過去の日記 2

2003/07/08(火)
経営者という言葉にはある種の胡散臭さが
今日はお金の話をしましょう。

シングルズの売り上げは
だいたい月に50万から60万。

かりに売上55万とすると
原価のほうは、家賃14万、水光熱費5万
飲食原価20万、売上報酬8万
管理費・諸経費5万、合計52万で
約3万の利益になります。

(この2ヶ月ほどは
 泥棒に壊された鍵の修理や
 冷蔵庫・CDプレーヤーの修理
 換気扇の取替えなどで
 ほとんど利益がでておりませんが。)

わずかに生まれる利益は
初期費用の回収に充てられます。
ただ、もうけることを目的にしてないので
ある程度利益が上がったら
デザインやシステム構築の仕事を
誰かに発注したりしています。

そのうちにイベントや公演の
協賛などに使うのも
いいかと思っています。
(協賛のセンスの良いバー、というのは
 なかなか面白いんじゃないかと)


お店の経営をみていると
物事の全体をみる
という感覚が身に付いてきます。

物事の全体をみないことによって
起こる数々の問題を見ていると
これはとても重要なことのように思えます。

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ここからは告知。

●扇町Talkin’About 500回突破記念企画
 「大阪にカフェ文化は根付いたか?」
 7/8 tue. 19:00〜 @扇町インキュベーションプラザ 

これまでの企画者・協力者を集めて500回の歴史を振り返り、今後の展望・可能性を探る。


扇町Talkin’About は2000年4月18日に
「カフェ文化考」というサロンではじまりました。

以降、人を集めることを目標とせず
そこでどんな出会いがあったか
どんな議論や情報交換が行われたかを
問う企画として、現在まで続いてきました。

OMSの企画としてはじまり
多くの方に主宰者を務めていただき
OMSの閉館後は、SINGLES PROJECTの
主催事業として続いています。

当日は過去500回のサロンのふりかえりと
今後どんな企画を行っていくか
どんな展開をしていくか
などについて話しあう予定にしています。

お暇があれば
ぜひお越しください。


2003/07/06(日)
何かがやって来るのを信じて待つ時
土曜の昼に
PM/飛ぶ教室の公演を観ました。

ホールの真ん中に
舞台が作られていて
OMSでの芝居を観ているようでした。

恩寵の訪れる時を信じること
それが、芝居の力です。


土曜の夜から日曜まで
京都にある嫁の実家に逗留。

畑に出て
なすびやとうもろこしやすいかを収穫したり
田んぼに泳ぐおたまじゃくしを眺めたり。

今年の梅雨は雨が多く
温度が上がらないので
野菜が大きく育たないのだそうです。

普段と全く違う時間の流れに身を置く。
大事なことです。


2003/07/05(土)
出会うということの強度
午前中に、喜多俊之さんという
プロダクトデザイナー方の事務所へ。
第2回オオサカデザインフォーラムの
打ち合わせでした。

来る7/22・23に、Mebicでワークショップが
24日には中之島公会堂でフォーラムが
それぞれ開催されます。
http://www.mebic.com/whats-new/index.html

中之島公会堂を一杯にする
大阪市主催のイベント。
こういう現場で作られているのかと
勉強になりました。


夜に中之島のgrafへ。
志賀理江子さんの写真展の
オープニングパーティ。
志賀さんは、現在ロンドン在住で
まだ学生だそうです。

ドラマ性を持った美しい写真群
隣人をモデルに自室で撮影した風景が
なぜか遠いどこかで起こった
物語として伝わってきます。

才能に年齢は関係ないなと
思わされました。


シングルズで山中君のアブサンを飲んだ後
太融寺裏の「City West」というバーへ。

27年間続けてきたオーナーが亡くなり
店を閉めていましたが
お店の常連客の要望を受けて
東通奥のバー「ちゃうか」の大石さんが
昨日オープンさせたお店です。
(どこかで聞いたような話です)
古くからの常連客で一杯でした。

実は扇町Talkin'Aboutを
OMS1Fの「スタッフ」だけでなく
扇町界隈のあちこちのカフェやバーや居酒屋で
展開することになったのは
大石さんと会ったことが
きっかけになっています。

大石さんにつないでいただいた人脈で
ある大きな契約の話を落とさずにすんだ
ということもありました。

この時この人に会わなかったら
という出会い方をすることが
人生にはあるようです。


今日は長くなりました。


2003/07/03(木)
扇町エンジニアリング
午前中に、産業創造館でやっていた
ものづくり系マッチングイベントを
覗いてきました。

発注側の企業がブース出展し
作ってほしい部品の図面とサンプルを提示し
それを作れる、という企業が名乗り出て
商談する、という形でした。

知っている人もいなかったので
あちこちで行われている会話に
耳を傾けていました。

「うちは樹脂の成型なんですが」
「うちはゴム屋、素材屋ですから」
「こういう塗装なら実績があります」

決まった仕様のものを作れる企業を探す
というマッチングに求められるのは
短納期、低コスト、小ロット、多品種、誤差小。
クリエイティブな要素はあまり絡まないようです。

デザイナーとものづくりとのマッチング
よく言われますが、具現化するには
ちょっと知恵が要りそうです。


夕方にスイッチが切れたので
川上アコちゃんのお店を一瞬覗き
とっとと家に帰りました。


2003/07/03(木)
『グッドデザイン』という哲学
この間のグッドデザイン博覧会で
耳の悪い方が、母親が作ってくれたという
手話カードを持ってきて下さいました。

わが子に字と手話をを教えようと
そして同じく耳の悪い子供を持った親のために
作ったものだそうです。

とてもわかりやすく、覚えやすいように
デザインされていました。

そのあと、デザインの役割を
改めて考えてみました。
デザインが人に役に立つことを
めざすものである、ということを抜きにして
単に審美性を追求するだけではいかん
と思うようになりました。

(人が走り去る「非常口」のデザインができたおかげで
 死なずに済んだ人はいっぱいいるはずです)

それで、グッドデザイン博覧会の趣旨を
改めて考えてみました。


ファッションやインテリア、生活雑貨から自動車・カメラ・家電製品などの工業製品、グラフィックやWEB・3D・システム、空間・建築・ランドスケープなど、「デザイン」という言葉があらわす世界はかなりの広がりを持っています。
それは売れるものをつくることであり、また消費者が実際に使って満足できるもの、場合によっては危険を回避するために必要なものでもあります。

一方において、デザイナー個人にとってそれは創造であり、「de-sign=記号からの逸脱」であり、アイデンティティの発揮でもあります。

『グッドデザイン博覧会』は、こうした多面的な要素をもつ「デザイン」を、デザイナー・ディレクター・発注者・消費者のそれぞれの立場からあらためて捉えなおすことによって、より身近なものとしていくことをめざしています。


牧君は今日が最後のマスター。
もともとの常連さんと、新しい人が混じって
楽しい雰囲気でした。


2003/07/02(水)
破壊的技術のとりあつかい
「どこでもドア」が発明されて商品化され
記者発表する日の前日、という設定で
誰かに芝居を書いてほしいと
かねがね思っています。

それが製品化されてしまったが最後
骨抜きにされてしまう産業からは
さまざまな妨害が入るであろうと
容易に想像がつきます。

今日、Mebicの入所企業のヒアリングをしていて
それに近いニュアンスの話を聞きました。
(ちょっと大げさですが)

特許を取ったらマネされる
大々的に宣伝したら横槍が入る
大手に行ったら取り込まれる

もしかしたらそれで
一生暮らせるかもしれない
技術を手にしたときに
どう立ち回るのが一番賢いか
これはなかなか難しい問題のようです。

何の業種かは書きませんが
一人でやっておられる会社です。


シングルズは
ラブリーホールの宮地さんと
Mebicの松井さん。
後から仕事上がりのMebic尾下君もやってきて
小説の話などで飲んでました。

そういえば最近は読んでないですねえ、小説。


2003/07/01(火)
あとは若い人達に任せて
夕方にペルペトゥームの
吉岡さんが来られました。
25歳・システムプログラミング会社の
社長さんです。
二人でトーキンアバウトの企画など。

「街並フェティッシュ」
作られ、壊され、それでも残る
街並みについて語る企画です。
第一回は飛田から新世界、ミナミについて。
会場は天人、8月の予定です。

こういうエッジを攻める企画は大好きです。
若い人はこうでないといけません。


11時まで仕事した後シングルズへ。
沖村君がマスターでした。
フレンチカンカンという
漫才コンビの2人が来ていました。

フレンチカンカン
おしゃれ革命
ドラゴンガン

19歳、20歳の
NSCを卒業したばかりの
コンビ3組のイベントプロデュースを
沖村君は手掛けています。
(彼自身20歳になったばかりです)

一度ライブを見ましたが
たぶん伸びていく人達でしょう。
いい活動の場が提供できればと思います。


2003/06/30(月)
クリエイティブがイニシアティブをとる日
Mebicでの初グッドデザイン博が
無事終了しました。

フラワーアレンジメントをされる方
洋服やカバンを作る方
手作りの洋服やカバンを売るお店の方
色物文具を集めている方
今度フランスに買い付けにいく方
雑貨の企画・デザインをする方
イラストを描く方
WEBをつくる方
システムを作る方
などなど、いろんな人が集まって
お互いに作品や成果を紹介し合いました。

情報交換と交流の場としては
とてもいい感じだったと思います。

お越しいただいたのは数十名
売買を成立させる場
と考えるとまだまだですが・・・

(正面玄関が開いていない
 というのが大いなるネックです)

7時に終わり
片付けた後で
新世界・フェスティバルゲートのBridgeへ。
Project629のレセプションパーティを
覗いてきました。

関西のデザイン業界にいる多くの方々が
アーティスト・スタッフとして
関わるイベントです。
さすがに一杯でした。

そのあとシングルズへ。
キリタニ×シビタ×ハヤシの
illustration Bar。
イラストレーターで一杯でした。


2003/06/29(日)
飽きるという人間の本質といかに向き合うのか
夙川と苦楽園口の間にある
HURA CAFE(フラ・カフェ)へ。
http://hulacafe.cool.ne.jp/

コナコーヒーを飲みながら
ハワイのムック本を読んでいました。

ハワイの歴史やフラダンスやウクレレや
サーフィンのことなどが
上手に編集されており
のんびりとハワイに行ってみたいという
気持ちに駆られました。


ハワイだけでなく
フランスやイタリアや北欧や
ベトナムや中国や沖縄の
情報や雰囲気が手軽に手に入り
憧れて思いを馳せることができる
日本という国は
とても幸せな国だと思います。

さまざまな国や地域に根ざした
芸術やデザインや思想や文化などを
薄っぺらく消費してしまうことのないよう
消費させてしまうことのないよう
気をつけないとと思います。


明日(今日)はグッドデザイン博覧会です。
ぜひいろんなものを持ってお集まりください。


2003/06/28(土)
Talkin'Aboutが仕事になりつつある
ここのところ
扇町Talkin'Aboutを
Mebicのロビーで
開催する方が増えてきています。

僕の「業態開発」「仕事の話」のほか
樋口ヒロユキさんの「アートシネマ」や
実験哲学カフェなども開催される予定です。

お金ががかからない
(ちなみにコーヒーは100円で飲めます)
声が通りやすい
パソコンや映像をモニターに写せる、など
メリットはいろいろあるのですが
何より仕事場のすぐ隣で
開催していただけるのが
とても有難いです。

Mebicのメールマガジンにも
予定を載せてもらえることになったので
告知も充実できそうです。


これは書いても大丈夫だと思いますが
扇町ミュージアムスクエアの閉館記念本が
「ぴあ」から秋頃に発行される予定です。
どうぞお楽しみに。

夜に橋詰さん、田中さんのお店を覗きました。
クリエイター、学生の方々で一杯でした。


2003/06/27(金)
必要なこと、それは全体をデザインすること。
Mebicの入居企業の方との
ヒアリングに同席しました。

インターネットを活用した
システム構築のマーケットは
すでに飽和状態です。

無償で行うこと
または持ち出してでも行うことと
ビジネスになる部分と
全体として調和のとれたモデルを作ることで
自分の居場所を確保するという営みは
二次関数、三次関数を解く作業に似た
アクロバティックな立ち回りです。

夕方にある会議に立ち会いました。
支援事業を話し合う会議でしたが
一次方程式に取り組んでいるように見えました。


昼頃に
Lマガでイベント担当になった
稲盛さんがご挨拶にと
寄って下さいました。
このサイトも日記も読んでおられ
既にシングルズにも
お越しいただいていました。

夜にMebicで
Lマガ演劇担当のヨシナガさん
a-labの西原さん
ライターの浅川夏子さん
Mebicの尾下君、松井さんとで
劇団のプロモーション映像を配信する
サイトを立ち上げるための
ミーティングをしました。
この話、たぶん実現します。

帰りにcoxcombのシングルズを
軽く覗きました。
いい感じに盛り上がってました。


2003/06/27(金)
情報消費社会を生き抜くために
昨日は東京に出張。
Mebicでの企画がらみです。
誰に会いに行ったかは
もうしばらくナイショです。

大雨が上がって夏の日が射し
濡れた石垣と緑深い木々から
湿気た空気が立ち込めていました。
緑に覆われてた東京の街。

空き時間
下北沢で
駅前劇場の星野さんに
声をかけられました。
事務所に呼ばれてしばらく喋りました。

トリウッドを訪ねて
大槻さんとも少し喋りました。

大阪に帰り
Mebicロビーでの実験哲学カフェに参加し
そのあとシングルズへ。

田村亮さんと
コピーライターの古橋さんが
さっそく来られていました。
そしてそのまま夜の2時半まで。

時間が10年戻って
Rino's Pointにいるような気分になりました。

逢坂マスターと林さんには
とても悪いことをしました。
(みんな翌日は朝から仕事でした)


2003/06/25(水)
差異としての情報の消費、それは一回性のものである
夕方に中之島のgrafに
打ち合わせに行きましたが
その時にデザイナーの田村亮さんに
声をかけられました。

田村さんとは、もう10年ほど前に
堺・上野芝のRinoPointというバーで
はじめて出会いました。
文化的なことをほとんど知らない時分に
僕のはるか先を走っていた先輩です。

4Fの「カフェ・ソクラテス」で
しばらく喋ってました。
10年という時間を経て
こんな風に出会えるというのは
嬉しいことです。


夜はMebicでトーキンアバウト。
参加者は3名。
「空想生活」というサイトの話にはじまり
今後生産様式はどう変わっていくか
技術などのシーズからはじまる商品開発と
ニーズからはじまる商品開発の
どちらに可能性があるか
といった話を2時間ほどしました。

その後柴田&葉狩シングルズへ。
キッズプラザの山田副館長に
わざわざお越しいただきました。
キッズプラザでの、子供向けのイベントの
話などしていました。


2003/06/24(火)
差異の中身は問われない。差異であることが重要なのである。
大学の講義に立ち会う機会を得ました。
内容は「プレゼンテーション」。

僕が学生だった時代よりも
みんな真面目に講義を受けてましたが
中には注意散漫な人も。

プレゼンテーションの講義というものは
それ自体プレゼンです。(メタレベルで)
それも面白いのですが
それをちゃんと聞かない、というのは
その矛盾度合いがまた面白いですね。
(自分がプレゼンする番が
 いつかはまわって来るわけで)


夜にアメ村のGrand Cafeで行われた
映像系マッチングイベントに。
クラブイベントっぽくなってましたが
音が大きくて話すのに苦労しました。

会場では、久々に
スクエア(劇団です)の奈須さんに会いました。

シングルズは五条虎萩氏。
ブレイクダンスの漫画同人誌を見せてもらい
一人熱くなってました。


2003/06/22(日)
情報は差異からはじまる
昨日にうってかわって
何もしない一日。
家で本など読んでました。


2003/06/22(日)
神戸には大阪とはまた違ったコミュニティの流れがある
朝8時から四天王寺大師会(蚤の市)へ。
グッドデザイン博覧会に向けた買い付けです。

面白いものは多いのですが、プロの出店が多く
油断した売り物はほとんどありません。
(水森亜土トランプ2500円にはたまげた。
 一種のバブルですね。)
今回は、これなら大丈夫、というネタを
2種類だけ仕入れました。

10時からアメ村BIG CATで
SHORT SHORT FILM FESTIVAL関連の上映と
中野裕之監督のトークを拝聴。
とてもバランス感覚の良い方でした。

その後南堀江のdigmeout cafe
北堀江のシャムア、チャルカ
モグリルームと回り
3時から梅田HEP HALLで
ugly duckling公演を観劇。

その後神戸・新開地のナフシャに寄り
7時から神戸アートビレッジセンターで
ヨーロッパ企画公演を観劇。

その後大阪に戻り
「なっちゃん&林良太」のシングルズ。
雑貨話などしていました。

とにかくひたすら歩いた一日でした。
感じたことは書ききれない程ありますが
神戸で活動するアーティストのコミュニティに
久々に触れられたのが特に良かったかな、と。
(ナフシャのオオライさんに
 ドンカジョンさんという、イラストと音楽を
 されている方をご紹介いただきました)


2003/06/21(土)
Common Scape 〜自発的イベントとしての〜
昼間に中崎町の「天人」へ。
久々にJUNさんといろいろ喋りました。
行きがけにOMS前で
マスターの西原ユウコさんに
ばったり会いました。

夕方に、シングルズの奇数月の
フライヤーデザインをお願いしている
藤川亜矢さんがMebicに来られました。
藤川さんは、普段は東京なのですが
友人の個展にあわせて帰っておられました。

同時にUNDERSONの
ホリグチツトムさんが来られたので
Mebicのスタッフの松井さん・尾下さんと
5人で長い間喋ってました。
ちなみにホリグチさんは
OMSの「TIP COLLECTION」や
今のMebicのパンフレットの
デザインをお願いした
気鋭のデザイナーさんです。

シングルズは原田&古井バー。
今日もいろんな人が来られてました。


シングルズマスターのイベント
「Common Scape」のフライヤーが上がりました。
7月12日(土)@動物園前「BRIDGE」。
バンド・DJ・芝居・朗読・フリマ・料理など
いろんなジャンルの表現を一同に集めた
イベントになります。

僕は何も手伝っていないのですが
勝手にいろんなことが進んでいく
というのがいい感じです。


2003/06/20(金)
支援事業者の群れ
昼に南港ATCの
大阪デザインセンターへ。
「Good design Selection」
という展示を見に行きました。

審査委員による選考の結果選ばれた
グッドデザインの数々が展示されてました。
こういうやり方だとこういう結果になるのかと
思いながら帰ってきました。

夕方にある講演&シンポジウム&パーティに。
SOHO事業者と支援事業者の集まりでした。
こういう集まりだとこういう雰囲気になるのかと
思いながら帰ってきました。

Mebicのロビーでは
きだてさんのTalkin'About。
参加者は6名。
大阪で大災害が起きたという想定のもと
いろんなことをシミュレートしていました。

シングルズは山口ゆり&川上明子。
他のマスターも何人かいて
シングルズイベントをはじめ
いろんな話をしました。


2003/06/19(木)
車にも主張がある、と考えてみる
午前中に家の用事を済ませるため
車で動いていましたが
出先で突然エンジンがかからなくなりました。
そういえば前にかからなくなったのも
雨の日でした。

もう寿命だからとあきらめて
JAFに電話して待っていました。
車から降りて10分ほど
雨降る通りを眺めてましたが
ふと思い立って車に乗り込み
エンジンをかけてみるとかかりました。

世の中がこういう現れ方を
する時があるんだろう、とか思いながら
とにかくエンジンがかかるうちにと
急いで帰りました。


夕方にペルペトゥームの
吉岡さんと大谷さんがMebicへ。
京都の町屋に事務所を構える
システムプログラミングの会社の方々です。
今日は運営協力団体の
デジタルクリエイターズの
濱村さんと島田さんをご紹介。

FLASHとJAVAの
融合における可能性の話になりました。
僕にはさっぱり分かりませんでしたが
盛り上がっていたようで何よりです。


シングルズは西原夫妻。
電気ブランとトリスとホッピー
そしてジャンク菓子の数々。
お客さんもいっぱいでした。


2003/06/18(水)
説教バーとは実習バーなのです
今日は説教バーでしたが
樋口ヒロユキさんが
アートシネマのサロンを開いていました。

今回のテーマは塚本晋也監督。
「鉄男」や「東京フィスト」や
「バレットバレエ」などを
ビデオで観ながら話してました。
参加者は偶然居合わせた人も含めて10名。

夕方に集まってきて
みんなが映画を観ているというのは
なかなかいい光景です。
映画館がなくなっても
こんな集まりに立ち会える、というのは
とても嬉しいことです。


今日は実習をしないつもりでしたが
どうしても、という方が2名おられ
9時半から実習。

店がちょっと早く終わったので
レインドッグスに10分だけ寄り
店長の上川さんとちょっと喋って
終電で帰りました。


2003/06/17(火)
ブランディングとは命がけの跳躍である
ここ2、3日
ブランドについての本ばかり読んでます。

エルメスとかヴィトンとか
コカコーラとかポッキーとか
イッセイミヤケとか無印良品とか
そういうブランドです。

ブランドの何が面白いかというと
製品の代名詞であったはずのものが
ある瞬間から一人歩きして
イメージや理念をも代弁するようになり
新たな欲求を呼び起こすあたりです。
(ジョージアの缶コーヒーを飲む人は
 缶コーヒーを飲みたいのではなく
 「ひと休み」したい、という
 コマーシャルによって喚起された欲求に
 従っているのかも知れません)

ある種の共同幻想によって支えられており
あるきっかけで砂上の楼閣であることを露呈し
崩れ始めるかもしれない「ブランド」。
それは「戦略」によって制御し切れるものでは
ないのかも知れません。
(そのことが何よりも面白いのです)


今日のシングルズは古賀真紀さん。
集まってくる人の人間性が見えてくる
不思議な日です。


2003/06/15(日)
地元日和
家の前の竹山が
近日の雨で湿気を含み
むうっとした空気が分厚い緑の香りとともに
流れてきます。

時節柄そろそろ家の中に
百足など出てくるのではと心配しつつ
遠出をしないと決めた一日
家の片付けなどして過ごしました。


阪急苦楽園口の駅から何分か歩いたところに
Permanent Ageという雑貨屋があります。
もう3年ほどやっているそうです。

人に教えられて覗いたのですが
このお店は、世界のいろんな国から
集めてきた雑貨と洋服を扱っています。

ボールペンの「BIC」の人形(フランス)と
白鳥の形をしたスタビロの鉛筆削り(ドイツ)と
サトちゃん人形(日本)が一緒に並んでいて
テイストは完全に「グッドデザイン博」でした。
ゆくゆくこんなお店ができればいいな、と。

とても面白い個性を持っておられそうな
店長さんとしばらく話しました。


2003/06/14(土)
いろんなバランス
今ひとつ体調の良くない状態が
続いていたのですが
朝に軽く走るようにしてみると
調子が良くなってきました。
やはり体は動かした方がいいですね。

今朝も出ていこうとすると
4歳になる息子が
どうしても一緒に行く、というので
一緒に1.5kmほど走りました。
走れるんですね、4歳で、1.5km。
走り終わってからも楽しそうにしてました。


昼から伊丹アイホールへ。
桃園会公演「よぶには、とおい」を観ました。

内省的に自身のなかに沈んでいって
そこから紡ぎだしていく物語
それがある普遍性を獲得できるのか
他者にどこまで読み取れる形で提示するのか
それはとても微妙な舵取りです。


2003/06/14(土)
本当の敵は思考停止
なんとなくビジネス誌を読んでいると
「コーチング」の特集が載っていました。

主にビジネス上の課題について
アドバイスするのではなくて
質問をすることによって
本人が考えてみなかったことを気づかせる
そんな技術のようです。
いいかえれば、本人が自力で答えを出す
手助けをするための方法、のようです。

ためしに会議でちょっと使ってみたら
いい話の転がり方をしました。


夜に仕事場の尾下君と一緒にシングルズへ。
桐谷さん、シビタさん、高橋さん、松本さんの
4人がカウンターに入っていて
お客さんも一杯でした。

何度か会ったお客さんの女の子から
「こんなお店を作ってくださって
 ありがとうございます」と。

ほぼ遊んでるだけのことなんですが
それが誰かの役に立っていたりするんですね。
さらにがんばって遊ぶことにしようかと。


そういえば
5月29日の「実験哲学カフェ」で
扇町Talkin'Aboutは通算500回を迎えました。

来る7月8日には
通算500回突破記念サロン
「大阪にカフェ文化は根付いたか?」
というのをやります。
よろしかったら覗いてみてください。


2003/06/13(金)
カフェところどころ
昼過ぎに菅原町(南森町のちょい南)に最近できた
雲州堂というカフェ/イベントスペースで
お茶を飲みました。

「扇町Talkin'About」のチラシを
置いて下さいとお店の人に頼むと
お店のプロデューサーの松岡さんが
出てこられました。
「扇町Talkin'About」を企画している人と
お会いしたかった、と。
それから30分ほど話し込みました。

ここは、シングルズでは珠美ちゃんが
関わっているスペースですが
舞台もあり、とてもいい場所でした。
一人芝居程度ならできるとみました。

夕方の会議で、なんばHATCHそばに最近できた
カフェ・フラミンゴの内芝さんと会いました。
ここでもライブの合間に
軽演劇ができれば、と考えておられるそうです。
劇場空間にこだわらなければ
演劇のための場所は
どんどん出来てきているようです。


夜はMebicのロビーでTalkin'About。
XOOPSという、コミュニティサイト構築のための
オープンソースソフトのオフ会、という
位置づけでしたが
15名の方が集まっていました。

このSINGLES PROJECTのサイトにも
使われているXOOPS。
技術的な話は全く分かりませんが
大人がいっぱい集まって
とても楽しそうに話している
ということが印象的でした。

シングルズは松本さん&松村さん。
WAOの生徒だった人や先生が集まっていました。
ここでもかなり面白い話が飛び交ってました。


2003/06/11(水)
市民的自発性のための
SINGLES PROJECTには
Common Cafeという
いまだ動きを見せていない
プロジェクトがあります。

Common Cafeといえば、数年前に
ダムタイプにおられ
現在京都の烏丸今出川での
Bazaar Cafeにかかわっておられる
小山田徹さんがおこなった
南芦屋浜の復興住宅に屋台をひいてきて
お茶やお酒を出しながら
住民の人たちと対話するという
プロジェクトの名称でもありました。

あちこちの町内会に
こんなカフェがあれば、いろんなことが
うまくいくんじゃないか
小山田さんのそんな言葉は
Common Bar SINGLESをはじめるときの
後押しにもなりました。

さて、僕らのCommon Cafeですが
バーに続いて、カフェを日替わりで回して
みんなの共有空間にしよう
といったところから始まった話ですが
よりパブリックな空間としての
「カフェ」を考えたときに
ちょっと違った方向に向かいはじめました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「公共(public commons)」ということばは
「公=お上」ということばと
「共=みんなのもの」ということばの
2つがあわさってできています。

それが日本のばあい、「公共」といえば
「お上」の意味合いがとても強くなります。
「公共空間」は行政がつくるもので
自分たちが作れるものとは
あまり考えられていません。

「上から感」が漂う施設や場所からは
面白いものは生まれません。
自分たちがかかわり、自分たちの場所だと
思える仕組みがないと
その施設や場所は死んでしまいます。

実は、僕らが考えている
Common Cafeプロジェクトは
行政がつくった公共空間を「カフェ」と呼び
自発性をもった有志が
空間の運営にかかわることにより
その空間を「自分たちのもの」として
獲得する、という実験です。

「カフェ」の予定地は
Mebic扇町2階のレストスペース。
すでにコーヒーを淹れるための設備はそろいました。
どこまで開かれたシステムが作れるかは
まだわかりませんが・・・


2003/06/11(水)
三点確保
午前中に、カレーやカレーうどんで有名な
お店の社長とお会いしました。

名刺によると、38店舗を回しておられるようです。
商売も順調のようで、近々に何店舗か
オープンさせるとのこと。

お金を借りて商売をするということに対する
腹のくくり方が凡人とは違う、と感じました。
そして相手が信頼できるかどうかを判断する早さも。

岩場を登るときに
両手両足のうち3つを固定して
あとの1つを動かす、という
基本をしっかりと守っていれば
下が千尋の谷であっても
落ちることはない。

話を聞きながらそんなことが頭に浮かびました。


夕方に仕事を抜けてシングルズに行き
CDプレーヤーの修理に立会い
エアコンのフィルターを洗い
また仕事場へ。

10時半ごろに小夜子さんのお店に。
「ご飯バー」にはすでにかなりのお客さんが
来ていた模様。
12時近くまで喋って帰りました。


2003/06/10(火)
耐久消費財が次々と倒れていく
お店の冷蔵庫が効かなくなったと
昨日のマスターの安孫子さんから連絡を受け
修理を手配して昼休みにシングルズへ。
霜が付きすぎていたのが原因のようですが
86年製の冷蔵庫はそろそろ寿命のようです。

その他にも、回りが悪くなった換気扇や
音飛びが起こるCDプレイヤーの修理も
あわせて手配してみました。

家の車やパソコンなど
この夏を越せそうにないものが
どうも多いようで。


SINGLES PROJECTの
「petit trade(プチ貿易)」のページに
雑貨の写真がアップしました。

「グッドデザイン博覧会」が
何をやっているのかわからなかったみなさま
ぜひ一度のぞいてみてください。
http://www.talkin-about.com/catalog/

ちなみにこの企画
6月からはSINGLES PROJECTと
Mebic扇町の共催になります。
(その意味はおいおい分かると思います)


2003/06/08(日)
ひさしぶりに万歳の人たちに会いました
昼から梅田のHEP HALLへ。
南河内万歳一座の新作公演を観てきました。

経済が疲弊し閉塞感を強める現実世界
そんな世相を反映してか
インターネットで出会い
集団で自殺する人たち
それは一人旅のツアー
ともいうべき光景
死ぬのは一瞬でも
その一瞬に見る悪夢は
永遠に続くかも知れないという恐怖
わりとヘビーな話でした。

さいきんはビジネスや経済の分野で
活躍している人と接することが多いのですが
そうした真っ当なジャンルにいる人の中でも
今の世の中のの本質が見えている人は
そんなに多くない、ということに
さいきん気づきました。

経済ではなく表現という方法で
現実に迫るというやり方と
どっちが有効なんでしょうね。


シングルズ。
おとついは終電を逃して
北村さんの「VAMOS!」
お客さんのほとんどがラテンの人でした。

きのうは勾玉堂さんとミゾ&ケンさん。
お店の中はお客さんがいっぱいで
エレベーター前に
西原さん、ヨシナガさん
種野さん、中脇君らとたまり
劇団公演の予告編を流すサイトを作ろう
といった話をしてました。


2003/06/08(日)
さて、そろそろ次の企画を
6日、7日と、Mebic扇町の
オープニングイベントが続きました。

6日は「ITカフェ」というNPO(申請中)との
共催企画「ビジネスカフェを語る」。
200名近い方が来られました。

リットカフェの平川社長は
とても聡明な方でした。
現在のITビジネスの状況と本質を
はっきりと捉えておられました。

シンポジウム後の交流パーティで
「リュクサンブール公園」さんに
アコーディオンライブをやっていただきました。
名刺交換に夢中な方が多く
ちょっと残念。


7日は「扇町クリエイティブ・コンファレンス」。
70名ほどの方に参加いただきました。

印刷・デザイン会社「GRAPH」の
北川さんと鶴見さんには
印刷・デザインにおけるクリエイティビティと
商標・著作権などの話をしていただきました。

digmeout projectの谷口さんと
Digmeout caféの古谷さん
Gate Of Dragonの三村さん
Park editingの藤本さんには
digmeout projectを中心に
クリエイターを発掘する
プロデューサーの現状と
めざすところをお話しいただきました。

交流パーティでは
谷口さん・古谷さんにDJを
のマドさんにミニライブを
Quuさんにフードイベントを
コンテンツレーベルカフェさんにドリンクを
それぞれお願いしました。

いろんなクリエイター・プロデューサーが出会う
「公園」のようなイベントにしようと
またOMSのクロージングイベント
「LOVE!LOVE!OMS!」
みたいなことにしようと企画しました。
結果とてもいい雰囲気のイベントになりました。

こんな「現場」があるというのは
幸せなことです。


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