージを固め
そのイメージを具現化できる才能と組む
というスタイルでのプロデュース。
キャスティングが決まれば
あとの細かい部分は完全にメンバーに任せ
全体の進行管理につとめるそうです。
コラボレーションの一つの理想形をみました。


夕方にアサヒ精版の築山万里子さんと打ち合わせ。
印刷会社でありつつ、印刷だけでなく製作も手掛け
グラフィックデザイナーやコピーライターと
一緒に仕事をされています。
そして年に1回
普段は自分たちの思い通りにならない仕事をこなす
クリエイター達が自分のやりたいことを思いっきりやれる
「project629」というイベントを
企画・運営しておられます。


昨日の話ですが、オフィス・サンドスケイプの
黒田武志さんと打ち合わせ。
「project629」の中心メンバーの東学さんと並んで
関西小劇場のチラシやポスター、パンフレットを
多数手掛けていることで有名な方です。
自分が面白いと思う仕事しか受けないというスタンスが
とてもいいです。


昨日の「扇町クリエイティブ・コンファレンス」は
トリトンカフェの松岡賢太郎さん。
今日はカナリアのトノイケミキさんと
AD−EYESの北川浩之さん。
ともに自分のやりたいことと
自分の仕事がぶれない場所として
カフェや雑貨店をつくった方々です。
そのすがすがしさが
受講者の心を打つようです。

シングルズ。
昨日はタイラ&せしゃけ。
今日はハギノ&ヤマダ。
この空間も、自分のやりたいことがぶれない
今の時代のエアポケットになっています。


2003/08/05(火)
人それぞれに心を癒す方法がある
仕事帰りに、近所のレンタルビデオ屋に寄ると
ミニシアターコーナーができていました。
「大きく宣伝されていないのであまり知られていませんが
 ミニシアターにはいい映画がいっぱいあります」と。
見逃していた「アメリ」を借りて帰りました。

自分の殻に閉じこもり
自分を開くことなく大人になったアメリ。
人と触れ合うこと、言葉で伝えることが不自由な分
ウィットにあふれた仕掛けを凝らす彼女が
ついに自分の人生と出会う物語。
とても素晴らしい映画でした。

映画を観たのは久しぶりです。
文化のことを考えるよりもまずは経済
気持ちに幅のない日々を
過ごしていたかも知れないな
と少し反省。


2003/08/03(日)
車線変更の時代?
シングルズにかかわる20代の人たちが
最近よく会社を辞めていきます。

会社の経営がきびしくなり肩たたきがあった
会社がつまらないので辞めた
新しい挑戦をしたくなった
など理由はいろいろのようですが
先の見通しもなく
失業保険で半年は大丈夫
という安易さが心配でなりません。

僕が今の時代をどうみているか
少し長くなりますがお伝えしておきます。


社会学者のジャン・ボードリヤールは
高度化した資本主義社会のなかでは
消費が、使用価値や交換価値に
置き換えられない価値=記号価値の論理
によって構成されると言っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
消費を促す欲求は、特定のモノへの欲求ではなく
差異への欲求への欲求なのである。
しかしその差異は常に相対的な差異であり
その欲求が飽和状態に達することはない。
消費社会は絶えず新たな差異化の欲求を引き起こし
相対的な欠乏が常に持続するような仕組みを
備えることになる。
さまざまなマスメディアは
生産過程と消費過程の間で差異への欲望を
喚起する装置となり
消費社会の高度化を促すのである。

記号の論理とシミュレーションの支配が
急速に進行するこのシステムにおいては
すべての対抗的な原理は差異のなかに解消され
結果としてシステムを支持することになる。
この記号化のプロセス
ハイパーリアル化のプロセスは
それが飽和状態に達したとき
システムは死滅せざるを得ない、という。
ボードリヤールは情報の流通の高速化は
有意味な伝達可能性の範囲をこえて
コミュニケーションを麻痺状態へ導くと警告する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それぞれが記号的差異をつくりだし
新たな消費を喚起しようとすればするほど
流行軸として飽きられるスピードは早くなります。
それが初期投資を回収できない位に早くなると
ほとんどの新規ビジネスが成立しなくなってしまいます。

 自分が「これまでにないカフェ」を作ったとしても
 次々と新しい人が「これまでにないカフェ」を
 作っていくため、鮮度期間は必然的に短くなります。
 実は個人で経営しているレベルの
 カフェやバーや雑貨店は
 ほとんど利益を出していません。
 (シングルズを今の形で運営しているのは
  そうしないと無理だからなのです)

よほどの才覚・クリエイティビティを発揮できれば
これからの世界で勝ち抜いていくことはできるでしょう。
(それは数年しか鮮度期間のないビジネスを
 次々とわたっていくたぐいの才覚です)
また当面は崩れないであろう場所に身を置いておくこと
これも重要な選択です。

このシステムの加速は、既存のシステムから
はじき出される多くの人を生み出します。

おそらくここには、既存のシステムの還流として
NPO的なコミュニティが生まれ、その中で
互恵性にもとづく経済が生まれてくるでしょう。

この大きな動きの中で
どこにスタンスを取ろうとしているのか。
今会社を辞めようとしている人は
このことをよく考えておいてください。


2003/08/03(日)
昆虫日記
息子にせがまれ
日が落ちてから
西宮の北山植物園へ。
カブトムシやクワガタムシを
探しに。

ほとんどの4歳の男の子は
この道を通るのでしょうか。
20数年前の昆虫博士の血を
掻き立てられます。

懐中電灯を照らしながら雑木林を歩き回り
コクワガタ(♂)を一匹。
そして道を歩いていたセミの幼虫一匹。
それが今日の成果です。


家に帰ってさっそく
セミの幼虫をカーテンにひっつけました。
幼虫はしばらくカーテンを登り
大人の目の高さまで上がって止まりました。

体を大きく伸ばすような動きを
2、3度したかと思うと
背中が割れ、その割れ目が
だんだん大きくなっていきます。
小刻みに体を震わせながら
幼虫はその背中から翡翠色の体を現します。

顔を出し、腹を出し、背中を出し
どんどん反り返って翡翠体が伸びていきます。
神々しい光景です。

反り返り切ったところで起き上がってきて
幼虫だった抜け殻に止まり直し
そこから羽を徐々に広げていきます。
相変わらず翡翠のように透き通っています。

この間約40分。
息を呑んで家族3人
このイベントに参加していました。

成虫になった幼虫は
今もカーテンの上で羽を乾かしています。
だんだん羽に色がついてきて
アブラゼミだったとやっと分かりました。


2003/08/02(土)
人を見たら講師と思え
多治見市文化振興事業団では
たじみオープンキャンパスという
講座企画を行っています。

この企画は、講座に参加したい人と
講座を開きたい人の両方に開かれています。
http://www.jafra.nippon-net.ne.jp/publication/letter/letterbn/lbn_96/letter05.html

現在扇町クリエイティブカレッジ!の
秋講座を企画しています。

この企画は、講座に参加したい人のための講座であり
かつさまざまなジャンルの才能・ノウハウ・情報を
世に紹介するための講座でもあります。
http://www.mebic.com/seminer_info/

さいきんは、会う人会う人に
講師のご相談をしています。
関西にいる、いろんなジャンルの面白い人たちを
一人でも多く紹介できればと。

昨日のシングルズは小夜子バー。
ひっそりと営業すると聞いていましたが
一杯の人でした。


2003/07/31(木)
打ち合わせのうちに一日が終わる
午前中にIWPの山本さんと打ち合わせ。
IWPは、WEB制作から経営コンサルタントまで
手掛ける少数精鋭の会社です。

2時から中之島grafで豊嶋さんと打ち合わせ。
9/15のイベントの詰めなど。

grafから帰ろうとした時
中崎町天人のJUNさんと連れの女性とばったり。
ソクラテスに戻って3人でお茶。

5時に南船場に行き
pictoのヤマモトヒロユキさんと打ち合わせ。
ウォータープラネットという
水の中に入った雑誌を作っている方です。

その後事務所に帰って仕事。
睡眠不足のため9時前に仕事場を出て
宮岡&沖村シングルズにしばし顔を出してから帰宅。


2003/07/31(木)
想像力で時代と対抗する
コピーライターは、1本のコピーをつくるのに
100本以上のコピーを考えるそうです。
誰もの想像力を超えていくために
自分の中のさまざまな引き出しを使ったり
出会ったものを活かしていきます。

「できるまでやめなければ、できる」
糸井重里さんの言葉です。

この力を使っていないジャンルが
世の中には山ほどあります。

ちゃんと考えていなかったり
人と同じことをすればいいと思っていたり
引き出しが少なすぎたり
常識や先入観にとらわれすぎていたりと
理由はいろいろだと思いますが
それをすべて不景気のせいにしては
いかんのではないかと
最近強く思います。


今日はコラディスクの
フカミマドカさん、平原小巻さんと打合せ。

フカミさんはアマチュア時代のくるり、
つじあやのなど多くのミュージシャンと関わり
コラディスクというレーベルを立ち上げ
キセルなどのアルバムをリリースした方です。
11月くらいにイベントでもしましょうかと。

シングルズは逢坂マスター。
お店はレコードだらけでした。


2003/07/30(水)
今の仕事として演劇にかかわってみる
舞台での演技と映像での演技は
同じ演技でありながら、ずいぶんとポイントが違います。

舞台に上がると
2時間からのセリフを完全に暗記して
四方からの観客の視線にさらされ
大きく声を張り上げないといけなくなります。

映像演技では、カット割りになります。
ここでは逆に、表情だけでの演技が求められたり
カット割りの演技を全部覚えていないといけない
といった部分が要求されます。

今や舞台俳優が映像メディアに進出するだけでなく
映像メディアで活躍するアイドルが
舞台に活路を見出したりする時代ですが
舞台と映像の両方のメソッドを教える場所は
ほとんどありません。

教える場所がないどころか
映像と演劇の俳優が混ざる環境自体が
ほとんどないのです。
(このあたりのコラボレーションは
 かなり意識的に起こした方がいいように思います)


アクターズアカデミー森羅の康さんと
昼食をご一緒しながらそんな話をしていました。


夜は演劇ストリーミング会議。
Lマガ吉永さん、a-lab西原さん
いたみホール中脇さんと
Mebic松井さん、尾下君と僕とで
劇団の映像をストリーミング配信する
作戦を話し合っていました。

ミーティング後には天満の上海食亭で飲み
その後タケシ君のシングルズに流れました。


2003/07/28(月)
関西演劇文化の活性化のために必要なこと
昨日、よしもとrise-1シアターで
最終の演劇公演が行われたそうです。
ここは8月以降「うめだ花月」として
寄席興行を中心に行う劇場になります。

大阪城そばにあるMBS劇場は
劇団四季が阪神のビルに移った後も
1100席の劇場として残るそうです。

今日メイシアターの古矢さんから聞きましたが
2〜3年後に、吹田市が江坂の駅近くに
演劇の劇場と稽古場をオープンさせるそうです。

大阪市は難波の精華小学校跡を
1億8000万円をかけて改修し
来年小劇場をオープンさせますが
運営予算がつかない、という難題を抱えています。

世に関西の劇場が危機的状況にあると言われますが
実は事情はかなり複雑です。
どんな劇場がどこに、どれ位必要なのかを
きちんとデザインしないと
大変なことになるのではと危惧しています。


一方で思うことですが
劇場をいっぱい作っても
演劇に携わる人の生活は決して楽になりません。
(OMSがあってすらそうでした)

演劇という労働生産性の悪い営みを
続けていくためには
ロングランシステムの確立だけでなく
演劇人のための副業が必要です。

関西にメディアが少なく
かつそのメディアが東京で番組やCMを
製作する状況になっているため
メディアでの仕事を副業にするためには
東京に出て行かざるを得ません。

関西で製作される番組やCMを増やし
メディアでの仕事を充実させること
そのことなくして関西の演劇文化の発展はない
とみています。
(これはひとり演劇だけの問題ではなく
 関西の経済活性化の鍵になる課題です)

どうやってそれを実現するか
そんなことを最近考えてます。


夜に転球劇場の楽日公演へ。
公演後に転球制作の内藤さんと
デス電所の福田さんに
「Flamingo the arusha」をご紹介。

ライブハウスでの短編演劇公演
それもまた副業になりはしないかと。


2003/07/28(月)
グッドデザイン博覧会はデザイン系サロンになりつつあります
今日はグッドデザイン博覧会。
前回を上回る出店者・参加者の方に
お越しいただきました。

今回は、出店者の方々をはじめ
多くの方々にプレゼンテーションを
お願いしました。

プレゼンというと大げさに聞こえますが
こんなものを作っている、扱っている
という自己紹介をしていただくと
それだけでいろんな人たちがつながっていきます

まだまだマーケットとしては未成熟ですが
今日できたさまざまなネットワークは
今後に活きていくものになりそうな
予感がします。

なお、次回は8月31日(日)13:00〜です。


片付けが終わってから
シングルズの歩未&圭ちゃん「料理修行」へ。
3時間ほどいて
一杯の時にはカウンターに入ったり
店の外で飲んだりしていました。


2003/07/27(日)
シングルズマスターの出没エリア
昼3時半にトリイホールへ。
シングルズにも入っている
チームKGBの芝居を見に行きました。
シングルズの勾玉堂さん
橋詰さん&田中さんも来ていました。

夕方に中崎町へ。
森羅空間という表現スペースの
オープニングに顔を出しました。
ここはアクターズアカデミー森羅という
俳優養成スクールの方々が
手作りで作ったハコです。
シングルズの沖村君が
お笑いイベント「もろびとこぞりて」を
持ち込んでいました。
客席には坂東恭子ちゃんもいました。

その後交流会にも参加。
花堂純次監督、天人のJUNさんと喋ってました。

シングルズはミゾ&ケン。
今日も一杯でした。
勾玉堂さんとCoxcombの吉本さんと
中崎町・谷六あたりの雑貨屋・ギャラリーの
話をしました。


2003/07/26(土)
阪神戦の始球式を映画宣伝イベントにした話は面白かった
夕方に南森町のカフェ「グリニッジ」で
フードユニットQuuの山村さんと
Mebicの松井さんと3人で打ち合わせ。

10月か12月に
ファブリック系のイベントを
Mebicでやろうと思っていますが
その関連の打ち合わせです。
いいイベントになりそうです。

夜は扇町クリエイティブカレッジ!。
アミューズピクチャーズという映画配給会社の
猪早美由紀さんにお越しいただきました。

劇場での宣伝から
配給会社での宣伝の話と
映画宣伝にかかわるいろいろを
お話しいただきました。

日経キャリアマガジンの取材が
入ったこともあるのですが
講座を通じていろんな人が出会う
不思議な講座でした。

シングルズはマツオ氏。
お客さんが一杯で
何人かのマスターがお店からはみだして
エレベーター前で飲んでました。


2003/07/25(金)
関西のテレビ局は関西でドラマを作るべきでしょう、やはり
今日は扇町クリエイティブカレッジ!の初日。
花堂純次監督にお越しいただきました。

花堂監督はテレビドラマの監督として
「愛の嵐」「失楽園」他多数の作品を手がけた後
映画監督としての活動を始めた方です。

開始直前になって突然司会進行をすることになり
ほぼ反射神経で監督から話を引き出していました。
テレビドラマ制作会社の現状、俳優をめぐる現状
キー局と地方局の関係、などなど
面白い話をいろいろと聞くことができました。

スタッフの人数がいないので
講座は元OMSスタッフの
松井さん、尾下君と3人でどうにか回してます。
それもまた楽しく。


シングルズは山口ゆり「ギリギリ夏祭り」。
今日のために徹夜して浴衣を縫ったのに
間に合わなかったそうで。
ゆりさんは徹夜したとは思えないほど元気でした。


2003/07/24(木)
実はgrafで豊嶋さんとお茶飲んでて決まった企画
今日もオオサカデザインフォーラムの
ワークショップ。
工業デザイナーの佐藤康三氏
インテリアデザイナーの服部滋樹氏
グラフィックデザイナーの杉崎真之助氏が講師で
3クラスに分かれて行われました。

今日はすべてのワークショップを覗いてみました。
それぞれにとても面白かったのですが
工業デザインに携わる人が
一番経営に近い存在だと再確認しました。

終了後は昨日と同じく
ロビーで交流パーティ。
今日はgrafの服部さん、増地さん
松下のインハウスデザイナーの羽室さんと
いろいろしゃべりました。

ここで突然に告知。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
扇町クリエイティブ・コンファレンス
vol.2「D&DEPARTMENT×TRUCK×graf」
2003.9.15 hol 16:00〜 @Mebic扇町
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大阪の独立系インテリアショップの代表として
D&DEPARTMENTのナガオカケンメイ氏
TRUCK FURNITUREの黄瀬徳彦氏
grafの服部滋樹氏を迎えてのトークです。

どこよりも早く告知してみました。


シングルズは石井さんが
「うずまき富江」と題して怪奇バーを開いてました。
沖村君とMONOの芝居について喋ってました。


2003/07/23(水)
アルバムの名は「Happy」
午前中にのマドの
ヤマモトさんと中井さんがMebicへ。
FM802のヒロTさんの番組に生出演した後
そのままお越しいただきました。

こうして来てもらえるのがとても嬉しいです。
明日23日にCDアルバムが発売とのことで
発売第1枚目を購入いたしました。


昼からはオオサカデザインフォーラムの
ワークショップが開催されました。
工業デザイナーの井上斌策氏
空間デザイナーの間宮吉彦氏
グラフィックデザイナーの松井桂三氏が講師で
3クラスに分かれて行われました。

井上氏のワークショップを覗いていましたが
今やデザインはブランディングという
企業の経営の中心課題になっている
ということを改めて確認できました。
(今後経営がわかるデザイナーか
 デザインがわかる経営者しか
 残れないだろうと予感させる話です)


夜10時まで事務所にいてから
OMS戯曲賞選考会後の打ち上げに合流。
今年の応募作品の話や
今後の劇場をめぐる話などを聞いていました。


2003/07/21(月)
夏になると行きたくなる場所
今日は六甲山を越えて
有馬温泉に行ってみました。

4年前に何となく行ったことがありますが
その時からはずいぶんと様変わり。

以前は「一の湯」と呼ばれていた共同浴場が
「金の湯」という名前に変わり
入湯料も650円に上がり
外には無料の足湯が出来ていました。

そこから少し上がったところには
「銀の湯」という共同浴場も新設。

近隣にも新しくカフェやみやげ物屋が出来ており
街全体のプロデュース度合いが進んでいて
多くの温泉客を集めていました。

個人的にはプロデュースが行き届かない部分込みで
気に入っています。


帰りに奥池へ。
ここには以前ユースホステルがありましたが
現在は一軒の店もなく静かなたたずまいです。

夕方に池のまわりを散歩していると
ヒグラシの大合唱が聞こえてきます。
一人で何時間でも聞いていたい気分になります。


2003/07/21(月)
暑いテントの中での芝居はお祭りのようです
新宿梁山泊の「唐版 風の又三郎」を観ました。
扇町公園でのテント公演。
休憩含めて3時間半。終演は10時半でした。

約30年前の唐十郎の戯曲を
新宿梁山泊の金盾進が演出。
時代性を飛び越えて
演劇のもつ強さを見せつけられた作品でした。

終演後テント内での打ち上げに残りました。
正直残らなければ良かったと思いました。
演劇に対して何ら役に立つことが
出来ていない自分が不甲斐なく。


シングルズはキリタニ&シビタ&ハヤシ。
熱い恋愛談義になっていました。


2003/07/19(土)
長い一日、長い日記
今日は和歌山の高野口へ。
パイル織物の工場&ショールーム見学です。

高野口は、Mebicの堂野所長が
前職のシンクタンク時代に
何年もかかわってきた織物産地です。
新幹線や自動車のシートの多くが
ここで作られています。

高い織物技術を持っていますが
生地の生産のみを行ってきたため
昨今の発注量の減少を受けて
生産量は最盛期の何分の一という
厳しい状況を迎えているそうです。

シングルズからは
洋服とカバンを作っている山根さんと川上さん
パークエディティングからは
藤本さん他のスタッフと刺繍作家さん
バンタンの近岡さん、そして僕が参加。
織物ができるまでのいろんな工程を見せていただき
ショールームでは、過去何十年分の生地から
気に入ったものをチョイスして
なぜ選んだのかを説明したりしました。

その後紀州繊維工業協同組合の方々と意見交換。
こちらからは、ものを作っている立場
プロデュースしている立場から
いろんな意見を出させていただきました。

書くと長くなるのでやめますが
なかなか面白い話し合いでした。

なんばでみんなと別れ、OCATそばにある
ライブカフェ「Flamingo the arusha」へ。
支配人の内芝氏に案内していただきました。
軽演劇や映像の上映に使えるいいハコです。
いろんな劇団に紹介しようかと。

帰りにOCAT地下1Fにちょっと立ち寄り。
ここは知る人ぞ知る
ストリートダンス稽古のメッカです。
ブレイキングでは
ナインティやトーマスを何周も回ってるのがいたり
エアートラックスを抜いているのがいたり
えらいレベルの高さでした。


2003/07/19(土)
虫の蛹の、いくつも出てきし
セミが羽化するところを見たのは
人生で2回ぐらいでしょうか。

7年間土のなかで暮らし
夏のある夜地中から這い出し
木に上り
背中を破って出てきて
何時間もかけて羽を乾かしてから
飛んでいきます。

さきほど家に帰ってきたら
家のなかの、カーテンレールの上で
セミが羽化していました。
いったいうちに何があったのでしょう?


今日のシングルズはCoxcomb。
ミゾブチ君、ケンさん、五条君に
12日のCommonScapeの写真を見せてもらいました。
五条さんの写真、いいですね。
デジカメであれだけできるのか、と。


2003/07/18(金)
自分の中に毒を持て
シングルズマスターの
西原ユウコさんが
明日からポルトガル&フランスに行かれます。
特にフランスで雑貨の買い付けをされる予定です。

ユウコさんが現地から
メーリングリスト&プチ貿易サイトページで
見つけた商品の紹介をされます。
乞うご期待。

※プチ貿易サイトページはこちら
 http://www.talkin-about.com/catalog/


さいきんマスターになりたい、という方に
よく出会います。
7月はさぼっておりますが
8月は11日(月)の「説教バー」で
19時から実習を行います。
この日記を読んでおられる方で
興味ある方がおられたら
お店までお越しください。


夜はMebicロビーで「イロブン」。
角ばっかりいっぱいある消しゴムが
とてもいい感じ。

シングルズはマツモト&タカハシ。
他のマスターが客席にいっぱいいました。
人徳ですね。


2003/07/17(木)
天の岩戸
入所企業の方々は
日々とても忙しくしています。

日に18時間、365日休みなく、3年間
起業家セミナーなどでは、それ位頑張れと
ハッパをかけられるようです。
それは極端としても
もう何日も寝ていない、家に帰っていない
という話をよく聞きます。

いったん起業して
収益を上げ続けないといけないサイクルに入ると
余裕のある時間の使い方が
なかなかできなくなるようです。

忙しい人たちにいかに集まってもらうか
そしていかに集まってもらう
値打ちのあることを仕掛けていくか
これは僕に課せられた大いなる課題です。


夜にはMebicロビーでTalkin'About。
「仕事の話をしましょう!」と題して
ビジネスマッチングを狙ってみましたが
外部の方ばかり集まりました。
みなさん、入所企業が何をやっているのか
とても興味を持っていました。

シングルズでは戯曲朗読感想会。
(実は今晩はTalkin'Aboutが3つかぶってました)
みなさん終わった後の余韻を楽しんでおられました。


2003/07/16(水)
劇場をめぐる議論の成熟について
夜に芸術創造館でやっていた
「劇場のあした」というシンポジウムに
顔を出しました。

2005年に仮設劇場を作るべく
今秋に劇場プランのコンペをするそうです。
その前段階での意見集約といった感じです。

維新派の松本雄吉さんが
「劇場とは街の中にある名付け得ない場所だ」
と言われたのが一番心に刺さりました。

人の家でも、飲み屋でも、いかがわしい場所でも
そこが劇場として立ち上がってくる。
何でも名付けて管理できるものに
してしまうことに問題がある。
そんな意味合いの発言でした。

終演後は
打ち上げに行くべき立場ではないと思い
早々に退散。

シングルズは小夜子さんの「ご飯バー」。
おいしい食事をいただきました。
暗黒番長樋口ヒロユキ氏と会い
終電を逃して暗黒トーク。
ずいぶん頭の整理がつきました。


2003/07/15(火)
引き出しとは無理矢理作るもの
今日は
山納さんっていろんなことを知っているんですね
と学生さんに言われ、答えに詰まりました。

この感覚は、なかなか分かってもらいにくいところです。


20代前半から
「そんなことも知らんのか」
「そんなことをいちいち聞くな」
と言われる環境に身を置いていました。
いかにその場で聞いたことを
知らないと悟られずにやり過ごし
後で調べるか、という方法を
身につけるようになりました。

バーで聞いたことを
手のひらに書いて家に帰り
図書館やレコード屋に行って調べたり
聞いても怒られない人に聞いたりしていました。

そのうちに
知識や情報を一番早く手に入れる方法を
身につけ出します。

自分が知らないジャンルを調べるときには
人に聞くと嘘や間違いを教えられたりするので
本や雑誌を何冊か読むのですが
自分にとっての「入口本」さえ見つけられれば
その後は染み込むように知識が身につきます。
情報なら、ネット検索でたいてい入手できます。
(このあたりの技術はTalkin'Aboutで重宝しました)

説教されて育ってきたおかげなのでしょう
最近では情報や知識を回していくことが
仕事になっています。


「物知らんとダサイぞ」
そろそろそういう役回りを演じるべきなのでしょうか。
(「説教バー」とは実はそういう意味なのです)


今日のシングルズは「出張!光荘」。
アパート「光荘」に住むオンナノコ3人組です。
この間の「CommonScape」の実行メンバーが
集まってました。


2003/07/13(日)
会すれど見(まみ)えず
もう何年も前に
新長田の行きつけのバーで飲んでいたとき
向かいに座った酔っ払いのおじさんが
漢詩の話とかをいろいろ話しかけてきました。

まだ若くてすかしていた頃で
話もあまり面白くなかったので
話を適当に切りあげて本を読み出したところ
「会すれど見(まみ)えず」ちゅうやつやな、と。

そのおじさんの顔などはすっかり思い出せませんが
その言葉だけは今でも覚えています。
どこを調べても出てこないところをみると
おじさんの造語なのでしょう。

電車に乗っていて
この車両に乗り合わせた人たちとは
大きな事故でも起こらない限り
深く知り合うことはないだろうと
思うことがあります。

パーティで名刺交換した相手でも
名刺交換しただけで、何の信頼関係も築くことなく
終わることがほとんどです。

人と人とが本当に「出会う」環境があって
相手を信頼してつながることができれば
何とかなることは一杯あります。


 社会は全体的状況の微分ではなく
 個々の活動の積分によって成り立っています。
 不景気だからすべての物事が
 うまくいかない,ということではなく
 信頼を前提にしたネットワークが
 十分に成熟していない今の社会では
 「不景気」という前提のもとでは
 循環が滞る、ということのように思います。


まあ、そのおじさんと今会っても
ちゃんと喋るかどうかは怪しいところですが・・・


今日はずっと雨。
ほとんど家にいて
英気を養っていました。


2003/07/13(日)
才能、実験、コミュニケーション、そして空間
朝11時にフェスティバルゲートへ。
Bridgeでのシングルズマスターイベント
「CommonScape」の仕込みに顔を出しました。

あまり役に立ちそうになかったので
4Fのcocoroomで椿珠美ちゃんと油売り。

昼に抜けて近鉄小劇場へ。
ラーメンズの小林賢太郎プロデュースの
「SWEETS7」を観劇。

昨日一緒に飲んだ人達が
今日は大きく見えました。

400人の観客と向かい合う能力を発揮できる空間
やはり貴重です。
(近鉄小劇場も来年1月で閉館です)


5時過ぎにBridgeに。
「CommonScape」は既にスタートしてました。

バンド、DJ、ポエトリーリーディング
演劇、写真、雑貨、洋服、カフェ、料理
いろんなジャンルの表現が
6時間にわたって展開されました。

出演者みんながシングルズのマスターや
関係者という今回のイベント
僕はほとんど手伝ってませんが
ミゾブチ君、今井君、五条君、中沢さん、
マツオさん、岡さんをはじめ
多くの人たちの努力により実現しました。

お客さんは120人入ったそうです。
また出演者のみなさんが
気持ち良く終われたイベントだったと思います。
(参加されたみなさま、お疲れ様でした)

シングルズが今の形で回りだしてから2年。
いい流れが出来てきています。
今後も続いていけばいいですね。


2003/07/12(土)
出会う日
今日は昼からATCへ。
プロダクトデザイナーの川崎和男さんの
講演を聞きに行きました。

「デザイン新領域」というテーマで
デザイナーは今後何をするべきかを
タワシから人工臓器までをデザインするに至った
経緯も含めて話されました。

講演後にご挨拶。
わが国の「グッドデザイン賞」の総合審査委員長を
務めておられるデザイン界の大御所に
「グッドデザイン博覧会」のチラシを渡して説明しました。
なかなかふざけていて面白いシチュエーションでした。
(川崎さんは笑っておられました)

夕方に1件のマッチング。
もしかしたら今後の
自分の動き方を決める出会いになったかも。

夜は松本&松村バー。
ここでもいい感じの出会いがありました。

その後たまたま出会わせた
「TIP COLLECTION」のプロデュース、
ディレクションをしていた
佐藤さんと吉田君と
今週末に近鉄小劇場で公演している
ラーメンズの小林さんプロデュースの
お芝居に出ている方々とそのまま終電後まで
お好み焼き屋で飲んでました。


2003/07/11(金)
不況は言い訳にすぎないのかも
所長と一緒に
Mebicの入所企業への
ヒアリングを日々行っています。

設立の経緯や、事業内容や
売上額や、競合状況や
自社の強みや、必要な経営資源
といったことを、2時間ほどかけて
聞いていきます。

何社もヒアリングしていて
こんなことを思います。


それぞれの起業家は
蓄積してきた知識や経験や
技術や人脈やノウハウを
ふんだんに使って事業を展開します。

ただ、いったん開業してしまうと
どうしても日々の糧を稼ぎ出すことに
時間と労力とを費やすことになります。

そんな中
外からのさまざまな情報が
入ってくるネットワークを作っておくことと
情報を読み解くためのコードを
常に更新しておくこと
それができるかどうかが
大きく成否を分けているように思えます。


<入所企業は40社あまり。
 実は一番情報が蓄積するのは・・・>


シングルズはタイラ&セシャケ。
美味しいカフェオレを頂きました。
店内ではあさってに迫ったマスターイベント
「Common Scape」の打ち合わせが進んでいました。


2003/07/10(木)
扇町カルチャーセンター!=OCC!=扇町クリエイティブカレッジ!
去年の9月から今年の3月にかけて
扇町ミュージアムスクエア(OMS)で
「扇町カルチャーセンター!(OCC!)」
という企画をおこないました。

これは、OMSにゆかりのある方々に
講師をお願いしてつくった
演劇・映画・音楽・雑貨・カフェ・小説・詩などの
講座企画でした。

この7月から9月にかけて
扇町インキュベーションプラザ(Mebic)で
「扇町クリエイティブカレッジ!(OCC!)」
という企画をおこないます。
http://www.mebic.com/seminer_info/index.html

これは、クリエイター・プロデューサーを
育成する企画として立ち上げた
映画・TV製作・デザイン・WEB・
システムプログラミング・雑貨・カフェなどの
講座企画です。

こんなふうに
OMS的なものを残していくわけです。

そのうち劇場や映画館や雑貨店まで
できるといいなと。


ちょっと遅れて
中崎町・天人での実験哲学カフェに参加。

「精神世界」はあなたを癒してくれますか
これは大阪市大・塩沢教授の企画でした。
なぜか経済方面への脱線が多い哲学カフェとなりました。

シングルズはチームKGB。
盛り上がりのピークを過ぎた頃に顔を出しました。

チームKGBは、7月20日〜27日に
千日前のトリイホールで公演。
まだ未見なので、今回はちゃんと見せて頂こうかと。


2003/07/09(水)
Talkin'Aboutの使い方
今日は扇町Talkin'About通算500回記念サロン。

今回は、主宰者の方
常連で参加していただいてきた方に
お集まりいただきました。

3年余り続けてきて
新聞や雑誌やテレビに紹介されてきましたが
紹介される旬を過ぎたのでしょう
今回はLマガジンのみ情報を掲載いただきました。

人を集めることを目的にはしていないのですが
告知面が弱くなってきていること
メンバーが固定化してきていること
新しい企画が出てこなくなってきていること
など、課題も多くなってきています。

で、今回は、過去のサロンを振り返ったあと
今後の企画についてのブレストを行いました。

人数を集めてブレストをすると
いい案が出てくるものです。
また、そこで決まった企画には
みんな都合がつく限り集まることにすれば
人が集まらず困る、ということもなくなります。

なぜこれまで500回も続けながら
企画会議を行わなかったのか不思議です。


企画としては
「19時のニュース」
 最近起こったニュースについて話す
「環状線ツアー」or「大阪23区ツアー」
 実は大阪人が詳しくない大阪をまわってみる
※タイトル・コピーは未決定です

の2つが出て、8,9月に実現することになりました。

また、企画会議自体も月1で行うことに。

「About Talkin'About」
 扇町Talkin'Aboutの企画を考える会議です(誰でも参加可能)。

今日の会議のおかげで
自分の中の行き詰まり感はすっかりなくなりました。


シングルズ
昨日はキリタニ&シビタの「七夕まつり」。
浴衣のマスター・笹と五色の短冊・そして西瓜。
風流な趣でした。

今日は柴田&葉狩「歌謡曲のGO?」。
ここでも怪しげなTalkin'About計画が進んでました。

3人でもできるイベントなので
想像力の限り遊んでいい企画なんです、実は。


 OR AND
スペースで区切って複数指定可能
[TOP]
shiromuku(hu1)DIARY version 3.02