過去の日記 21

2005/07/04(月)
扇町クリエイティブ・クラスター











 ある地域に特定業種の産業が集積していると
 コスト縮減効果が発揮されるだけではなく
 イノベーション促進の土壌となり得る。

マイケル・ポーターが提唱した「産業クラスター」を
ごく荒っぽくまとめるとこういうことでしょうか。

もう少し詳しく知りたい方はこちらを。
http://www.nikkei.co.jp/fudo/ritti/20021221.html


さて、以前に一度予告をしておりましたが
「Ogimachi Creative Cruster」という
サイトを立ち上げました。
http://www.mebic.com/cluster/

扇町界隈のクリエイティブ業種の企業・個人を
紹介するサイトです。


大阪市北区・大川が大きく曲がる場所の内側のエリアには
デザイン、映像、広告・企画、IT、WEB、編集・出版など
クリエイティブと呼ばれる職種の個人事務所や小企業が
たくさん集まっています。

多くはテレビ局・出版社・広告代理店・印刷会社などの
下請けという位置付けで、さまざまなクリエイティブを
生み出す仕事をしておられます。

このエリアが持っているポテンシャルを見いだし、
編集し、顔の見えるネットワークを広げていくこと
そして新しい動きがここから起こってくるような
シカケを考えていくこと。

それが外来型開発に頼るのではなく、継続可能な形で
大阪・キタという地域の内発的発展を促す方法だろうと
みています。

写真のMAPはこれから入稿。
そのうちメビック扇町で配布いたします。


2005/06/29(水)
fuyuu









6月17日に中崎町・元ひょうたん屋に
オープンした子供服屋「fuyuu」。
今日は雨で人通りも少なく
オーナーの石井千香子さんは
お店のホームページを作成中。

石井さんは、3年前に
シングルズのマスターになり
その後岡山に行き陶芸の作品をつくり
喫茶店で修行をした後に大阪に戻り
コモンカフェの火曜昼のお手伝いを
していただいていました。

中崎町にお店を出したいと
3年前から言っていました。
実現しているのが立派です。


2005/06/29(水)
OCC!2005夏講座
ようやく公開できる段となりました。
ご興味のある方は、どうぞ。
http://www.mebic.com/whats-new/topics.shtml


2005/06/27(月)
あらかじめ決められた恋人達へ







26日のコモンカフェは
「あらかじめ決められた恋人達へ」のライブ。
http://mimixweb.hp.infoseek.co.jp/mimiXweb_ake.html

打ち込み+ピアニカという構成で
音的にはミュート・ビート小玉和文さんの系譜です。
カッコ良すぎでした。


2005/06/27(月)
『まちづくり』ではない










24日に豊中で喋ってきました。
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/toyonaka/seisaku/machi/whatsnews.htm

僕は『まちづくり』をしている訳ではありませんが
こういうお声かけをいただく機会がままあります。

こういう場合はだいたい
OMS〜扇町Talkin'About〜Common Bar SINGLES〜
メビック扇町〜common cafeといった話をします。

終了後は「工房&CAFE B♭ びーふらっと」で交流会。
豊中駅前まちづくり会社が今年5月にオープンした
貸しスペースです。
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/toyonaka/seisaku/kouhou/topics/2005_05/

Talkin'Aboutみたいな飲み会になりました。


25日はナディスト・慈(うつみ)憲一さんの企画
「灘・水道筋ツアー」に参加。
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/kobe05/0215kb23350.html

九州から空輸される平飼いの鶏を
炭火焼で食べさせてもらえる「とり徹」
畑原市場の中にある立ち飲み「リカースタンド・チンタ」(写真)
3月にオープンした、ガロな雰囲気のチャレンジショップ
「カフェP/S」とめぐりました。

「カフェP/S」では、中村よおさんとばったり。
http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/diary/200506100000/

慈さんとは「そうそう、『まちづくり』じゃないんだよね」
と意気投合しました。
そして灘区に住みたいなと思った一夜でした。


2005/06/24(金)
インキュベーションのジレンマ
【インキュベーション】
incubation「孵化(ふか)」の意味から転じた経済用語。新規に事業を起こす支援をすること。

朝にAXISというデザイン雑誌の方が
インキュベーション施設の取材で
メビック扇町に来られました。
デザイン中心のお話のようですが
かなり本格的に調べておられました。

昨日の読売新聞で、公設インキュベーションについて
批判的な記事が載っておりました。
その中で、民間のインキュベーション施設から
メビック扇町に移ってきた企業のことが紹介されていました。

入居期限3年、起業10年以内という制限があるものの
坪1万円弱の、リーズナブルな家賃で
都心にオフィスが持てる公設インキュベーション。
それは民業圧迫では、との批判が一方であり
他方、坪3万の民営インキュベーションは
スタートアップ時期の起業にとって
重すぎる負担なのではとの見方もあり。

夕方に、15年続いている
民営インキュベーション施設の方が
メビック扇町のインキュベーションシステムについて
教えてほしい、と来られました。
公共に先駆けてインキュベーション施設を設置するも
その後不動産業化して、いかに床を埋めるかの論理で
経営してきた施設が、内部で培ってきたはずの
インキュベーションシステムを今になって
外部から学ぶ、という矛盾。

経営コンサルタント、税理士、CPA(米国公認会計士)、
弁護士、エンジニア、大学、専門学校、マンション会社、
不動産屋、鉄道会社など、ありとあらゆる業種から
起業支援に名乗りをあげている現状。

実際に起業した経験がない人が起業家を支援できるのか
という議論。

起業家を食い物にする輩の存在(「起業バカ」)。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933564/250-0558102-8449044

リスクテイクしてビジネスを始めるのは民間の領分。
行政はそれをどこまでお膳立てするのか、という議論。

本当に才能ある起業家に対してできることは
適切なタイミングに次の踏み台を用意することに過ぎない
という認識。

支援が充実するにつれて、本来自立し得ない事業者を
延命させているという矛盾。

バイオ、ナノテク、環境、ものづくり、デザイン、
ITベンチャー、ショップ経営、コミュニティビジネス・・・
市場性や資金調達のタイミング、事業採算性の判断など
業種によって異なるノウハウを支援事業者は
どこまで把握するか。

施設入居率、売上・利益の推移、マッチング件数、
相談件数、卒業企業数、卒業後の市内での事業継続率、
卒業後の生存率etc. インキュベーションの成果は
いかに評価されるべきか。

アントレプレナーシップを持った起業家を支援するのか
リストラされて起業するしかない人たちが
足元をすくわれないように支えるのか。


インキュベーションをめぐる議論は
今後ますます深化していくのでしょうね。

common cafeも、カフェ開業をめざす人の
インキュベーションという要素を持っています。
上にゴチャゴチャ書いてきたことは
対岸の火事ではありません(公設ではありませんが・・・)。


2005/06/23(木)
月の裏側
お店をやっている人にはよく知られた話ですが
ある種の情報誌にお店が取り上げられると
2週間だけその雑誌を持ったお客さんがやって来て
2週間でピタっと止まる、という現象が起こります。

その情報誌を片手にお店にやって来たお客さんが
いったい何の話をしているのかと耳を傾けると
次にどこのお店に行くかを話し合いながら
食事をしておられた、ということがあります。

先日、20歳ぐらいの若者12人に
「雑誌で紹介されているお店に行ったことは?」
と質問をする機会がありました。
行ったことがある、という人は2人だけで
あとの人は、たまたま見つけたお店や
友達に紹介してもらったお店に行く、と。

中崎町のお店のオーナーと話していると
一時期よく取材を受けたけれど、一巡すると
すっかり取材を受けることがなくなった
という話をよく耳にします。


常套句な語り口で一時的な一見客を生み出し
つねに新しいお店や風俗を追いかけて去っていく情報誌。
その取材を受けるという決断は
一見客を受け入れるという決断でもあります。

お店が5年、10年と続いていくために必要なのは
つねに一見客がやって来る環境か、もしくは
お店を支えてくれる常連客か、そのいずれかです。

お店をずっと続けていくために
情報誌の取材を受けるのが得策か否か。
実際にお店を経営しているオーナーは
こういう判断をしています。


ここ3ヶ月ほど、陽は当たらないけれども
続いているお店のことを時々書いてきました。
必ずしも紹介されることを望んでいるわけではない
こうしたお店のありかたには、実は「お店とは何か?」を
考えるためのヒントがちりばめられています。

こうしたフィールドワークを続けて、その成果を
ゆくゆく一冊の本にまとめたい、と今考えています。


2005/06/21(火)
コネクタテレビイブニング







今晩のコモンカフェは、『コネクタテレビ』という
アートや文化に関わる人々の動きや現場を紹介する
ケーブルテレビ番組のイベントでした。
かなり人が来ていました。
人気番組なんですね。


2005/06/19(日)
日本で哲学カフェは成立したか?








100回目を迎えた実験哲学カフェ。
雲州堂でのサロンには参加できず
中津 オブスペースでの
「朝まで実験哲学カフェ」に終電まで参加しました。

成立したかどうか?
フランスの「哲学カフェ」とはまた違うように思いますが
若いメンバーがある状況を作っていて
それがこれからも続いていくことは
間違いなさそうです。

活動の雰囲気はこちらをご参考ください。
http://www.talkin-about.com/xoops/modules/news/


2005/06/19(日)
掬星台カフェ
南森町のワークスペース「208」で
ナディストの慈憲一さんにお会いしました。

神戸市灘区についてのフリペ・メルマガを作ったり
「灘印良品」というお店をしていたり
「灘駅弁」を販売したり
「灘駅で本を読む日」ほか灘系イベント、ツアーを
開催しておられる方です。

メルマガ「naddist」
http://www.mag2.com/m/0000009510.html

その慈さんが、今度こんな企画をされるそうで。


摩耶山・掬星台 期間限定カフェ「stella702」

■期間 8/5(金)〜8(月) 18:00〜21:00
■場所 摩耶山掬星台
■主催 灘区民まちづくり会議
■共催 灘区役所
■実行組織 灘区民まちづくり会議 078-843-7001(代表)

「星が掬えるほど天に近い」ことから命名された摩耶山掬星台。この夏、日本三大夜景にも選ばれているこの絶景の地に「日本一夜景の美しいオープンカフェ」が期間限定で登場します。

天上に広がる星空、地上に広がる宝石をちりばめたような夜景、そして頬をなでる涼しい夜風・・・

灘区・摩耶山の魅力をまったりと楽しめるオープンカフェ「ステラ702」。灘区にこだわったフードやドリンクを用意して皆様のお越しをお待ちしております。


スポットFM局の開局、アコースティックライブなども
予定しておられます。

これは六甲山カフェな我々としては黙っていられません。
勝手に自分たちのイベントのように宣伝いたします。


2005/06/18(土)
出張シングルズ







17日のコモンカフェは「出張シングルズ」。
第4期シングルズのマスターたちが集まって
カウンターに入ったり飲んだり。

夜の12時頃には弾き語りがはじまり
カフェは30年前のユースホステルのような
雰囲気になっていました。

そういえば
しばらくシングルズに行ってませんでした・・・


2005/06/18(土)
六甲山通信社
16日の夜は「六甲山カフェ」。
9名の方が集まりました。

今回は前半に、アウトドア情報センターの下城民夫さんが
普段どんなお仕事をしているのかをうかがいました。
http://www.naturetainment.com/

 元大手広告代理店のラテ局(ラジオ・テレビ局)にいて
 媒体の「枠取り」の仕事をしていました。
 自分がやりたいと思えるアウトドアを仕事にするときに
 この「枠取り」の発想で、テレビや新聞・雑誌の
 アウトドア情報の枠を営業で取ってきて
 そこに記事や映像といったコンテンツを提供する
 そういうビジネスにしたのです。
 さまざまなイベントもプロデュースしていますが
 これも空間を「枠取り」しているということなのです。


下城さんの動き方は、単に媒体枠を押さえて
広告を取ってきて埋めるという「広告代理店」の動きよりも
記事を作って媒体に売り込む「通信社」の動きに
近いような気がします。

「六甲山カフェ」というプロジェクトでは
山に登るということが文化的にも魅力的である
ということを若い人たちに伝えるために
茶屋を借りてイベントをやったり
その報告をヤマケイの本に載せてもらったり
最近ではある情報誌に六甲山の特集を提案したり
ということをやってきました。

ボランタリーな動きながら
この動きは通信社っぽいな、と。

あるケーブルテレビのお仕事で、六甲山についての
25分の番組を作ることになった、と下城さん。
7月中旬にロケがあるそうなので
それまでにミーティングを重ねて
いろいろ提案していきましょう
ということになりました。


2005/06/16(木)
反イベント
6年前に「みうらじゅん大物産展」という
展覧会を招聘したことがあります。
漫画家のみうらじゅん氏が全国の観光地で集めた
「いやげ物=もらってうれしくないおみやげ物」を
一挙に公開するという展覧会でした。
2週間で1万人近いお客さんにお越しいただきました。

5年前に扇町Talkin'Aboutという
ある決められたテーマについて
集まった人達で喋るサロン企画を始めました。
集まるのはだいたい5人から10人で
30人以上集まることもあれば
2人、3人ということもざらにありました。

この2つのイベントは、来なかった人にとっては
「面白そうなイベントに行かなかったという経験」
という意味では一緒なのだということに
あるとき気が付きました。

仮に「みうらじゅん大物産展」に来たのが
大阪市民だけだったと考えると
261万人のうち260万人は
イベントに来ていないのです。

つまり、イベントには、足を運んだ
少数の方に満足していただくという方向と
足を運ばなかった大多数の方に
いいイベントだったらしいと思っていただく
という方向の2つがあるわけです。

むしろ足を運ばなかったイベントには幻想が残るので
社会における文化的なフレーバーを醸し出しやすい
という妙な効果があります。

サンジェルマン・デ・プレで実存主義を語り合ったり
状況劇場と天井桟敷の乱闘騒ぎに立ち会った人って
あまり身のまわりにいないですよね。

あるまちにおいて、行けなくて残念だったイベントが
数多くある方が、ただイベントがいっぱいあるよりも
文化的に見えるという逆説を逆手に取れないものか
そんなことを考えたりします。


冗談はさておき...

告知を2つ。


扇町Talkin'About「六甲山カフェ」
6/16(木)19:30〜 @common cafe
企画:中村圭志(ヤマケイ関西ディレクター)・下城民夫(アウトドア情報センター)・山納 洋
 
ハイキング・登山・クライミングのメッカ・六甲山を盛り上げるためのサロン企画です。


6月18日(土) 19:30〜
VOL.100「日本で哲学カフェは成立したか?」
司会:中田敬史 会場:雲州堂

6月18日(土) 22:00〜
特別企画「朝まで実験哲学カフェ」
司会:中田敬史 会場:中津 オブスペース(大淀南借家「太陽2」の裏)
(大淀南借家「太陽2」http://www.d1.dion.ne.jp/~watanabi/taiyo2.html

2001年1月に始まった実験哲学カフェはついに100回目をむかえます。
最近は参加されていない方も6月18日(土)は思い出話に花を咲かせる同窓会的な雰囲気で行おうと思っているので お誘いあわせのうえ、是非 ご参加ください。当日は二次会の席も設けております(特別企画「朝まで実験哲学カフェ」)のでこちらからの参加のみでもかまいませんよ。


2005/06/14(火)
OCC!夏講座、現在企画中です。
以前働いていた扇町ミュージアムスクエアでは
「扇町アクト・トライアル」という
若手劇団を集めたシリーズ公演を行っていました。

まだ若いけれど才能だと感じる人たちを
世に紹介したい、という思いから
担当者はいろんな劇場に足を運び
年間に100本を超える芝居をみて
企画を立てていました。

劇場には、表現者と観客という
2つの立場の「お客さん」がいます。
自分たちの納得のいく表現がしたい表現者と
観劇を通じて満足のいく時間を過ごしたい観客の両者に
ともに満足していただく企画をつくることに
担当者とともに腐心していました。

さて、春にはお休みをしておりましたが
扇町クリエイティブカレッジ!(OCC!)の夏講座を
7月下旬から開講いたします。
(※詳細はもうしばらくお待ちください)

講座を企画する際にも、講師と受講者という
2つの立場の「お客さん」を意識しています。
両者にともに満足していただく企画をつくることに
これからも腐心していきたいと思います。

(本日発行のメビック扇町メルマガ用原稿より)


2005/06/13(月)
終日中崎町








12日のコモンカフェは
ヨーロッパ企画presents
「ショートショートムービーフェスティバル vol.2」。
http://www.europe-kikaku.com/projects/ssmf2/ssmf2.htm

13時、18時の回ともに立ち会いました。
夜の回のゲストはサニー・フランシスさんでした(左)。

昼夜の間に2件打ち合わせがあったので
ピースマザーとカヌトンでお茶を飲みながら。
その後soramimibuncoで田代さんとちょっとお話。

ピースマザーでチーズケーキを頼むと
うちわのような木皿に盛り付けられていました。
こういうもてなしの美意識はいいなと思います。
お店に行かれたらぜひ頼んでみてください。


2005/06/10(金)
コモンカフェジャーナル








コモンカフェの前のメタセコイアの葉が
青々とした葉を茂らせています(左)。

中崎町の、元ひょうたん屋だった場所で
コモンカフェの火曜昼をお手伝いいただいていた
石井千香子さんが子供服のお店を始めることに。
「fuyuu(フユウ)」という名前になるそうです。

今日のお昼には
石井さんが一人で漆喰を塗っていました(右)。

コモンカフェの月・水曜昼にお店に入り
管理人を務めていただいていたタイラレイコさんが
5月末で引退されました。
おめでたなのです。

そして月曜から水曜のお手伝いと管理人のお仕事は
清水さんにお願いすることになりました。
劇団の制作をしてから、北海道の牧場で働き
今は八百屋さんで働きながら
鈴鹿さんのオーガニック料理を学ぶために
お店に入っていただいています。

オレペコ企画の岸田コーイチさんが
これまで勤めていたお店の仕事が終わったことで
かなりハイペースでライブを組んでいます。
http://www1.odn.ne.jp/orepeko/

岸田さんは中津ミノヤホール、十三レッドライオンと
約10年間ライブブッキングに携わってきました。
そのうちに自前のハコでライブを組むのが目標です。

去年コモンカフェがオープンした時に行われた
ヨーロッパ企画presents「ショートショートムービー
フェスティバル」の第2回が、6月12日(日)に
開催されます。
http://www.europe-kikaku.com/projects/ssmf2/ssmf2.htm

舞台作品であった『サマータイムマシン・ブルース』が
この夏映画として公開されます。
劇団の役者も映画に出る一方で、劇団の本公演としても
『サマータイムマシン・ブルース2005』を上演するそうです。
実演芸術としての「舞台」と、複製芸術としての「映像」を
行き来する彼らの動き方は、演劇の経済的自立のための
新たな可能性を示しているように思います。
http://www.europe-kikaku.com/

cafe LOOPの戸田さん・松井さんが入っている日に
塚本にあるGrand Barというジャズバーのプロデュースで
ジャズライブが行われるようになりました。
次回は6月15日(水)の夜です。
http://www.talkin-about.com/cafelog/

昨日の夜はyuujyaさんによる
『蜂蜜と韓国創作料理のcafe』。
参鶏湯(サムゲタン)という料理を
生まれて初めていただきました。

今度の月曜は国木田かっぱさんのお芝居。
http://www.kappapie.ne.nu/
鈴鹿さんに料理をお願いして
僕がマスターをしています。


さいきんは毎週月曜夜にカフェに立っています。
あまり告知をしないのでお客さんは少ないのですが
来てくれた人どうしがいい具合に出会う
サロンのようになっているのがいいなと。

まだあるのですが、今日はこのあたりで。


2005/06/08(水)
続・お店を語る語り口
前回の日記を読んだ、元ライターの友人から
メールをいただきました。
僕が書くよりもよっぽどいいので
ご本人の了解のもと、ここに転載させていただきます。


 特に情報誌は、同じような語り口が多いですよね。
 じっくり取材されたものとは全く違います。
 私が以前かかわってみての状況は、
 おおよそ、200文字くらいの原稿ということ、
 制作スケジュールが尋常でないほど短い、
 ということもあって、お店取材はひどいものでは、
 30分しかありません。(移動含め1時間単位で
 取材スケジュールを切ることもありました)
 取材の現場は、カメラマンさんの撮影を
 確認しながら、ライターさんもお店の人も
 立ち話のような感じで進めて行きます。
 また、ライターさんもベテランの方では、
 格安原稿料では頼み辛い、殺人スケジュールでも
 頼みづらく、押さえにくいということもあって、
 掛け出しの方にお願いすることもあります。
 掛け出しの方にとっては、そのことで現場なれする、
 原稿慣れするという或る意味メリットもあります。

 しかし、それでは、実際にはたった15分程度の取材では、
 引き出すものも引き出せず(短時間で話を引き出す
 能力もまだまだ低いため)、取材そのものが
 安易なものに終わってしまうということもあります。
 もう、地獄の堂々巡りみたいなものですよね。

 雑誌そのものの発行スケジュールも版元の方の話では、
 印刷屋から校正紙(何といったか、確か用語があった
 はずですが、忘れました)があがってくるのが真夜中
 だったり、早朝だったりと、人間の基本的サイクルを
 大幅に逸脱した状況の中での制作となってしまっています。

 最近、スローライフに関連した雑誌もたくさん
 発行されているようですが、あれを見ても、
 「ああ、つくっている人は殺人スケジュールに追われて
 スローどころではないのではなかろうか」と
 ついつい思ってしまいます(余計なお世話ですが)。

 つくっている人たちが情報や時間に追われて、
 それは創作というより、型にあてはめてゆく作業のような、
 そんなつくり方(常套句ばかりの原稿も、ある意味型に
 はめる作業のようなものですよね)に、現場を離れて
 初めて疑問を感じるようになりました(遅すぎですが)。

 今は、ぼんやりと、全く関係のない場所で、
 「朝起きて夜眠る、普通のサイクルの中で、
 雑誌をつくることはできないのだろうか」と、
 業界自体に時間革命が起きてほしいものだと
 思っています(笑)。

 しかし、書きながら思ったのですが、
 読者対象が「大衆」である場合、安易な方が受け入れて
 もらいやすいというのもあるんですよね。
 読者がほしいのは、お店の場所と営業日時、大体の値段で あって、
 それ以外のものは求めていないというのもありますよね。
 「そこまでせんでもええやないか」という意識が、
 受け手、つくり手、両方の根底にあるようにも思います。
 即席社会、使い捨て社会の表れでもある・・・
 なんつって、眉間にしわを寄せながら考えてみました。


これはとても勉強になります。
ありがとうございました。


2005/06/07(火)
お店を語る語り口
お店を紹介している文章が
どんな語り口を持っているのかが
さいきんとても気になっています。

特に情報誌で目につくのが

「・・もおススメ」「・・もオツなもの」「・・もうれしい」「・・も魅力だ」「・・も好評だ」「・・は必見」「ダンゼンお得」「間違いナシ」「逸品揃い」「見所は満載だ」「バツグン」「目が離せない」「感動モノ」「おみやげにどうぞ」「過ごしてみては?」「ぜひ立ち寄ってみて」「堪能したい」「ぜひ立ち寄りたい」「買い求めたい」「楽しみたい」「チェックしたい」「見逃せない」「きっと見つかるはず」

といった常套句での締めくくりです。

いくつものお店を紹介しないといけない
ライターさんのお仕事は
とても大変なんだろうなと思います。

が、こういう安易な常套句で紹介されたお店は
どこかのっぺらぼうに見えてしまう感じがします。


2005/06/06(月)
影ドロボウ
君は悲しい顔で 何を見ていたの
君は悲しい顔で 何を見ていたの
何をそんなに困った顔で遠くを見てたの

君は変わった人さ僕は知ってるよ
君は変わった人さ僕は知ってるよ
何もそんなに困ることないよ 
そんなのやめなよ

君は何とかやれるよ
君は何とかやれるよ
ちょっぴり曲がった君は
とってもね 素敵だよ...

だれもが素直さを愛する
だれがやさしさを信じる
わけじゃない

君は悲しい顔で 何を考えたの
君は悲しい顔で 何を考えたの
何もそんなに困ることないよ
そんなのやめなよ

君は何とかやれるよ
君は何とかやれるよ
ちょっぴり曲がった君は
とってもね 素敵だよ...

Oh...Oh...
君は変わりゃしない
いくら悩んでも
君は変わりゃしない
いくら悩んでも

Oh
はやくあきらめなよ
はやくあきらめなよ
はやくあきらめなよ
はやくあきらめなよ

 影ドロボウ/FISHMANS
 作詞・作曲:佐藤伸治


2005/06/01(水)
六甲山に行こう
4月末に発売になった別冊山と渓谷「六甲山に行こう」に
「六甲山カフェ」についての文章を載せていただきました。
そろそろ大丈夫だと思うので、転載いたします。


3年ほど前まで堺・上野芝駅のすぐ西側に古びた商店街があり、その一角に「文明的洋服屋 RINO'S POINT」と書かれた、やけにサイケデリックな洋服屋がありました。夕方5時頃にオープンして夜中の2時頃まで営業していたこの洋服屋の奥には、カウンターとテーブルが2つ、10数人で一杯になる小さなバーがありました。このお店には文化的にスノッブな人たちが集まってきていて、いろんなジャンルの話が日々交わされていました。映画、音楽、釣り、登山、スキー、車、英会話、時事問題、そして酒・・・「見聞を広めないダサイぞ」とハッパをかけられながらみんなが何かを学んでいく、そんな空間でした。子供の頃から甲山に水晶を拾いに行ったり、高校の放課後に住吉川の水場に行ったりしていた僕にとって山は遠い存在ではありませんでしたが、山に登るということが単なる娯楽やスポーツではなくて、フリージャズを聴いたり、ヌーヴェルヴァーグの映画を観たりするのと同じように、文化的にカッコイイ行為だと思うようになったのはこのお店がきっかけでした。

そんな原体験があったからでしょう。人と人とがうまい具合に出会う場、というものにこだわっています。大阪キタ・扇町界隈のカフェで、集まった人たちが文学・哲学・映画・アートなど、ある決められたテーマについて話し合うサロン企画『扇町Talkin' About』、日替わりでマスターがバーを維持する活動『Common Bar SINGLES』、そしてその延長線上に生まれた、日替わりマスターによる、表現空間としてのカフェを維持する活動『common cafe』。そういったシクミを作りながら、人と人とがある価値観や美意識にもとづいて出会う、そこから何かが始まる、信頼にもとづいたつながりがどう生まれていくのか、そんなことに興味を持っています。

『六甲山カフェ』。これは、アウトドア情報センターの下城民夫さんとバーで盛り上がって生まれた企画です。
日本のロッククライミングやハイキングの発祥の地、英国人によって見出された異国的な雰囲気の漂う山、そして国立公園と都市と海がこんなに近接した、世界的にみても珍しい場所。数え切れないほどの資産と可能性が六甲山にはあるのに、若い人たちが山に登るという文化が今ではメジャーではなくなっている。さまざまな娯楽がまちにあふれている中、わざわざ山に登ることの意味をどう伝えるのか。で、若い人たちの文化の象徴であり、世代を超えた交流の可能性を持つ、サロンとしての『カフェ』を六甲山に持ち込んでみたらどうだろう、と。

この企画は大阪キタ・中崎町の『common cafe』でのサロン企画として始まりました。趣旨に賛同してくれる面白い人が集まったら何かやろう、位の軽い気持ちからでしたが、ヤマケイディレクター・中村圭志さんの全面的な協力をいただき、昨年の11月には、芦屋ロックガーデンの入り口にある大谷茶屋・滝の茶屋をお借りしてカフェイベントを開催しました。一日限定の出張カフェ、探検家・藤木高嶺さんによる講演会、「六甲山で何をしよう」をテーマにしたシンポジウム、円満堂修治さんの六甲山写真ギャラリー、大道芸や舞踊のパフォーマンス、気功体験、DJイベントなど、思いつくままにいろいろとやってみました。その場を通りかかる登山者の方々と、まちから上がってきた若い人たちとがこの場所でどう出会っていくか、そんなことをカフェイベントを通じて試していました。

その後も中崎町での話し合いは続いています。藤本智士さんの『すいとう帖委員会』と何か一緒にやろう、六甲山にある茶屋を紹介するカフェマップを作ろう、若い人たちも欲しがる六甲山みやげを作ろう、また大々的にカフェイベントをやろう、いや、豆と水にこだわったコーヒーを出しながらいろんな人たちと話をするだけでもいいんじゃない。そんな意見がそこでは交わされています。山っていいよね、という価値観や美意識から、いろんなジャンルにいる人たちが世代を超えてつながっていき、一緒に何かやりたいと思える人と出会ったら、そこから何かが始まっていく。もしかしたら『六甲山カフェ』を立ち上げていくプロセスにこそ価値があるのかも知れない、と最近は感じています。


話し合いは相変わらず続いています。
秋頃には何かしら形にしようかと。


2005/05/30(月)
あの産地は、いま
1982年に故・草下英明氏が著した
「鉱物採集フィールド・ガイド」という本には
日本国内の魅力的な鉱物産地が紹介されています。

この本は発行後、鉱物採集家のバイブルとなり
数多くの採集家が鉱山跡や採石場へと向かいました。

その結果、鉱物が取り尽くされて絶産になっていたり
マナーの良くない採集者が多数訪れたことによって
山の所有者や地元の人が怒り、立ち入り禁止になったり
ということが起きています。

※野呂輝雄氏のサイト「趣味の鉱物探検隊」より
 http://www.geocities.jp/teruo_noro/info/kusaka.htm

これに近い話を
さいきんいろんな分野で耳にします。
というか世の中全体が
このサイクルに入っているような気がします。

「本当に儲かった話は表に出ない」
仕事柄「実は儲かっている」という話を聞くこともありますが
これはそっとしておいた方がいいんだろうな、と思います。

蛇足ですがいちおう。
行ってももう採れませんよ。


2005/05/24(火)
道場破りな一見客
はじめてのお店に行くときは
そこのマスターがどんな技を持っているのかを
一見客の立場から試していることが最近よくあります。

そう、客としての僕は、かなりいじわるなのです。

天満にある、さいきん2店舗目を出したバー。
もともとのオーナーではないマスターが
常連っぽい女の子とだけ喋っていました。
頼んだお酒をあえて残して、10分ほどで失礼。

芦屋で夜遅くまでやっているバー。
お酒をつくる技術は確かでしたが
話をするのが苦手そうでした。
こちらから話を振ってみても
大して面白い話が返ってきませんでした。
ここも雇われマスター。
お酒はいただいて、15分ほどで失礼。

ヒューマンウエアの力でもっていたお店が
2号店を出して、これまでのお店を
だいなしにしてしまっている、という事例を
さいきんよく見ています

南森町にあるバーにて。
マスターと常連客が喋っていたところに
一見客として入りましたが
マスターは常連客とずっと喋っていて、15分ほどしてから
「どのあたりにお勤めですか」「お住まいはどちらですか」と。
「何だろうこの質問」と思いながら正直に答えると
「ふーん」とそのまま話は続かず
また常連客と話しはじめたので、やはり15分で失礼。


堂山の、シングルズのすぐ近くにあるバーでのこと。
マスターは常連客と給料日の話をしていましたが
5分ほどして、「外は人、歩いていますか?」的な
簡単な世間話を振ってきました。

その後に、
「ところでお客さんは、給料を払う人ですか、
 それとも貰う人ですか?」と。

この後いろんな話を上手に引き出されました。

このお店は、チャージ千円、1ドリンク千円ぐらいの
ちょっと格の高いお店ですが(メニューがないお店)
このマスターは僕が学ぶべきものを持っているなと思い
その後通っています。

マスターが持っている技。
それは具体的には、こういうことだったりします。


2005/05/21(土)
隠れ家バー
そのバーは、南船場のとあるマンションの一室にあります。
看板を出していないどころか、ポストにも何の表示もありません。

一見さんをお断りしているわけではありませんが
知らなければ行きようのないお店です。

そんなわかりにくい場所で営業していても
常連になったお客さんがつねに来ていて
きちんと商売として成り立っています。
南船場を動かしているアーティストやクリエイターが
出入りするサロンにもなっています。

「隠れ家」なお店は
基本的にマスターの人間力でもっています。

このお店も、人間的な魅力があって
かつ一人一人のお客さんと話を合わせて
気分よくお酒を飲んでもらうための
即興的能力の高い女店主に
お客さんがついています。


ある喫茶店のマスターが
今のカフェって、若い人向けの定食屋ですね、と。
一見客を相手にした商売、という意味のようです。

一見客を集める商売は、人通りのある
わかりやすい場所にないと成立しません。
テレビや雑誌に紹介されることも大事です。

それが、わざわざ行きたくなるお店になれば
立地やわかりやすさはあまり関係がなくなります。

空間のデザイン、お店の雰囲気、料理、サービス
わざわざ行きたくなるお店の要素はいろいろありますが
真似しようのないヒューマンウエアを持っていることが
ここでは大事な要素になってくるようです。

この、看板を出す/出さないの選択について
お店を出そうとしている若い人たちに
きちんと伝えていくことが必要だなと
さいきん考えています。


2005/05/15(日)
喫茶「思いつき」
神戸のハーバーランドから
少し南にいったあたりに
東川崎町、東出町、西出町という
まちがあります。



三町は戦後、川崎重工業神戸工場を中心に
鉄工、木工、鋳物、ワイヤロープなど
造船下請けの町工場が栄えたところです。

西出町の「神戸ドック」という
船舶修理ドックの裏手に
喫茶「思いつき」という名前の
喫茶店があります。

四姉妹が“思いつき”で始めたこのお店は
今年10月で50周年を迎えます。
船大工の方が内装を手掛けたそうで
とても居心地のいい空間になっています。

昔はお店もいっぱいあったそうですが
今ではほとんどなくなってしまったそうです。

僕が行ったときには、四姉妹のうちの三人がおられ
「よく来たねえ」「どこから来たの?」
「何飲まれる?」「トーストもいかが?」と
矢継ぎ早に話しかけてこられました。
それがまたいい感じでした。

いつまで続けられるか
とおっしゃっていましたが
喫茶店を50年も続けていて
今でも楽しそうというのが
とてもいいなと。

金曜のお昼前に行ったのですが
川重の作業服を着た方が来られていました。

地域の産業集積の必然としてお店があって
それが今でも必要とされて、続いている。
こういうお店がなくならないうちに
いろいろ回っていきたいと思っています。

※ちなみに喫茶「思いつき」の場所は
 神戸市兵庫区西出町1-2 あたりです。
 平日朝7時から夕方4時頃まで
 土曜は午前中のみ営業で、日祝休みです。


2005/05/13(金)
How About Rebranding Osaka?









4年前に「ANTENNA」というフリーペーパーで
「Re-cover」という特集が組まれていました。

時刻表や地図、手紙の書き方などの
実用書の装丁デザインを、クリエイターが自由に
リ・デザインする、というものでした。

この特集を読んでから、大阪のまちにあるものを
クリエイターが自由にリ・デザインして本にまとめ
行政や企業にプレゼンする、という企画を
ずっと考えていました。

それが良ければ、行政や企業が採用する。
そして大阪のまちのデザインがどんどん良くなっていく。
そんなサイクルを、いったん紙を経由することで
スムーズに作っていくというイメージです。


今年のはじめから作っていた「大阪ブランドBOOK」が
ようやく完成いたしました。

ほとんど同じようなことを考えておられた
pictoのヤマモトヒロユキさんのお力を借りて
実現に至りました。

掲載しているのは

安藤忠雄氏:桜の会・平成の通り抜け実行委員会  
喜多俊之氏:大阪デザインフォーラム
上野修三氏:NPO法人浪速魚菜の会  
コシノヒロコ氏:クールビジネスウエア 
マシーン原田氏:OSAKA DANCE DELIGHT  
間宮吉彦氏:NO PARKING & MORE GREEN 
ヤマモトヒロユキ氏:大阪ミナミ芸術祭と
「南船場XGQプロジェクト」「digmeout」
「デジタルときわ荘」「大大阪」など
実際に動き始めているプロジェクトがいくつかです。

今回発行するのは、カラー・22ページの
プレゼンテーション版です。
3000部だけ印刷して、メビック扇町などで
無料配布いたします。
どうぞ一度ご覧ください。

次のステップは、コンテンツを増やして
書店に並ぶ「本」にすることです。
さて、実現するでしょうか?


2005/05/12(木)
お店があると話が早い
4月から北浜に「月眠ギャラリー」という
ギャラリーがオープンしています。
映像クリエイター集団の「なにわデジタル工務店」が
事務所の上につくったギャラリーです。
http://www.getsumin.com/

現在ゲートオブドラゴンの三村康仁氏が
「墨界」という展覧会をプロデュ−スしています。
昨日僕が行ったときには、三村さん、なにデジのアサオさんのほか
FM802の谷口純弘さん、DJの土井コマキさんが来られていました。

4月から中之島ダイビル1Fに
「大大阪」という喫茶店ができています。
大阪に関する書籍や、メイド・イン・大阪の
グッズなどが売られています。
http://www.dai-osaka.com/

ここはオフィス・倉庫物件のコンバージョンで有名な
アートアンドクラフトの中谷ノボルさんが手掛けています。
同じくアートアンドクラフトの吉崎かおりさんが
ママをつとめています。
今日僕が行ったときには、grafの服部滋樹さんと
中谷ノボルさんが来られました。

京都三条のアートコンプレックス1928の
プロデューサー・小原啓渡さんが
やはり4月に、大阪・福島に
OFFICE & SALON BAR「ART COMPLEX」を
オープンしています。
http://www.artcomplex.net/bar/

小原さんが2Fにオープンした事務所の1Fが
サロン&バーになっています。
内装を手掛けたのは、グラマラスの森田恭通氏。
知り合いしか来ないよう、看板をほぼ出さずに
営業していますが、お忙しそうです。
今日僕が行ったときには
メディア関係の方々が集まっていました。

お店があると、人が自然に集まります。
そしていろんなことが、ちょっと早く進むようになります。

僕も、第四月曜を除く月曜の夜には
コモンカフェでマスターをやっております。
よろしければ、どうぞ。


2005/05/07(土)
『正義派』
志賀直哉という小説家は『正義派』という作品を著しました。ある日の夕方に、少女が電車にはねられる事故がおきます。それをたまたま三人の線路工夫が目撃します。警察署で電車の運転手が取り調べを受ける時、この三人の工夫は事件の目撃証人として証言することを買って出ます。駆けつけた鉄道会社の監督が運転手を上手に誘導して事件をごまかし丸く収めようとする魂胆でいることを知り、また気の弱そうな運転手の煮え切らない態度を見て、三人の中に正義の憤りがこみ上げてきます。会社の監督の偽善に満ちた言葉を三人は攻撃し、明らかに運転手に過失のあったことを強く主張したのです。証言が終わって夜の町に出た三人は愉快な興奮を心の中に感じ、道行く人に「俺たちを知らねぇか!」と言ってやりたいような気持ちに駆られます。自分たちは正しいことをしたんだから、その手柄を認められ、賞賛されることが当然だ、という思いでいっぱいになっていたのです。ところが世の中はいつもと同じように動いている。誰も自分たちの話に熱心に耳を傾けてくれさえもしない。挙げ句の果てには、通りすがる車から「危ねぇじゃねぇか!」と叱責を浴びる。そんな中で、彼らの興奮は次第に冷めていき、なぜ自分たちの正義の行いにふさわしい評価が与えられないのか、いらだちと悲しみ、寂しさが彼らの心を覆っていくのです。大正元年。


2005/05/06(金)
GW大工










電気ドリルの力を借りて組んだ棚です。
コモンカフェのバックヤードがずいぶん片付きました。


2005/05/04(水)
電気ドリルに誘われるように
コモンカフェのバックヤードに棚を作って
いろいろなストックを整理しようと思い立ち
2日の夜にお店に入ったあとに
お店に置いていた鞄入りの電気ドリルを持って
終電車に乗りました。

僕は芦屋で降りましたが
電気ドリルは西明石まで行ってしまいました。

で、今日(3日)は
朝から電気ドリルを取りに西明石まで。
ついでに明石あたりを散策。

活気溢れる市場を歩いたり
フェリー乗り場前の食堂に入って
蛸の煮付けをいただいたり
玉子焼きをいただいたりしました。

漁業に携わる人が多く、いくらか観光客も来る町には
どういうお店がどんな場所にどんな風にできるのか
そんなことに最近は目がいきます。

カフェはなくてコーヒー屋が多いな、とか
保険代行をしている個人の家が多いな、とか
そんな感じで。

結局家に戻ったのは夜。
それから既に切ってあるシナベニアに棚の場所をマークし
明日電気ドリルの力を借りて一気に組んでしまおうかと。

そんな一日でした。


2005/05/03(火)
祇園散歩
先日、ある方のご紹介を得て
祇園のお店に寄せていただきました。
バーのようなお店で、一見では入れないところです。

お店のご主人にご紹介いただき
世間話に近い話をしながらお酒をいただきました。

内の世界に入れてもらうことができれば
あとはふつうのお店と変わりません。
ただそこには、お店の人とお客との
微妙なかけひきがあります。

これはお店のご主人の言です。
(ご本人から聞いたわけではありませんが・・・)

 私ら店のもんは公務員です。
 もし店の維持費や人件費に
 一日10万かかるとすれば
 お客さんが1人なら、その方から10万
 2人なら5万ずつ、10人なら1万ずつ
 そんな商売なんです。

これはご主人一流の言い回しであって
本当の話ではないかも知れませんが
何か大きなものをもらったような気がしました。

夜の八坂神社は、献灯のあかりがとても綺麗でした。
2軒目でつい飲み過ぎ、危うく終電を逃すところでした。


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