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2022/04/22(金)
集合住宅の経営が生み出す「小さな自治」


昨夜のうめきたTalkin'About「コミュニティ重視型の賃貸住宅」には、
15名の方にお集まりいただきました。

安藤勝信さんは、以前は百貨店のバイヤーで、
朝早くから夜遅くまで働いておられましたが、
あるきっかけから会社を辞め、会社を設立して、
家族が持っていた、駅から徒歩25分・築30年の
アパートを買い取り、経営を始めました。

空き室を埋めようと不動産会社に相談すると、
「家賃をあと1万円下げれば借り手が見つかりますよ」と。
安藤さんはその助言には従わず、借り手を見つけてきて、
借り手と一緒に部屋をリノベーションし始めました。
また住人さんたちと一緒に、耕作放棄地を畑にしたり、
DIYで自転車置き場を作ったりするところから
住民さん同士の関係性も作っていきました。
自分のおじいさんが要介護状態になった時には、
アパートの1階3部屋をぶち抜いて、
デイサービスと地域の寄り合い所を作りました。

詳しくは、こちらの記事を
チャリツモ「【タガヤセ大蔵訪問記】暮らし方を見つめ直すと、地域を思う心が生まれる。」
https://charitsumo.com/event/report/4764

集合住宅の経営は、共感のつながりを作ることで、
本来的には消費者であるアパートの住人さんを、
参加者へ、そして貢献者へと変えていけること、
そして地域における「小さな自治」を生み出すことにも
つながるということを、安藤さんの取り組みは証明しています。

そして安藤さんが語った多くの言葉は、
参加者のみなさんの心の奥深くに届いていたようです。
僕自身、自分がやっていないことを、
「なぜそれをやって来なかったんだろう?」と
改めて自問する貴重な機会をいただきました。


2022/04/21(木)
『現代学』としての民俗学


さて、リマインダー告知を。
4/26(火)のがくげいラボ×Talkin'Aboutでは、
関西学院大学の島村恭則先生に、民俗学のお話を伺います。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol11-220426/

がくげいラボ×Talkin’ About vol.11
山納洋×島村恭則「『現代学』としての民俗学」
4/26(火)19:00〜20:30
 @タイルギャラリー京都(学芸出版社3階)/オンライン(zoom)

 島村先生は、関西学院大学で「現代民俗学」を研究しておられます。研究対象は家庭内のおまじない、キャンパスの七不思議、様々な職業における習慣、喫茶店のモーニングサービス、水上生活者などと多岐にわたっていますが、現代を生きる人たちの生活に根付いている<俗=ヴァナキュラー>を探るという点で一貫しています。今回は島村先生のこれまでの研究について伺いつつ、民俗学的にいまの社会を眺める視点を共有したいと思います。

主催:学芸出版社
参加費:
・イベント参加(会場):800円 定員:15名
・イベント参加(zoom):800円 定員:80名

【クーポンについて】
 ※まち座プラスにご登録いただくと、本イベントに無料で参加できます!
登録はこちら⇒https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/
★既に会員の方は下記のクーポンコードをご使用ください。


2022/04/19(火)
『まちとひと』声をつなげて Walkin' About@もりぐち


4/17(日)は守口市立図書館にて、
長崎県五島列島出身のタレント・写真家で、
「FM-HANAKO」のパーソナリティーを、
この3月まで20年以上務めてこられた
三宅奈緒子さんのトークショーにお邪魔してきました。

定員は40名で、予約開始翌日には一杯になったのだと。
ほとんどがHANAKOのリスナーさんだったようです。

みやけさんは番組の中で、まちで出会った人たちに
インタビューして紹介するコーナーを
ずっと続けてこられた方なので、初めて会った人や
初めて入ったお店でどうやって話を聞いてくるのか
という、インタビュー術について伺ってみました。

僕も日常的にそういうことをしているので、
どういう技を使っているのか、という話をしたり、
実際に守口を歩いたり調べたりして見えてきたことを
軽くお話してきました。

話の詳しい内容はここでは割愛して、ひとつ告知を。
5/15(日)に、今回のトークショーの続きの企画として、
「『まちとひと』声をつなげて Walkin' About@もりぐち」
が開催されます。
https://www.lics-saas.nexs-service.jp/moriguchi/event/20220515walk'inabout@moriguchi.html

今回の定員は20名で、申込受付は5月2日(月)10時〜。
そう、今回は予約が必要なのです。
ご参加いただける方はお忘れなきように。


2022/04/17(日)
コミュニティ重視型の賃貸住宅


さて、リマインダー告知です。
4/21(木)のTalkin'Aboutには、
東京都世田谷区・祖師ヶ谷大蔵で、
地域におけるコミュニティづくりに
大家さんの立場でできることを追求して来られた
安藤勝信さんに、オンラインで話題提供いただきます。

うめきたTalkin’About「コミュニティ重視型の賃貸住宅」
 2022年4月21日(木)7pm〜9pm
 場所:大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室 
 話題提供:安藤 勝信氏(株式会社アンディート) 参加無料
https://www.toshimiryoku.jp/1304026_11631.html

 プライバシーが重視される現代においては、地域住民間のコミュニティは生まれにくい傾向にありますが、そうした中で、交流イベントなどを通して入居者同士、また物件がある地域の住民と入居者間で親睦を深められる「コミュニティ賃貸住宅」が注目されています。
 安藤勝信さんは、東京・世田谷区で祖父母が経営していた賃貸アパートを法人を設立して買い受け、入居者の希望を内装に反映する形で募集を開始しました。さらに敷地でのBBQや家庭菜園、焚き火などの住民の要望に応えました。その結果、住人間や地域の良好なコミュニティが生まれ、アパートは居心地の良い人気物件として再生しました。
 その後祖父が亡くなり、アパートの隣地を売却することになりましたが、その時に土地を継承し、賃貸コーポラティブ住宅を建てて地域のために活用してくれる売却先をプロポーザルで公募しました。結果、もともとの賃貸アパートの住人と新たな住人が温かなコミュニティでつながる地域を創り出すことにつながりました。

 今回のTalkin’Aboutでは、安藤さんの世田谷区でのさまざまな実践についてのお話を伺い、そこからコミュニティの醸成につながる賃貸住宅のかたちについて考えます。

※安藤さんは、こういう取り組みをされてきた方です。
 チャリツモ「【タガヤセ大蔵訪問記】暮らし方を見つめ直すと、地域を思う心が生まれる。」
 https://charitsumo.com/event/report/4764
 
※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室
 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


2022/04/16(土)
大谷茶屋の進捗


今日は大谷茶屋改修作業。
午前中に台所跡にあったガレキや木材を片付け、
お昼を食べて、ミーティングをして、
その後残ったメンバーで天井を抜きました。

今後の予定としては、5/1(日)と21(土)に作業をします。
ご興味とお時間がありましたら、お手伝いいただけると助かります!
https://www.facebook.com/rokkosancafe


2022/04/14(木)
気仙沼の漁業と観光業の連携


12(火)のうめきたTalkin'About「気仙沼の漁業を観光に活かす」には、
13名の方にお集りいただきました。

もともとNTTデータでSEの仕事をしていた小山弘二さんは、
故郷・気仙沼が東日本大震災で大きな被害を受けた時に、
地元のために何かできるようにと、スタジオLに転職し、
コミュニティデザインを学びました。
そして気仙沼の総合計画のワークショップを担当し、
出来上がった計画を進めていくために、地元出身の3人で、
コミュニティデザインの会社を作り、地元に帰りました。

また宮城には震災以降に倒産する企業が多かったことから、
地元の企業を支えようと、阿部長商店という、
水産業と観光業を営む会社に入りました。

気仙沼では、民間企業とDMO(観光推進機構)が連携して、
気仙沼市内や仙台・宮城圏をターゲットにして、
地元の人たちで地元店を支え、ファンの人たちに、
気仙沼にリピートしてもらえるように、
様々な取り組みを進めています。
また「ちょいのぞき気仙沼」という、漁具屋や製氷工場、
魚箱を扱う函屋などの見学や、漁師の仕事体験などができる
オープンファクトリー的な企画なども行われているのだと。

小山さんご自身は、阿部長商店で関わりのある
マレーシアの会社に現地旅行会社を紹介してもらい、
モニターツアーを実施し、牡蠣養殖体験を東北ツアーに
組み込んでもらうことに成功、コロナ禍で中断するまでに
数百名のマレーシア観光客を気仙沼に招き入れておられます。

漁師の人たちは、水産業で儲けたらいいと考えているので、
観光コンテンツとしてブラッシュアップしていこう、
というモチベーションが働きにくいのだそうですが、
そんな漁師さんたちとどうコミュニケートして、
企画を成立させていくのかという部分に、
コミュニティデザインの力を発揮しているようです。

気仙沼には、牡蠣のような養殖漁業から沿岸漁業、
遠洋漁業まで様々な形の漁業があり、特に遠洋漁業があることで、
海外からの漁船が入ってくることも多く、
外の人たちを受け入れる風土ができているのだそうです。
また、地域で水産業や観光業に関わる女性たちが
新たな取り組みの推進役にもなっているようです。

小山さんのお話から、水産業と観光業の連携の難しさと
可能性について、解像度を上げて考えることができました。

9月の戻り鰹の時期に、2泊3日ぐらいで
気仙沼での小山さんの取り組みを見に行くツアーを
開催したいと思っています。詳細は追ってこの日記に
載せますので、興味ある方はチェックください。


2022/04/11(月)
富田めぐり(2)


阪急富田駅の南側の踏切の前に
「比佐登」というお好み焼き屋があります。

創業は50数年前のこと。
現在お店を切り盛りしておられる姉妹の母親が
駅前のこの場所にお店を出しました。
旦那さんは公務員でしたが、
奥さんは商売のカンが働く方だったのだと。

当時は駅の南側にしか改札がなく、夕方には
松下、明治製菓、サンスターの従業員が溢れ
お店は大いに流行ったそうです。
お客さんの嗜好を見て、お好み焼きから炉端焼きへ、
そしてまたお好み焼きへと業種を変えつつ、
今まで続いて来たそうです。

お店の前には、地元の「國乃長」の看板が。
開業当初から置いているそうです。
純米の飲みやすいお酒でした。

お隣には「喫茶姉川」があります。
開業は昭和44年。もう53年になります。
以前何種類もの豆を置き、カレーも出していましたが、
旦那さんが亡くなられてからは、お客さんの求めに応じて、
インスタントラーメンなどを置くようになりました。

店名から滋賀のご出身かと思いきや、姉川は苗字で、
出身は佐賀の山奥なのだそう。
やはり改札が南側にしかなかった時代には
よく流行ったというお話を伺いました。

JR摂津富田駅と阪急富田駅の間の商店街は
お店も多く便利そうなのですが、
「比佐登」や「姉川」のような、
一度行っただけで馴染みのようになれる
お店がある街はいいなと思います(つづく)。


2022/04/10(日)
富田めぐり(1)


昨日のWalkin’About@富田には、15名の方が参加。
もと寺内町エリアでお寺や神社を巡った方、
お昼ごはんを買って筒井池公園で桜を見ながら食べた方、
摂津富田駅北側で高槻市バスの状況を確認した方。
明治のチョコレート工場やサンスターの工場に注目した方、
駅前の和菓子屋で店主に話し込まれた方、
子どもと一緒でイオンのゲーセンで時間を費やした方、
などがおられましたが、駅近くにある壽酒造で
「クラノミ」をやっていることに気づいたメンバーは(僕も)
そこで至福の時を過ごしていました。
https://kuninocho.jp/

壽酒造は、1822年創業。「國乃長」の酒蔵です。
日本酒だけでなく地ビールや地焼酎も造っていて、
毎週土曜日には、地元の人に酒蔵を開いておられます。
とても風通しの良いいい会社のように思えます(つづく)。


2022/04/08(金)
地域おこし協力隊と地域の“いい関係”とは?


次々々回のうめきたTalkin’Aboutには、
数年前に神山町での西村佳哲さんとのワークショップで
お会いした西塔さんに、オンラインで話題提供いただきます。

うめきたTalkin’About「地域おこし協力隊と地域の“いい関係”とは?」
2022年5月10日(火)7pm〜9pm
場所:大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室 
話題提供:西塔 大海氏(「西塔企画」代表・慶應大学SFC研究所上席研究員)
 参加無料

 地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化の進行が著しい地方自治体が都市住民を受け入れ、一定期間以上、農林漁業、交流・観光、住民の生活支援などの「地域協力活動」に従事してもらい、任期後はその地域への定住を図りながら、地域をより充実させていくことを目指す取り組みです。令和2年度には約5500名の隊員が全国で活動しており、総務省では令和6年度に隊員数を8,000人に増やすという目標を掲げています。
 一方で、受け入れ先の地域と協力隊の間でコミュニケーションがうまく取れずお互いに不信感が生まれてしまったり、任期中に成果が出ないまま終了し、定住にもつながらない、というケースも少なからず起こっています。

 今回のTalkin’Aboutでは、2013年から協力隊員として福岡県上毛町(こうげまち)に着任し、任期を終えた2015年からは協力隊の採用から活動、独立までをサポートしている西塔大海(さいとう・もとみ)さんに、地域おこし協力隊の現状について紹介いただきます。そこからこの制度を活かし、地域活性化につなげていく道筋について考えます。

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室
 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室 
  担当:山納 Tel 06-6205-2366
  https://www.toshimiryoku.jp/

※今後のうめきたTalkin'About予定
 4/12(火)「気仙沼の水産業を観光に活かす」
  話題提供:小山 弘二氏(合同会社moyai、株式会社阿部長商店)
 4/21(木)「コミュニティ重視型の賃貸住宅」
  話題提供:安藤 勝信氏(株式会社アンディート)*オンライン登壇
 5/10(火)「地域おこし協力隊と地域の“いい関係”とは?」
  話題提供:西塔 大海氏(「西塔企画」代表・慶應大学SFC研究所上席研究員)*オンライン登壇
 5/16(月)「太子町の観光ポテンシャルを考える」
  話題提供:加納 実季氏(太子町観光・まちづくり協会)


2022/04/07(木)
気仙沼の水産業を観光に活かす


さて、リマインダー告知を。
4/12(火)のTalkin’Aboutには、小山さんに気仙沼から
お越しいただき、水産業と観光の話を共有いただきます。

うめきたTalkin’About「気仙沼の水産業を観光に活かす」
 2022年4月12日(火)7pm〜9pm
 場所:大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室 
 話題提供:小山弘二氏(合同会社moyai、株式会社阿部長商店)
 参加無料

 宮城県気仙沼市は漁業・水産業のまちです。リアス式海岸の地形を活かした波穏やかな気仙沼漁港はマグロやカツオ、サンマ、メカジキなどの遠洋近海漁業の根拠地であるとともに、ワカメやカキ、ホタテの沿岸・養殖漁業も盛んです。またリアス式海岸の景観を活かした観光も発展しています。漁業を通じて日本各地の漁船が訪れることから、外から訪れる人に対してウエルカムな気質を持っているのも、気仙沼の特徴といえます。
 気仙沼市で水産業と観光業を営む会社に所属する小山さんは、気仙沼DMOとタッグを組み、漁師の船に乗って交流し、牡蠣小屋で剥いた牡蠣を食べる「気仙沼の牡蠣養殖体験プログラムを組み込んだ東北ツアー」を開発。地域にある漁業・水産業を観光資源として海外の観光エージェントに気仙沼を紹介する取り組みを始めています。

 今回のTalkin’Aboutでは、小山さんのこれまでの実践をご紹介いただき、そこから地域資源を活かした観光開発について考えていきます。

※小山さんは、こんな方です。
 biz SPAフレッシュ「元NTTデータ社員が、被災地で仕掛ける「養殖体験ツアー」がウケた訳」文・森 成人氏
 https://bizspa.jp/post-346983/

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


2022/04/06(水)
18周年オープンミーティング


昨夜はコモンカフェでオープンミーティング。
5人の平日店主が分担して料理を作ってくれました。
この底力が本当に素晴らしいと思います。

ミーティングでは、集まった20名ほどが自己紹介をして、
伝えたいこと、手伝ってほしいことをシェア。
その後は喋りたい人と喋るというユルい展開でした。

ということで、コモンカフェはこれからも続いていきます。
みなさま、なにとぞご愛顧のほど、お願いいたします!
http://talkin-about.com/



2022/04/05(火)
4/7(木)の「関西街角再発見」では、池田の話を


NHKラジオ第1「関西ラジオワイド」の番組中の
「関西街角再発見」に、次回は4月7日(木)に出ます。
放送時刻は午後4時30分〜50分頃の予定です。

今回ご紹介するのは、大阪府池田市。
今年1月にWalkin'Aboutで訪れた時に
いろいろ調べた内容をお話します。


2022/04/04(月)
港でカモメがやすんでる日はね、千帆ちゃん 〜ツヤコばあちゃんのこと


2019年10月に神戸港の遊覧船内で上演された
「港でカモメがやすんでる日はね、千帆ちゃん」が、
PM/飛ぶ教室主催、神戸アートビレッジセンター共催公演として、
この6月に再演されることになりました。
http://pm-tobu.com

港でカモメがやすんでる日はね、千帆ちゃん 〜ツヤコばあちゃんのこと

 作・演出:蟷螂襲
 出 演:福井玲子 山藤貴子 や乃えいじ 江藤つぐみ 蟷螂襲
 会 場:神戸アートビレッジセンター KAVCシアター
 日 時:2022年6月3日(金)15:00/ 19:00
          4日(土)13:00/ 17:00
          5日(日)13:00
 料 金:前売り・当日とも¥3,500 学生割引¥2,000
 ※お申込み、詳細はこちらを http://pm-tobu.com


作・演出の蟷螂襲さんは、こんな文章をチラシに寄せておられます。

 神戸での再演は念願でした。ようやく叶います。
 2019年10月の初演はファンタジー号船内のカフェで、中突堤を出航して神戸港をひとめぐりして戻ってくるまでの45分におさめた芝居でした。
 灯台や橋や空港や行き交うほかの船を眺めながら揺られたあと、戻るために中突堤へ船首を向けたときに、船から見た神戸の街のことを忘れません。好きな神戸の街がありました。神戸が好きだという気持ちがあふれました。
 忘れずにおぼえてる景色や気持ちをこめて6月、陸で再演します。船ではないので80分ほど御覧いただきます。水先案内人を目指すことにした千帆ちゃんとその両親や先輩やじいちゃん、さらに今回はばあちゃんの話にもなりますが、ばあちゃんが生きて死んだ神戸のことが、今回もまたなによりの主題です。

PM/飛ぶ教室 蟷螂襲


そしてこんな文章も載せていただきました。

 『港でカモメがやすんでる日はね、千帆ちゃん』は、関西に実在した人物や実際の出来事を題材にした大阪ガス提供のドラマシリーズ『イストワールhistoire』の第10話として、神戸港を巡る遊覧船の船内で上演されました。作品の着想を得たのは、神戸元町・メリケンパークにある酒場でした。この酒場では夜ごとに海事・海運関係者が集い酒を酌み交わしています。ここで水先人の方にお会いしたことで『千帆ちゃん』のプロジェクトは始まったのでした。今回の再演では、かつての神戸の港のドラマをさらに充実させます。今回もまた、酒場で聞き集めたエピソードが、作品に深みを与えてくれそうです。

『イストワールhistoire』プロデューサー 山納 洋(大阪ガスネットワーク(株))


2022/04/02(土)
第29回OMS戯曲賞、募集中!


ここで告知ができていませんでしたが、
第29回OMS戯曲賞の公募を現在行っています。締切は4/10(日)。

関西二府四県に在住、または関西を主たる活躍の場とする
劇作家で、新作書き下ろしのうえ、2021年1月から12月までに
上演(初演)された作品が対象となります。
ただしコロナ禍の状況を鑑み、第29回は未上演作でも応募可としています。

くわしくは、こちらを。
https://network.osakagas.co.jp/effort/oms/#terms

イラストはかつての扇町ミュージアムスクエアを
長谷川義史さんに表現いただいたものです。
劇団☆新感線のいのうえひでのりさんや
南河内万歳一座の内藤裕敬さん、リリパットアーミーの
中島らもさん、演劇編集者の小堀純さんみたいな方の姿が見えます。


2022/04/01(金)
common cafeが18周年を迎えました


本日、大阪キタ・中崎町にあるcommon cafeは、
18周年を迎えています。

オープンは、2004年4月1日。
僕がかつていた扇町ミュージアムスクエア(OMS)が
閉館して1年後のことです。

OMSは、大阪ガス北支社移転後の建物を活用して、
1985年3月30日にオープンしました。
小劇場、映画館、雑貨店、カフェレストラン、
ギャラリーを備えた複合文化施設として、
2003年3月末まで、18年間続きました。

OMS閉館の理由は施設の老朽化でしたが、
新たに開発される建物には、複合文化施設の要素が
盛り込まれることはありませんでした。

当時、堂山町でCommon Bar SINGLESを始めていた僕は、
その発展形として、日替わり店主のシクミを使って
OMSのような複合文化施設を再現したい、との思いから、
common cafeを作りました。

そのcommon cafeを、OMSと同じく18年続けることができたことを、
感慨深く思いながら、ここでリモートワークをしています。
ちなみに今日のお昼は「諸国漫遊カフェ SSUN BEARの渡部さんが、
南インド風のカレーを出しています。

4/5(火)は、19:00より、オープンミーティングを行います。
参加料500円で、ちょっとした食べ物と飲み物を用意します。
あくまでもささやかに、18周年のお祝いをしたいと思います。

ところで、来年2023年には、かつて大阪市水道局があり、
その跡地を利用してメビック扇町ができた場所に
「扇町ミュージアムキューブ」という名前の、
文化創造拠点がオープンする予定です。
https://urban-notes.net/iseikai_kokusai_sogo_byoin_202103/

この施設が、OMSの後継施設として、
多くの若い人たちに愛される施設になることを期待しています。


2022/03/31(木)
大阪ガスネットワーク 都市魅力研究室へ


明日4月1日、僕が今いる大阪ガス(株)の導管部門が、
大阪ガスネットワーク(株)という別会社に分離されます。

これは、都市ガス業界への新規参入を促し、
ガス自由化を進めるため、導管部門を中立化させるという
国の方針に沿ったものです。

電力会社ではこれに先立ち、2年前に
送配電部門を別会社に分けています。
電力事業者が公平に送電網を利用できるようにして、
競争的で効率的な電力システムを構築することが目的です。

つまり、電気やガスを送るためのインフラを、
社会の共有財産化しようという要請のもとに、
会社を分けるわけです。

それにともない、僕が今いるグランフロント大阪の
都市魅力研究室は、「大阪ガスネットワーク 都市魅力研究室」になります。
https://www.toshimiryoku.jp/

ということで、僕らが取り組んできた都市魅力研究も、
社会の共有知をつくり上げるという方向性を
一層意識していきたいと思っています。

(やることは今までとほぼ変わりませんが)

みなさま、ひきつづき、よろしくお願いいたします。


2022/03/29(火)
『現代学』としての民俗学


4/26(火)のがくげいラボ×Talkin'Aboutでは、
関西学院大学の島村恭則先生に、民俗学のお話を伺います。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol11-220426/

がくげいラボ×Talkin’ About vol.11
山納洋×島村恭則「『現代学』としての民俗学」
4/26(火)19:00〜20:30
 @タイルギャラリー京都(学芸出版社3階)/オンライン(zoom)

 島村先生は、関西学院大学で「現代民俗学」を研究しておられます。研究対象は家庭内のおまじない、キャンパスの七不思議、様々な職業における習慣、喫茶店のモーニングサービス、水上生活者などと多岐にわたっていますが、現代を生きる人たちの生活に根付いている<俗=ヴァナキュラー>を探るという点で一貫しています。今回は島村先生のこれまでの研究について伺いつつ、民俗学的にいまの社会を眺める視点を共有したいと思います。

主催:学芸出版社
参加費:
・イベント参加(会場):800円 定員:15名
・イベント参加(zoom):800円 定員:80名

【クーポンについて】
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登録はこちら⇒https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/
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アイキャッチの写真は、釜山の「タルトンネ」。
直訳すると「月の町」という意味の言葉で、
坂道を登りきった場所や丘の上のような
「月に届くほど」高い場所にある貧民街をそう呼びます。

今から30年近く前、韓国におられた時に、
島村先生はタルトンネをかなり調べておられたそうです。
今では再開発でずいぶんなくなったそうですが。

当日は、そんなお話も伺いたいと思っています。


2022/03/28(月)
-「まちとひと」声をつなげて -


2月に予定され、延期になっていた、
「FM-HANAKO」のパーソナリティー・三宅奈緒子さんとの
トークショーが、4/17(日)に開催されます。
https://www.lics-saas.nexs-service.jp/moriguchi/event/20220417miyakenaoko.html

三宅さんは、長崎県五島列島出身です。
「アイドルになるばい!」と大阪に出てきて、
地域FMのラジオパーソナリティの仕事に就きました。
田舎から出てきて寂しかったので、
守口や門真の町に出掛け、人々の話を聞き、
ラジオで紹介するという営みを始めたそうです。
地域での取材活動はライフワークになり、
自ら撮った地域写真の展覧会も継続しておられます。

実は三宅さんは、この3月末で「FM-HANAKO」の
パーソナリティーを卒業されることになりました。
さきほど最後の放送を終えられています。
20年以上続けて来られた守口での取材のお話を
リスナーのみなさんになり替わって伺おうと思います。
僕も守口の喫茶店や呑み屋で聞いた話をお話ししようかと。

※今回は定員40名で、先着事前申込制です。
 お申込みは4月2日(土)10時〜 守口市立図書館の
 3階事務所窓口、またはお電話(06-6115-5475)にて受付だそうです。


2022/03/26(土)
大谷茶屋の進捗


今日の大谷茶屋での作業は、
キッチンシンク、冷蔵庫、テレビなどの廃棄と、
台所の床はがしでした。雨の中の作業でしたが、
登山客がいなかったのでスムーズに進みました。

次回の作業は、4/16(土)10:00〜を予定しています。
本格的に台所・風呂場の撤去を進めたいと思っています。

*来週末も再来週末も、洞窟スペースは飲食営業をしています。
 https://www.facebook.com/rokkosancafe


2022/03/25(金)
4/7(木)の超初心者向け英語サロン
さて、次回の「超初心者向け英語サロン」は、
4/7(木)18:30より、コモンカフェで行います。

最近は、音声のついている文章をまず聴いて、
その後に文章の一部を10回ぐらい、
ネイティブのスピードで口に出して読んでみて、
最後に音声を聴き直す、というワークをしています。

これをやると、最初は聴き取れなかった英語が
ちゃんと聴き取れるようになるのが不思議です。

次回は、この文章を読んでみようと思っています。

MICHAEL LEVITT (NPR)
Refugees from other wars see themselves in fleeing Ukrainians
他の戦争からの避難民たちは、自らを避難しているウクライナ人のように感じている

https://www.npr.org/2022/03/22/1087641245/refugees-from-other-wars-see-themselves-in-fleeing-ukrainians

アメリカは、シリアやアフガニスタン、ベトナムから
戦火を逃れて渡ってきた人たちが、新たな人生を
見つけられる、そんな希望の地でもあるんですね。

では、7日にお会いしましょう。


2022/03/24(木)
Walkin’About @富田(高槻市)


次回のWalkin'Aboutでは、高槻市富田を訪ねます。富田林の次に富田。どちらも一向宗の寺内町です。織田信長に破壊された富田と、攻め込まれなかった富田林はどう違うのかを、ひそかに探ってみたいと思っています。

自分が行きたい場所を訪ねるまちあるき「Walkin’About @富田(高槻市)」

 開催日:2022年4月9日(土)
 集合時間・場所 14:00 @阪急京都線富田駅改札
 再集合時間・場所 16:00 @同上 

 平安時代には藤原氏の荘園であった富田荘は、その後比叡山延暦寺領に編入され、室町時代前期には室町幕府の直轄領となっていました。本願寺8世宗主蓮如は、文明13年(1481)に教行寺を建立。以後富田には本願寺門徒が集まり寺内町が形成されましたが、天文の乱(1532)において一向宗徒の家々は細川勝元の兵に焼き払われました。その後普門寺は本願寺と三好氏の軍事的拠点となりましたが、信長と本願寺の間で石山合戦が始まると、富田は信長によって破壊されています。
 江戸時代の富田村は幕府領と諸藩のめまぐるしい領主の変遷を経験しています。一方で、徳川家康から商業の特権を安堵された紅屋市郎右衛門一門によって酒造業が始まり、池田・伊丹と並ぶ江戸積酒の産地へと発展しています。江戸中期以降には、池田・伊丹の酒造や灘・今津の酒造に押され、富田酒の醸造は衰退していきました。
 明治22年(1889)には町村制の施行により島上郡富田村が発足。明治29年(1896)には三島郡に属し、「よろず屋の行商」と「富田の植木」、音曲などの「芸能の村」としても発展しました。昭和31年(1956)に高槻市に合併されています。
 現在、富田南部には歴史的な街並が一部に残り、普門寺方丈など、神社仏閣、酒蔵などの歴史的な建造物が存在しています。JRと阪急の駅が近く利便性が高い反面、鉄道によって町が分断されていることが町の特徴といえます。

 今回はこの街を、みなさんの視点で切り取っていただきます。
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“Walkin’About”は、参加者の方々に思い思いのコースをたどっていただく“まちあるき”です。参加者の方々は、集合場所でエリアについての説明を受けたあと解散。約90分後に再び集合いただき、それぞれの見聞や体験をシェアします。

【主催・お問い合わせ】大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納  Tel 06-6205-2366 
http://www.toshimiryoku.jp


2022/03/24(木)
都市型の地産地消のためのシクミづくり


昨夜のうめきたTalkin'About「都市型の地産地消文化をつくる」には、
リアル&オンラインで22名の方にお集まりいただきました。

神戸市は大都市でありながら山と海に囲まれ、
北区・西区の農村地域や、南部に広がる瀬戸内海などで
豊かな農水産物が生産されていますが、
そのことはあまり知られていませんでした。

そこで神戸市では、2015年から「食都神戸」を掲げ、
神戸産農水産物を使用したマーケットや飲食店などの拡大、
里山の木材や自然環境の活用などに取り組んでいます。
https://www.gastropoliskobe.org/

神戸市役所の南にある東遊園地では、7年前から、
毎週土曜日の午前にファーマーズマーケットを開催。
当初は行政の実証実験として立ち上げ、
2年目からは民間側で法人を設立して運営しています。

また、民間ホテルの屋上や山裾にある都市公園の一角に
農園を作ったり、ノエビアスタジアムの駐車場に
誰でも摘んで食べられるブルーベリーの生垣を作ったりと、
アーバンファーミングの実験にも取り組んでいます。

山田さんたちの主な役割は、立場の違うプレーヤーが出会い、
協働できる状況をつくることと、公的に管理している
場所を使えるよう調整にすることなのだそうです。
とても感度の高い情報発信ができているのは、
クリエイターがうまく関わっているからなのだそう。

 「“地産地消しましょう!”と言うのではなく、
  地産地消したくなるような雰囲気をつくっているのです」

今回なるほど、と思ったのは、地元神戸産の食材が
どこに売っているか分からないという声が、
飲食店の方々から出ている、ということでした。

大都市から離れた場所に産地がある場合には、
産地でとりまとめて出荷するしかないけれど、
神戸の場合は生産者が自分で売りに行けるので、
マーケットで出会った飲食店に直接卸すようになる。

地元産の食材コーナーを作ってくれるスーパーもあるが、
スーパーは品揃えを第一の使命にしているので、
年中商品が途切れないよう、産地リレーをしている。

生産者と飲食店をつなぎ、神戸食材を安定して提供できる
販売者にフォーカスすることが、都市型の地産地消モデルを
考えていく上で、重要になってくるだろう。

そんな気付きを得ることができました。


2022/03/22(火)
『グッとくる街の風景』


リマインダー告知です。3/25(金)のがくげいラボ×Talkin'Aboutには、
大阪府立大学の武田重昭先生にお越しいただきます。

がくげいラボ×Talkin’ About vol.10
山納洋×武田重昭『グッとくる街の風景』
3/25(金)19:00〜20:30
 @タイルギャラリー京都(学芸出版社3階)/オンライン(zoom)
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol10-220325/

 武田さんは、屋外空間で人々がどう関わり暮らしているか、 誇りや愛着を感じられる場所はどうデザインできるのかを研究しておられます。都市計画家・建築家のクリストファー・ アレグザンダーは『パタン・ランゲージ』の中で、人々が“ 心地いい”と感じる253のパターンを抽出し、 愛着の持てるまちのイメージを具体的に示しましたが、 今回は武田さんと一緒に『グッとくる風景』を集めて、 そこからまちをどうデザインできるかを考えます。

主催:学芸出版社
参加費:
・イベント参加(会場):800円 定員:15名
・イベント参加(zoom):800円 定員:80名
・イベント無料参加券付書籍『小さな空間から都市をプランニングする』(会場orzoom)(送料込):2,640円

【クーポンについて】
 ※まち座プラスにご登録いただくと、本イベントに無料で参加できます!
登録はこちら⇒https://book.gakugei-pub.co.jp/plus/
★既に会員の方は下記のクーポンコードをご使用ください。

そして4/26(火)のがくげいラボ×Talkin'Aboutでは
関西学院大学の島村恭則先生に、民俗学のお話を伺います。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-lab/gakugei-talkin-vol11-220426/


2022/03/21(火)
富田林をゆく(3)


富田林寺内町の北東部に、若松第3住宅、第5住宅という
市営住宅が建っています。第3住宅の利用開始は2016年で
2017年にはグッドデザイン賞をはじめ、4つの建築賞を受賞しています。
https://www.g-mark.org/award/describe/45730

デザイナーの久保清一さん(アルキービ総合計画事務所)は、
設計にこめた思いを、こう表現しておられます。

 地域特有のバナキュラーな風景への問いかけと
 現代という時間軸の交叉がもたらす素直な解答を求めている。
 それは重要伝統的建造物群保存地区のエッジ環境の提案でもある。

この市営住宅の前には、空き地が広がっています。
今回のWalkin’Aboutで再集合場所に選んだのは、
この空き地の前にある「喫茶恵」でした。
店主の恵さんは、ここで36年お店を続けておられます。

市営住宅の建て替え・高層化にあたって、
地元では余剰地への公衆浴場や保育園などの移築を
提案しておられたそうですが、結果として、
住宅と保育園は個別に建て替えられることになったようです。

そして住宅の程近くにある共同浴場「葛城温泉」は、
この3月末で営業を終了されることになりました。
https://creators.yahoo.co.jp/okukawachiinfo/0100205044

公営住宅の建て替えによって生まれる余剰地を活用して、
民間の住宅建設を促す、新たなコミュニティ形成のための
まちづくりを行う、といった取り組みが、
近年、関西の各地で進められています。

富田林では今後、この余剰地を活かして
どんなまちづくりを展開していくのだろうかと
想像を巡らせながら、解散後に葛城温泉に浸かってきました(おわり)。


2022/03/20(日)
富田林をゆく(2)


19日は少し早く富田林に行き、寺内町でランチをと、
「たびもぐらカフェ」に入り、ガパオライスを頂きました(美味しかった)。
「ここは何年やっているんですか?」と尋ねてみると、
「私は3年ほど...」と。

その後常連さんが来られ、それ以上聞けませんでしたが、
調べてみると、ここは築100年の元お米屋さんを、
大阪芸大の学生さんと一緒に改装して作った
旅をコンセプトにしたお店のようで、
ガパオライスは、週末に間借り営業をされている
アジア食堂「もぐの木」さんによるものでした。
https://www.facebook.com/tabimogura/

寺内町にあるお店の多くは、週末のみの営業のようです。
1997年に重伝建地区に選定され、昔からの街並みを
しっかりと残している地区ですが、
今のところ、平日の商売は難しいのでしょう。

これまで、伝統的建築物が残っているエリアで
新たにお店が増えて賑わっているところの話を
いくつか聞きましたが、共通しているのは、
地域ニーズを考えてお店を選んでいるという点でした。

まずは飲食店、地元の人たちが普段使いできるお店や、
これまで地元になかった業態を優先させて基盤を作り、
人の流れができてきたら物販店にも門戸を広げる。

そういう方法論を取ることができれば、
地域のポテンシャルをさらに活かすことができそうに思いました(つづく)。


2022/03/19(土)
富田林をゆく(1)


今日のWalkin’Aboutには、14名の方にご参加いただきました。
重伝建地区である寺内町と、PLの塔が参加者のみなさんの
2大関心事になっていたというのが印象的でした。

富田林の寺内町には、昔からの建物が数多く残されていますが、
旧杉山家住宅が、朝ドラ「カムカムエブリバディ」の中で、
安子とるいが岡山で暮らした雉間家として登場している
というのが、最近のトピックスのようです(リンク先の画像をご覧ください)。
https://www.iza.ne.jp/article/20211122-TBFHDGSMS5C2VNL4B2Y6STCMGA/


2022/03/17(木)
コモンカフェと大谷茶屋の動き


8日に行ったコモンカフェのオープンミーティングには、
お店とオンラインで20名ほどの方が集まりました。
店主以外の方が半分おられたので、お店の趣旨説明の後は、
自己紹介大会のようになりました。


次回は、4/5(火)19:00より、リアルのみで行います。
参加料500円で、ちょっとした食べ物と飲み物を用意します。
4/1にはコモンカフェが18周年を迎えるので、
あくまでもささやかに、お祝いをしたいと思います。

そして芦屋ロックガーデン・大谷茶屋の方では、
3/26(土)朝9時より、ゴミ捨てと掃除を行います。
こちらの方も、ご興味とお時間がありましたら、
お越しいただけると助かります。


2022/03/15(火)
うめきたTalkin’About「コミュニティ重視型の賃貸住宅」


そして次々次回のTalkin'Aboutには、
この2月に神山町でお会いした安藤勝信さんに
オンラインで話題提供をお願いしました。

うめきたTalkin’About「コミュニティ重視型の賃貸住宅」
 2022年4月21日(木)7pm〜9pm
 場所:大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室 
 話題提供:安藤 勝信氏(株式会社アンディート) 参加無料

 プライバシーが重視される現代においては、地域住民間のコミュニティは生まれにくい傾向にありますが、そうした中で、交流イベントなどを通して入居者同士、また物件がある地域の住民と入居者間で親睦を深められる「コミュニティ賃貸住宅」が注目されています。
 安藤勝信さんは、東京・世田谷区で祖父母が経営していた賃貸アパートを法人を設立して買い受け、入居者の希望を内装に反映する形で募集を開始しました。さらに敷地でのBBQや家庭菜園、焚き火などの住民の要望に応えました。その結果、住人間や地域の良好なコミュニティが生まれ、アパートは居心地の良い人気物件として再生しました。
 その後祖父が亡くなり、アパートの隣地を売却することになりましたが、その時に土地を継承し、賃貸コーポラティブ住宅を建てて地域のために活用してくれる売却先をプロポーザルで公募しました。結果、もともとの賃貸アパートの住人と新たな住人が温かなコミュニティでつながる地域を創り出すことにつながりました。

 今回のTalkin’Aboutでは、安藤さんの世田谷区でのさまざまな実践についてのお話を伺い、そこからコミュニティの醸成につながる賃貸住宅のかたちについて考えます。

※安藤さんは、こういう取り組みをされてきた方です。
 チャリツモ「【タガヤセ大蔵訪問記】暮らし方を見つめ直すと、地域を思う心が生まれる。」
 https://charitsumo.com/event/report/4764
 

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

【会 場】
 大阪ガスネットワーク(株)都市魅力研究室
 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366


2022/03/14(月)
うめきたTalkin’About「気仙沼の水産業を観光に活かす」


2010年に、大阪21世紀協会から大阪ガスに帰社して12年。
この4月には分社化により、僕の所属は
大阪ガスネットワーク(株)に変わるのですが、
グランフロント大阪にある都市魅力研究室の担当、
という立場は変わらず、4月以降もTalkin'Aboutや
Walkin'Aboutやイストワールは続いていきます。有難いことです。

ということで、4月以降の告知を開始していきます。
まずは次々回のうめきたTalkin'Aboutです。
数年前に西村佳哲さんとのワークショップでお会いした
小山さんに話題提供いただきます。

うめきたTalkin’About「気仙沼の水産業を観光に活かす」
 2022年4月12日(火)7pm〜9pm
 場所:大阪ガスネットワーク(株) 都市魅力研究室 
 話題提供:小山弘二氏(合同会社moyai、株式会社阿部長商店)
 参加無料

 宮城県気仙沼市は漁業・水産業のまちです。リアス式海岸の地形を活かした波穏やかな気仙沼漁港はマグロやカツオ、サンマ、メカジキなどの遠洋近海漁業の根拠地であるとともに、ワカメやカキ、ホタテの沿岸・養殖漁業も盛んです。またリアス式海岸の景観を活かした観光も発展しています。漁業を通じて日本各地の漁船が訪れることから、外から訪れる人に対してウエルカムな気質を持っているのも、気仙沼の特徴といえます。
 気仙沼市で水産業と観光業を営む会社に所属する小山さんは、気仙沼DMOとタッグを組み、漁師の船に乗って交流し、牡蠣小屋で剥いた牡蠣を食べる「気仙沼の牡蠣養殖体験プログラムを組み込んだ東北ツアー」を開発。地域にある漁業・水産業を観光資源として海外の観光エージェントに気仙沼を紹介する取り組みを始めています。

 今回のTalkin’Aboutでは、小山さんのこれまでの実践をご紹介いただき、そこから地域資源を活かした観光開発について考えていきます。

※小山さんは、こんな方です。
 biz SPAフレッシュ「元NTTデータ社員が、被災地で仕掛ける「養殖体験ツアー」がウケた訳」文・森 成人氏
 https://bizspa.jp/post-346983/

※同イベントは、ZOOM併用で開催いたします。参加を希望される方は、info@talkin-about.com までご連絡ください

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 うめきたTalkin’Aboutは、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。


【会 場】
 大阪ガス(株)都市魅力研究室 グランフロント大阪北館 タワーC 713
 ●JR大阪駅、地下鉄・阪急梅田駅より徒歩8分
 *北館1FよりタワーC入口に入り、奥にあるAエレベーターで7階にお上がりください。

【お問い合わせ】
 大阪ガス(株)NWカンパニー 都市魅力研究室 担当:山納 Tel 06-6205-2366



2022/03/14(月)
まち歩き演劇『忘れじの朝』、再演終了!


まち歩き演劇『忘れじの朝』。おかげさまで天候にも恵まれ、
好評のうちに楽日を迎えることができました。
https://www.sakai-rishonomori.com/event/wasurejinoashita/?fbclid=IwAR1SicbHN-uksOcTSyBoI_x5m-7Iu95HdKcuc0XX76lWIwgWpMBNlO7CBV0

訪れた場所の紹介を初演よりも増やしているのですが、
お客さんに、より満足いただけるようになったようです。
次回上演は未定ですが、この作品は大事にしていきたいと思っています。


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